記録ID: 702969
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無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科
念願の南北八ヶ岳テント泊縦走(観音平〜白樺湖)
2015年08月20日(木) ~
2015年08月22日(土)


体力度
10
2~3泊以上が適当
- GPS
- 23:57
- 距離
- 48.1km
- 登り
- 4,740m
- 下り
- 4,876m
コースタイム
1日目
- 山行
- 10:20
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 11:21
距離 18.8km
登り 2,787m
下り 1,961m
4:17
148分
観音平
15:38
黒百合ヒュッテ
2日目
- 山行
- 6:54
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 7:12
距離 14.0km
登り 969m
下り 1,341m
4:20
5分
黒百合ヒュッテ
11:32
3日目
- 山行
- 5:26
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 5:32
距離 15.3km
登り 983m
下り 1,607m
8:47
65分
八子ヶ峰
9:52
すずらんの湯
<1日目>
距離19.8km 登り2386m 下り1586m 標準タイム13h30m
<2日目>
距離14.5km 登り978m 下り1323m 標準タイム9h05m
<3日目>
距離15.1km 登り894m 下り1465m 標準タイム7h25m
距離19.8km 登り2386m 下り1586m 標準タイム13h30m
<2日目>
距離14.5km 登り978m 下り1323m 標準タイム9h05m
<3日目>
距離15.1km 登り894m 下り1465m 標準タイム7h25m
天候 | <1日目> ・ガス又は曇時々雨→午後は晴れ間も ・風は5m/s以下の西風 ・平均16.5度。最低12度 <2日目> ・ガス時々雨 ・出発時(4時過ぎ)の気温10度(黒百合ヒュッテの温度計) ・平均14.5度。最低12度 ・風は5m/s以下の西風 <3日目> ・ガス ・平均17度。最低14度 ・風は双子山頂上で10m/s超。蓼科山頂では5m/s程度。 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
・観音平に駐車。朝3時半くらい到着で先着5台程度。 ・仮設トイレあり。 ・車回収時(土曜日午後1時半)では、路上にまで車が20〜30台あふれている状況。 <帰り> ・アルピコ交通 上諏訪駅〜茅野駅線 https://www.alpico.co.jp/access/suwa/ 南白樺湖→茅野駅(1000円) ・JR中央本線 茅野駅→小淵沢駅(410円) ・タクシー 小淵沢駅→観音平(3420円) ※バス・電車の接続が悪く、10時ちょっと前に白樺湖に到着し、観音平に着いたのは13時半。 ※蓼科山登山口に下りた後、信玄棒道を下り蓼科温泉エリアから路線バスで茅野駅にアクセスする方法もあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<観音平〜押手川〜編笠山> 観音平から押手川までは樹林帯の緩やかな土斜面になります。 押手川から先は急斜面の登りで岩も増えてきますが特に難しいところ、危険箇所はありません。 標高差1000mくらいの登り一辺倒ですので、何気に疲れます。 編笠山山頂に至るまで森林限界を超えることはなく、山頂だけ岩がゴロゴロして展望が開けている感じです。 <編笠山〜権現岳> 青年小屋まで標高差150m、距離500mくらいを下り、権現岳への登りになります。 青年小屋までの下りは、まずは樹林帯、そしてゴロゴロした岩塊。 ペンキマークが多いので迷うことはありません。 権現岳への登りは岩場になります。急斜面もありますが、鎖が設置されています。 <権現岳〜赤岳> キレット小屋まで標高を下げながらのアップダウンが続きます。 キレット小屋の手前の岩塊エリアは濃霧時に迷いそうですが、東側のハイマツ沿いに歩けば迷うことはありません。 キレット小屋から先は岩場の登りで、赤岳に至るまで核心部となるポイントが多いと思います。 ルンゼ状の岩場の急斜面、切れ落ちた部分など、飽きません。 危険箇所には鎖や梯子はあるので気をつけて通過すれば問題はありません。 <赤岳〜横岳> 赤岳天望荘まで急斜面を下ります。足掛かりの少ない岩場もありますが、鎖があるので気をつければ問題ありません。最終的に標高2500mくらいまで標高を下げ、横岳へ細かいアップダウンを繰り返しながら300m程度登ります。急な岩場が多いですが、一つ一つはそれほど難しくありません。 <横岳〜硫黄岳〜夏沢峠> 横岳を過ぎるとなだらかな稜線歩き。150mくらい下り、硫黄岳まで100mくらい登ります。硫黄岳山頂はだだっ広いので濃霧時は要注意です。 硫黄岳山頂から夏沢峠までは急な下り。岩場、ガレ場から、樹林帯まで下ります。 <夏沢峠〜中山峠〜麦草峠〜雨池峠> 箕冠山まで樹林帯の中の緩斜面を登ると一旦森林限界に出て、白砂の道が東天狗岳への登り口まで続きます。 中山峠までの下りは岩石混じりの急斜面。スリバチ池の分岐を過ぎるあたりからハイマツ帯に。さらに下り樹林帯に入ると、間もなく中山峠となります。 その後中山、丸山と緩やかなピークを超えていきますが、基本的にはずっと樹林帯の中で人の頭くらいの大きさの石を敷き詰めたような道がほとんど。濡れると滑ります。 茶臼山への登りは中々の急登です。 <雨池峠〜北横岳〜双子山ヒュッテ> 雨池岳まで短い登りを登ると、ロープウェイとの分岐の手前まで2〜3mクラスの岩塊ゴロゴロエリアが続きます。 三ッ岳はその名の通り1峰から3峰まであり、ハイマツの岩石帯を進む感じになります。岩は、触った感じはざらついていますが、予想だにしないところで滑ります。 ここから先は岩が濡れている場合特に注意が必要。南八ヶ岳で滑落・墜落するより、ここから双子池ヒュッテまでの岩塊上で転倒し、捻挫・骨折することの方が、起こりうる事態だと思います。 ロープウェイからのルートと合流すると、北横岳までは短いながらも整備された登山道となります。 北横岳を過ぎて少し行くと、再び滑りやすい岩塊ゴロゴロ。四肢を駆使して進みます。 大岳から双子池ヒュッテまでは岩塊に加え樹林帯の下りもありますが、鎖や梯子が所々あるものの、あまり歩かれ、整備されている感じではありません。 岩は手掛かり足掛かりが少なく、樹林帯では苔生した岩や木の根に足を置かざるを得ない感じで、とても歩きづらいです。 <双子池ヒュッテ〜大河原峠> 笹が茂った樹林帯を登ります。上部は傾斜が緩くなり、少しすると視界が開け、笹の草原帯となり、ピークです。ルートはロープで仕切られているので、迷うことはありません。同じような斜面を下ると、大河原峠です。 <大河原峠〜蓼科山> ややガレた急斜面を登ると平坦な樹林帯になり、20分程行けば将軍平となります。 将軍平から先は1〜2mクラスの岩石帯の急登です。山頂は岩塊の広場で、ガスると方角が分かりづらいですが、ペンキマークがあるのでそれに従えば問題ありません。 <蓼科山〜蓼科山登山口> 岩石帯を距離数百メートル下ると樹林帯に入ります。樹林帯に入ると、しばらくガレた急斜面が続きます。八ヶ岳の眺望がきく所が2カ所ありますが、大体そのあたりが、区間の中間地点かと。 笹の原っぱまで下りると、登山口はもう数十分程度。 <蓼科山登山口〜八子ヶ峰〜白樺湖> ・ひたすら草原帯。 ・八子ヶ峰のピークから白樺湖方面に行くルートが若干わかりづらいかもしれません。いったんスキー場のリフト下り場の方に向かう感じになります。 |
その他周辺情報 | <黒百合ヒュッテ> ・幕営料1000円。 ・プラスチック製パレットの上にテントを張れるので、汚れない! ・水場はナシ、小屋内のポリタンクから汲む(無料)。 ・小屋周辺はたまに電波入る(ドコモ)。 <双子池ヒュッテ> ・幕営料800円 ・買える物は少ない。メニューはビール、酒、ジュース、コーヒーのみ。食料が買えるかは不明。 ・ビールは350が500円。キリンラガーとスーパードライから選べる! ・テン場は雌池の湖畔だが、小屋から5分超かかる。 ・水場は雄池の水を直接汲む。小屋傍なのでテン場から遠い。 ・トイレは古典的なボットン。落下点までの距離がメチャメチャ近く、他人がした便に虫がたかっている様子が至近距離で観察できる…。また紙がないので準備していく必要。 ・テン場は圏外。小屋付近は電波が入ることもある(ドコモ)。 <白樺湖の入浴施設> ・すずらんの湯(700円) ・開店は10時 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
装備
備考 | テント内で濡れたウェア等を乾かすのにガスカートリッジを余分に持っていけばよかった。 岩場のフリクションが良いので靴にガルモントのドラゴンテイルLTを選んだけど、ゴアテックス製じゃないので3日間靴の中はグショグショ…。 |
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感想
昨年の10月末に挑み失敗した南北八ヶ岳の縦走でしたが、今回リベンジを果たしました。
とは言っても、条件は良いとはいえず、最初から最後まで濡れた岩場に悩まされ続けられました。
黒百合ヒュッテまでは、これまで何度も歩いているので問題ありませんでしたが、麦草峠以北は一度も踏み入れたことのないエリア。遠くから見る限りでは、酷い急登などはないだろうと高をくくっていましたが、いざ足を踏み入れると、三ツ峰から先は岩、岩、岩…。急登以上にいやらしく、歩きづらい登山道でした。
大岳から双子池ヒュッテまでの道の悪さは、事前にヤマレコなどの情報で仕入れていましたが、実際歩いてみると、岩が濡れていたこともあり、南八ヶ岳のキレットよりも、遥かに難しさを感じました。
やはりテント泊の装備を背負うと、地面への加重が増すので滑りやすくなるし、機敏な動きができなくなるので転びやすくなるなあと改めて思いました。雨、岩場、重い荷物と、滑って転びやすい条件が揃っていたと思います。
何度か転び、2日目の丸山からの下りでストック2本とも折れ、三ツ岳の岩場でカメラのレンズを損傷するというトラブルに見舞われました。まあ、身体が無事で帰ってこられたのでよかったです。
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コメント
この記録に関連する登山ルート
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科 [3日]
北横岳・天狗岳・硫黄岳・赤岳・権現岳・編笠山(北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅→小淵沢駅)
利用交通機関:
電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
いいですね!憧れの八ヶ岳全縦走
足場の悪い中テント装備で本当におつかれさまでした(>_<)
ストック二本折れるって(゚ロ゚屮)屮!!過酷さが伝わってきました…
一日目にテン泊装備で黒百合まで入っちゃうあたりさすが健脚ですね~♪
意外と天狗から先の北八な岩ごろごろの方がいやらしいですよね(`・ω・´)
まだ全縦走はチャレンジしたことないけどいつかは行きたいな~☆
レコ、とても詳細でありがたくまた参考にさせてもらっちゃいます!
ありがとうございます!記録が参考になれば幸いです。
特に麦草峠から北はテン場がほとんどないので、幕営地は悩ましかったです。
でも八ヶ岳は色んな路面があって、歩いていて楽しいですね!いつか逆ルートもやりたいです。
treetopさんも穂高初登頂おめでとうございます(o^-')b
私も、今回は槍穂縦走と八ヶ岳縦走とを迷った結果、八ヶ岳にしちゃいましたが、なんか、そっちの方が正解だったっぽいですね(^〜^;)
9月中には大キレットをやるつもりなので、またレコご覧下さいっ!
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