大雪山 黒岳〜トムラウシ 夏休み縦走 第2段?
- GPS
- 52:25
- 距離
- 41.1km
- 登り
- 2,102m
- 下り
- 2,972m
コースタイム
- 山行
- 4:41
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 5:50
- 山行
- 9:59
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 11:39
- 山行
- 5:58
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 6:11
・忠別岳〜忠別岳避難小屋
・コマドリ沢出会い〜カムイ天井
天候 | 1日目快晴/2日目薄曇り/3日目薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
飛行機
http://time.ajnet.ne.jp/busstop.hpml?rno=81&comp=1 トムラウシ温泉〜新得駅 北海道拓殖バス 90分 夏季のみ http://www.takubus.com/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
天気が良かったこともあり迷うような箇所はありませんでした。 トムラウシ山の周辺は、ロックガーデン含め岩の上を歩くので、天候が悪いと危険箇所になると思います。 |
その他周辺情報 | ・ガスカートリッジは黒岳ロープウェイ乗場の売店で購入 ・下山後の日帰り入浴はトムラウシ温泉東大雪荘(500円) とても良い温泉です。大広間で休憩も可能です。 |
写真
装備
個人装備 |
長靴(岩礁80を悪路用に持参。結果として未使用だが備えあれば憂いなしということで)
|
---|---|
備考 | 日焼け止め忘れ(鼻と頬、首、手の甲が痛い) エアマット(小石が微妙に痛い) |
感想
嫁さんからの3日間限定というお許しを頂けたので、昨夏の朝日連峰の縦走に続き、山歩き復活記念〜第2弾?として、念願であった大雪山縦走をさせて頂きました。
今も鮮烈な記憶として残る痛ましい遭難事故を思い、正直不安で一杯でしたがベストな天候に恵まれて無事に完歩できました。
また、ひどい腰痛と肉離れを抱えていたため、何度も挫けそうになりましたが、黒岳の途中から全く同じコースで縦走された方の存在が励みになりゴールできました。この場を借りて御礼申し上げます。
■DAY1 黒岳から白雲避難小屋
快晴無風の絶好の初日です。リフトを降りて、さあスタートとストックを伸ばしましたが1本が固定されません。いきなり無用な荷物を3日間持つのかと思い、普段の行いを反省しました。罪滅ぼし?のつもりで、石室まで歩荷(たった1kgですが)をさせて頂きました。黒岳からの御鉢は、ほとんどガスもなく素晴らしい景色を堪能しました。ただ、石室への下りで早くも腰痛が出てしまい、一気にペースダウンです。また、快晴無風=とても暑く、加えて日頃の不摂生からか軽い脱水症状になり更にペースダウンです。素晴らしい眺めと道中のお花たちに励まされ、なんとか白雲避難小屋にたどり着きました。
テント場は写真の通り色とりどりの花盛りです。小屋泊は数名だったそうです。水場で冷やしたビールやワインで、夜半まで皆さん楽しそうに宴会されてました。(この環境でキャンプができる道民の方が羨ましいです)
小職は、最終日の天候が悪いことや残り35kmの道のりに体が持つか不安がよぎり、黒岳戻って御鉢巡りにしようか、白雲連泊で周囲を散策しようか悩みつつ、体の痛みや久しぶりのテン泊のため22時頃まで寝付けませんでした。
■DAY2 白雲避難小屋〜トムラウシ山〜南沼キャンプ場
今回の核心部20kmを10時間で歩き切れるか不安で、3時に目が覚めてしまいました。一度入るとエスケープルートが無いため、五色岳までのコースタイムでヒサゴ沼泊とするか、それも厳しそうであれば忠別避難小屋で白雲避難小屋へ引き返そうと決断しスタートしました。
朝方はガスでしたが、徐々に薄曇りとなり素晴らしい風景に魅了されました。地元の方のお話だと今年は花がイマイチとのことでしたが、道中はずっと花に囲まれてました。
高根が原付近のコマクサ群落、忠別沼の穏やかな美しさ、忠別岳の荒々しさ、五色岳から化雲岳の花畑等、どれもこれも見事でした。五色岳からの圧倒的なトムラウシの山容を見て、体力的にきついと思いつつも、どうしても今日中に登りたい!と意欲が湧いてきました。
化雲岳からトムラウシ山までが今回の縦走の最核心部でしょうか。日本庭園やロックガーデンなど、初めて見る風景に圧倒されます。特にロックガーデンは尋常ではないです。疲れた体を奮い立たせ緊張感が続くこの区間を無事に完歩できました。濃霧や雨の場合難易度は相当高くなると実感します。
余談ですが、この日は飲み水として1.5L持っていたのですが、暑さもありヒサゴのコルで調理用とともに水切れとなりました。幸い天沼と北沼で調達しましたが、水がないと本当に不安になりますね。
トムラウシ山へは、体力というよりも気力を振り絞り最後は根性で登りました。南沼キャンプ場に着いた時は、フラフラで立っているのもやっとな状態で、達成感よりもなんとか辿り着いたことの安心感で一杯でした。祝杯の赤ワインで一気に酔いが回り早々にテントに潜りこみました。
■DAY3 南沼キャンプ場〜トムラウシ温泉
夜中に体の痛みで何度も目覚めつつ、4時に起床しました。午後から天気が崩れるとのことでしたが、名残惜しくて7時前に出発です。5時間半の行程でのんびり歩いても14時には着くので、道中はトムラウシ山に上がる人とすれ違う都度に山談義をしてしまい、コマドリ沢まで予想以上に遅れてしまいました。
コマドリ沢以降は過去のレコから泥との戦いと覚悟していました。(滑って怪我をしたくないので、このために長靴を担いできました)
良い天気が続いていたためか、それほど酷い箇所はなくまた木道もポイントで設置頂いているので、想像していたほど厳しくは無かったです。ただし、一旦雨が降るとここも一気に体力を奪う箇所ですね。
3日間の疲れでペースが上がらず、雨の心配もよぎったのか、散漫な歩き方をしてしまい温泉コース分岐の手前の急坂で豪快に転でしまいました。幸いにして数カ所の打ち身と切傷ですみました。こんな時こそ、ゆったりと休憩をして平常心を取り戻すのが大事!と、靴を脱ぎ足のマッサージやストレッチをしてました。追い抜いて行かれた方、ご心配をおかけしすいません。
初日に壊れたストックを恨めしく弄っていたところ何故か復活!ここからはダブルストックとなり、下りが一気に楽になりました。ダブルストックの効果と秘密兵器のアミノサプリにより、最終区間で今回のFastestLapを刻むことができました。(もっと早く直そうとすれば良かった・・)
到着後は東大雪温泉を満喫です。特に激流の水風呂(アイシングに最適でした)と、温泉水のミストサウナは最高で、バスの時間ぎりぎりまで楽しみました。ちなみに3日で6kgも痩せており(嬉)、ダイエットの目標値を相当前倒しできましたが、それだけ小職にとっては厳しい縦走だったと実感しております。
その後は、バスで新得駅まで移動し、列車までの隙間時間に名物のそばを満喫です。ここで、1杯だけご褒美生ビールを頼んでしまいまいしたが、これでタガが外れ、列車内でも空港ラウンジでもビールをがぶ飲みしてしまいました。多分、夜までに3kgは戻したかと(苦笑)
■縦走を終えて
怪我を抱え体力の不安、天候の不安等ありましたが、頑張って本当に良かったです。こんな山上の楽園を歩けて幸せです。一緒のコースを歩いたソロ縦走の方との出会いや、天候に恵まれたからこそです。快く送り出してくれた嫁さんにも感謝です。
体はボロボロになりましたが、来年の縦走にもう想いが巡っております。
やっぱり山っていいですね〜。
長文・乱文にお付き合い頂きありがとうございました。
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