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Yamareco

記録ID: 7005290
全員に公開
ハイキング
中国山地東部

岡山県鏡野町 花知ヶ仙 プチワイルドになった林道の動植物&展望 

2024年07月07日(日) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:31
距離
7.5km
登り
473m
下り
472m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:54
休憩
0:37
合計
3:31
8:58
60
林道舗装部分終点
9:58
10:04
5
10:09
30
山頂まで600m道標
10:39
11:10
22
11:32
4
山頂まで600m道標(2回目)
11:36
53
12:29
林道舗装部分終点
展望や旬の動植物観察などを楽しむコース
歩行距離7.5km、歩行時間3時間、歩行数13,100歩、消費カロリー900Kcal
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 遠藤川を少し越えた舗装道路のほぼ終点にある車2台分程のスペースに自動車を停めました。ここから未舗装道路を数m進むと右(西)側に草が刈られた車数台分のスペースがあり、花知ヶ仙の道標が立っているので、ガタガタを少し我慢すればそこにも駐車可能です。
 なお、標高850m近い分岐点から先は自動車は進入禁止となっており、標識があります。この周辺に駐車する方もおられますが、2年前に比べると溝状に掘れた箇所が増えており、四駆でなければ厳しいと思います。これまではさらに進んで標高985m辺りの登山口まで自動車を乗り入れる方もおられましたが、この先は倒木<写真08>で道が完全に塞がれていました。歩行者は通行可能です。
コース状況/
危険箇所等
 危険箇所やヤブコギはありません。ただし、昨年8月の台風7号による大雨の影響なのか、溝状に掘れたり水が流れたりしている箇所があるため、雨天や雨後は避けたほうがいいでしょう。特に標高850m近い分岐点から先は倒木<写真08>や最大深さ1m程の溝状の陥没箇所があるため、雨が降り始めたらすぐに引き返したほうが安全です。
 登山道は急登でステップがなくなっている箇所がありますが、下りでも滑りかけたら片足で踏みとどまれました。標高990m辺りで右折する箇所以外は迷いようがないと思います。

 出発点から標高850m近い分岐点までは基本は砂利道で、一部、水がちょろちょろと流れていたり小石がゴロゴロしていたりしますが、歩くのに支障はありません。2年前に比べると溝状に掘れた箇所が増えているので、自動車は四駆でなければ厳しいと思います。
 標高850m近い分岐点で右折すると、そこから先は自動車は進入禁止となっており、標識があります。倒木<写真08>が道を完全に塞いでいる箇所は、倒木は複数ありますがまたいですぐに通れました。この先の道は、溝状に陥没している箇所がいくつかあり、最大深さ1m程もありました。さらに沢の水がそのまま道に流れ出していることも多く、深さ1cm程の微妙な沢状態でした。歩くのに支障はありませんが、雨天や雨後は避け、雨が降り始めたらすぐに引き返したほうが安全です。
 標高985m辺りの登山口で林道から逸れて左折すると、細道になります。最初のちょろちょろ流れをまたぐ箇所には蛇腹状の筒があります。ここから少しぬかるみが続き、標高990m辺りはうっかり直進すると道がなくなります。今回は右折箇所の足元のほうにあった「火の用心」の黄色い札が埋もれかけて見えにくくなっていました。右奥を見ると幹に巻かれたピンクテープが見えるので、ちょろちょろ流れをまたいでそちらに進みます。ここを過ぎれば、頂上まで迷いようがなく、標高1000m辺りの鞍部にある「これより山頂まで600メートル」の道標から標高1150m辺りまでは、かなりの急登となります。ステップがなくなっている箇所がありますが、下りでも滑りかけたら片足で踏みとどまれました。
その他周辺情報  出発点から南西方面の国道179号線沿いに道の駅奥津温泉があります。閉店となった「温泉亭」に代わりオープンした「お食事処 てっちりこ」<写真29>の営業時間は11時半〜14時半でランチバイキングではなく、麺類、ご飯物、定食を提供しています。売店は旧奥津町特産の姫とうがらしが目玉商品となり、野菜や果物のコーナーが縮小され、菓子類はほぼ変わらずでした。
 鏡野町内は昨年8月の台風7号による大雨被害の影響で高清水トレイルや岩井滝の遊歩道が完全通行止めで復旧作業中です。詳細は鏡野町の観光&移住総合サイト「かがみの旅とくらし」のお知らせ一覧にて確認できます。
01田んぼ越しに花知ヶ仙…出発早々、前方に田んぼ越しにこれから登る花知ヶ仙(はなちがせん)が見えました。気合が入りました。
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01田んぼ越しに花知ヶ仙…出発早々、前方に田んぼ越しにこれから登る花知ヶ仙(はなちがせん)が見えました。気合が入りました。
02田んぼ越しに恩原高原…振り返り北方面を望みました。左端の双耳峰のように見える右側のほうは赤和瀬山、すぐ右手前が恩原高原スキー場のゲレンデの一部、中央少し右寄りの最も高いのは1,141m峰です。
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02田んぼ越しに恩原高原…振り返り北方面を望みました。左端の双耳峰のように見える右側のほうは赤和瀬山、すぐ右手前が恩原高原スキー場のゲレンデの一部、中央少し右寄りの最も高いのは1,141m峰です。
03カワムツ?…堰の上から見下ろしました。体長数cmで側面に黒い横筋模様が1本入っているように見えました。カワムツでしょうか。動画を撮りました。
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03カワムツ?…堰の上から見下ろしました。体長数cmで側面に黒い横筋模様が1本入っているように見えました。カワムツでしょうか。動画を撮りました。
04遠藤川二筋小滝…いつも下りて見に行きます。落差は2mもないのですが、癒されます。動画も撮りました。
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04遠藤川二筋小滝…いつも下りて見に行きます。落差は2mもないのですが、癒されます。動画も撮りました。
05遠藤川天然石橋…道から見下ろすと右側の平らな石の下に空間があるように見えたので下りて確かめました。わかりにくいですが、ちゃんと下を川の水が流れています。動画も撮りました。
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05遠藤川天然石橋…道から見下ろすと右側の平らな石の下に空間があるように見えたので下りて確かめました。わかりにくいですが、ちゃんと下を川の水が流れています。動画も撮りました。
06遠藤川岩間の小滝…川の上にせり出した大木の根元付近に乗って撮りました。
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06遠藤川岩間の小滝…川の上にせり出した大木の根元付近に乗って撮りました。
07遠藤杉三兄弟…周辺は遠藤杉母樹林群生地で、地元特産の杉がたくさん生育しています。これは3本が根元のほうで繋がっています。暗くて見えにくいですが、右下に連れが立っています。
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07遠藤杉三兄弟…周辺は遠藤杉母樹林群生地で、地元特産の杉がたくさん生育しています。これは3本が根元のほうで繋がっています。暗くて見えにくいですが、右下に連れが立っています。
08車両通行不能…遠藤杉三兄弟<写真07>撮影地点手前の分岐からこの道は車両通行禁止で標識があります。見落として入ってしまうと、しまいにはこうなります。倒木は複数あり、またいですぐに通れました。ここからは最大深さ1m程の溝状に掘れた箇所などがあるので、車止め代わりに倒木は放置してあるのかもしれません。
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08車両通行不能…遠藤杉三兄弟<写真07>撮影地点手前の分岐からこの道は車両通行禁止で標識があります。見落として入ってしまうと、しまいにはこうなります。倒木は複数あり、またいですぐに通れました。ここからは最大深さ1m程の溝状に掘れた箇所などがあるので、車止め代わりに倒木は放置してあるのかもしれません。
09オニヤンマ…体長は10cm足らずで少し小型だったので、コオニヤンマが木の枝にぶら下がってオニヤンマに擬態しているのかと思いました😅胸部前面の黄色い模様がハの字なのですぐに勘違いに気づきました。
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09オニヤンマ…体長は10cm足らずで少し小型だったので、コオニヤンマが木の枝にぶら下がってオニヤンマに擬態しているのかと思いました😅胸部前面の黄色い模様がハの字なのですぐに勘違いに気づきました。
10コンクリート橋…道の北側に見えていつも気になっていたコンクリート橋の上を水が流れていました。この状態は初めて見ました。最近の長雨の影響でしょうか。
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10コンクリート橋…道の北側に見えていつも気になっていたコンクリート橋の上を水が流れていました。この状態は初めて見ました。最近の長雨の影響でしょうか。
11アキアカネ?…胸部側面の3本の黒い筋模様の真ん中の1本が先細りになっていれば確実ですが、拡大してもはっきり見えませんでした。場所柄、ナツアカネではなくアキアカネの可能性が高いです。
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11アキアカネ?…胸部側面の3本の黒い筋模様の真ん中の1本が先細りになっていれば確実ですが、拡大してもはっきり見えませんでした。場所柄、ナツアカネではなくアキアカネの可能性が高いです。
12花知ヶ仙頂上三角点「花知山」…標高1,247.3mです。周辺は少し開けていますが、北にわずかに下りた辺りのほうが北西方面がよく見えます。今回は獣臭がしてハエの羽音がよく聞こえました。見えませんでしたが、クマか鹿の糞があったのかもしれません。ちなみに、9年前は登山道でクマのフレッシュなブツを撮りました。
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12花知ヶ仙頂上三角点「花知山」…標高1,247.3mです。周辺は少し開けていますが、北にわずかに下りた辺りのほうが北西方面がよく見えます。今回は獣臭がしてハエの羽音がよく聞こえました。見えませんでしたが、クマか鹿の糞があったのかもしれません。ちなみに、9年前は登山道でクマのフレッシュなブツを撮りました。
13花知ヶ仙頂上より三ヶ上最高点峰…三角点<写真12>から少しだけ北に下りて西北西方面を望みました。三ヶ上(さんがじょう)最高点峰は人気の山ですが、今回は人の姿は見えませんでした。
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13花知ヶ仙頂上より三ヶ上最高点峰…三角点<写真12>から少しだけ北に下りて西北西方面を望みました。三ヶ上(さんがじょう)最高点峰は人気の山ですが、今回は人の姿は見えませんでした。
14花知ヶ仙頂上より人形峠環境技術センター…北北西方面をズームしてみました。ウランの採鉱からウラン濃縮までの研究開発に使用してきた施設で、現在は廃止措置中です。
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14花知ヶ仙頂上より人形峠環境技術センター…北北西方面をズームしてみました。ウランの採鉱からウラン濃縮までの研究開発に使用してきた施設で、現在は廃止措置中です。
15花知ヶ仙頂上より高清水トレイル…北方面少し西寄りです。左奥が御林山、その右は池川山、中央はブナの谷頭、右端は霧ヶ原です。人気の縦走路ですが、昨年8月の台風7号による崩落の復旧工事のため7月8日〜11月29日は全線、人形峠駐車場から高清水高原の東屋までは12月23日まで通行止めです。
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15花知ヶ仙頂上より高清水トレイル…北方面少し西寄りです。左奥が御林山、その右は池川山、中央はブナの谷頭、右端は霧ヶ原です。人気の縦走路ですが、昨年8月の台風7号による崩落の復旧工事のため7月8日〜11月29日は全線、人形峠駐車場から高清水高原の東屋までは12月23日まで通行止めです。
16花知ヶ仙頂上より岡山県立森林公園越しに下蒜山&烏ヶ山&大山&三鈷峰…北西方面です。手前の尾根が岡山県立森林公園内で左端が千軒平、そのすぐ奥は下蒜山(しもひるぜん)、さらに奥の独特な山容が烏ヶ山(からすがせん)、中央は大山(だいせん)、右の尖ったのが三鈷峰(さんこほう)です。
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16花知ヶ仙頂上より岡山県立森林公園越しに下蒜山&烏ヶ山&大山&三鈷峰…北西方面です。手前の尾根が岡山県立森林公園内で左端が千軒平、そのすぐ奥は下蒜山(しもひるぜん)、さらに奥の独特な山容が烏ヶ山(からすがせん)、中央は大山(だいせん)、右の尖ったのが三鈷峰(さんこほう)です。
17花知ヶ仙頂上より岡山県立森林公園越しに蒜山三座&大山山系…<写真16>方面を少し引きで撮りました。右手前が三ヶ上(さんがじょう)中央峰(三角点峰はこの背後で見えず)、その奥は霧ヶ峯、その右がもみじ平、烏ヶ山の左手前は重なり気味に中蒜山と上蒜山、三鈷峰の右は野田ヶ山(のだがせん)、さらに右に猫の耳のように見えるのは左側が矢筈ヶ山(やはずがせん)、右端は甲ヶ山(かぶとがせん)です。
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17花知ヶ仙頂上より岡山県立森林公園越しに蒜山三座&大山山系…<写真16>方面を少し引きで撮りました。右手前が三ヶ上(さんがじょう)中央峰(三角点峰はこの背後で見えず)、その奥は霧ヶ峯、その右がもみじ平、烏ヶ山の左手前は重なり気味に中蒜山と上蒜山、三鈷峰の右は野田ヶ山(のだがせん)、さらに右に猫の耳のように見えるのは左側が矢筈ヶ山(やはずがせん)、右端は甲ヶ山(かぶとがせん)です。
18花知ヶ仙頂上より大山…昔から信仰の対象で我々岡山県民はこれが見えるとテンションが上がります。エゾハルゼミの鳴き声をBGMに動画を撮りました。見えているのに気づいたのは、ここでお会いした方が立ち去られた後でした。ご覧いただけなくて残念です。
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18花知ヶ仙頂上より大山…昔から信仰の対象で我々岡山県民はこれが見えるとテンションが上がります。エゾハルゼミの鳴き声をBGMに動画を撮りました。見えているのに気づいたのは、ここでお会いした方が立ち去られた後でした。ご覧いただけなくて残念です。
19花知ヶ仙頂上より青空と白雲…三角点<写真12>に戻りました。見上げると久しぶりの青空に白い雲が浮かんでいました。動画には飛んでいるミヤマカラスアゲハが映っています。ずっとヤマキマダラヒカゲらしき蝶に追いかけられており、写真は撮れませんでした😅
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19花知ヶ仙頂上より青空と白雲…三角点<写真12>に戻りました。見上げると久しぶりの青空に白い雲が浮かんでいました。動画には飛んでいるミヤマカラスアゲハが映っています。ずっとヤマキマダラヒカゲらしき蝶に追いかけられており、写真は撮れませんでした😅
20花知ヶ仙頂上より恩原高原…北方面少し東寄りです。手前が恩原高原スキー場のゲレンデで、左下のほうに建物とニッコウキスゲの花畑があった辺りが見えています。花は終わっているようでした。右奥の高い山は1,141m峰、その右手前の薄い黄緑色が三角点「三国ヶ仙」のある辺りです。
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20花知ヶ仙頂上より恩原高原…北方面少し東寄りです。手前が恩原高原スキー場のゲレンデで、左下のほうに建物とニッコウキスゲの花畑があった辺りが見えています。花は終わっているようでした。右奥の高い山は1,141m峰、その右手前の薄い黄緑色が三角点「三国ヶ仙」のある辺りです。
21ミヤマサナエ…腹部の先端近くは横に張り出しており、上から見ると腹部の模様が縦に長いのが特徴です。県北では津山市以西に分布していますが、岡山県のレッドデータブックでは情報不足となっています。
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21ミヤマサナエ…腹部の先端近くは横に張り出しており、上から見ると腹部の模様が縦に長いのが特徴です。県北では津山市以西に分布していますが、岡山県のレッドデータブックでは情報不足となっています。
22ニガナ…直径2兮らずの花です。花弁のように見える舌状花は5〜7とハナニガナよりも少なく、葉は細長いです。花が開ききっていない株を含めて4株見かけました。
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22ニガナ…直径2兮らずの花です。花弁のように見える舌状花は5〜7とハナニガナよりも少なく、葉は細長いです。花が開ききっていない株を含めて4株見かけました。
23ミヤコグサ…セイヨウミヤコグサとは違い、花は1か所に3つくらいまでで茎などは毛深くありません。ここだけですが花数はそこそこありました。
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23ミヤコグサ…セイヨウミヤコグサとは違い、花は1か所に3つくらいまでで茎などは毛深くありません。ここだけですが花数はそこそこありました。
24ミゾホオズキ…萼に包まれた果実がホオズキによく似ているところからその名が付きましたが、ホオズキとは違い赤くはなりません。直径1cm程の花は1株に1輪ずつで3株見ただけです。
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24ミゾホオズキ…萼に包まれた果実がホオズキによく似ているところからその名が付きましたが、ホオズキとは違い赤くはなりません。直径1cm程の花は1株に1輪ずつで3株見ただけです。
25イワニガナ…直径2cm前後の花はオオジシバリに似ていますが、丸っこい葉が多いです。草丈5cm程のミニサイズでした。
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25イワニガナ…直径2cm前後の花はオオジシバリに似ていますが、丸っこい葉が多いです。草丈5cm程のミニサイズでした。
26遠藤川段々小滝…連れは下りてきませんでした。小さいですが水音に癒されました。動画も撮りました。
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26遠藤川段々小滝…連れは下りてきませんでした。小さいですが水音に癒されました。動画も撮りました。
27ミヤマカワトンボ♀…褐色の翅にさらに濃い色の帯模様があります。翅に白い縁紋があるのでメスです。
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27ミヤマカワトンボ♀…褐色の翅にさらに濃い色の帯模様があります。翅に白い縁紋があるのでメスです。
28ウツボグサ…花穂は数cmにはなります。真横から見るとシソ科らしい形の花です。往路では気づきませんでしたが、周辺に数株ありました。
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28ウツボグサ…花穂は数cmにはなります。真横から見るとシソ科らしい形の花です。往路では気づきませんでしたが、周辺に数株ありました。
29道の駅奥津温泉「お食事処てっちりこ」…13時過ぎには店外からちらっと見える範囲では3組だけでした。ランチバイキングが好評だった温泉亭に比べてかなり少なかったです。結局、食事はせず野菜を購入して帰りました。
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29道の駅奥津温泉「お食事処てっちりこ」…13時過ぎには店外からちらっと見える範囲では3組だけでした。ランチバイキングが好評だった温泉亭に比べてかなり少なかったです。結局、食事はせず野菜を購入して帰りました。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 軍手 雨具 スパッツ 日よけ帽子(フード付き) 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 ザックカバー(防水用) 地形図 コンパス マップケース 筆記用具 タオルハンカチ カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(地図アプリ使用) eTrex22x(GPSナビゲーター) 虫よけスプレー

感想

【プチワイルドコースとなった林道】
 2年ぶりに花知ヶ仙(はなちがせん)を訪問しました。出発点はいつも通り、遠藤川を少し越えた舗装道路のほぼ終点にある車2台分程のスペースです。隣に位置する田んぼ越しに花知ヶ仙<写真01>や恩原高原<写真02>が見えます。2020年8月9日にこの出発点から少し進んだ所でミネラル補給(吸水)をするミヤマカラスアゲハの群れに出くわしたことがありましたので、今回も期待しましたが、残念ながら単独で飛翔している姿は確認できたものの、群れに出会うことはありませんでした。
 しばらくは遠藤川沿いを歩きました。この日の鏡野町はよく晴れて気温30度を超す猛暑となりましたが、出発点が標高770m程あり、周囲に遠藤杉などの木が生い茂って日陰が続いたため、思ったより涼しく快適な山行となりました。途中、遠藤川に堰があったので上に立ってみると、カワムツらしき魚の群れ<写真03>が遊泳しているのを見ることができました。魚本体と水中に映る影とのコラボシーンがまるでアートを見ているようで癒やされました。
 標高850m近い分岐点から花知ヶ仙の道標に従って西に進みます。この先は自動車は進入禁止となっており、標識があります。これまではさらに進んで標高985m辺りの登山口まで自動車を乗り入れる方もおられましたが、この先は倒木<写真08>で道が完全に塞がれていました。この手前には登山者らしき方の自動車が1台あり、持ち主の方とは後に頂上でお会いすることになりました。事前に地元の知人に下まで車で行けると言われ、何も気にせず進んだらしまいにこうなってしまったとのことでした。
 倒木は複数ありますが、またいですぐに通れます。この先の道は、溝状に陥没している箇所がいくつかあり、最大深さ1m程もありました😱さらに沢の水がそのまま道に流れ出していることも多く、深さ1cm程の微妙な沢状態でした。最近の長雨の影響で水が増えているのでしょうが、2年前はここまでひどくえぐれてはいませんでした。鏡野町内は高清水トレイルや岩井滝の遊歩道で昨年8月の台風7号による大雨で崩落被害が出ており、通行止めにして復旧工事が進められています。ここもおそらく同じ原因でしょう。歩くのに支障はありませんが、雨天や雨後は避けたほうがよさそうです。あの倒木が車止めになっていなかったらと思うとぞっとしました。
 こういう状況では、アカハライモリの群れなど通常は道ではお目にかかれない生き物との出会いがあるもので4年前ぶりの再会を期待しましたが、エゾハルゼミの鳴き声が断続的に聞こえてくるものの、目の前に現れる生き物は蝶やトンボだけでした。ただし、復路ではニホンノウサギが目の前を横切るシーンが見られました。蝶にはことごとく逃げられましたが、花が少ない時期でも小滝やトンボなど見て楽しいものはいくらでもあり、今回も十分満足できました。

【花知ヶ仙頂上からの大山&三ヶ上ビュー】
 標高985m辺りの登山口で林道から逸れて左折すると、細道になります。最初のちょろちょろ流れをまたぐと少しぬかるみが続き、標高990m辺りはうっかり直進すると道がなくなります。今回は右折箇所の足元のほうにあった「火の用心」の黄色い札が埋もれかけて見えにくくなっていました。右奥を見ると幹に巻かれたピンクテープが見えるので、ちょろちょろ流れをまたいでそちらに進みます。
 ここを過ぎれば、頂上まで迷いようがなく、標高1000m辺りの鞍部にある「これより山頂まで600メートル」の道標までは緩やかな傾斜が続きます。ところが、ここから標高1150m辺りまでは、かなりの急登となります。ステップがなくなっている箇所がありますが、下りでも滑りかけたら片足で踏みとどまれました。脚力に自信のある鹿パイセンは、最も滑りやすそうな道のど真ん中を堂々と歩き、1m程の滑り跡をつけていることがありますが、ここでは人間様もかなり派手にやらかしているようでした😅
 この心臓破りの登りを抜けると、再び傾斜が緩くなり、「これより山頂まで600メートル」の道標から思ったより長く感じられた頂上にようやく到達しました。頂上には、倒木<写真08>の前に駐車してあった車の持ち主がおられ、ちょうどこれから下山なさるところでした。花知ヶ仙は初めてで、目的は蝶だとのことでした。この山の名物・ミヤマカラスアゲハはバッチリ見えたようです。そこで、この近くの恩原高原に、絶滅危惧砧爐忙慊蠅気譴討い襯Ε好ぅ蹈劵腑Ε皀鵐皀疋が生息していることをお伝えしました。ここ10年ぐらいで目撃されているのは恩原高原だけかもしれないという超貴重な蝶で、捕獲すると5年以下の懲役、または500万円以下の罰金を科せられます。我々も2年前の6月末に5度目の正直でやっと見られました。生息場所の前にはプレートのない駐車場があり、時期には監視員さんがおられますので、無事辿り着けただろうと思います。周辺に見えている山の名前なども含め、十数分の長い立ち話となりましたが、お役に立てたでしょうか。
 その方とお別れしてから山頂からの景色をゆっくりと楽しみました。北北東には恩原高原<写真20>、北北西には高清水高原<写真15>、西北西には三ヶ上(さんがじょう)<写真13>、さらにわずかに立ち位置を北寄りに変えると、奧のほうに日本百名山・大山(だいせん)<写真16〜18>がはっきりと見えました。大山に気づいたのは先程の方が立ち去られた後でした。県外から来られたのに、これをお見せできなくて残念です。
 頂上三角点<写真12>の側で見上げると、美しい青空と雲が広がり、その中をミヤマカラスアゲハが舞っており、まるでアニメの世界のようでした。撮りたかったのですが、ずっとヤマキマダラヒカゲらしき蝶に追いかけられていました。ヤマキちゃんは人懐っこく可愛いと思っていたのですが、自分より大きな蝶を追いかけまわすとは😅復路の水たまりに期待しましたが、結局、蝶の撮影はできませんでした。
 ちなみに、今回は頂上で獣臭がしてハエの羽音がよく聞こえました。見えませんでしたが、クマか鹿の糞があったのかもしれません。9年前は登山道にクマのフレッシュなブツがあったので、いるのは確かです。あれだけハエが来ているということは、出してからしばらく経っているということなので、もう近くにはいないだろうと安心しました。鹿パイセンだったりして😊

【道の駅奥津温泉「お食事処てっちりこ」で食事をせずに野菜購入】
 さて、山行後、同じ鏡野町内にある道の駅奥津温泉に寄りました。経営者が「NPO法人てっちりこ」に変更になって初めての訪問です。“てっちりこ”は、古くから奥津に伝わるわら細工です。お正月のお飾りを燃やす「とんど」の際、嫁の尻をたたいて出産や母体の健康を祈りました。現在は「とんど」の際、体の痛いところを叩いて健康を祈る行事として残っており、全国的にも貴重なものとなっています。
 まずは、今年の2月29日に閉店した「温泉亭」が現在どうなっているのかを確かめに行きました。5月3日にリニューアルオープンした店の名は「お食事処 てっちりこ」<写真29>に変わっていました。営業時間は11時半〜14時半でランチバイキングではなく、麺類、ご飯物、定食を提供しています。13時過ぎでしたが、外からちらっと見える範囲では3組だけでした。温泉亭のときはこの時間にはかなり行列ができており、14時頃にならないと入れないことが多かったので、かなり客が減って寂しくなった印象です。
 食事メニューは17種類あり、おすすめは「辛みそラーメン」「てっちりこラーメン」「やまめ定食」のようでした。2種類のラーメンには日本古来品種と言われている唐辛子・姫とうがらしが使用されています。奥津地域で代々栽培され、実が下向きになるのが特徴ですが、姫とうがらしの名で上向きに実がなる外国原産の唐辛子の種などが流通しているので混同しないよう注意が必要です。
 少し悩みましたが食事はやめて売店に移動すると、この姫とうがらしを原材料とした「とうがらし醤油」、「とうがらし味噌」、「とうがらしドレッシング」などの加工品も販売されていました。好きにブレンドしてマイ七味をつくれるコーナーもあり、旧奥津町特産の姫とうがらしがここの目玉になったようです。その代わり、野菜や果物のコーナーが縮小され、菓子類はほぼ変わらずでした。そういえば、同じく特産のわさび製品のコーナーを見なかったのですが、単に見落としただけでしょうか。種類や数は減りましたが野菜の鮮度は変わらず、太いのにやわらかいキュウリ、緑の箇所があるものの十分食べられる黄色いミニトマト、パリパリのピーマン、味の濃いナスを購入しました。
 その後は、やはり恒例の総合ディスカウントストアのPLANT-5で買い物。広いので品数が豊富で、日用品やここでしか見たことがない栃木県のせんべいなどを購入したら、1時間かかりました。山行が早めに終わった分、ここで追加の運動ができてよかったです😊
 昨年8月の台風7号による大雨被害の影響がまだ残って大変な状況なので、今年も鏡野町で買い物などのプチ支援をしたいと思います。



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