鳥海山(万助ルート~湯の台ルート)
- GPS
- 13:43
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 2,083m
- 下り
- 1,864m
コースタイム
- 山行
- 2:19
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 2:20
- 山行
- 10:01
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 11:12
天候 | Day1 薄曇 Day2 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー
幸い、遊佐駅前で迎車中のタクシー運転手が連絡をしてくれ、すぐにタクシーを手配頂けたが、事前に予約しておいた方がよさそう。 帰路は鳥海山荘に宿泊し、翌日無料送迎バスで酒田駅まで。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
万助ルートは万助小屋までは草刈りがされ整備されている。そこから鳥ノ海分岐までは未整備。 雪渓もほぼノートレース。 湯の台ルートは小雪渓、大雪渓が繋がって大大雪渓に。トレースは多少あるが視界が悪いとかなり迷いやすい。 滝の小屋から横堂は未整備で藪漕ぎあり、さながらバリエーションルート。 |
写真
感想
珍しく山形出張が入ったので有休を取って1泊2日で鳥海山へ。
数年前に一番人気の鉾立ルートから登ったことがあったので、今回は①往路と復路で別ルートを使う、②山中で一泊する、③できるだけ標高が低い所から登り始める、という希望を叶えるべく、万助ルート-万助避難小屋泊-登頂-湯の台ルート-下山(鳥海山荘泊) という鳥海山大満喫ルートを敢行。
前日は酒田駅前のホテルに宿泊し、JRで遊佐駅まで。遊佐駅からはタクシーで15分程度、3,200円。
登山口から万助小屋までは草が刈られて整備されている。途中の笹藪でグルル~と哺乳類が唸るような音が聞こえて全身鳥肌。なにか、いる。笹のむこう側に、なにか、、、いる、、、
恐ろしくてその方向も向けず、熊鈴をガンガン鳴らして早歩きで立ち去る。
分岐は看板も出ておりルートは明快、途中からは尾根歩きになり眺望は臨めないものの風が吹いて気持ち良い。
コッヘルが置いてある渓流で喉を潤したらほどなく一日目の宿、万助山荘へ到着。
今回の山行はどうしても山の中で宿泊したく、いろいろ調べた結果見つけたのがこの小屋。こじんまりながら毛布やテーブルがあり、とても清潔感のある小屋でした。たくさん運んできたお酒やおつまみで一人宴会、この日は他の宿泊者はおらず広々と使わせて頂きました。避難小屋って、これまでどんな方々がどんな時間を過ごしたんだろうと想像するだけでロマンがあって楽しい。
2日目は快晴、5時に出発。
ここから人気ルートへの合流点である鳥ノ海分岐は草刈りもまだで未整備。前日とはうってかわって荒れた山道で眺望もない急登を進む。トレースのない雪渓を2つ超えたら鳥ノ海分岐。仙人平からは絶景の鳥海山が一望できた。
分岐からは鉾立ルートに合流するので一気に登山者が増える。石畳で整備された登山道はさすが百名山と感じる。ほっとするけど、ちょっとつまらない。
そしてお楽しみの千蛇谷の雪渓歩き。快晴で目の前に山頂どーん!前後のソロハイカーさんたちとワイワイ写真を撮り合いながら山頂へ。雪渓終わりから御堂までの地味な登りは暑くてキツい。。
御堂で小休憩を取ったら空身で山頂へ。岩場に慣れていないハイカーさんたちで山頂付近は渋滞していた。山頂は雲のない絶景!梅雨の晴れ間でなんてラッキーなんだ!!と感激。
御堂に戻ったらすぐに荷物を担いで先を急ぐ。そう、2日目はまだまだ終わらないのだ。
外輪山を途中まで歩き、湯の台ルートに入る。一気にハイカーが減る。程なく目の前に大雪渓が広がる。
すれ違った地元ハイカーさんより、ここは例年大雪渓と小雪渓の2つあるが、今年は雪が多く2つの雪渓が繋がっている。アイゼンがあれば使った方がよいとのアドバイスを頂いていたので、迷うことなく装着。初めてのルートで終わりの見えない雪渓は緊張します、、、
しばらく歩いているとトレースがなくなり、急に霧が出て周りがまったく見えなくなる。GPSはチラ見していたが、歩きやすい方を選んでいたらルートを若干外れてしまっていた。幸い最後は復帰できたが、それなりに斜度がある下りをおりる羽目になり怖い思いをした。残雪のツボ足やチェンスパはまだ経験値が低く、へっぴり腰になってしまう。地元ハイカーさんたちは雪慣れしてて凄い!
河原宿でゆっくりの休憩を取り、ご年配の地元ハイカー3人組とお喋り。万助ルートから入り鳥海山荘まで下りることを伝えるととても驚かれる。
どうやら滝ノ小屋より先を歩く人はほとんどいないらしい。車にのせてあげようか?とありがたいご提案を受けるも、せっかくだからゴールまで歩きたいと辞退。「このルートは熊が出るから気をつけてね。雷のような低い唸り声が聞こえたら熊だから鈴をたくさん鳴らすんだよ」とアドバイスを受ける。
やっぱり昨日の唸り声は熊だったに違いない…
滝ノ小屋から先はこの山行で一番の荒廃具合。藪漕ぎして、木枝をくぐって、さながらバリエーションルート。車に乗せてもらえばよかったぁぁ~と心が折れそうになるも、これは私の鳥海山への愛が試されてるのだと、鈴をガンガンならし、藤井風をBGMにドM根性で進む。
アドバイスもあって横堂からは南下ではなく家族村へルートを取る。ここからは再び整備された登山ルート。しばらくすると車道に出た。そこからゴールの鳥海山荘はすぐ。コースタイムを超えて16時過ぎになんとか下山。
人気ルートであれば軽く日帰りできるのに、マイナールートかつ泊まり装備ではかくも違う体験ができるのかと驚いた。100名山ハンターには間違いなく鉾立ルートをお勧めするが、今回のルートは鳥海山の奥深い魅力を存分に感じられる素晴らしいルートでした。熊は怖いけど…また何度も来たくなる、本当に素晴らしい山です。引き続き私の好きな山Top3に君臨しております✨
次はスキーで来たいな!
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