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Yamareco

記録ID: 7032903
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

赤石岳、悪沢岳

2018年07月18日(水) ~ 2018年07月19日(木)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
26.4km
登り
2,960m
下り
2,960m

コースタイム

1日目
山行
6:21
休憩
0:20
合計
6:41
2日目
山行
8:35
休憩
1:15
合計
9:50
4:50
65
5:55
6:05
0
6:05
0
6:05
90
7:35
7:45
55
8:40
9:00
45
9:45
20
10:05
10:20
55
11:15
11:25
75
12:40
12:50
80
過去天気図(気象庁) 2018年07月の天気図
アクセス
とても広い畑薙臨時駐車場。
出発の準備中、アブに刺され不幸な出発となった。
2018年07月18日 06:49撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/18 6:49
とても広い畑薙臨時駐車場。
出発の準備中、アブに刺され不幸な出発となった。
「南アルプスの上高地」と言われる椹島に建つ「白籏史朗写真館」。
2018年07月18日 08:43撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/18 8:43
「南アルプスの上高地」と言われる椹島に建つ「白籏史朗写真館」。
赤石岳東尾根の取りつき、いきなり・・・。
2018年07月18日 08:49撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/18 8:49
赤石岳東尾根の取りつき、いきなり・・・。
赤石小屋手前にある急登の案内。
2018年07月18日 11:53撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/18 11:53
赤石小屋手前にある急登の案内。
2018年07月18日 12:10撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/18 12:10
2018年07月18日 12:37撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/18 12:37
赤石小屋から望む赤石岳(中央)。
2018年07月18日 12:51撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/18 12:51
赤石小屋から望む赤石岳(中央)。
ワイルドな木橋。
2018年07月18日 13:36撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/18 13:36
ワイルドな木橋。
2018年07月18日 14:10撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/18 14:10
2018年07月18日 14:19撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/18 14:19
2018年07月18日 14:21撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/18 14:21
2018年07月18日 14:39撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/18 14:39
2018年07月18日 14:44撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/18 14:44
稜線に出る。
2018年07月18日 15:03撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/18 15:03
稜線に出る。
もう少しで。
2018年07月18日 15:11撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/18 15:11
もう少しで。
標高差2000mを登りきった。
2018年07月18日 15:20撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/18 15:20
標高差2000mを登りきった。
山頂直下に今宵の小屋。
2018年07月18日 15:20撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/18 15:20
山頂直下に今宵の小屋。
沁みる。
2018年07月18日 15:23撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/18 15:23
沁みる。
小屋番榎田さんに笑えるほど似てた。
画もタイトルも。
2018年07月18日 15:28撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/18 15:28
小屋番榎田さんに笑えるほど似てた。
画もタイトルも。
椹島から1日で登るともらえるバッジ。
2018年07月18日 16:01撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/18 16:01
椹島から1日で登るともらえるバッジ。
このバッジについては本文で。
2018年07月18日 20:04撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/18 20:04
このバッジについては本文で。
二人に見送られて。
2018年07月19日 04:21撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 4:21
二人に見送られて。
神聖な時間。
2018年07月19日 04:26撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 4:26
神聖な時間。
2018年07月19日 04:54撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 4:54
赤く燃える赤石岳。
2018年07月19日 04:54撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 4:54
赤く燃える赤石岳。
眼下に大聖寺平。
2018年07月19日 05:07撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 5:07
眼下に大聖寺平。
これから向かう悪沢岳(右)。
2018年07月19日 05:16撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 5:16
これから向かう悪沢岳(右)。
荒川小屋6時通過はどうなるのか。
2018年07月19日 06:03撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 6:03
荒川小屋6時通過はどうなるのか。
南アルプス最大の御花畑入口。
2018年07月19日 06:46撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 6:46
南アルプス最大の御花畑入口。
2018年07月19日 06:53撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 6:53
2018年07月19日 06:54撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 6:54
悪沢岳が近づく。
2018年07月19日 07:07撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 7:07
悪沢岳が近づく。
南アルプスの盟主たる威風堂々。
2018年07月19日 07:08撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 7:08
南アルプスの盟主たる威風堂々。
2018年07月19日 07:28撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 7:28
槍穂連峰
2018年07月19日 07:29撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 7:29
槍穂連峰
いつも間近に富士山。
2018年07月19日 07:29撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 7:29
いつも間近に富士山。
中岳避難小屋、ここもなかなかで。
2018年07月19日 07:30撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 7:30
中岳避難小屋、ここもなかなかで。
悪沢岳は岩峰でどこを登るのかわからない。
2018年07月19日 08:03撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 8:03
悪沢岳は岩峰でどこを登るのかわからない。
2018年07月19日 08:13撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 8:13
二つ名称があるが。
2018年07月19日 08:41撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 8:41
二つ名称があるが。
やはり悪沢岳でしょう。
2018年07月19日 08:41撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 8:41
やはり悪沢岳でしょう。
南部を見る。
2018年07月19日 08:47撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 8:47
南部を見る。
北部を見る。
2018年07月19日 08:47撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 8:47
北部を見る。
2018年07月19日 09:42撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 9:42
千枚小屋からの下りは傾斜が緩くなかなか標高が下がらない。
2018年07月19日 10:47撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 10:47
千枚小屋からの下りは傾斜が緩くなかなか標高が下がらない。
やっと下山。
2018年07月19日 13:50撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/19 13:50
やっと下山。
椹島
2018年07月20日 07:19撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/20 7:19
椹島
帰りのバス内から唯一聖岳が見える場所。
2018年07月20日 07:49撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/20 7:49
帰りのバス内から唯一聖岳が見える場所。
撮影機器:

感想

約45年前、台風下三伏峠から光岳、寸又峡まで縦走した際、登り残した3000m峰の悪沢岳と塩見岳。
そのまま日本の3000m峰の登り残した2つとなっていた。
調べると赤石岳避難小屋の小屋番榎田さんが怪しく面白そうなので、赤石岳から悪沢岳を回ることにした。

畑薙臨時駐車場を東海フォレストのバスで7時半出発、椹島到着8時半。
一番バスだが登山開始には遅すぎる。
東海フォレスト所有のお土地を登らせていただく上、バス代がタダ(山小屋宿泊が義務)なので文句は言えない。
南アルプス南部はことごとくアプローチが悪いが、その分人も少なく静か。

登路の赤石岳東尾根(通称大倉尾根)は一帯所有者の大倉翁が「自分の所有地で一番高いところに登りたい」という希望というかワガママにより拓かれたルートらしい。
さらに翁はカゴに乗り歩かずに登頂したという!
道を拓いたひと、カゴを担いだひと、エライ!

標高差2000mの登りはキツイがお花畑や雷鳥に癒やされつつ、なんとか赤石岳に到着。眼下に避難小屋が見える。徒歩30秒だ。
小屋の中へ宿泊依頼の声をかけると、
「おーそうかそうか、ちょっと待ってな」
と言って榎田さんが小屋の裏から出てきた。どうやら衛星放送のアンテナを設置しているらしい。

宿泊者カードに記入していて、出発地が椹島からと見ると
「椹島からか、これあげる」と言われ「祝 たった一日で2000m登頂」と榎田さんのイラスト(ちえさん作)が描かれたバッヂをプレゼントされた。
ちえさんに二階に案内され、「今日は5人だけだから好きなところへどうぞ。海の日の3連休は30人定員に65人泊まったのよ。恐ろしくて二階に上がれなかったわ」

夕食後、榎田さんから酒宴のお誘い。加賀の銘酒「菊姫」で乾杯。好きな酒だ。
北アルプス、南アルプスの山小屋の裏話をいろいろ聞かせていただき腹を抱えて笑ってしまった。
同席の一人、32歳の男性が榎田さんに相談をもちかけだした。
「今まで女性との出逢いがない。人生を変えたいんですけど」
「そうか、わかった。これをザックにつけろ。これを見て女性の方から声がかかるぞ」
直径20cmもある榎田さんのイラスト自画像入りの缶バッヂ1000円を勧めている。
「『まぁ面白いバッヂですね』から会話が始まるぞ。間違いない!」
「でもザックには縁結びの出雲大社のお守りをつけているので・・・」
「そんなものははずせ。こっちの方が絶対に御利益がある!」
「なんだか怪しい風水グッズを売りつけられているみたいだなぁ・・・」
「結果を教えてくれよ。上手くいきましたとか、全滅でしたとかな」
避難小屋の夜は怪しく更けていったのでした。

翌朝4時過ぎ、身支度してそろそろ出発しようとしていたところ、ちえさんが私一人のためにハーモニカの演奏してくれた。
白人に追われたアメリカ原住民の哀歌(シェナンドーの唄)。
なんてもの悲しい旋律。
まだ外は暗く、ストーブが焚かれた土間で、ただ聴き入る。
涙が出た。

榎田さんとちえさんに見送られ避難小屋を後にした。
今日も長丁場である。
小赤石岳を越え、荒川小屋を過ぎ、南アルプス随一といわれる広大なお花畑の中を通過。
荒川三山の稜線に出ると中岳避難小屋がすぐだ。
昨晩、同宿の方から「中岳避難小屋の小屋番は話し出したら1時間はつかまる」と注意されていたけど、ちょっと興味があったのでジュースを買い外で飲んでいると、小屋番さんも外に出てきて話が始まった。なるほどこれは止まらないな、ということで適当に切り上げ出発する。

悪沢岳は穂高岳のような大きな岩峰で迫力がある。絶妙な道をたどり念願の3000m峰に着いた。
眺望はすばらしく北は甲斐駒、槍穂まで見渡せる。南は赤石岳、聖岳、深南部の山々。富士山は赤石岳からずっとついてきてくれた。
あとは一気に椹島まで下るだけである。
途中の千枚小屋のポスター「生ビールがありますよー」にはクラクラしたが、椹島までガマンガマン。
昨日の東尾根と違い椹島への尾根道はだらだら長く、なかなか標高が下がらない。
辛抱し、やっと椹島へ到着すると、この日の最終バスと出会い頭にすれ違った。午後2時が最終というのもどうなのよ、東海フォレストさん(四の五の言えないけど)!

標高差2000mの登り、赤石岳避難小屋の榎田さん、ちえさん、椹島への長い長い降り、すべてが思い出残る山行だった。

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