山梨百名山95座目:小川山(金峰山〜国師ヶ岳〜甲武信ヶ岳)
- GPS
- 13:10
- 距離
- 31.7km
- 登り
- 2,518m
- 下り
- 2,634m
コースタイム
- 山行
- 11:52
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 13:02
17:10毛木平-18:10廻り目平
天候 | 晴れ後時々くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・小川山〜大日岩は破線ルートですが、ほぼ実線に近いと思います。 ・大弛小屋で水補給しました(100円)。 ・虫が多かったです。Tシャツの隙間から侵入され、十数ヶ所背中刺されてました。 |
写真
感想
早速、梅雨の晴れ間の週末が訪れました。
この季節は八ヶ岳や谷川等行きたい所がたくさんあるのですが、
今回はこの季節しかできないロングコースに挑戦です。
山梨百名山未踏の小川山から、赤線繋ぎも狙って甲武信ヶ岳まで奥秩父を縦走。
コースタイムは19時間強なので早出がmust、車中泊で対応します。
前夜のうちに毛木平に自転車をデポし、廻り目平で車中泊します。
毛木平は既にかなり駐車場が混雑していましたが、小屋泊り客なのでしょうか。
一方の廻り目平は5台ぐらい、広い駐車場にぽつんという感じです。
私の中では甲武信ヶ岳より金峰山の方が人気あるだろうと思っていたのですが、
6月だからでしょうか、だいぶ事情が違いました。
廻り目平の大駐車場は傾斜がきついので、こんなんで寝られるのかと思いましたが、
あっという間に深い眠りに引き込まれました。
翌朝は夜明け前の4時にスタート、かろうじてヘッドランプなしで歩けます。
小川山は頂上からの眺望がないということで敬遠してきた山ですが、
廻り目平からのルートは、前半は思ったより眺望ポイントも多く、
またルートも変化に富んでいて楽しいルートでした。
辿りついた小川山は予想通り眺望なし、というか予想以上に狭い山頂でした。
期待したシャクナゲも全く咲いてなく、食料を食べてすぐ出発。
大日岩を過ぎると瑞牆山荘からの登山者ルートと合流で賑わいます。
金峰山からの富士山、最も美しいアングルと感じているので楽しみだったのですが、
9時台でも結構雲が上がってきてしまい、頂部がかろうじて見えただけ。
金峰山から大弛峠まではさらに人が増え、200人近くすれ違ったでしょうか。
金峰山は廻り目平からではなく、大弛峠からが一般的なルートになったようです。
大弛小屋で十分水を補給し、奥秩父縦走路でも最も静かなエリアに踏み込みます。
この区間ではほとんど人と会わないだろうと想像していたのですが、
10組ぐらいの方と会ったのは驚きでした。
国師ヶ岳から国師のタルまで一気に下り、ここからはアップダウン続き、
かつ登った先は展望なしと、行程中最も苦しい所でした。
何とか乗り切れたのは豊富な食料と水、食べ続けることで足が前に進みます。
それでもすぐにお腹が減り、登山のすさまじいエネルギー消費量を感じます。
甲武信ヶ岳は寄るかどうか迷ったのですが、
天気が良かったのと体も元気だったので、眺望を見に立ち寄ることにしました。
15時台でもそれなりの人がくつろいでいましたが、小屋泊まりの方たちですね。
甲武信ヶ岳から毛木平は下りのみですが、とても長い時間に感じられました。
前夜は暗くてわからなかったのですが、毛木平はレンゲツツジに囲まれた駐車場、
その中にお目当てのベニバナイチヤクソウが咲き乱れ、会えてうれしかったです。
廻り目平までは自転車で緩い登り、何とか明るいうちに戻って来れました。
ロングコースでしたが、小川山前後のコースタイムがやや甘めに設定されていたこと、樹林帯を歩く区間が長く、日射で体力を奪われることがなかったので、
無事乗り切ることができました。
これで山梨百名山も残り片手、赤線も太平洋から瑞牆山荘まで繋がり、
ミッション達成の満足感ある山行となりました。
コメント
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hirokさんこんばんは。
山梨100+赤線つなぎ。
一石二鳥でかつ、北側からぐるりと巡るとは意外×意外でした。
それに、CT19時間って普通ではないですね。
私なら大弛峠からスタート地点に戻ってしまうと思います。
東梓から富士見はきつめ、富士見から水師まではゆるめ。
所要時間、参考にさせていただきます。
(hirokさんが疲弊されている分は割り引きます。元気なら×0.8くらい?)
そのうちに、大弛〜西沢をバス+バスで行くよていですが、
終バスとの関係があって、時間コントロールがシビアなので助かります。
山梨100完登まであと少しですね。
sat4さん、こんばんは
一石二鳥のコース取りなのですが、CT長いのが問題。
6月限定プランですね。
最初は大弛峠で2分割で考えていましたが、
大弛峠へのバス路線が開通したとはいえ、予約等面倒なので一気に歩くことに。
CT19時間台は20代でもやったことがなかったと思いますが、
食べて飲んでさえいれば、ペースが落ちることなく歩けました。
朝食はスタート前にしっかりと採ったのですが、
登山中も2000kcal分ぐらいは食べたと思います。
東梓〜富士見〜水師分岐のCT、是非sat4さんの感想を聞かせて下さい。
この日は細かく時間管理を行っていたので、富士見に到着した時は驚愕!
こんなペースではとても甲武信ヶ岳までは無理だなあと思ったぐらいでした。
次の水師分岐までとCT逆ではないかと思ってますが、いかがでしょう。
(東梓〜水師分岐までトータルではCT×60%ぐらいなので、配分の問題?)
山梨100はしばらくお休みで、秋に再開予定です。
hirokさん、こんばんは。
レコを拝見していて、充実した一日の内容が
伝わってきました。
このコース取り、考えたこともありません。
驚きです
hirokさんは自転車を登りにも使って計画するため
自由度が高いですね。(私は自転車は下りオンリー
でしか考えられません )
それにしても、国師ヶ岳から甲武信ヶ岳の間は
奥秩父主脈の中でも一番きつい(精神的にも)
区間だと思っています。私は逆方向に歩いたこと
がありますが、なかなか国師ヶ岳の山頂に到着
せず、心が折れそうに。。。
よく、甲武信ヶ岳まで足を伸ばしましたね。素晴らしい!
このペースだと日本海に繋がるのも時間の問題では
youtaroさん、こんばんは
国師ヶ岳〜甲武信ヶ岳は、噂通り原生林のアップダウンがきつい区間でした。
両門ノ頭を除けば、花でも探しながらの我慢の区間ですね。
甲府は30度越えでしたが、この区間は直射がないので涼しく快適ではありましたが。
途中ガスが出た時は、甲武信ヶ岳に立ち寄らない名目ができたと思いましたが、
近づくにつれ、無性に登りたくなったのは不思議な心理でした
自転車の登りは標高差500mまでがいい所です。
あと勾配が10%を超えるとやはり厳しいです
昨年秋の蝙蝠岳の時の標高差800mは辛かったし、
夜の自転車移動はそれ以来やってません。
今回の自転車ルートはレタス畑を見ながら、かつ山・花も見所満載で、
あまり苦にはなりませんでした
標高差から考えると逆回りの方が楽でしょうが、
早い時間帯に眺望を楽しめそうな所を歩きたかったので、今回の周り方で正解でした
日本海までの赤線繋ぎ、性格的にはじっくりと楽しみたいタイプなので、
気長にやるつもりです
hirok さん。こんにちは!
周り目平と毛木平を結び付けようなどとは、だれが考えるでしょう。
すごいとしかいいようがありません。脱帽です。
一般の人々が3回に分けて行う19時間の山行を日帰りでやってのけてしまう。
まさにhirokさんしかできない、歴史的な山行ですね。
梅雨の季節にも関わらず、お天気に恵まれてよかったですね。
hirokさんの行いの良さなんでしょう。
私は土日が休みになると天気が崩れ、土日が仕事になるといい天気になります。
この土日も仕事でした(涙)。
yama-ariさん、こんばんは
温めていた小川山のプラン、果たして梅雨時の週末にうまく晴れが巡ってくるかが
勝負の分かれ目でしたが、運よく一日ほぼ晴天に恵まれました。
一日を通して涼しかったという幸運にも恵まれたと思います。
yama-ariさんのように信州峠から登るか、おとなしく瑞牆山荘から登るか、
色々と考えましたが、廻り目平からのルートは変化に富んで正解でした。
山頂は予想通りでしたが、過程はかなり楽しかったです。
二度目の歴史的山行のお言葉をいただき、ありがとうございます!
天気、気温、体調、全てに恵まれて、何とか予定通りこなせて良かったです。
昨年に引き続き、6月第2週は奥秩父縦走楽しめました。
天気の巡り合せってありますよね。
年によっては週末だけ天気が悪い、なんていうのが続いたりして。
昨年、今年とここまで週末の天気は順調ですが、
夏は昨年の二の舞にならないで欲しいです。
yama-ariさんの天候巡り合せもそろそろ変わるといいですね。
hirokさん、こんばんは!
皆さん、驚嘆されていますが、私も同様に
甲武信ヶ岳と、金峰山を一挙に歩かれるとは。。。
毛木平から、シャクナゲ目当てで甲武信ヶ岳に登ろうと思っていましたが
止めます あまりに惨めになりますから
2回登っているからイイや〜(もう投げやり )
しかし、食い続ければ何処までも歩ける
疲れが全く無いのか、疲れを感知出来ないのか!?
いやはや、鍛えた人間の体は底が知れませんね。
旧型のターミネーターに匹敵する不気味さです
今回の山業は凄まじいですが、他にも些細な事が嬉しかったです。
コミヤマカタバミと、ミヤマカタバミを誤認していないところです。
流石はhirokuさん!他の方のレコ。。。
結構な頻度で混同されているので。どうでもいいことですが
tailwindさん、こんばんは
八ヶ岳、谷川岳、小川山、どの山をこの季節に選ぶかとなると、
小川山を選ぶ人は100人中2,3人といった所でしょうか
今回は数々の誘惑を振り切っての小川山と赤線繋ぎ、
2つのミッションがあったので、少しばかり気合を入れて今年2回目の車中泊。
この季節は4時から歩けるので、ロングには最適です
燃費が悪いのは如何ともしようがないので、
今回はあまり好きではない高カロリーの食料もたくさん持参しました。
普段は食べることはないドーナツを山に初めて持っていきましたが、
カロリー高くていいですね
その成果があってか、はたまた疲れを感知できなかっただけなのか、
食べて、飲んで、何とか推進力をキープできました
花の認識は私もできてないことが多いので、ご指導よろしくお願いします
hirokさん こんばんは
プランニングといい、実践といい、他の人ではとてもマネできないhirokさんらしさ満載のハイクですね。
奥秩父縦走路の素晴らしさもとても良く伝わる秀逸なレコです。
素晴らしい!!
入梅しましたが、hirokさんは順調そのもので何よりです
いいコンディションで百高山の目標達成に臨めそうですね
doppo634さん、こんばんは
今年の週末はいい感じに晴天が巡ってきてます
でも昨年も同じようなことを言っていたような気がするのですが
梅雨は仕方ないとしても、夏は夏らしくあってほしいです。
山梨百名山も終盤になってきて、ルート計画に気合が入ってきました。
初期に登った山はサクッと登っているのですが、
残り1ケタ辺りから、気合の入れ方が違ってきます。
残り5座と思うと寂しさもありますが、楽しいルートを期待してください
その前に百高山ですね。
百高山の良さは第一に眺望の良さにあるので、
何とかいい天気の時に登りたいものです
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