ハクサンイチゲ訪ねて/朳差岳（奥胎内ルート）

2024年06月06日(木) ~ 2024年06月07日(金)

• GPS: 15:06
• 距離: 22.9km
• 登り: 2,217m
• 下り: 2,216m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:37
• 休憩: 1:33
• 合計: 7:10

6:33 奥胎内ヒュッテ
7:25 7:29 足の松尾根登山口
8:21 8:36 姫子ノ峰
8:58 8:59 岩渡り
9:15 9:25 英三ノ峰
9:47 ヒドノ峰
10:23 10:28 イチジ峰
11:12 西ノ峰
11:19 11:46 大石山
12:34 12:44 鉾立峰
13:19 13:26 朳差小屋
13:28 13:42 朳差岳
13:43 朳差小屋

2日目

• 山行: 6:15
• 休憩: 1:39
• 合計: 7:54

5:32 朳差小屋
6:00 6:02 鉾立峰
6:45 6:47 大石山
7:26 7:41 頼母木小屋
8:00 8:34 頼母木山
8:50 9:18 頼母木小屋
9:51 9:54 大石山
9:57 西ノ峰
10:20 10:22 イチジ峰
10:59 11:00 ヒドノ峰
11:14 英三ノ峰
11:32 11:33 岩渡り
11:55 12:05 姫子ノ峰
12:42 12:43 足の松尾根登山口
13:26 奥胎内ヒュッテ

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

駐車場/奥胎内ヒュッテ前

コース状況／危険箇所等

道の状況/急登が続く

その他周辺情報

温泉/新発田温泉あやめの湯

写真

6/6 6:32

奥胎内コースの出発点、奥胎内ヒュッテ前。今年の営業は6月14日から。外のトイレは使える

6/6 7:28

大きなブナが茂る幅広い林道を進み、橋を3本渡る。足ノ松尾根登山口430mまで歩いて50分余り

6/6 7:30

取り付きはアカショウビンも喜びそうなブナ林だが

6/6 7:39

すぐに急登が始まる。足元はブナやマツの根が露出している

6/6 8:23

1時間弱、凌いで登ると一旦開ける。姫子ノ峰780m。左上に見えているのが大石山。右に頼母木山、地神山と続く

6/6 9:04

大きなマツが続く。まさに足ノ松尾根だ

6/6 9:40

英三ノ峰940m。大石山が射程圏内に入って来た

6/6 9:43

まだ、ユキツバキやタムシバが咲いている

6/6 9:43

オオカメノキも

6/6 9:46

足元にはショウジョウバカマ。登るに連れて早春に戻っていく

6/6 9:48

カタクリもなんとか。他にトクワカソウも

6/6 10:08

ヒドノ峰1080mを過ぎても美しいブナ林がある

6/6 10:11

薄桃のイワカガミ

6/6 10:13

へえー、ブナの実生ってこうなっている

6/6 10:23

イチジ峰1265m。まだ先だ

6/6 10:23

左側に見えるピークが鉾立峰。あそこも越えなければならない

6/6 10:41

ナナカマド。そばにアカヤシオも咲いている

6/6 11:12

西ノ峰1500mを越えた。もうそこだ

6/6 11:14

足元にシラネアオイが一株。いい色！

6/6 11:20

着いた、大石山1562m。背後に頼母木山、地神山

6/6 11:17

雪渓残る飯豊連峰が続く。ザックを置いて頼母木山へ向かう人、朳差岳へ向かう人が交差する

6/6 11:31

我々も一服した後、歩き出すとその先に朳差岳が、山頂手前に小屋も見える

6/6 11:45

おっ、お目当てのハクサンイチゲ1号。ちょっとくたびれているぞ

6/6 11:53

群生している。うしろに堂々とした二王子岳

6/6 11:58

朳差岳山頂を遮るように手前に名前通りの鉾立峰がそびえ立っている。一旦下って、上りきって、また下り、その先に小屋がある

6/6 12:02

シラネアオイが励ましてくれる

6/6 12:02

シロバナなのか色が褪せたのか、でも綺麗。シラネアオイはこうして表に出ているものは少なく、多くはササに囲まれている

6/6 12:04

濃色のイワカガミ

6/6 12:07

ここでしか見つけられなかったツバメオモト

6/6 12:16

ハクサンチドリ

6/6 12:21

キジムシロ。この地に咲いているからエチゴキジムシロだろうか

6/6 12:35

鉾立峰、登り切った

6/6 12:37

あとは一歩一歩

6/6 13:02

大きな雪渓が広がる

6/6 13:06

飯豊の開拓者藤島玄氏のレリーフ。ツレが昔、名古屋で学生だった頃にお世話になった女性から、その後、玄先生には何度も飯豊の山を案内して頂いたとの手紙が残っている

6/6 13:14

小屋はもう目と鼻の先。先客が外のベンチに座っている。その手前にハクサンイチゲの花畑があるのだが、

6/6 13:16

あれ、想像より意外と狭い範囲。しかも、やはり、ちょっとタイミングが遅かったような。まあ、とにかく、小屋へ、山頂へ

6/6 13:24

頼もしい朳差岳避難小屋

6/6 13:29

そして、朳差岳山頂1636m。遂に来た

6/6 13:29

進む方向に湿原のある長者平、大石ダムから登る権内尾根に続く道が見える

6/6 13:30

振り返ると北西方向に飯豊山に繋がる稜線が見える

6/6 13:33

31年前、奥胎内、頼母木山から本山を経て川入まで職場の仲間と縦走できたことは、自分にとって一つの勲章だ

6/6 14:41

小屋で一休みして改めて花畑へ。ここには色鮮やかなイワカガミ

6/6 14:43

アングルを考えてハクサンイチゲ

6/6 14:44

小屋も入れて

6/6 14:44

可愛い子を探して

6/6 18:06

夕食後、再び山頂に。北方向、さっきは見えなかった鳥海山が左の方にうっすら見える。中央に月山、右手に朝日岳が連なっている

6/6 18:07

西方向、二王子岳もくっきり

6/6 18:07

新発田市街のその先、日本海に日が沈む

6/6 18:07

飯豊山もくっきり見えるが、今日は夕焼けに染まりそうもない。小屋には6組9人と余裕。情報交換の場に

6/7 4:00

さて、翌朝、日の出は4時11分

6/7 4:04

山頂から眺めるも御来光は期待できなさそうだが、

6/7 4:06

朝焼け、雲海、雪渓。鳥海山も見えている

6/7 5:32

空は曇りがちだが、昨夜の情報から頼母木山から地神北峰の間にもたくさんハクサンイチゲが咲いており、イイデリンドウも見つけたとのこと。行ってみよう

6/7 5:40

曇り空ながら飯豊本山もすっきり見える

6/7 5:48

荷が軽くなって、朝の元気な内の鉾立峰は苦にならない

6/7 7:14

大石山から先の登りはキツくない。ヤマザクラが咲いている

6/7 7:25

頼母木小屋には冷たい水がとうとうと流れている。枯れたことはないと言う

6/7 7:25

鉾立峰、朳差岳、避難小屋を振り返る

6/7 7:59

頼母木山山頂1730m。地神北峰、地神山と続く。手前のピークとの間にお花畑があるはず

6/7 8:03

ありました、ハクサンイチゲ。元気もある

6/7 8:08

ゼブラ模様の雪渓を背に、波のような枯れ草に浮かび

6/7 8:11

まだ花開いていないがイイデリンドウじゃない？（拡大）

6/7 8:17

頼母木小屋に泊まった人々が次々と地神北峰へ向かっていく

6/7 8:19

改めてハクサンイチゲ、華やか

6/7 8:19

清楚

6/7 8:20

可愛い

6/7 8:23

ハクサンコザクラもポツリポツリ。チングルマも咲いていた

6/7 8:26

ウスユキソウも

6/7 8:44

シラネアオイの一輪が可愛い

6/7 11:06

と、すっかり呆けた後は、4時間40分。下るに従って早春から初夏に時を一気に進め、平野部では25度を超えると言う暑い中

6/7 11:27

ひたすら下る、下る。これを日帰りでやる人の方が多いと言うから驚きだ

撮影機器：

iPhone 11 Pro Apple

感想

teamjnk

　31年前に職場の仲間と奥胎内から頼母木小屋、尾西小屋を利用して飯豊連峰を縦走、川入に下ったことがある。しかし、二百名山でもある北峰の朳差岳が残っていた。ここには見事なハクサンイチゲが群生する画像を添えたレコが多く、登るなら是非にも同じ景色が見られる時に来たいと、足ノ松尾根コースのレコを待ってやって来た。
　どこから入っても登り下りのきつい飯豊連峰。朳差岳は日帰りでやってのける人が多い中、体力もさることながら、あえて小屋で一泊して楽しみたい。荷物を最低限に工夫して、きつい登りに耐えて出会ったハクサンイチゲやシラネアオイはなんと清楚なことか。これを残雪まだ多く残る飯豊の山肌と共に愛でることができて、またその先も歩いてみたいと新たな思いが膨らむ。果たしてそれが可能かどうか。