遺言棚
- GPS
- 11:18
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 1,598m
- 下り
- 1,592m
コースタイム
- 山行
- 9:03
- 休憩
- 2:15
- 合計
- 11:18
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
雨具
ゲイター
サンダル
昼ご飯
行動食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
ヘルメット
ハーネス
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
ロープスリング
セルフビレイランヤード
|
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共同装備 |
ツェルト
ロープ(8mmx30m)
|
感想
2019年の台風19号の大雨で激しく崩壊した玄倉林道は、ユーシンまではほぼ復旧されているらしいが、林道入口の鎖は閉まっていて未だ通行止めは解除されていない。中ノ沢林道の入口にも鎖が掛かっている。かつて西丹沢県民の森まで車で入れたが、通行止めになって久しい。林道のあちらこちらで落石や木の枝が散乱している。穴ノ平橋を渡ると石棚山方面への登山口があり、石段の手前で装備を整え林道の先に進む。黒いゲートを横から抜けて左にカーブしたところで林道を離れ、右下の仲ノ沢経路に入る。最初の枝沢との交点にはアルミ製の橋が架かっている。仲ノ沢と交わると迂回路の表示板があり指示に従い右に回り込んで対岸の斜面を登る。714ピーク方面との分岐を過ぎ左に回り込むと稗畑沢が見えて来る。倒木を乗り越えて沢を渡り残置ロープで対岸の斜面を登る。大コバ沢手前は足元が崩れており斜面に設置されたロープに摑まりながら沢に下る。何度か交差する枝沢を越えアップダウンを繰り返すとケルンのある大デッチ沢に出る。大デッチ沢の先の崩落個所は下に下らず、残置ロープで一旦上に上がり、崩落地の上の斜面に設置されたロープに沿ってトラバースする。左に曲がり真っ直ぐ進めば欅平に出るが、下に下る踏跡を辿りワサビ田跡に向かう。大きな倒木の横にあるロープを使って下りワサビ田跡に降りる。小川谷の河原にはワサビ田跡の下側から降りる。上流に石積の堰堤が見える。その右側から東沢が合流している。正面の段丘を乗り越え東沢に入る。
最初のナメ滝を右岸から越え、渡渉して石英閃緑岩が堆積した左岸を辿る。沢が直角に左に曲がったところにある滝は右岸の残置ロープで越える。左岸に渉り大岩の横を抜けると大きな岩が被さった空洞がある。中は暗く不気味だ。覗き込んで何もいないことを確認して横を通過する。幅広の美しいナメ滝を越え白ザレの崩れ落ちそうな左岸を辿ると水場に着いた。ここから先は水が消え涸れ沢となる。水場には鉱山跡の残置物で水が汚染されている危険性があり、飲まない方が良いという注意書きがある。丹沢鉱山跡に立ち寄ってみた。入り口にはツルハシの残骸があり、その上には丹沢鉱山と書かれた看板がある。信玄の隠し金山との伝承があるが、実際に採掘されていたのは、孔雀石、黄銅鉱、輝銅鉱などらしい。運良く坑道の中に水は無く、入ることが出来た。坑道は中で2股に分かれている。足元のレールは右の坑道に向かっていてトロッコの車輪が放置されている。鉱山跡の探検を終え左に大きくカーブしながら進むと正面に東沢乗越の鞍部が見えて来る。白ザレに足をとられて歩き難いが、暫く登るとロープが垂れ下がっている。トラロープにナイロンの荷造り紐を継ぎ足した心許ないロープだがありがたく使わせて貰った。
東沢乗越から反対側の同角沢に降りる。以前は上流側に向かって斜面をトラバースして降りたが、今回はモチコシノ頭側に数メートル移動し真っ直ぐ降りた。半分ほど下ったところでロープを出し懸垂で降りる。遺言棚の落ち口の左側の踏跡を辿り、樹林帯をトラバースしながら下る。樹林帯を抜けるとガレ場となり、浮石に注意しながら棚下に降りた。棚下に降りると右手に遺言棚が現れる。早戸大滝や本棚のような迫力は無いが三段45mの佇まいには神秘的な美しさがある。
滝の前で昼食を取り棚上に登り返す。同角沢に降りる時に使いそのままにしておいたロープで東沢乗越に上がり、モチコシノ頭に向う。モチコシノ頭からは90度方向を変えて女郎小屋ノ頭に向うが、ここは何度もコースミスして持越沢に降りてしまっている。今回は慎重にコンパスで方向を定め崖を下る。無事コルに出た。
女郎小屋ノ頭までは細尾根のピークを通過する。地形図では平坦で細長いピークに見えるが、隠れコルがあり何回かアップダウンを繰り返す。
1080のピークから大きく下りコルに降り、反対側の斜面を踏跡に沿ってジグザグと登ると女郎小屋ノ頭に着く。女郎小屋ノ頭から北西の尾根を下れば大タル丸やオオタギリだが、南南西に下り日向山に向かう。日向山に行くには標高920mで尾根の東側斜面を下らなければならない。地図とGPSで下降点を探し東側斜面を下った。下降点には、細い木の幹に小さな赤テープがあった。斜面を下ると持越沢右岸尾根に出る。大きな倒木を乗り越えて進むと感じのいい尾根に出る。新緑が眩しい。中央に大きな立木が乗ったコルに出て、急斜面を登る。少し登ると残置ロープがあり、ロープを掴んで登ると鹿柵が倒れたところに出る。倒れた鹿柵を越えて行くと次の鹿柵が現れる。山頂には鹿柵が張り巡らされている。鹿柵を乗り越えて南西尾根に向い、最後の難所の急斜面を有刺鉄線の鹿柵沿いに下って行くと女郎小屋沢出合の河原に出た。靴を脱いでの渡渉を覚悟していたが、幸運にも水量は少なく石を跳んで玄倉川を渡ることが出来た。ガレ場を登り林道に出る。
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