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Yamareco

記録ID: 6897656
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白山

別山 チブリ尾根から大展望の稜線歩き

2024年06月07日(金) ~ 2024年06月08日(土)
 - 拍手
GPS
10:29
距離
19.5km
登り
1,760m
下り
1,757m

コースタイム

1日目
山行
4:20
休憩
0:10
合計
4:30
2日目
山行
5:40
休憩
0:20
合計
6:00
6:40
6:50
70
8:00
8:10
90
10:20
10:20
30
10:50
天候 6/7(金)晴れのち雨 10時頃よりガス 夕方強雨
6/8(土)晴れのち曇り 10時頃よりガス
6/9(日)午前曇り 午後小雨
過去天気図(気象庁) 2024年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
<アクセス・駐車場>
ナビは「市ノ瀬ビジターセンター」で入力。
周囲に飲食料入手できる場所はないので注意。
白峰集落からは時折狭いとこあるも走りやすい舗装路です。
駐車場キャパは舗装400〜500台位?水洗トイレあり。
休憩所は日中のみ使用可能です。
コース状況/
危険箇所等
<登山ポスト>
市ノ瀬ビジターセンターにあり。用紙や筆記具もあります。

<チブリ尾根登山口〜チブリ尾根避難小屋>
市ノ瀬からすぐのY字路を右に入る。10分程工事車両道路の通行。
入口と出口に歩行者通行中のランプがつくボタンがある。
そこから猿壁までは道路と交錯して登山道あり。斜度はほぼなし。
猿壁からブナ、ミズナラなどの森へ。斜度は均一で歩きやすい。
上段床付近は沢が横切り湿っぽい。上段床過ぎて最後の水場。
登山道から20m。沢は細く水がとりづらい。
距離も大きく変わらないので手前の太い沢で水確保が良さそう。
しばらくして、灌木帯に入り、開けた草地のあとチブリ尾根避難小屋。
小屋周りは笹刈りされており、歩きやすい。
<チブリ尾根避難小屋〜別山>
稜線直下はそこそこ急峻な灌木帯だが、ツヅラ折れで歩きやすい。
6月中旬までは残雪がついて状況次第でピッケルアイゼン要。
この日はほぼ溶けており滑り止め使用はしませんでした。
岩室から別山間も残雪が100m程あるも、
歩行に支障がない斜度だったのでこちらも滑り止め未使用。

<チブリ尾根避難小屋>
収容キャパは15名程。柱が出ている場所がある。
水場なし。小屋内に非水洗トイレ、ペーパーなし。比較的綺麗。
その他周辺情報 <下山後の飲食店>
勝山市「なごや」きしめんと和定食の店。味噌ベースの料理が○。
中休みがないので登山後に利用しやすいです。オススメ。
https://tabelog.com/fukui/A1804/A180401/18002440/
白山市「河内地場産業センター」地元生産品の直売所と食堂あり。
ここで販売の半固豆腐がめちゃくちゃおいしいのでおすすめ。
食堂には半固豆腐メニュー、売店には半固豆腐使用の惣菜あり。
ちなみに半固豆腐は「道の駅瀬名」にも扱っています。
https://kawachijibasan.com/
<下山後の入浴施設>
白山市「白山すぎのこ温泉」大人460円。アメニティなし。
こじんまりした日帰り温泉施設。アットホームで綺麗。
https://hakusansuginokoonsen.jimdofree.com/
チブリ尾根登山口。市ノ瀬PからすぐY字路を右へ。この先のボタンを押すとこの手前の歩行者あり黄色ランプが点灯。逆方向もある。
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チブリ尾根登山口。市ノ瀬PからすぐY字路を右へ。この先のボタンを押すとこの手前の歩行者あり黄色ランプが点灯。逆方向もある。
10分程工事用道路を進んで登山道へ。その道路を縫うように登山道がある。
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10分程工事用道路を進んで登山道へ。その道路を縫うように登山道がある。
で、道路と交錯。ささやかながら横断歩道ペイントも。
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で、道路と交錯。ささやかながら横断歩道ペイントも。
灌木帯になるまではやや下草伸びてるけど、めちゃ明瞭で歩きやすい登山道でした。
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灌木帯になるまではやや下草伸びてるけど、めちゃ明瞭で歩きやすい登山道でした。
森も素敵。
早くに曇りがちですが涼しくて快適。
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早くに曇りがちですが涼しくて快適。
そこで羽化するんだ…;
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そこで羽化するんだ…;
上段床付近で登山道が沢を横切る。ここで水確保がいいかな。地図や案内の水場は細めで取りにくい。上段床は床の間の種類。
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上段床付近で登山道が沢を横切る。ここで水確保がいいかな。地図や案内の水場は細めで取りにくい。上段床は床の間の種類。
ここもブナの根っこから水が出ているんだけど、汲みにくそうなので…
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ここもブナの根っこから水が出ているんだけど、汲みにくそうなので…
ブナキラキラだわ。
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ブナキラキラだわ。
チブリ尾根はいつつけられたかは不明だけど、一時廃道で昭和50年頃に復活したそうですよ。
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チブリ尾根はいつつけられたかは不明だけど、一時廃道で昭和50年頃に復活したそうですよ。
リッパなコブのブナ。木のコブはケガのあと。
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リッパなコブのブナ。木のコブはケガのあと。
途中で室堂への展望いい場所あり。この時は晴れたてたんですが…
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途中で室堂への展望いい場所あり。この時は晴れたてたんですが…
いい感じのブナの道を歩きます。
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いい感じのブナの道を歩きます。
オオカメノキとムラサキヤシオツツジの対比が綺麗。
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オオカメノキとムラサキヤシオツツジの対比が綺麗。
真ん中に見えるのは六本檜と杉峠の尾根っぽい。
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真ん中に見えるのは六本檜と杉峠の尾根っぽい。
別山見えて来た。白いけど…。
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別山見えて来た。白いけど…。
もうちょっとでチブリ尾根避難小屋。
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もうちょっとでチブリ尾根避難小屋。
チブリ尾根避難小屋。綺麗でした。
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チブリ尾根避難小屋。綺麗でした。
人いなかったので防寒用にテント本体立てさせて貰いましたが、柱があるのでそういう使い方には向きません。
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人いなかったので防寒用にテント本体立てさせて貰いましたが、柱があるのでそういう使い方には向きません。
翌朝。少し染まる室堂。
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翌朝。少し染まる室堂。
真ん中尖った御舎利山と右に別山。急峻に見えるけど、尾根の南を巻きつつツヅラ折れに登るので大丈夫。
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真ん中尖った御舎利山と右に別山。急峻に見えるけど、尾根の南を巻きつつツヅラ折れに登るので大丈夫。
これ見るとどこ登るの?って思いますけどね;
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これ見るとどこ登るの?って思いますけどね;
主稜線に出ました。あの先が別山。
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主稜線に出ました。あの先が別山。
一時残雪の上を歩きます。斜度はキツクナイので滑り止めなしにしました。
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一時残雪の上を歩きます。斜度はキツクナイので滑り止めなしにしました。
別山から南。別山平の向こうに三ノ峰。
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別山から南。別山平の向こうに三ノ峰。
別山から東。霞んであまり見えません。御嶽山や北アルプスが見えるはずです。
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別山から東。霞んであまり見えません。御嶽山や北アルプスが見えるはずです。
別山から室堂。御舎利山がちょうど見えなくしちゃうのね。
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別山から室堂。御舎利山がちょうど見えなくしちゃうのね。
ハクサンイチゲ越しの稜線。
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ハクサンイチゲ越しの稜線。
さ、帰ります。
御舎利山あたりからの風景が一番印象的でした。
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御舎利山あたりからの風景が一番印象的でした。
チブリ尾根を下ります。チブリ避難小屋が見えます。結構遠く見えますが意外に早く着きます。
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チブリ尾根を下ります。チブリ避難小屋が見えます。結構遠く見えますが意外に早く着きます。
御舎利山と別山を振り返って。
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御舎利山と別山を振り返って。
チブリ避難小屋から下ります。
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チブリ避難小屋から下ります。
歩きやすかったのでまた来たいです。次は南竜から御舎利山を繋ぎたいな。
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歩きやすかったのでまた来たいです。次は南竜から御舎利山を繋ぎたいな。
猿壁付近にカツラの大木。これが見えたらもうすぐ。
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猿壁付近にカツラの大木。これが見えたらもうすぐ。
市ノ瀬ビジターセンターP。最盛期はここ満車になるってホントかな。ルートが多いし室堂の宿泊キャパ多いから?
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市ノ瀬ビジターセンターP。最盛期はここ満車になるってホントかな。ルートが多いし室堂の宿泊キャパ多いから?
白山高山植物園に来てみました。ちょっと前までいた別山への展望がいいです。
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白山高山植物園に来てみました。ちょっと前までいた別山への展望がいいです。
ハクサンサイコ。咲き始め。これを見に来ました。白山で見られるけど、往復10時間以上ですから;
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ハクサンサイコ。咲き始め。これを見に来ました。白山で見られるけど、往復10時間以上ですから;
野々市市「ゴーゴーカレー」私はうちの近所には「カレーのチャンピオン」があったのでそっちも好きです。
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野々市市「ゴーゴーカレー」私はうちの近所には「カレーのチャンピオン」があったのでそっちも好きです。
勝山市「なごや」味噌カツ定食。本場より本場な味噌メニュー。おいしいですよ。
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勝山市「なごや」味噌カツ定食。本場より本場な味噌メニュー。おいしいですよ。
サイハイラン。見頃。色は濃い目が多かったです。
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サイハイラン。見頃。色は濃い目が多かったです。
アップで。しっかり開いてると見事。ちなみにサイハイランは蕾から開花までが独特なので経過を見るのも面白いです。
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アップで。しっかり開いてると見事。ちなみにサイハイランは蕾から開花までが独特なので経過を見るのも面白いです。
コケイラン。見頃から終盤。
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コケイラン。見頃から終盤。
ここのは斑入りですね。北陸は斑入り斑なしまぜこぜ。
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ここのは斑入りですね。北陸は斑入り斑なしまぜこぜ。
オオバミゾホオズキ。見頃。多くはないけど、時々ありました。
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オオバミゾホオズキ。見頃。多くはないけど、時々ありました。
ヤクグマソウ。咲きはじめから見頃。よく見るとかわいい花。後ろにフタリシズカ一杯。
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ヤクグマソウ。咲きはじめから見頃。よく見るとかわいい花。後ろにフタリシズカ一杯。
ユキザサ2色。麓は終了。中腹で見頃。
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ユキザサ2色。麓は終了。中腹で見頃。
サンカヨウ。花は終了。葉っぱが2枚つくと小さい葉の方に花がつくのが特徴ですよ。観察してみてね。
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サンカヨウ。花は終了。葉っぱが2枚つくと小さい葉の方に花がつくのが特徴ですよ。観察してみてね。
アカモノ。咲き始め。ほとんど見かけなかったのでこれからかな。
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アカモノ。咲き始め。ほとんど見かけなかったのでこれからかな。
ハクサンチドリ。咲き始め。ウスラバ。
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ハクサンチドリ。咲き始め。ウスラバ。
これは普通の。
ミツバオウレン。見頃。
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ミツバオウレン。見頃。
コメバツガザクラ。咲き始め。
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コメバツガザクラ。咲き始め。
ミネズオウ。咲き始め。花が小さい。地域差かな。ちなみにアルカリ地質だと花が赤いらしい。
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ミネズオウ。咲き始め。花が小さい。地域差かな。ちなみにアルカリ地質だと花が赤いらしい。
ハクサンイチゲ。咲きたて^^
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ハクサンイチゲ。咲きたて^^
イワナシ。終盤。上部でちょっと残ってる。
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イワナシ。終盤。上部でちょっと残ってる。
イワカガミ。こちらも終盤。
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イワカガミ。こちらも終盤。
北陸で花巡り。サイハイラン。見頃。
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北陸で花巡り。サイハイラン。見頃。
これを確認にきました。ミドリサイハイラン。
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これを確認にきました。ミドリサイハイラン。
よく見ると緑3株奥にピンク1株。
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よく見ると緑3株奥にピンク1株。
唇弁が濃いピンクだからアルビノとは違う。変異の一種だそう。不思議。
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唇弁が濃いピンクだからアルビノとは違う。変異の一種だそう。不思議。

感想

先日北陸へ花巡りに出掛けた際見つけた蕾のミドリサイハイラン。
ぜひとも咲いてるとこを見たいと悶々としていました。
それだけに時間とお金を使うのは難しいけど、
以前から歩いてみたかったチブリ尾根に行くなら、
同じ北陸だし最高のプランなのではと意気揚々と出掛けて来ました。

じわりと歩みを進められるチブリ尾根こと別山・市ノ瀬道は私好み。
ブナやミズナラなど森が豊かな雰囲気もいいです。
駐車場も登山口も混み合わず静かな両白山地を堪能出来ます。
しかし、雨女の呪いは闇深く、尾根が開ける頃にはすっかりガス。
別山への登頂は翌日に繰り越してチブリ尾根避難小屋でまったり。
夕方には雨。天井板のない避難小屋は雨粒の音をよく拾い、
けど、それがなかなか心地よい時間を演出してくれました。
夜にはすっかり止んで、星空が綺麗に見えていました。
翌朝は気持ちよく晴れて、大展望の稜線歩きが出来ました。
下山後の花巡りも楽しくミドリサイハイランの咲く姿を確認しました。
震災復興に役立つかわからないけど、一杯買いものもしました^^

他には白山の魅力を楽しむべく山麓の図書館に立ち寄りました。
山中歩いてる時、白山の登山道の歴史を知りたいと思ったのです。
だって白山公園線なんて近代の道路なわけで
泰澄が開山した1200年程にそんなアクセス路はないから、
砂防新道、観光新道、別山・市ノ瀬道なんてなかったでしょう。
泰澄が開山して信仰の拠点として三馬場が整備されたそうです。
三馬場とは白山比弯声辧∧神寺白山神社、白山長滝神社です。
それぞれから加賀禅定道、越前禅定道、美濃禅定道が作られたそう。
加賀禅定道は廃れてしまい、今ある加賀新道は新たに作られたもの。
越前禅定道も一部が残っているけど、すべてを通して歩けません。
今は美濃禅定道だけが往年の変わらぬ登山道を残すそうです。
そんなわけで下山後は三馬場巡りもしちゃいました^^
ちなみに参考書籍は石川県山岳協会著「石川県の山」です。
禅定道以外の登山道も歴史を絡めて解説があり素晴らしかったです。
歴史を紐解きながらの山旅は何倍も楽しいですよ。

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