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Yamareco

記録ID: 7191649
全員に公開
ハイキング
八ヶ岳・蓼科

霧ヶ峰 秋の花々と歴史のお山

2024年09月02日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:20
距離
11.9km
登り
365m
下り
365m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:57
休憩
0:23
合計
5:20
天候 曇り・ガスからの雲多めの晴れ。風ややあり。
過去天気図(気象庁) 2024年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
・「霧ヶ峰インターチェンジ」前の無料駐車場を利用。お店の営業時間外でもトイレは使えました。
・「車山肩」の駐車場は「二~三時間以上の駐車は遠慮してくれ」と明示があります。
・和田峠の手前の旧道でシカの直前横断に遭遇しました。
・和田峠の142号の旧道は諏訪側からのアクセスが崖崩れで通行止めで,諏訪側から来られる場合はいったん新和田トンネルを抜けて上田側から入ることに。(上田側の旧道入口に「ビーナスラインまでは行けます」の表示あり)
コース状況/
危険箇所等
・遊歩道です。分岐には必ず標識があります。
・利用頻度が少なめなセクションは多少ササの覆いかぶさりがあります。
・霧ヶ峰では地面の浸透性が高いため自然の流路が発達しにくく,人工物である登山道が集中的に排水経路になり,踏み付け由来の侵食が特に大きな環境インパクトになるそうです(下記のサイトに詳しいです)。ロープ・木道外を歩かないようにしましょう◎
https://chibataki.moo.jp/sonotanokai/070708bekkenn/kirigaminebekkenn.html・
その他周辺情報 下山後,以下のページ等を参照して霧ヶ峰の背景についていろいろ知りました。ありがとうございます。

■湿原の成因,活断層
・日本の地形千景 長野県:霧ヶ峰火山上の断層湿原
https://www.web-gis.jp/GM1000/GM_Red1/GM_Red1-123.html
・産総研 活断層データベース
https://gbank.gsj.jp/activefault/
※湿原まわりの活断層認定の根拠は空中写真判読のみのようです。

■植生
・八島湿原便り 八島湿原の花暦
https://nature2.jp/marsh/flower.html
※非常に気合いの入った情報量の多いサイトです。
・下諏訪町立八島ビジターセンター
https://shimosuwaonsen.jp/yashima/
※ほぼリアルタイムで開花状況など知れます。

■元御射山遺跡,諏訪大社との関係
・元御射山遺跡,元御射山社について(諏訪大社と諏訪神社)
https://yatsu-genjin.jp/suwataisya/simosya/motomisayama.htm
車山肩に近づくと,ぽつんとマルバダケブキの向こうに八島ヶ原湿原 今日はあそこまで行って帰ってきます。ガスがちの曇りでてくてく。
2024年09月02日 08:28撮影 by  DMC-GF5, Panasonic
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9/2 8:28
車山肩に近づくと,ぽつんとマルバダケブキの向こうに八島ヶ原湿原 今日はあそこまで行って帰ってきます。ガスがちの曇りでてくてく。
ガスがとれない車山山頂はスルーして(^^;,向こうの蝶々深山をめざします。
2024年09月02日 08:36撮影 by  DSC-RX100, SONY
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9/2 8:36
ガスがとれない車山山頂はスルーして(^^;,向こうの蝶々深山をめざします。
蝶々深山の手前で振りむくとまだ車山はガスの中。夏が終わった平日の朝,だぁれも居られません。
2024年09月02日 09:06撮影 by  DSC-RX100, SONY
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9/2 9:06
蝶々深山の手前で振りむくとまだ車山はガスの中。夏が終わった平日の朝,だぁれも居られません。
これが「ちょうちょうみやま」という読みだと,さっき知りました(^^;) 山の下は晴れてるもよう。
2024年09月02日 09:13撮影 by  DSC-RX100, SONY
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9/2 9:13
これが「ちょうちょうみやま」という読みだと,さっき知りました(^^;) 山の下は晴れてるもよう。
さらにてくてくいくと物見岩。「物見岩」の名もこの風景も,北上の種山ヶ原を思いだします。岩のかしいだ面が不思議。
2024年09月02日 09:40撮影 by  DSC-RX100, SONY
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9/2 9:40
さらにてくてくいくと物見岩。「物見岩」の名もこの風景も,北上の種山ヶ原を思いだします。岩のかしいだ面が不思議。
雲がちぎれて流れて,青空が見えてきました。物見岩で一服して降りていく八島ヶ原湿原 書き入れた黄色線が,地形に基いて認定した断層崖のようです。湿原側が断層で陥没し,そこに土砂がたまって平原になったらしいです。
2024年09月02日 09:51撮影 by  DSC-RX100, SONY
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9/2 9:51
雲がちぎれて流れて,青空が見えてきました。物見岩で一服して降りていく八島ヶ原湿原 書き入れた黄色線が,地形に基いて認定した断層崖のようです。湿原側が断層で陥没し,そこに土砂がたまって平原になったらしいです。
たまに水流に出会うとほっとしたりします。陽が射してきらきら。
2024年09月02日 10:18撮影 by  DMC-GF5, Panasonic
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9/2 10:18
たまに水流に出会うとほっとしたりします。陽が射してきらきら。
雲がどんどん流れて,
2024年09月02日 10:39撮影 by  DSC-RX100, SONY
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9/2 10:39
雲がどんどん流れて,
レーダーのある車山のガスもとれ,明暗がくるくる入れ替わる空です。この湿原の泥炭層は,1万2千年かかって累積して厚さが約8m(※尾瀬ヶ原の泥炭層は最大5m)。そしてここは「日本の高層湿原の南限」だそうです。そうなんだー❗️
2024年09月02日 10:44撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
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9/2 10:44
レーダーのある車山のガスもとれ,明暗がくるくる入れ替わる空です。この湿原の泥炭層は,1万2千年かかって累積して厚さが約8m(※尾瀬ヶ原の泥炭層は最大5m)。そしてここは「日本の高層湿原の南限」だそうです。そうなんだー❗️
湿原の周囲は思ったよりもずっと,
2024年09月02日 10:51撮影 by  DSC-RX100, SONY
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9/2 10:51
湿原の周囲は思ったよりもずっと,
お花多めでした。秋のお花畑。
2024年09月02日 11:22撮影 by  DSC-RX100, SONY
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9/2 11:22
お花多めでした。秋のお花畑。
花いっぱいでるんるんの木道もまもなく終了。
2024年09月02日 11:28撮影 by  DMC-GF5, Panasonic
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9/2 11:28
花いっぱいでるんるんの木道もまもなく終了。
旧御射山(もとみさやま)社はとりどりの樹々に囲まれて存在感をかもしていました。
2024年09月02日 11:40撮影 by  DSC-RX100, SONY
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9/2 11:40
旧御射山(もとみさやま)社はとりどりの樹々に囲まれて存在感をかもしていました。
祠の脇に「元御射山社」の石標。下山後にいろいろ調べてこの山域は,縄文時代の和田峠の黒曜石利用,平安時代〜元禄期の諏訪信仰の求心地であったこと,さらに江戸時代以降のカヤ刈場としての利用開発等々,長い期間,人とのかかわりが深かったことを知りました。ほぉ〜。
2024年09月02日 11:44撮影 by  DMC-GF5, Panasonic
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9/2 11:44
祠の脇に「元御射山社」の石標。下山後にいろいろ調べてこの山域は,縄文時代の和田峠の黒曜石利用,平安時代〜元禄期の諏訪信仰の求心地であったこと,さらに江戸時代以降のカヤ刈場としての利用開発等々,長い期間,人とのかかわりが深かったことを知りました。ほぉ〜。
ちょっと離れて「御射山講武之跡」の碑。...そしてカヤ刈は昭和30年代を最後に行われなくなり,今は植生遷移の途上にあるそうでした。お山の背後に歴史あり,だなぁ。
2024年09月02日 11:46撮影 by  DMC-GF5, Panasonic
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9/2 11:46
ちょっと離れて「御射山講武之跡」の碑。...そしてカヤ刈は昭和30年代を最後に行われなくなり,今は植生遷移の途上にあるそうでした。お山の背後に歴史あり,だなぁ。
「沢渡」の先で,北八ツ風に「岩石海+コケ」の短いセクションがあって変化が楽しめます。
2024年09月02日 12:08撮影 by  DSC-RX100, SONY
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9/2 12:08
「沢渡」の先で,北八ツ風に「岩石海+コケ」の短いセクションがあって変化が楽しめます。
帰り道,富士見駐車場に立ち寄ると,南アルプスは雲の中。手前のススキが秋めいてます。
2024年09月02日 13:27撮影 by  iPhone SE (1st generation), Apple
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9/2 13:27
帰り道,富士見駐車場に立ち寄ると,南アルプスは雲の中。手前のススキが秋めいてます。
今日の八島ヶ原湿原は,ヒョウモンチョウ天国でした。
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今日の八島ヶ原湿原は,ヒョウモンチョウ天国でした。
「ヒョウモンチョウほいほい」になってくれてるのは主にタムラソウです。ウラギンヒョウモンの雄(左)。
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「ヒョウモンチョウほいほい」になってくれてるのは主にタムラソウです。ウラギンヒョウモンの雄(左)。
こちらもウラギンヒョウモンのようです。
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こちらもウラギンヒョウモンのようです。
マツムシソウにナミヒョウモン(ヒョウモンチョウ)。
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マツムシソウにナミヒョウモン(ヒョウモンチョウ)。
サトウウラギンヒョウモンという種類らしいです。
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サトウウラギンヒョウモンという種類らしいです。
こちらはギンボシヒョウモン。
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こちらはギンボシヒョウモン。
ミドリヒョウモンのメス。
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ミドリヒョウモンのメス。
そしてメスグロヒョウモンのメス。いろんなヒョウモンチョウ類が次々飛んでほんとにヒョウモンチョウ天国でした。
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そしてメスグロヒョウモンのメス。いろんなヒョウモンチョウ類が次々飛んでほんとにヒョウモンチョウ天国でした。
いつも新潟・山形のお花しか見ていない自分には霧ヶ峰はアウェー感強め。今日は夏の終わりでしたがぎりぎり?いろいろ見れて,世界が広がりました。
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いつも新潟・山形のお花しか見ていない自分には霧ヶ峰はアウェー感強め。今日は夏の終わりでしたがぎりぎり?いろいろ見れて,世界が広がりました。
せせらぎにぽつりとアケボノソウ。
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せせらぎにぽつりとアケボノソウ。
咲き始めのころあいのようです。
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咲き始めのころあいのようです。
うっとり。
シモツケは99%終わってましたが1%の残り花
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シモツケは99%終わってましたが1%の残り花
ハナイカリ
おんや。帰化植物のメマツヨイグサ
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おんや。帰化植物のメマツヨイグサ
当地の湿地では木道が水域に接する場所はほとんどありません。たまたま見えた池塘に咲く数株。この手はむずいですがヌカボシソウかなー
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当地の湿地では木道が水域に接する場所はほとんどありません。たまたま見えた池塘に咲く数株。この手はむずいですがヌカボシソウかなー
ツリガネニンジン かなーり少ないです。
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ツリガネニンジン かなーり少ないです。
ウメバチソウ やっほう。
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ウメバチソウ やっほう。
タチコゴメグサ 見れてうれしい
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タチコゴメグサ 見れてうれしい
タチコゴメグサ 葉の鋸歯がとがって小さいけどいかつい
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タチコゴメグサ 葉の鋸歯がとがって小さいけどいかつい
ヤマラッキョウ まだつぼみです
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ヤマラッキョウ まだつぼみです
ヤマハハコ
ヒメシロネ どの株もほとんど終わってました...
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ヒメシロネ どの株もほとんど終わってました...
ツクバトリカブト ゲームのキャラクターっぽい
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ツクバトリカブト ゲームのキャラクターっぽい
ツクバトリカブト アップで
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ツクバトリカブト アップで
アサマフウロ 八島湿原のスター花のようです
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アサマフウロ 八島湿原のスター花のようです
こちらのフウロソウはハクサンフウロ
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こちらのフウロソウはハクサンフウロ
オヤマリンドウ
マルバハギ
マツムシソウ
ワレモコウ ぎりぎり残ってたかんじ
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ワレモコウ ぎりぎり残ってたかんじ
オミナエシ
オミナエシの向こうにアザミの群れ
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オミナエシの向こうにアザミの群れ
トモエシオガマ
アキノウナギツカミ
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アキノウナギツカミ
ヤマハッカ わさわさ
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ヤマハッカ わさわさ
フシグロセンノウ 終わってました...
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フシグロセンノウ 終わってました...
サラシナショウマ 元気です
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サラシナショウマ 元気です
サラシナショウマ ハンゴンソウから飛び出てライブ会場のサイリウム状(・∀・)/***/**
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サラシナショウマ ハンゴンソウから飛び出てライブ会場のサイリウム状(・∀・)/***/**
ナガミノツルケマン 実が反り返らないのが特徴です
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ナガミノツルケマン 実が反り返らないのが特徴です
キツリフネ
ヤナギラン 最後のひと花
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ヤナギラン 最後のひと花
ウド 実が色づきはじめ 背景は鷲ヶ峰です
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ウド 実が色づきはじめ 背景は鷲ヶ峰です
シシウド でかい
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シシウド でかい
フタバハギ ひっそり
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フタバハギ ひっそり
ベンケイソウ
ベンケイソウ もう一枚
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ベンケイソウ もう一枚
草本の最後は,秋の花形,キク科を並べます
どこでもたくさん華やかなゴマナ
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草本の最後は,秋の花形,キク科を並べます
どこでもたくさん華やかなゴマナ
ゴマナ わさわさ
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ゴマナ わさわさ
ノコギリソウ 初めて見ます
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ノコギリソウ 初めて見ます
ハンゴンソウ あちこちに
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ハンゴンソウ あちこちに
アキノキリンソウ そこらじゅうに
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アキノキリンソウ そこらじゅうに
ミヤコアザミ アザミという名のトウヒレン属 まだ咲き始め ちょっと雑に写真撮ってしまってプチ後悔...
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ミヤコアザミ アザミという名のトウヒレン属 まだ咲き始め ちょっと雑に写真撮ってしまってプチ後悔...
当地のアザミ類は種類が多いようです これはニッコウアザミ?のようですが自信なし
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当地のアザミ類は種類が多いようです これはニッコウアザミ?のようですが自信なし
タムラソウ
そしてハバヤマボクチ 背が高ーいイケメンさんです
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そしてハバヤマボクチ 背が高ーいイケメンさんです
最後は高木の木本
全山にカラマツが生えてますが植栽か自生かはわからないです 育つとくるくるひまわり状になる葉っぱおもしろーい
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最後は高木の木本
全山にカラマツが生えてますが植栽か自生かはわからないです 育つとくるくるひまわり状になる葉っぱおもしろーい
なかなか近くで見れないカラマツの実
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なかなか近くで見れないカラマツの実
ウラジロモミを空にかざして
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ウラジロモミを空にかざして
ノリウツギは99%終わってましたが1%の残り花
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ノリウツギは99%終わってましたが1%の残り花
湿地に最初に進出してくるズミ 小さい実が成っていました
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湿地に最初に進出してくるズミ 小さい実が成っていました

感想

予習なしでふらっと来てみた霧ヶ峰。お花も歴史も迫力ありました。

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