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Yamareco

記録ID: 696128
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

夏の西穂〜ジャンダルム〜奥穂を縦走!≪登り新穂高、下り白出沢≫

2015年08月09日(日) ~ 2015年08月11日(火)
 - 拍手
体力度
8
2~3泊以上が適当
GPS
47:40
距離
26.1km
登り
3,667m
下り
4,694m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
1:07
休憩
0:00
合計
1:07
11:53
0:00
45
12:38
2日目
山行
7:59
休憩
1:22
合計
9:21
4:11
18
4:29
0:00
47
5:16
5:21
21
5:42
5:45
57
6:42
7:06
68
8:14
8:18
28
8:46
8:59
20
間天のコル
9:19
9:23
22
9:45
0:00
81
11:06
0:00
14
ジャン・奥穂分岐
11:20
11:25
11
11:36
0:00
47
ジャン・奥穂分岐
12:23
12:34
17
馬の背の手前
12:51
13:04
28
3日目
山行
4:13
休憩
0:26
合計
4:39
6:22
89
7:51
8:01
28
荷継小屋跡
8:29
8:34
11
8:45
8:56
45
9:41
0:00
37
10:18
0:00
27
10:45
0:00
16
11:01
新穂高ロープウェイ
天候 9日 快晴
10日 晴れ、のち曇り、雨
11日 晴れ、のち曇り
過去天気図(気象庁) 2015年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
あかんだな駐車場⇒(徒歩)⇒平湯バスターミナル⇒(バス)⇒新穂高ロープウェイ ⇒(ロープウェイ)⇒西穂高口
あかんだな駐車場料金…\600/日
平湯BT~新穂高バス料金…\890/片道
ロープウェイ料金…\1600/片道(モンベルカード優待は往復のみ)
コース状況/
危険箇所等
≪独標〜西穂高岳≫
・徐々に岩稜でのアップダウンが増えますので足元注意
・ルートは明瞭な踏み跡やマーキングがあります

≪西穂高岳〜奥穂高岳≫
・ほぼバリエーションルートという認識のほうが良いかと思います
・不安定な岩場ばかりですので手掛け足掛けを慎重に、落石をおこなないようにしましょう
・所々ビバーク地がありますので、そのような箇所で小まめな休憩をとりつつ集中力を切らさぬよう、自分のペースを維持したほうが良いかと思います
・西穂を越えると不明瞭なルートが出てきますので、目の前の岩だけに集中するのではなく全体を見渡せるようにしましょう
・個人的にはジャンをこえたロバの耳の下りが最も真剣になっていました…

≪白出のコル〜重太郎橋≫
・ガレ場になりますので足元注意
・白出の滝付近は幅の狭い登山道ですので沢への滑落に注意です
その他周辺情報 下山後、ひらゆの森に立ち寄りました。ここの内風呂の雰囲気は良いですね
車をあかんだな駐車場に停めて、
車をあかんだな駐車場に停めて、
遊歩道を通って平湯バスターミナルまで、
遊歩道を通って平湯バスターミナルまで、
歩きます
…歩きます
大勢の観光客ですので、臨時便のロープウェイが出ます
2
大勢の観光客ですので、臨時便のロープウェイが出ます
初めての二階建てロープウェイに乗車!
1
初めての二階建てロープウェイに乗車!
西穂口に着きました。快晴です!
2
西穂口に着きました。快晴です!
この展望台にも沢山の観光客が来てました
この展望台にも沢山の観光客が来てました
西穂山荘に向けて、出発!
4
西穂山荘に向けて、出発!
登山届を提出
木陰が気持ち良いです
木陰が気持ち良いです
でも、すぐ汗が出てきますね…
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でも、すぐ汗が出てきますね…
冬道の表示を頭上に確認
冬道の表示を頭上に確認
のんびり歩いて一時間ちょいで山荘に到着です
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のんびり歩いて一時間ちょいで山荘に到着です
賑わってます
ワタクシ、初の西穂山荘(g)
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ワタクシ、初の西穂山荘(g)
しょう油ではなく、新作のみそ味をオーダー。
少ししょっぱかったけど美味しかったです
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しょう油ではなく、新作のみそ味をオーダー。
少ししょっぱかったけど美味しかったです
8人部屋に通してもらいました
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8人部屋に通してもらいました
昼寝もせずヒマだったので、一人で丸山まで散策をします(g)
2
昼寝もせずヒマだったので、一人で丸山まで散策をします(g)
山荘から15分もせずに到着
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山荘から15分もせずに到着
西穂を確認です。明日も晴れて!!
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西穂を確認です。明日も晴れて!!
山荘まで戻ります。tokageさんのソフトクリーム、美味しそ〜
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山荘まで戻ります。tokageさんのソフトクリーム、美味しそ〜
一人自炊なので外で準備。恵那から来てるオバチャン4人組に囲まれ談笑しながら食事しました(笑)
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一人自炊なので外で準備。恵那から来てるオバチャン4人組に囲まれ談笑しながら食事しました(笑)
夕日を見るため、ちょっと小屋上の岩場にて
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夕日を見るため、ちょっと小屋上の岩場にて
雲が多くて微妙です…
2
雲が多くて微妙です…
二日目は奥穂まで縦走します。昼頃から天気が崩れるかもしれないという予報。。。
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二日目は奥穂まで縦走します。昼頃から天気が崩れるかもしれないという予報。。。
明神の朝焼け
西穂のシルエットがクッキリ!
4
西穂のシルエットがクッキリ!
だいぶ明るくなりました。
1
だいぶ明るくなりました。
飛騨側を歩いてるので太陽はまだ見れません
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飛騨側を歩いてるので太陽はまだ見れません
独標に到着。
来年以降の新人山行の候補にします
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独標に到着。
来年以降の新人山行の候補にします
前穂も見えてきました
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前穂も見えてきました
モルゲンの焼岳を見下ろします
4
モルゲンの焼岳を見下ろします
笠ヶ岳にもうっすらと。
堂々としてます
2
笠ヶ岳にもうっすらと。
堂々としてます
独標を過ぎるとアップダウンが出てきます
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独標を過ぎるとアップダウンが出てきます
ピラミッドピークに到着
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ピラミッドピークに到着
ピラミッドピークを下りた辺りで、tokageさんのキジ打ちタイム。。。
3
ピラミッドピークを下りた辺りで、tokageさんのキジ打ちタイム。。。
帰宅してから調べてます…
クモマスミレでしょうか?
2
帰宅してから調べてます…
クモマスミレでしょうか?
西穂山頂に向けて、矢印は明確です
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西穂山頂に向けて、矢印は明確です
西穂山頂までに4点の支点を確認。
(冬期登頂に向けて)
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西穂山頂までに4点の支点を確認。
(冬期登頂に向けて)
西穂に登頂です。
快晴で大変気持ちが良いです!!
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西穂に登頂です。
快晴で大変気持ちが良いです!!
ここからが本番です。
初めてなのでちょっと緊張です(汗
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ここからが本番です。
初めてなのでちょっと緊張です(汗
槍ヶ岳もずいぶん近づきました
2
槍ヶ岳もずいぶん近づきました
西穂山頂にハーネス装着します
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西穂山頂にハーネス装着します
さぁ気を引き締めて、いざ!
2
さぁ気を引き締めて、いざ!
振り返って西穂。
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振り返って西穂。
ここは矢印の通り、右から巻きます
2
ここは矢印の通り、右から巻きます
イワギキョウ?チシマギキョウ?
区別着きません^_^;
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イワギキョウ?チシマギキョウ?
区別着きません^_^;
結局この夏に咲いているチングルマは見れませんでした
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結局この夏に咲いているチングルマは見れませんでした
改めて写真で見ると、切れ落ち具合が結構ありますね
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改めて写真で見ると、切れ落ち具合が結構ありますね
ここはクサリを頼りながらのクライムダウン。
一人ずつ下ります
2
ここはクサリを頼りながらのクライムダウン。
一人ずつ下ります
残置ロープ有り
カッコ良い!!
間ノ岳手前のコルに小さいビバーク地あり
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間ノ岳手前のコルに小さいビバーク地あり
シコタンソウ。点模様がきれいですね
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シコタンソウ。点模様がきれいですね
間ノ岳山頂の数メートル下のビバーク地。
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間ノ岳山頂の数メートル下のビバーク地。
かすれてますが間ノ岳と書かれてます
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かすれてますが間ノ岳と書かれてます
男性ソロの方にお願いされたので持ってみました。
登山を通して高所恐怖症を克服する女の子の話しらしいです。
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男性ソロの方にお願いされたので持ってみました。
登山を通して高所恐怖症を克服する女の子の話しらしいです。
間ノ岳からの下り。
ここも一人ずつ間を空けて慎重に下ります
1
間ノ岳からの下り。
ここも一人ずつ間を空けて慎重に下ります
2人が立っている所から、クキッと左下へ下ります
1
2人が立っている所から、クキッと左下へ下ります
間天のコルにも、
2
間天のコルにも、
ビバークできそうです
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ビバークできそうです
天狗岩へ続くスラブ
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天狗岩へ続くスラブ
青空バックがまた良いですね
2
青空バックがまた良いですね
天狗岩から望む、コブノ頭でしょうか?
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天狗岩から望む、コブノ頭でしょうか?
天狗岩です
天狗岩ピークのすぐ奥穂側にもビバーク地点有り。
2〜3張りは張れそうです
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天狗岩ピークのすぐ奥穂側にもビバーク地点有り。
2〜3張りは張れそうです
段々と雲が出てきました。予想より少し早めか…
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段々と雲が出てきました。予想より少し早めか…
天狗のコルまで下ります。ここもクサリを頼りつつしっかりと3点支持で安全を確保
1
天狗のコルまで下ります。ここもクサリを頼りつつしっかりと3点支持で安全を確保
コースタイムよりほんの多少早く着きました
1
コースタイムよりほんの多少早く着きました
天狗のコルにもビバーク地点あり
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天狗のコルにもビバーク地点あり
天狗のコルからひたすら登ると、ルンゼ内に鎖あります
2
天狗のコルからひたすら登ると、ルンゼ内に鎖あります
ルンゼを登り切った所にもビバーク点あり
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ルンゼを登り切った所にもビバーク点あり
目印を見失いつつも進めましたが、上高地側を登ってしまいました。
地図では「西穂側から」と書いてある箇所だと思います
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目印を見失いつつも進めましたが、上高地側を登ってしまいました。
地図では「西穂側から」と書いてある箇所だと思います
ガスの中、ルートに戻りました
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ガスの中、ルートに戻りました
ジャンダルムがうっすらと見えます。
ここでもビバークできそうです
1
ジャンダルムがうっすらと見えます。
ここでもビバークできそうです
やっとジャンダルムを登れると思うと、やや興奮してました
1
やっとジャンダルムを登れると思うと、やや興奮してました
ジャンと奥穂の分岐
1
ジャンと奥穂の分岐
ジャンダルム登頂!
景色が見えないのは残念ですが仕方ありませんね…
10
ジャンダルム登頂!
景色が見えないのは残念ですが仕方ありませんね…
天使とsiro-kikunさんのツーショット
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天使とsiro-kikunさんのツーショット
感慨深し…
新作がありました。
しかもこの登った同じ日、8/10に設置と書いてありました!!
8
新作がありました。
しかもこの登った同じ日、8/10に設置と書いてありました!!
ジャンから下ろうとすると、tokageさんの姿が見えてきました
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ジャンから下ろうとすると、tokageさんの姿が見えてきました
奥穂に向けて進みます。足場に気を付けながら
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奥穂に向けて進みます。足場に気を付けながら
その頃、tokageさんがジャンに登頂!
先に進んでスイマセン…
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その頃、tokageさんがジャンに登頂!
先に進んでスイマセン…
振り返ってジャンダルムとロバの耳。
ロバの耳の下りは、足場を慎重に確認しながらでないとかなり危ないです
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振り返ってジャンダルムとロバの耳。
ロバの耳の下りは、足場を慎重に確認しながらでないとかなり危ないです
馬の背手前で息を整えるべく小休止します。
東京からみえてる女性のソロの方が先行してます
2
馬の背手前で息を整えるべく小休止します。
東京からみえてる女性のソロの方が先行してます
一手一手、一歩一歩を慎重に、最後の核心の馬ノ背を登ります
5
一手一手、一歩一歩を慎重に、最後の核心の馬ノ背を登ります
馬ノ背を登りきると、
2
馬ノ背を登りきると、
奥穂までのルートが見えてきます。
最後まで気を抜かずに歩きます
1
奥穂までのルートが見えてきます。
最後まで気を抜かずに歩きます
無事に奥穂登頂!
ここでも景色が見えませんが良しとします!!
5
無事に奥穂登頂!
ここでも景色が見えませんが良しとします!!
天気が怪しいので早々に山荘まで下ります
1
天気が怪しいので早々に山荘まで下ります
見えてきました
山荘到着!
siro-kikunさん、お疲れ様です!
tokageさんを待ちます
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siro-kikunさん、お疲れ様です!
tokageさんを待ちます
見えました
お疲れ様でした!
2
お疲れ様でした!
三日目の朝
雲があるので日の出が少し遅いようでした
7
雲があるので日の出が少し遅いようでした
雲がちょっと多いけど、何度見ても良いですね
7
雲がちょっと多いけど、何度見ても良いですね
下山でも気を抜かずに下ります
3
下山でも気を抜かずに下ります
白出から下ります。siro-kikunさんを除いて二人は初のルート
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白出から下ります。siro-kikunさんを除いて二人は初のルート
穂高岳山荘と奥穂を見上げる
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穂高岳山荘と奥穂を見上げる
登りに使うにはタフでないとツライですね
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登りに使うにはタフでないとツライですね
所々マークは消えかけてますが、見えるとこんな感じです
1
所々マークは消えかけてますが、見えるとこんな感じです
雪渓もだいぶ溶けたようです。落石に注意しながら右側を歩きます
2
雪渓もだいぶ溶けたようです。落石に注意しながら右側を歩きます
雪渓も過ぎたので、崖の直下を嫌がって少し中央を下るgomat。
マーキングあります
1
雪渓も過ぎたので、崖の直下を嫌がって少し中央を下るgomat。
マーキングあります
シナノオトギリ(?)が沢山咲いてました
1
シナノオトギリ(?)が沢山咲いてました
荷継沢の出合にて。日が差し込んできました
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荷継沢の出合にて。日が差し込んできました
旧日本兵ルックの登山者。この方、我々の団体とは過去3度ほど遭遇しております。。。(笑)
6
旧日本兵ルックの登山者。この方、我々の団体とは過去3度ほど遭遇しております。。。(笑)
白出の滝までの下り。決して安定した足場ではないので気を付けながら歩きます
1
白出の滝までの下り。決して安定した足場ではないので気を付けながら歩きます
白出の滝。大きいですね
2
白出の滝。大きいですね
所々、下ノ廊下に似てるんですね
1
所々、下ノ廊下に似てるんですね
個人的にホタルブクロが好きなので見れて嬉しかったです
2
個人的にホタルブクロが好きなので見れて嬉しかったです
重太郎橋にて。
涼しいです
1
重太郎橋にて。
涼しいです
橋を渡ったらすぐ左手に踏み跡あります
1
橋を渡ったらすぐ左手に踏み跡あります
資材置き場・・・?
1
資材置き場・・・?
樹林帯でセンジュガンピ
1
樹林帯でセンジュガンピ
このあたりまで下れば安全ですね
1
このあたりまで下れば安全ですね
林道に出合いました
1
林道に出合いました
出合の案内板
バスの時間が気になるので穂高平小屋はスルーしました
バスの時間が気になるので穂高平小屋はスルーしました
小屋前にあるショートカットの入り口
小屋前にあるショートカットの入り口
二岐の大木
意外と高低差のあるショートカットを下り、林道に戻りました
意外と高低差のあるショートカットを下り、林道に戻りました
振り返って
ゲートでは男子の子連れ親子とすれ違います
ゲートでは男子の子連れ親子とすれ違います
登山ポストのあるゲートまで下ってきました
登山ポストのあるゲートまで下ってきました
終了です。
三日間お疲れ様でした!
終了です。
三日間お疲れ様でした!
平湯BTまで戻って来ました
平湯BTまで戻って来ました
ひらゆの森で綺麗サッパリです!
1
ひらゆの森で綺麗サッパリです!
ひらゆの森で焼肉定食♪(2000円…)
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ひらゆの森で焼肉定食♪(2000円…)
美味しかった~!御馳走様でした
3
美味しかった~!御馳走様でした

装備

個人装備
基本装備以外に ヘルメット ハーネス 長めのスリング 安環付ビナ 最低限のギアなど
共同装備
ショートロープ(今回はtokageさん所有の30mロープ) ツェルト

感想

7年振りの西穂から奥穂高への縦走です。
(本投稿をgomatさんがしてくれたので少し、各写真と説明の観点が違っているところがありますがご愛嬌という事で)

前回は山の師匠と登ったこのコースを今回は自分達の力でと望みました。薄っすらと低い雲が立ち込めましたが微風が吹く稜線を気持ち良く歩きました。特に渋滞する事もなくこの日のコースは順調だったみたいです。

前回ルートファインディングミスしたのか?上高地側に突き出た岩を抱え込んで背中を天空に出し通過した箇所に出会わなかった。んーんっ。

しっかりと周りを見れ、見極める技術が付いた分このコースの難しさ、恐怖を知る事になりました。ザイル無しの行動って怖いなーというのが正直な感想です。長い時間岩と戯れる時間が楽しい。ジャンダルムから馬の背、奥穂高へのクライマックスが何とも言えず良い。馬の背のリッジは緊張感タップリですが岩がしっかりしていて登山靴のフリクションもバッチリ。岐阜県側をクライムダウンする箇所の方が難しく危険と感じました。

鎖がなく段差が高くトラバース気味に体を動かす箇所では後続パーティーのリーダーさんに質問を受けましたので少しだけアドバイスをさせて頂きました。岩慣れ必須ですね。個人的な難易度としては時間を含めた難易度は剱岳の上かな。

初めて下降路に使用した白出は変化が多くとても良いコースでした。雪渓が無くなった時期には積極的に使いたいですね。

穂高万歳!

最初に、やや長文ですいません。。。
会社の山岳同好会『夏山企画 西穂・奥穂縦走』を実施しました。
何年か前に既に縦走しているsiro-kikunさんとtokageさん、今回初めての挑戦のgomatの3名です。当初は7名の参加表明だったのですが家事都合や体調理由から3名となりました。
テントを背負うつもりでいましたが余計な荷物を持たず安全第一に、という事で二泊ともに小屋泊としました。と言っても金銭的理由から私だけ自炊とさせていただきました。ザック重量は参考ですが16圓任后(スポドリ2L、水1L、食料、自炊用具、各種ギア、ショートロープ、基本装備など)
参加表明をしてからは走り込む回数を増やし、クライミング定期練習では負荷を高くしたりと、多少ですが時間が許す限り今山行に向けてトレーニングを続けました。
同時に当日が近づくにつれ不安を感じていました。一般道とは言え破線扱いということや、自分の経験と実力で行けるのかどうか…。結果的に無事縦走を果たせたことは今後の活動の自信にもつながりそうです。

≪8/9≫
家を出る時点で曇り空、しかも車が濡れている…。てっきり晴れを予想していたのでガックリ。ひるがの高原SAではガスも多く、全く天気予報はあてにならないなと思っていたが、高山を抜けた頃には青空になっていた。予報通りじゃんか♪…ゲンキンなものである。あかんだな駐車場では既に雲の姿は無く快晴となり、自然といそいそと仕度を進める。平湯BTまではtokageさんの案内で徒歩で移動。途中の温泉宿について教えて頂いたがさすがに良く知っている。新穂高からの入山は初めてであるのでとても新鮮であった。大勢の観光客に紛れながらロープウェイで西穂口まで上がる。モンベルカード優遇は片道では適用されず残念。。。(一応HPで事前に確認していたが、「モンベルカード保有者は別カウンターで」的なことが書いてあったのでつい別の列に並んでしまった…時間ロスになってしまった)西穂口の展望台で明日以降縦走する西穂の稜線に興奮、かつ少しの不安。その日はゆっくり歩いて西穂山荘に到着。泊る人、休む人、大勢の登山客で賑わう。夕食の自炊は外の机で済ませたが、恵那の麓から来られているオバチャン4人組と談笑しながら。(オバチャン達は小屋の食事)面白かったです、ありがとうございました。その晩は8人部屋で一人一組の布団で寝る。

≪8/10≫
他の登山者の数によっては予定より早めに出る話もあったが、あまり早出し過ぎて暗い中を歩くのも危なことから予定通り4時出発とする。支度の時間を短くするため前日の内にアルファ米「牛飯」を水で戻しておいたが、当然冷たいので油が白く固くなっており正直美味しくなかった。やはり冷めても比較的美味しい「わかめご飯」が妥当であったか。。。あとはパンをかじり朝食を済ませた。ヘッデンを点け暗い中を歩いて行ったが、丸山あたりからぼんやりと空が明るくなっていった。明神・前穂の稜線が徐々に目視できるようになっていったが、その後は高山側の稜線を歩いていたのでご来光の瞬間を見る事はできなかった。日が当たらないこともあって始めはやや肌寒さを感じていたが、高度を上げるとほど良い塩梅に汗もかき始めた。西穂が近くなるとピラミッドピークをはじめ岩のアップダウンの箇所も増えるが目印は明確でほぼ迷うことなく西穂山頂に着く。そこでヘルメットを被り、念のためハーネスを装着した。自然と気が引き締まる。これから進むルートを望むと、ギザギザの岩稜帯のシルエットがまだそれほど高くない陽射しによって浮かび上がっていた。普段、クサリにはあまり手を掛けずに岩場では昇り降りするが、さすがに何ヶ所かのクサリは頼った。siro-kikunさん、tokageさん、私の順で歩き、クサリ場は一人ずつ通過するのを待つ。私がとあるクサリ場を下りる際、単独の男性登山者が私を追うようにすぐ降りようとしたので待っていてもらうよう伝えた。あれ?待つのって常識じゃないの…?西穂〜奥穂間の縦走はある程度の経験者が多いはずだよね…?しかしこの後にも色んな登山者がいる事を知る。ビバーク適地がいくつかある間ノ岳の先は、最近落石や滑落事故が多発していると聞く。確かに浮石が多い。それらを蹴らないよう慎重に足を運ぶがそれでもヒヤリとすることも…。「ラク」のコールを発する事は無かったが、後ろから来ている男性二人組からはガラガラと石を落としている音が聞こえる。間天のコルやビバーク点で小休止をとりつつ、集中力を落とさないよう気を付ける。天狗岩をやり過ごし天狗のコルへ下りる所で、ちょうど男性+女性二人の三人グループが岳沢から登ってきた。その方たちはストックを持ったまま奥穂に続く岩場を登り始めたのでtokageさんからストックは仕舞っていただくよう注意。しかしそれが聞こえたのかどうか分らないがそのまま登って行かれてしまった。徐々に岳沢のほうからガスが上がってきて気付いた時には周囲の展望は無くなっていた。siro-kikunさんと私が先行、やや遅れてtokageさんの順で歩いていたがジャンダルムを前にするとtokageさんが大分遅れている。念願のジャンダルムをピストンで終わらすと調度tokageさんが合流。そのまま一緒に奥穂に進むかと思ったらジャンダルムに登るとの事。私達ふたりは先に進む事としたが、この時にしっかりとお互いの行動についてtokageさんと確認し合わなかった事が反省点であった。tokageさんをジャンの分岐で待つのか、それともジャンは辞めてもらって一緒に奥穂に進むのか、もしくは二つに分かれて行動する(良いか悪いかは別として…)のであればそうする事をお互いが分かったうえで行動するべきだったかと思う。ヘツリで進む岩場を過ぎ、その後のロバの耳の下りは思った以上にヤバいと感じた。クライムダウンはできるが、この日この縦走路を歩いてきた印象ではこんな感じの所にはクサリがあっても良いんじゃない?とふと感じた。慎重に手掛け足掛けを選ぶことで無事通過。最後の核心の馬乃背では手前のコルで小休止した後に登った。これが逆のルートであると足の掛ける場所を探すのに難儀しそうである。奥穂山頂に無事に到着し、しばらく記念撮影して遊ぶ。すでにガスに覆われているので展望もないし雨が降っても嫌なのでそそくさと山荘まで下りる事とした。奥穂高山荘到着してしばらくしてから雨が降ってきたので山荘内にて夕飯の自炊をさせてもらう。そこで同じ愛知県(しかも自宅が比較的近い!)から来ていた登山者の方達としばし談笑し、楽しい時間を過ごさせてもらった。小屋泊の機会が少ない私は、この晩初めて布団一枚を赤の他人様と二人で使う事となった。(でも周りの人は一人一枚で寝てたような…)

≪8/11≫
白出沢の雪渓はだいぶ溶けたようでそこから下山ができると小屋の方から話を聞けたので、予定を変えてそこから下山する事とした。なるほど結構急な斜面。所々ザレた足元や浮石に注意しながら下りて行く。小さくなった雪渓を左に見て、右側の岩壁沿いの踏み跡を進む。途中から中央のルートの方が歩き易そうだったので一人そちらを歩く。白出大滝付近は下ノ廊下にとても似ていると思っていたら、siro-kikunさん、tokageさんも同じように感じたらしく思い出話となる。その後の林道の出合からはのんびりと歩き、無事新穂高ロープウェイまで戻ってきた。その後は余韻に浸りながら平湯BTまでバスで移動。お決まりのひらゆの森でゆったり旅の疲れを癒し、帰路につく。

我が山岳同好会の今年の山行のハイライトとなる一つでしたが、諸事情で参加者が3人になってしまったのは残念でした。ですが、早速来年(?)は奥穂から西穂へ縦走しようかという話しもありますので楽しみにしております。

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コメント

お疲れさまでした
tokageさん、gomatさん、siro-kikunさん、お疲れさまでした。

3日間とも、天候に恵まれて良かったですね。

58枚目の写真、てっきりtokageさんが持ち込んだものだと思って
いました。場所が飯能市でしたので

それそれにしても、ジャンの新しいプレート、疲れた気分を和まして
くれるのでしょうが、何故にこの天使???
2015/8/12 16:29
Re: お疲れさまでした
kameさん、おはようございます。
西〜奥穂、先に行かさせてもらいました…。
kameさん含めて皆さんと一緒に行きたかったです!!

レコの通りジャンではガスられましたが、おおむね天気は良かったので助かりました。

58枚目のノボリは間ノ岳ピークなんですけど、あの状況で頼まれたら断れませんよね
なかなか目的を突っ込んで聞くのもあれかな?って。。。^_^;
今回のルート、数的には登山者は多くなかったんですが色んな人がいましたよ〜。
そのへんは実際に会った時にお話しします
2015/8/13 8:48
Re: お疲れさまでした
以前より入られる方が増えていると感じました。
この日はそれなりの方が行動されていて渋滞が無く良かったです。(運がいい)
後続の学生?が岩慣れしていないみたいでちょっとだけ心配しましたが無事な姿を山荘で見て、ホッと。
穂高岳山荘では、iPAD miniを使って宿泊費の支払いをCARD決済。山もIT化が進んでいます。不測の停滞時、財布の心配をしなくていいし、お釣りの心配が無くWinWinですね。
2015/8/13 14:48
お疲れ様でした
tokageさん、gomatさん、siro-kikunさん、縦走お疲れ様でした。
天気ももった様で良かったですね。また、話を楽しみにしてます。
しかし、旧日本兵の方と良く遭遇しますね。
2015/8/12 21:02
Re: お疲れ様でした
morgenrotさん、おはようございます。

以前見たrockさんと日本兵のツーショット写真があまりにも印象的だったので、彼を見かけた瞬間に「あッ!!」て声かけてました
ずっとあの装備だなんて凄い事ですよね

こちらが下山してからmorgenrotさんが涸沢に入ると聞きました。
レコ楽しみにしてます!
2015/8/13 8:53
Re: お疲れ様でした
話し出すと止まらないかもよ。
覚悟しておいてください。

涸沢の好天を祈ってます。
2015/8/13 14:50
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無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
奥穂高岳/白出沢ルート/新穂高温泉起点白出沢穂高岳山荘経由
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [日帰り]
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

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