★黒部五郎岳(北ノ俣登山口 IN/OUT 北ノ俣避難小屋泊)
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- GPS
- 14:30
- 距離
- 28.6km
- 登り
- 2,320m
- 下り
- 2,314m
コースタイム
- 山行
- 10:43
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 11:59
天候 | 1日目 曇り時々晴れ 2日目 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
黒部五郎岳、昨年の夏期長期縦走の際に行きそびれた一座。
当時の計画は、こうだ。↓
折立⇒雲ノ平⇒高天原⇒雲ノ平⇒水晶岳⇒奥黒部⇒五色ヶ原⇒薬師岳⇒黒部五郎岳⇒折立
(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5829314.html)
6泊7日の計画だったが、最終日の天候が危ぶまれたこともあり黒部五郎岳をあきらめて下山。気力も限界ギリギリだったのだが、、、
そして、一年ぶりの夏、黒部五郎岳へ。
飛越新道からスタート
早朝4:30、飛越新道から入山。最近のクマに纏わる緊急事態(日テレNNNドキュメンタリー的には『クマージェンシー』)を受けて、いつも以上に熊鈴をかき鳴らしながら歩く。途中で熊の糞らしきものもちらほら見かける。
有峰林道の折立では熊被害の話もよく聞くので当然このあたりも最大限の警戒が必要なエリアだ。
警戒しながら気をつけて、、、
さらにこのルートの要注意ポイントはドロ沼。寺地山あたりは登山道が沼地と化すことで有名だ。しかし、確かに気をつけて歩かないとズボってしまう個所は多いものの、さほど気になるほどではない。(と、この時は思っていたのだが、、、)
寺地山を越すと北ノ俣岳へ続く美しい高原が目に飛び込む。
当たりだ。この週は雨が降ったり止んだりする不安定な天気が続いており土曜日に登るか日曜日に登るか悩ましいところだったのだが、日曜日の午後に大崩れする可能性があったため土曜日登山にしたのだった。
弾む心を落ち着かせ、滑って転ばないよう、滑りそうな丸太や切り株に注意を払いながら沼地を渡り北ノ俣避難小屋へ向かう。
北ノ俣避難小屋にて
北ノ俣避難小屋にて荷物の一部をデポする。身軽にして黒部五郎岳へアタックだ。下山までに日没を迎えないためのリミットは16:00。下山時刻が遅くなる場合、避難小屋に逃げ込む可能性もある。
北ノ俣岳を経て稜線歩き
北ノ俣避難小屋を出て、北ノ俣岳に向かって木道を歩く。木道はかなり崩れていて整備が追い付いていない様子だ。木道エリアは池塘が広がっており、池塘に映りこむ青空が大変美しい。
北ノ俣尾根に取りつく。ここまで来ると、薬師岳、赤牛岳、水晶岳、鷲羽岳そして、それらの名峰に囲まれた雲ノ平。あまりの美しさにじっと立ち止まり、ゆっくりと呼吸を整えながら見入る。
しかし、、、我らが目指す黒部五郎岳はガスの中、、、なぜ、、、涙
黒部五郎岳へ
北ノ俣岳を超え、赤木岳を超え、黒部五郎岳を目指す。いくつかピークを越えていくのだが、激しいUP/DOWNがないのが幸いだ。赤木岳は岩がゴロゴロしているので注意が必要。
すれ違う方とお話をすると、朝イチはスッキリ晴れて絶景だったらしい。まぁそんなもんだ。山の晴天は午前中まで。午後になるとガスが出てくるのはいつものこと。
しかし、すれ違う方に「ガスですねぇ」と慰められると、、、悲しい、、、
そんなガスも時折ぬけることもあるので、「山頂に登った時にガスが抜けて絶景になればよいのだ。」と心の中で呟きながら先を急ぐ。
、、、ガスは抜けない、、、
黒部五郎岳の肩まで上がってくると、眼下に黒部五郎小屋が見えた。黒部五郎岳の裾(カール)はお花畑が拡がっているのだな。いつか黒部五郎小屋からも登ってみたいものだ。
山頂に到着した。そして眺望は未だ、、、
しかし、そんな残念な山頂景色ではあったが、一匹のオコジョが出迎えてくれた。すばしっこいオコジョが目の前の岩の隙間からヒョコヒョコ顔を出しながらちょこまかと動く。近距離で写真と動画の撮影ができた^^
オコジョに和みつつ、ガスの隙間に見える景色を楽しんでいたらパラパラと雨が降り出してきた。一時的な雨かとも思ったが雨具を装備して急いで下山。
雨脚は収まる気配がない、、、
折り返しの稜線歩き
雨脚は強まってきた。30分ほどで雨は上がったが、ハイマツはしっかり雨を蓄えており、脇を抜ける度に身体を濡らしていく。
中俣乗越辺りで振り返ると、ガスに包まれていたはずの黒部五郎岳がしっかりと見える。
なんということだ、、、
しかし、黒部五郎岳全景を拝めたという点ではラッキーと言っても良いのではないか?と、ポジティブに考えてみた^ ^
気掛かりなこと
北ノ俣岳。時刻はこの時点で16時前。今日は避難小屋泊にしよう。
そういえば赤木岳手前で追い抜いたのんびりペースのシニアハイカーさんは大丈夫だろうか?太郎小屋泊の予定だと聞いたが、後方を目を凝らして見てみてもその姿を捉えられない。あのペースだと小屋到着は19時になるのではないだろうか、、、
北ノ俣岳山頂付近にいた太郎小屋泊予定の方に声をかけシニアハイカーさんのことを伝え、小屋スタッフへの伝言を依頼した。
無事なら良いが、、、
北ノ俣避難小屋へ
神岡新道下降点から避難小屋へ下る。避難小屋に到着後、荷を下ろし、食事をし落ち着いた。
夕焼けが広がる頃、神岡新道に上がり、綺麗だった池塘エリアまで散歩してみた。
燃えるような夕陽を眺めつつ、北ノ俣岳を振り返ると夕空は薄紫色に染まっている。
これはマジックアワーというやつか!池塘に映る空もまた美しい。
素晴らしい景色に出会えて得したような気分^ ^
下山
雨の音で目が覚めた。 2時か3時あたりだろうか、強い雨音だ。ただ、残すは下山の3時間のみなので、雨が止んでから動き出せば良いのだと意に介すこともなく、雨が止むことを期待しつつ微睡の中に潜っていった。
5時、雨は止んでいるようだ。辺りは深い霧に包まれている。菓子パンと温かいコーヒーで簡単な朝食を済ませたあとパッキングをして6:30に下山を開始する。
神岡新道に出ると、小雨が降っていた。避難小屋は森に囲まれて少し下がった場所にあったので雨を避けられていただけなのか?
雨の中、下山していくと寺地山付近で例の沼地に到着。昨晩の雨をしっかり溜め込んだ沼地は、足の踏み場もない状況。下山までに派手な転倒1回、沼にズボること2回。そのうち1回は危うくハイカットシューズの上から浸水する瀬戸際だった、、、
そして、下山完了し車に到着したら雨が止むというオチ、、、
山の神様がどこかで見てるのかな?www
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