三大キレット制覇へ！梅雨明けの後立山縦走

2015年07月20日(月) ~ 2015年07月23日(木)

• GPS: 80:00
• 距離: 36.1km
• 登り: 4,369m
• 下り: 4,189m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:36
• 休憩: 1:05
• 合計: 9:41

6:50 猿倉荘
7:45 8:00 白馬尻荘
12:05 12:30 白馬頂上宿舎
12:43 13:03 白馬山荘
13:18 13:23 白馬岳
13:40 白馬岳頂上宿舎
15:45 鑓ヶ岳
16:31 天狗山荘

2日目

• 山行: 6:50
• 休憩: 1:04
• 合計: 7:54

6:26 天狗山荘
6:44 天狗ノ頭
7:16 天狗ノ大下り
8:31 不帰嶮（不帰一峰）
9:28 9:32 不帰嶮（不帰二峰北峰）
9:55 不帰嶮（不帰二峰南峰）
10:37 唐松岳
10:55 11:55 唐松岳頂上山荘
14:06 白岳
14:20 五竜山荘

3日目

• 山行: 8:09
• 休憩: 0:36
• 合計: 8:45

5:45 五竜山荘
6:52 五竜岳
10:40 11:16 八峰キレット小屋
11:27 八峰キレット
12:29 吊尾根分岐
12:35 鹿島槍ヶ岳南峰
13:17 鹿島槍ヶ岳北峰
13:17 鹿島槍ヶ岳
13:55 布引山
14:30 冷池山荘

4日目

• 山行: 4:06
• 休憩: 0:28
• 合計: 4:34

5:30 冷池山荘
7:30 7:58 種池山荘
9:10 ケルン
9:53 柏原新道 登山口
10:04 扇沢

天候

20日：晴
21日：晴
22日：晴のち雨
23日：雨

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

行き：毎日アルペン号新宿発前日23時、猿倉へ直行6時頃着
帰り：扇沢よりバスで信濃大町（午前中はバス便の間隔に注意）、信濃大町から大糸線で松本、松本からスーパーあずさ

コース状況／危険箇所等

猿倉では登山届を受け付けています。ルートの状況をアドバイスしてくれますので、立ち寄りましょう。人気の白馬、唐松は遭対協の方が所々で登山者に注意をしてくれます。

白馬の大雪渓は、前週の北岳と同様、シャリシャリでしたが、斜度がないので、チェーンスパイクで余裕でした。4本爪をしているツアーの方も多かったですが、下山では難儀してましたので、やはり6本以上がいいでしょう。小雪渓はかなり道幅もありますが、すれ違いが多いので、アイゼンは装着すべきでしょう。

天狗山荘直前で雪渓を横切りますが、こちらは斜度がないので、ノーアイゼンで問題ありません。最悪すべってもとまります。

不帰キレットは二峰北峰への登りが鎖の連続で緊張しますが、ホールドは豊富なので、落ち着いていけば問題ありません。天狗から唐松までは、程度の差はあれ、岩登り、下りの連続ですので、ストックはしまって、慎重にいきましょう。とくに下りのザレたところが注意です。

唐松から五竜はガスっててあまり印象に残っていませんが、岩場、鎖場がありますので、甘く見ないほうがいいです。

五竜からの登りも後半は岩場の連続となります。五竜山頂は八峰キレットへの分岐からちょっと歩きますので、ザックをデポしたほうが楽チン。

八峰キレットは、キレット小屋からの核心部が有名で、やはり緊張しますが、G5からG7までも、それなりに緊張する岩場があります。縦走路全体としてそれなりに難易度が高いと感じます。大キレットよりも小屋間は長いですので、エネルギーチャージと休憩をしっかりとりましょう。

核心部を越えれば、鹿島槍の登山道は非常に歩きやすいと思います。とくに北峰からの下山ルートの柏原新道は歩きやすいので、有名です。冷池山荘のテン場と山荘があまりに遠いのが一番注意点でしょう。

その他周辺情報

扇沢から大町温泉郷で途中下車、薬師温泉で４日間の汗を流しました。登山者用にザック置き場なども用意しています。露天風呂はハチが多いので注意！それとぬるいです。私は時間がなかったので、温泉の食堂で、ラーメンとビールをいただきましたが、時間があれば、温泉の近くにある焼きカレーがおいしそうでした。

写真

7/19 23:00

毎日アルペン号で出発。

7/20 6:35

猿倉に到着。

7/20 6:50

いよいよ3泊4日テン泊の旅の始まりです。

7/20 7:08

人口滝ですがなかなか！

7/20 7:28

今週は北アルプス天然水。

7/20 7:45

白馬尻に到着。

7/20 7:47

いよいよ大雪渓です。

7/20 7:47

その前にいろいろと準備。遭対協の方がいろいろとアドバイスをしていました。

7/20 8:02

その後ろでなにやらすごい音が。。。雪渓が崩れ落ちた音でした（汗）

7/20 9:18

大雪渓を登坂中。連休最終日ですが、結構登っている人多いですね。下山者も多かったですけど。

7/20 10:23

お花畑。

7/20 10:50

小雪渓を進行。

7/20 11:24

頂上直下のお花畑が見事です。

7/20 11:33

なんか書いてますよ。

7/20 12:04

頂上宿舎に到着しました。ここでザックをデポして空身で白馬に向かいます。

7/20 12:35

巨大な白馬山荘と白馬岳。

7/20 12:43

頂上の前に疲れたので、スカイプラザに寄り道。

7/20 13:03

カレーとビールをいただきました。しかし山荘とは思えない立派なレストランです。カレーの味はイマイチでしたけど。

7/20 13:18

エネルギーチャージしたので、白馬山頂をゲット！日本百名山第17座目でございます。

7/20 13:19

お約束の三角点タッチ。

7/20 13:20

有名なあのかどっちょですね。

7/20 13:44

本日は先が長いので、急ぎます。

7/20 13:47

頂上宿舎のテン場です。窪地なので、景色ないですが、ゆっくりしたいならこちらがいいでしょう。

7/20 13:55

午後になってガスってきました。さらば白馬。

7/20 13:59

唐松までの縦走路、見事に信州側にしか雲がないです。

7/20 14:01

途中も見事なお花畑が。

7/20 14:33

杓子が見えましたが。。。

7/20 14:45

時間がないので、巻きます。

7/20 15:45

白馬鑓には登頂。

7/20 15:45

本日二度目の三角点ゲット！

7/20 15:49

先を急ぎます。

7/20 16:28

天狗山荘が見えてきました。

7/20 16:31

山荘前の雪渓を慎重に進みます。

7/20 16:42

本日の行程終了。生ビールで乾杯！

7/20 17:24

マイホームをセットしました。連休最終日なので、遅かったですが、場所は選び放題。

7/20 17:28

水は雪渓からの融水で、とり放題。

7/20 17:32

天狗山荘の食事はいいと評判なので、初日は小屋食をいただきました。ちょっと高いですが。。。

7/20 17:40

名物天狗鍋。山ではなかなかとれない野菜がたくさんいただけます。

7/20 18:54

夕方、テントから鑓を眺めます。

7/20 22:45

夜中に目が覚めたので、持参した三脚をつかって星空撮影。やはり山の星空はスゴい！

7/21 4:43

二日目の日の出です。

7/21 5:00

朝食はペンネアラビアータ、結構もたれます。

7/21 6:15

出発準備中に、荷揚げのヘリがやってきました。ちょっとのんびりしてよかった。

7/21 6:26

いよいよ不帰キレットへ。剱が見守ってます。

7/21 6:34

前々回登った八ヶ岳、前回登った北岳が見えます。富士はしばらくいってませんね。

7/21 6:59

これから進む縦走路が見えます。

7/21 7:16

いよいよ不帰キレットへ突入。

7/21 7:28

八方尾根、唐松、五竜。

7/21 8:08

いかにもキレットぽい岩。

7/21 8:31

核心部の二峰が目前にきました。

7/21 8:47

岩をよじ登ります。

7/21 8:50

注意します。

7/21 8:57

崖。

7/21 8:59

崖。

7/21 9:01

崖。でも鎖使わなくてもいけます。

7/21 9:02

はしごをわたって、鎖場を登るって、下はなにもないですね。逆ルートは。。。

7/21 9:24

鎖。

7/21 9:24

鎖。

7/21 9:26

鎖。

7/21 9:28

ようやく核心部をこえ、不帰二峰北峰に登頂しました。

7/21 9:28

進んできた白馬方面を望みます。

7/21 9:32

北峰のサミットに登ってみました。自画取りしましたが、イマイチ。

7/21 9:55

南峰。

7/21 9:56

ここからは比較的普通の縦走路です。

7/21 9:56

立山連峰がよく見えています。

7/21 10:18

唐松までもうちょっと。

7/21 10:37

唐松岳に登頂しました。ここは一般ハイカーも多いです。逆にヘルメットだと浮く。

7/21 10:37

飽きずに三角点タッチ。

7/21 10:38

キレットを撮影しましたが、相変わらず信州側のみガスがでています。

7/21 10:39

唐松山荘へ。

7/21 11:09

ビール越しに剱！

7/21 11:54

ひっきりなしに日帰りハイカーがやってきます。

7/21 11:55

本日の野営スポット、五竜へ急ぎます。今日は比較的スケジュールには余裕があります。

7/21 12:18

それなりに鎖場があります。

7/21 12:43

北アルプスらしい縦走路ですね。

7/21 13:17

とおもっていたらガスってきました。これも北アならでは？

7/21 14:07

五竜山荘が見えました。

7/21 14:57

とりあえずテントを張って。

7/21 15:00

乾杯！

7/21 15:00

遠見尾根。さて明日はどうするか？

7/21 15:01

雪渓からあがってくる風が冷たいです。

7/21 17:44

本日の夕食。セブンイレブンのレトルトハンバーグです。スーパーでは鶏肉ハンバーグしか売ってないので、100円ちょっとで牛豚ハンバーグは価値アリです。

7/21 17:58

山荘を見上げる。団体さんがいたようです。いつものあそこ。

7/21 17:59

雲多く、立山方面はあまり見えず。

7/21 19:03

日の入りです。

7/22 5:09

3日目の朝。モルゲンロートにそまる、五竜を登ります。

7/22 6:52

五竜山頂にきました。日本百名山第18座目でございます。

7/22 6:54

分岐から山頂への尾根道。竜っぽいです。

7/22 6:48

いよいよ八峰キレットへ。鹿島槍まってろ。

7/22 7:12

アップダウン多いです。

7/22 7:48

G5。

7/22 8:04

キレット越しの鹿島槍。

7/22 8:53

G7。ってなんでしょ？

7/22 9:25

途中のコルで休憩。

7/22 10:40

キレット小屋まできました。

7/22 10:51

途中まで暑かったので、ポカリ。

7/22 10:55

さらに塩ラーメンで昼食。

7/22 11:22

いよいよ八峰キレット核心部。幸い？ガスってます。

7/22 11:27

完全に切れた崖を鎖伝いにわたります。さすがにヤバいですね。

7/22 11:30

また切れ落ちた崖をはしごで進む。核心部は意外と短いです。

7/22 12:35

そして鹿島槍北峰に到着。縦走路から外れて往復となりますが、せっかくなので。

7/22 13:13

3日目にしてついに雨！とっとと吊尾根を通過します。

7/22 13:17

鹿島槍主峰の南峰に到着しました。日本百名山19座目でございます。

7/22 13:28

記念撮影したので、とっとと宿泊地に移動。

7/22 13:55

布引岳。

7/22 15:21

本日の宿泊地が見えてきました。

7/22 15:25

冷池山荘に到着。

7/22 15:27

またまた生一丁！

7/22 15:40

本日の野営地です。

7/22 17:27

正面に立山、剱という絶好のロケーションですが、あいにく天気が。

7/22 17:27

種池山荘が見えます。

7/22 18:10

本日の夕食はこれまたセブンプレミアムの角煮。レベル高いです！

7/23 5:30

四日目の朝。これまで恵まれていた天気も前夜からついに崩れました。雨の中じっとしているのも嫌なので、とっとと撤収して下山します。

7/23 7:30

爺が岳は巻いて、種池山荘に避難。

7/23 7:36

朝食もまだだったので、カップ麺を購入。ついでに朝ビールもね。

7/23 7:58

エネルギーチャージ終了。これで扇沢までもつかな。ありがとう種池さん。

7/23 9:53

柏原新道は終始雨だったので、いっさい撮影なし。途中中学生らしき集団を追い抜きました。
長い縦走の旅もようやくゴール！思わずガッツポーズしたら、これから登る人に怪しい人と思われてしまった。

7/23 10:04

登山道入り口から扇沢までなにげにきつい。

7/23 11:51

扇沢からバスを途中下車して、薬師温泉へ。4日分の垢は結構たまってました。

7/23 12:34

次のバスまで食堂でみそラーメンとビール。このあとこれを見て、同じメニューを2人が頼んでました。

7/23 13:07

信濃大町からローカル電車で1時間。登山者と学生だらけ。

7/23 14:45

松本からはスーパーあずさで帰宅します。山中で予定みながらネット予約できるとは！便利な時代です。

7/23 14:50

道中。おつまみ弁当と缶チューハイ。このお弁当、レベル高いです。

7/23 15:00

またきます。

撮影機器：

DSC-RX100 SONY

iPhone 5s Apple

感想

minosuke

かねてから計画していた、白馬から鹿島槍まで、3つの百名山と二大キレットをつなげる後立山テン泊縦走にいってきました。

山レコで検索すると、白馬から不帰キレットを通って唐松か、唐松から五竜、八峰キレットを通って鹿島槍というパターンは多いのですが、これをつなげたレコというのはあまり見かけず、山の高原地図とにらめっこしながら、コース取りをきめました。重い荷物を担いでますので、コースタイム的に無理な計画はせず、へばったり、天候が悪化したら、唐松や五竜から下山するつもりで行きました。

ちょうど梅雨明け直後となったので、鹿島槍までは、天候は比較的安定していて、立山連峰の雄大な景色を横に見ながらの稜線歩きとなりました。お約束で午後になるとガスが発生してきますが、信州側のみで富山側は日本海までよく見通せました。

いつも山歩きは、日帰りか、1泊2日のみでしたので、3泊4日の縦走は体力的に不安でしたが、一度標高を稼いでしまえば、あとは3−4百メートルのアップダウンになるので、思ったよりもきつくはなかったです。二大キレットは、難易度的には、大キレットよりも易しいということなのですが、昨年小屋泊でいったのとは違い、テン泊装備でのキレット越えはかなり緊張しました。バランス崩したらアウトですので。

最後の晩から結構な雨となり、小屋に泊まってしまうか迷いましたが、下山時に濡れるのは一緒なので、テン泊を貫き通しました。冷池山荘は、テン場と山荘がかなり離れているので、雨の中や、夜中にトイレに行くのが大変。五竜をもう1時間早くでて、種池までいってしまったほうがよかったです。

これで今年最大の目標はクリアしました。今後はもっとハードな岩場ルートにいくか、まったりテン泊も捨て難いですね。とりあえず次はタダ券もらったので、木曽駒の予定です。