夏の西穂〜ジャンダルム〜奥穂を縦走!≪登り新穂高、下り白出沢≫


- GPS
- 47:40
- 距離
- 26.1km
- 登り
- 3,667m
- 下り
- 4,694m
コースタイム
- 山行
- 1:07
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:07
- 山行
- 7:59
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 9:21
天候 | 9日 快晴 10日 晴れ、のち曇り、雨 11日 晴れ、のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
あかんだな駐車場料金…\600/日 平湯BT~新穂高バス料金…\890/片道 ロープウェイ料金…\1600/片道(モンベルカード優待は往復のみ) |
コース状況/ 危険箇所等 |
≪独標〜西穂高岳≫ ・徐々に岩稜でのアップダウンが増えますので足元注意 ・ルートは明瞭な踏み跡やマーキングがあります ≪西穂高岳〜奥穂高岳≫ ・ほぼバリエーションルートという認識のほうが良いかと思います ・不安定な岩場ばかりですので手掛け足掛けを慎重に、落石をおこなないようにしましょう ・所々ビバーク地がありますので、そのような箇所で小まめな休憩をとりつつ集中力を切らさぬよう、自分のペースを維持したほうが良いかと思います ・西穂を越えると不明瞭なルートが出てきますので、目の前の岩だけに集中するのではなく全体を見渡せるようにしましょう ・個人的にはジャンをこえたロバの耳の下りが最も真剣になっていました… ≪白出のコル〜重太郎橋≫ ・ガレ場になりますので足元注意 ・白出の滝付近は幅の狭い登山道ですので沢への滑落に注意です |
その他周辺情報 | 下山後、ひらゆの森に立ち寄りました。ここの内風呂の雰囲気は良いですね |
写真
装備
個人装備 |
基本装備以外に
ヘルメット
ハーネス
長めのスリング
安環付ビナ
最低限のギアなど
|
---|---|
共同装備 |
ショートロープ(今回はtokageさん所有の30mロープ)
ツェルト
|
感想
7年振りの西穂から奥穂高への縦走です。
(本投稿をgomatさんがしてくれたので少し、各写真と説明の観点が違っているところがありますがご愛嬌という事で)
前回は山の師匠と登ったこのコースを今回は自分達の力でと望みました。薄っすらと低い雲が立ち込めましたが微風が吹く稜線を気持ち良く歩きました。特に渋滞する事もなくこの日のコースは順調だったみたいです。
前回ルートファインディングミスしたのか?上高地側に突き出た岩を抱え込んで背中を天空に出し通過した箇所に出会わなかった。んーんっ。
しっかりと周りを見れ、見極める技術が付いた分このコースの難しさ、恐怖を知る事になりました。ザイル無しの行動って怖いなーというのが正直な感想です。長い時間岩と戯れる時間が楽しい。ジャンダルムから馬の背、奥穂高へのクライマックスが何とも言えず良い。馬の背のリッジは緊張感タップリですが岩がしっかりしていて登山靴のフリクションもバッチリ。岐阜県側をクライムダウンする箇所の方が難しく危険と感じました。
鎖がなく段差が高くトラバース気味に体を動かす箇所では後続パーティーのリーダーさんに質問を受けましたので少しだけアドバイスをさせて頂きました。岩慣れ必須ですね。個人的な難易度としては時間を含めた難易度は剱岳の上かな。
初めて下降路に使用した白出は変化が多くとても良いコースでした。雪渓が無くなった時期には積極的に使いたいですね。
穂高万歳!
最初に、やや長文ですいません。。。
会社の山岳同好会『夏山企画 西穂・奥穂縦走』を実施しました。
何年か前に既に縦走しているsiro-kikunさんとtokageさん、今回初めての挑戦のgomatの3名です。当初は7名の参加表明だったのですが家事都合や体調理由から3名となりました。
テントを背負うつもりでいましたが余計な荷物を持たず安全第一に、という事で二泊ともに小屋泊としました。と言っても金銭的理由から私だけ自炊とさせていただきました。ザック重量は参考ですが16圓任后(スポドリ2L、水1L、食料、自炊用具、各種ギア、ショートロープ、基本装備など)
参加表明をしてからは走り込む回数を増やし、クライミング定期練習では負荷を高くしたりと、多少ですが時間が許す限り今山行に向けてトレーニングを続けました。
同時に当日が近づくにつれ不安を感じていました。一般道とは言え破線扱いということや、自分の経験と実力で行けるのかどうか…。結果的に無事縦走を果たせたことは今後の活動の自信にもつながりそうです。
≪8/9≫
家を出る時点で曇り空、しかも車が濡れている…。てっきり晴れを予想していたのでガックリ。ひるがの高原SAではガスも多く、全く天気予報はあてにならないなと思っていたが、高山を抜けた頃には青空になっていた。予報通りじゃんか♪…ゲンキンなものである。あかんだな駐車場では既に雲の姿は無く快晴となり、自然といそいそと仕度を進める。平湯BTまではtokageさんの案内で徒歩で移動。途中の温泉宿について教えて頂いたがさすがに良く知っている。新穂高からの入山は初めてであるのでとても新鮮であった。大勢の観光客に紛れながらロープウェイで西穂口まで上がる。モンベルカード優遇は片道では適用されず残念。。。(一応HPで事前に確認していたが、「モンベルカード保有者は別カウンターで」的なことが書いてあったのでつい別の列に並んでしまった…時間ロスになってしまった)西穂口の展望台で明日以降縦走する西穂の稜線に興奮、かつ少しの不安。その日はゆっくり歩いて西穂山荘に到着。泊る人、休む人、大勢の登山客で賑わう。夕食の自炊は外の机で済ませたが、恵那の麓から来られているオバチャン4人組と談笑しながら。(オバチャン達は小屋の食事)面白かったです、ありがとうございました。その晩は8人部屋で一人一組の布団で寝る。
≪8/10≫
他の登山者の数によっては予定より早めに出る話もあったが、あまり早出し過ぎて暗い中を歩くのも危なことから予定通り4時出発とする。支度の時間を短くするため前日の内にアルファ米「牛飯」を水で戻しておいたが、当然冷たいので油が白く固くなっており正直美味しくなかった。やはり冷めても比較的美味しい「わかめご飯」が妥当であったか。。。あとはパンをかじり朝食を済ませた。ヘッデンを点け暗い中を歩いて行ったが、丸山あたりからぼんやりと空が明るくなっていった。明神・前穂の稜線が徐々に目視できるようになっていったが、その後は高山側の稜線を歩いていたのでご来光の瞬間を見る事はできなかった。日が当たらないこともあって始めはやや肌寒さを感じていたが、高度を上げるとほど良い塩梅に汗もかき始めた。西穂が近くなるとピラミッドピークをはじめ岩のアップダウンの箇所も増えるが目印は明確でほぼ迷うことなく西穂山頂に着く。そこでヘルメットを被り、念のためハーネスを装着した。自然と気が引き締まる。これから進むルートを望むと、ギザギザの岩稜帯のシルエットがまだそれほど高くない陽射しによって浮かび上がっていた。普段、クサリにはあまり手を掛けずに岩場では昇り降りするが、さすがに何ヶ所かのクサリは頼った。siro-kikunさん、tokageさん、私の順で歩き、クサリ場は一人ずつ通過するのを待つ。私がとあるクサリ場を下りる際、単独の男性登山者が私を追うようにすぐ降りようとしたので待っていてもらうよう伝えた。あれ?待つのって常識じゃないの…?西穂〜奥穂間の縦走はある程度の経験者が多いはずだよね…?しかしこの後にも色んな登山者がいる事を知る。ビバーク適地がいくつかある間ノ岳の先は、最近落石や滑落事故が多発していると聞く。確かに浮石が多い。それらを蹴らないよう慎重に足を運ぶがそれでもヒヤリとすることも…。「ラク」のコールを発する事は無かったが、後ろから来ている男性二人組からはガラガラと石を落としている音が聞こえる。間天のコルやビバーク点で小休止をとりつつ、集中力を落とさないよう気を付ける。天狗岩をやり過ごし天狗のコルへ下りる所で、ちょうど男性+女性二人の三人グループが岳沢から登ってきた。その方たちはストックを持ったまま奥穂に続く岩場を登り始めたのでtokageさんからストックは仕舞っていただくよう注意。しかしそれが聞こえたのかどうか分らないがそのまま登って行かれてしまった。徐々に岳沢のほうからガスが上がってきて気付いた時には周囲の展望は無くなっていた。siro-kikunさんと私が先行、やや遅れてtokageさんの順で歩いていたがジャンダルムを前にするとtokageさんが大分遅れている。念願のジャンダルムをピストンで終わらすと調度tokageさんが合流。そのまま一緒に奥穂に進むかと思ったらジャンダルムに登るとの事。私達ふたりは先に進む事としたが、この時にしっかりとお互いの行動についてtokageさんと確認し合わなかった事が反省点であった。tokageさんをジャンの分岐で待つのか、それともジャンは辞めてもらって一緒に奥穂に進むのか、もしくは二つに分かれて行動する(良いか悪いかは別として…)のであればそうする事をお互いが分かったうえで行動するべきだったかと思う。ヘツリで進む岩場を過ぎ、その後のロバの耳の下りは思った以上にヤバいと感じた。クライムダウンはできるが、この日この縦走路を歩いてきた印象ではこんな感じの所にはクサリがあっても良いんじゃない?とふと感じた。慎重に手掛け足掛けを選ぶことで無事通過。最後の核心の馬乃背では手前のコルで小休止した後に登った。これが逆のルートであると足の掛ける場所を探すのに難儀しそうである。奥穂山頂に無事に到着し、しばらく記念撮影して遊ぶ。すでにガスに覆われているので展望もないし雨が降っても嫌なのでそそくさと山荘まで下りる事とした。奥穂高山荘到着してしばらくしてから雨が降ってきたので山荘内にて夕飯の自炊をさせてもらう。そこで同じ愛知県(しかも自宅が比較的近い!)から来ていた登山者の方達としばし談笑し、楽しい時間を過ごさせてもらった。小屋泊の機会が少ない私は、この晩初めて布団一枚を赤の他人様と二人で使う事となった。(でも周りの人は一人一枚で寝てたような…)
≪8/11≫
白出沢の雪渓はだいぶ溶けたようでそこから下山ができると小屋の方から話を聞けたので、予定を変えてそこから下山する事とした。なるほど結構急な斜面。所々ザレた足元や浮石に注意しながら下りて行く。小さくなった雪渓を左に見て、右側の岩壁沿いの踏み跡を進む。途中から中央のルートの方が歩き易そうだったので一人そちらを歩く。白出大滝付近は下ノ廊下にとても似ていると思っていたら、siro-kikunさん、tokageさんも同じように感じたらしく思い出話となる。その後の林道の出合からはのんびりと歩き、無事新穂高ロープウェイまで戻ってきた。その後は余韻に浸りながら平湯BTまでバスで移動。お決まりのひらゆの森でゆったり旅の疲れを癒し、帰路につく。
我が山岳同好会の今年の山行のハイライトとなる一つでしたが、諸事情で参加者が3人になってしまったのは残念でした。ですが、早速来年(?)は奥穂から西穂へ縦走しようかという話しもありますので楽しみにしております。
コメント
この記録に関連する登山ルート

tokageさん、gomatさん、siro-kikunさん、お疲れさまでした。
3日間とも、天候に恵まれて良かったですね。
58枚目の写真、てっきりtokageさんが持ち込んだものだと思って
いました。場所が飯能市でしたので
それそれにしても、ジャンの新しいプレート、疲れた気分を和まして
くれるのでしょうが、何故にこの天使???
kameさん、おはようございます。
西〜奥穂、先に行かさせてもらいました…。
kameさん含めて皆さんと一緒に行きたかったです!!
レコの通りジャンではガスられましたが、おおむね天気は良かったので助かりました。
58枚目のノボリは間ノ岳ピークなんですけど、あの状況で頼まれたら断れませんよね
なかなか目的を突っ込んで聞くのもあれかな?って。。。^_^;
今回のルート、数的には登山者は多くなかったんですが色んな人がいましたよ〜。
そのへんは実際に会った時にお話しします
以前より入られる方が増えていると感じました。
この日はそれなりの方が行動されていて渋滞が無く良かったです。(運がいい)
後続の学生?が岩慣れしていないみたいでちょっとだけ心配しましたが無事な姿を山荘で見て、ホッと。
穂高岳山荘では、iPAD miniを使って宿泊費の支払いをCARD決済。山もIT化が進んでいます。不測の停滞時、財布の心配をしなくていいし、お釣りの心配が無くWinWinですね。
tokageさん、gomatさん、siro-kikunさん、縦走お疲れ様でした。
天気ももった様で良かったですね。また、話を楽しみにしてます。
しかし、旧日本兵の方と良く遭遇しますね。
morgenrotさん、おはようございます。
以前見たrockさんと日本兵のツーショット写真があまりにも印象的だったので、彼を見かけた瞬間に「あッ!!」て声かけてました
ずっとあの装備だなんて凄い事ですよね
こちらが下山してからmorgenrotさんが涸沢に入ると聞きました。
レコ楽しみにしてます!
話し出すと止まらないかもよ。
覚悟しておいてください。
涸沢の好天を祈ってます。
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