万太郎谷 本谷
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- GPS
- 18:16
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,449m
- 下り
- 730m
コースタイム
- 山行
- 8:07
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 8:31
天候 | 両日共に晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
復路:天神平駅−[谷川岳ロープウェイ=1,800円]→土合口駅→白毛門登山口駐車場 |
コース状況/ 危険箇所等 |
計画: https://yamare.co/p3475985 ・コンディション: 水量普通、ヌメリ強い ・沢内他パーティ: なし ・参考遡行図:「東北・上信越・日本アルプス 沢登り銘渓62選」P.212-215 (3級/中級) ・携帯電話: 吾策新道登山口までアリ(d/SB/R)、稜線付近Co1800からあり(d/R) ・登山届: Compass, 車ダッシュボード提示, 土樽駅登山ポスト, 山岳仲間共有 去年に天気が整わず行けなかった万太郎本谷。今年は平日も含めて検討したところここに。お陰で両日共にピーカンの最高の沢行に! 「谷川連峰に万太郎谷あり」と有名な名溪だが、今年はまだあまり遡行パーティが入っていないのか、踏み跡薄く、蜘蛛の巣多く、泊地も見つかりづらく、とすこし自然に還った状態の沢を堪能できた。ずっと開けていて、白い岩盤で、非常に気持ちの良い遡行になった。 沢全体を通して、最初から最後までヌメリが核心になることが多かった。ラバーソールでの遡行だったこともあるが、乾いていても濡れた靴で踏むと滑ったり、小滝やゴーロ歩きでも気が抜けない沢だった。 3つある大滝の登攀では、一ノ滝左壁を核心に感じた。ラバー+荷アリでリードしたのが難しく感じた主な理由かもしれない。その次が三ノ滝上段からの細い枝沢で、こちらは単純にヌメリ核心。 2日目の特に詰めはSLの体力不足によりかなりペースが遅くなったが、ロープウェイの最終にギリギリ間に合ったので、終わりよければ全てヨシ! ◇1日目 朝は始発電車(土合8:37→土樽8:45)合わせで少し遅めの山行開始に。 去年に支流の井戸小屋沢を本谷から遡行している(記録: https://yamare.co/5976066 )ため、そこまでは知っている渓相なので気楽。オキドウキョは出口最後の4m滝だけ右岸から高巻いた。一ノ滝までの小滝が連続する泳ぎゴルジュがSLには難しかったようで、CLが先に登ってお助けスリングなどを整備して突破した。 一ノ滝はCLが水流左壁の登攀リード。荷アリだったためか非常に難しく感じた(+)。いくつか登っている記録はあるがほとんどが空荷だった。残置ハーケンなども少なく潅木がメインの中間支点となった。 二ノ滝は右壁が階段状で非常に登りやすい、フリーでサクッと登れた。 地味に時間がかかったのはイシクラ沢出合付近の泊地探し。ヤマレコのみんなの足跡が少し沢から逸れているところを30分ほどかけて重点的に探したところ、右岸から3mほど登ったところに過去に整地されたであろう焚き火跡もある極上物件をSLが発見。だいぶ荒れていたため、草取りや小石除去などをして整地しなおした。入り口にケルンも積んでおきました。ここ以外は増水にも耐えられる泊地跡はなさそう。 ◇2日目 朝は少し寝坊して予定より1時間遅れぐらいの出発。 出発してすぐに三ノ滝。下段は残置ハーケン多めで簡単に登れた()。上段は水流を斜上するバンドを水流を浴びながら上り、そのまま右の細いスラブ状枝沢を登った(+)。ここはヌメリ分が"+"という感じ。タワシが大活躍。そのまま30mぐらい登った水流左の潅木でピッチを切って、そこから潅木ヤブを落口までコンテで無理矢理トラバースしたところ、綺麗に落口に出ることができた。 三ノ滝上を少しいくと、泊地跡がいくつかあったが、どれも増水には耐えられなさそう。とはいえここまで上流ならそこまで増水も強くないので大丈夫そう。 そこから上はいくつか二俣があるが全て右に行けば迷うことはない。迷うことはないがただただ長く辛い。最後の二俣(Co1450)を過ぎ水が枯れてからが意外と長い。振り向いて見える景色だけが癒し。 |
その他周辺情報 | ラストコンビニ: セブンイレブン 群馬みなかみ町店 谷川岳肩ノ小屋: 缶ジュース(350円) 下山後温泉/晩飯: 鈴森の湯 |
写真
装備
MYアイテム |
![]() 重量:-kg
![]() |
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個人装備 |
ココヘリ
特小無線機
グローブ/純綿軍手
雨具
食x3/行動食x10/非常食x2
ハイドレーション(2L)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット/常備薬
免許証/保険証
スマホ(兼GPS)
時計
タオル
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
スリング
セルフビレイコード(PAS)
参考遡行図
地形図
ハンマー/バイル
サングラス
ナイフ
シュラフ
スリーピングマット/枕
着替え
サンダル
携帯トイレ/トイレットペーパー
虫除け
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共同装備 |
ロープ(7.1mm50m)
クイックドローx4
ハーケンx4
セルフジャミングプーリー(スポック)
バーナー
コッヘル/食器
調理器具
ライター
食材/調味料
ODガス缶x2
浄水器
ツェルト
テント
inReach Mini2(GPS共有オン)
着火剤
シュラフカバー
|
感想
去年の今頃からずっと行きたいなと思っていた、万太郎本谷。去年は週末だけを狙っていたので、天気の都合が合わず叶わなかったが、今年は平日もターゲットに入れたことで、完璧な天気の日に遡行が叶った!
全遡行を通じて、一昨年に登った湯檜曽川本谷(記録: https://yamare.co/4750962 )を思い出すことが多い遡行だった。岩盤の質感、ヌメり、沢の規模感などでやはり同じ山域なだけあって似ている部分が多い。滝登攀の難易度ではこちら、渓相のバリエーションで言うと湯檜曽かな、という感じ。登山としては湯檜曽は下山、こちらは最後の詰めが特に精神的な核心に感じます。
CLとしてはそこまで難しいところは特になく、体力的にも余裕のある山行になった。この内容とペースなら、もう1泊山行できるぐらいの余裕があることが確認できたのが良かった。
また、泊まり沢用に新調したアルパインザック(Rab Ascendor 45:50)を今回卸したのだが、これが今まで不満だった点を全て解消してくれて、本当に快適な遡行ができた。良い相棒に出会えた感じがして嬉しい。
計画としては、沢行自体に大きな問題はなかったが、実は、肩の小屋からロープウェイの駅までの時間をあまり把握しておらず、なんか〜こう〜30分ぐらい?とか思っていたら全然違ったのを肩の小屋で会った方から教えてもらい助かりました。それでも時間ギリギリで最後の最後に全力下山体力勝負になり、そこが最も疲れた感じになってしまった。一般登山にあまり興味がないのが仇になった形なんだが、ここは反省。
SLは体調の関係で去年よりもだいぶ体力が落ちているところ、頑張ってついてきてくれて良かった。少し予定より時間はかかったけれど、結果的にロープウェイ最終にも間に合ったので何の問題もないでしょう。最高のパフォーマンスでした、お疲れ様でした!
しっかし、我々2人で沢に泊まると、朝、若干寝すぎるのは何なんだろう……
でもせっかくの自然の中、アラームとかで起きたくはないので、、、よく休息が取れてると言うことでヨシとしますかw
そんなこんなで「谷川岳、沢からしか登ったことないんですよ」実績解除しました。次は一ノ倉沢らへんから登りたいな。おつかれさまでした!
憧れの万太郎谷本谷!
去年9月に井戸小屋沢右俣を遡行したとき出合で本谷の上流を眺めて「この先が本谷か~」とワクワク見ていた沢にやっとやっと来られました!
天気予報ドンピシャで二日間とも快晴。沢日和な暑くて気持ちいい日に憧れの沢に来られて本当に嬉しかったです!!
とにかく壮大でカッコイイ!
岩も水流も遠くに見える稜線も全部綺麗。
期待と緊張でものすごくドキドキしました。見えるもの全部に感動。
自分にとって第一関門はオキドウキョ。
右岸から対岸に泳いで渡らないといけない場所。足がつかないところがもともと苦手でめっちゃ気合を入れて飛び込こんだら自分的には結構スムーズに渡れました!!!嬉しい!(去年は水流に流されてなかなか対岸に辿り着けない私を別パーティのuchikenさんとhirosioさんにめっちゃ応援していただいて嬉しかったです!その節はありがとうございました!)
でもそのあと井戸小屋沢出合を過ぎて本谷の、遡行図にも特に記載がないゴルジュでは一ミリも手が見つけられなくて押し流され、やっくんにお助け紐を出してもらってなんとか通過できました。オキドウキョよりも自分には難しかったです。へつりながら泳ぐの下手くそだなぁ。
一ノ滝・三ノ滝はどちらもフォローで。
一ノ滝は手足が遠かったのが苦戦したのと、上部のスラブ面のヌメリがひどくてヒヤヒヤ。フォローなのに足滑らせて落ちたのが笑えます(笑えない)。
三ノ滝は一段目はそんなに難しくはなく、二段目が朝イチ激寒シャワーを受けながらヌメヌメトラバースしていくのがしんどかったです。枝沢もヌメヌメ。あと、朝イチの三ノ滝はずーっと日陰で寒かった。
二ノ滝含めて大滝三本全てが大迫力で、ずっと眺めていたくなる美しさでした。遡行した人にしか見られない、とっておきのご褒美です。
万太郎谷はけっこう上部まで水量あり、ヌメリもあり。
水が枯れ木が減って、草と岩肌の斜面になると一面お花畑が広がりとてもメルヘンな景色を堪能できました。この時期はピンクのお花が多かったです。長くてしんどい詰めもお花を眺めて気分転換。
時折り振り返って、歩いてきた万太郎谷を眺めると感慨深いものがあります。関越トンネルの換気口が遠くに小さく見えると、昨日のことなのにとっても懐かしい気分になったりしました。
書きたいこと沢山あるけどうまくまとまらないや。
私一人では全行程とうていクリアすることは無理でした。特に大きい沢に来ると「リーチ、詰んだ……(涙目)」となります。やっくんありがとう!!
最高のお天気の中、2人でこの景色が見られて、初めての谷川岳にも登れて、100点満点!言う事なしです!!
万太郎谷本谷、いい沢でした!
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