念願の裏銀座〜読売新道縦走／ 野口五郎岳・水晶岳・赤牛岳

2024年09月04日(水) ~ 2024年09月07日(土)

• GPS: 31:08
• 距離: 44.6km
• 登り: 4,434m
• 下り: 4,257m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:41
• 休憩: 1:20
• 合計: 8:01

距離 9.8km 登り 1,830m 下り 212m

6:29 高瀬ダム堰堤（スタート地点）
6:34 高瀬ダム濁沢登山口
6:43 高瀬ダム テント場
6:55 7:01 ブナ立尾根取付
7:32 7:35 権太落し
9:06 9:13 三角点
10:25 11:26 烏帽子小屋
11:35 11:36 烏帽子ひょうたん池
12:57 12:59 三ツ岳
14:30 野口五郎小屋

2日目

• 山行: 5:17
• 休憩: 0:37
• 合計: 5:54

距離 8.0km 登り 628m 下り 603m

6:14 野口五郎小屋
6:31 6:42 野口五郎岳
7:22 7:30 真砂岳
8:21 8:32 南真砂岳
9:39 9:40 真砂岳分岐
11:02 11:08 東沢乗越
12:08 水晶小屋

3日目

• 山行: 7:50
• 休憩: 1:40
• 合計: 9:30

距離 11.8km 登り 452m 下り 1,857m

5:19 水晶小屋
5:59 6:13 水晶岳
6:16 6:21 水晶岳北峰
7:02 7:26 温泉沢ノ頭
8:36 8:51 南赤牛岳
9:34 10:16 赤牛岳
14:49 奥黒部ヒュッテ

4日目

• 山行: 5:25
• 休憩: 2:12
• 合計: 7:37

距離 15.0km 登り 1,523m 下り 1,584m

6:45 奥黒部ヒュッテ
8:35 10:20 平ノ渡場・仮設
10:24 10:30 平乃小屋
13:34 13:55 ロッジくろよん
14:12 黒部湖駅
14:18 黒部ダム
14:22 黒部ダム駅（ゴール地点）

天候

1日目：曇り、2日目：晴れ、3日目：快晴、4日目：曇り時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 タクシー

(行き)
＜七倉山荘まで＞七倉山荘宿泊者用乗合タクシー（1900円）
信濃大町駅発16：40→七倉山荘着17：05
・・・七倉山荘の温泉入浴が17：45（夕食時）までなので到着後慌ただしい
　　→信濃大町駅発14：30の方がゆっくりできるのでお薦め
・・・なお、夏季シーズン中、並びに9月の土日→登山バスあり（信濃大町駅発15：30/1500円）
＜七倉山荘→高瀬ダムまでのタクシー＞
・途中崩落個所があり1.4�凖綿發任弔覆阿燭畩茣垢�
・前半1000円、後半1300円で乗車人数で割り勘→4人乗りで1人あたり合計約600円
(帰り)
黒部ダム発電気バス14：35→扇沢着14：51/15：15発信濃大町駅行バス→信濃大町駅着15：50

コース状況／危険箇所等

○ブナ立尾根 （高瀬ダム〜烏帽子小屋）
　・斜度は日本三大(北アルプス三大)急登にふさわしい急傾斜ですが、完璧に整備され歩き易い。登山道整備の皆さんに大感謝です。
○烏帽子小屋〜三ツ岳〜野口五郎小屋
・登山道は広く歩き易い素晴らしい縦走路。
・ミツ岳の三角点ピークは一般登山ルートから外れていて、上り口に微かな踏み跡があるが、ヤマレコ等のGPSログを参考に入り口を通りすぎないように。
　・野口五郎小屋直前で「小屋まで400m」のペンキ表示がでてくると元気がでる。このあと200mの表示まで大岩を渡り歩くとやがて青い屋根の野口五郎小屋に到着。
○野口五郎小屋〜真砂岳
　・真砂岳のピークも一般登山道から外れているので、先輩GPSログなどをもとに上り口からトップを目指すように。
　・南真砂側の竹村新道へ下り立つ南側斜面には結構はっきりした踏み跡あり
○南真砂岳ピストン
　・要注意ヵ所はザレ場の急斜面を5mほど横切る場所で足元を確保しながら慎重に進むべし
○竹村新道分岐〜水晶小屋
　・東沢出合を挟んでダウンアップがあり、岩場の渡り歩きも多い。
○水晶小屋〜水晶岳〜赤牛岳
　・気持ちの良い縦走路で両側に薬師岳、野口五郎岳の大展望を見ながら進む。
○読売新道（赤牛岳〜奥黒部ヒュッテ）
　・とっても（いやになるほど）長いのが印象。赤牛岳から下降終了まで約4時間半を要した
　・絶好の休憩ポイントの6/8ポイントの少し先から樹林帯へ入り、5/8〜3/8ポイントまでは滑り易い石ころの下降道が続く
○奥黒部ヒュッテ〜平の渡し場
　・前半半部は沢を越えたり、高巻き道のためのハシゴや桟道が連続するがけっこう面白い
　・後半は左に黒部川を見ながら歩き易い道が続く
○平小屋〜黒部ダム
　・黒部湖沿いの樹林帯の長い道
　・ロッジくろよんが見えてから到着するまで沢を何度か渡るので1時間も要しうんざり
　・ロッジくろよんから黒部ダム駅までは観光道路

写真

9/4 5:56

＜1日目＞
前泊の七倉山荘からタクシーで高瀬ダムへ

9/4 6:13

崩壊地は徒歩で通過しタクシー上部側乗り場へ

9/4 6:32

高瀬ダム堰堤でタクシーを下車しスタート

9/4 6:39

長い吊り橋を渡り

9/4 6:42

旧キャンプ場前を通過

9/4 6:46

今年3度目（大雨で流され）の丸太橋は大丈夫

9/4 6:53

裏銀座登山口

9/4 7:07

0（登山口）〜12（烏帽子小屋）まで指標がありブナ立尾根も進行具合がわかり助かる→ここは1/12ポイント

9/4 7:21

名前のとおりのブナ林を気持ちよく

9/4 8:20

ようやく半分の6/12で”中休み”

9/4 9:06

4/12は三角点

9/4 9:12

確かに道端に展望のない三角点あり

9/4 9:46

巨木が現れきつい急坂道も最終盤

9/4 10:28

烏帽子小屋（今日は休業中）に到着

9/4 10:48

一瞬赤牛岳が見えて嬉しい

9/4 11:44

弁当を食べて野口五郎小屋へ再スタート

9/4 11:46

裏銀座の素晴らしい縦走路を進む

9/4 11:59

ガスがあるのが残念だが・・・

9/4 12:49

一般登山道を外れて三ツ岳の三角点ピークへ

9/4 12:55

岩を乗り越えて三つ岳三角点ピークに到着

9/4 12:57

誰もいないが確かに三角点

9/4 13:24

一般ルートに戻り三ツ岳を振り返る

9/4 13:40

野口五郎岳への縦走路は続く

9/4 14:18

小屋まで400mで元気百倍

9/4 14:31

野口五郎小屋に到着

9/4 14:32

9/4 17:02

夕食はカレー

9/5 5:24

＜2日目＞
ご来光

9/5 5:27

絵になりますね！

9/5 6:14

ご主人達に見送られて元気に出発

9/5 6:31

10分程で野口五郎岳山頂に到着

9/5 6:32

ピーク感あります

9/5 6:35

槍ヶ岳〜西鎌尾根〜双六岳／奥は乗鞍岳

9/5 6:35

槍ヶ岳〜乗鞍岳〜双六岳〜笠ヶ岳〜鷲羽岳

9/5 6:36

明日歩く水晶岳〜赤牛岳／奥に薬師岳

9/5 6:37

水晶岳から赤牛岳まで気持ち良さそうな稜線が続く

9/5 6:38

槍ヶ岳と奥に前穂、奥穂、ジャンダルム

9/5 6:39

薄っすら白馬岳から鹿島槍ヶ岳の後立山連峰

9/5 6:42

槍と乗鞍

9/5 6:43

笠、鷲羽岳など素晴らしい山岳風景

9/5 7:18

ホシガラスもお出まし

9/5 7:19

野口五郎岳から真砂岳に立ち寄り

9/5 7:25

槍と手前左にこれから向かう南真砂岳

9/5 7:26

鷲羽岳を中心に素晴らしい眺め

9/5 7:53

真砂岳から南真砂岳への道

9/5 9:08

危険がいっぱいのザレた急坂を横切る

9/5 8:20

南真砂岳山頂直下に竹村新道分岐

9/5 8:22

百高山「南真砂岳」に到着

9/5 8:23

槍ヶ岳と手前に迫力ある硫黄尾根

9/5 8:25

鷲羽岳とワリモ岳

9/5 8:26

野口五郎岳を振り返る

9/5 9:40

竹村新道分岐まで戻ってきました

9/5 10:11

岩場を進む外国人2人組

9/5 11:02

東沢乗越には登山者を見守るお地蔵さん

9/5 11:04

東沢乗越の標識は文字見えず

9/5 11:40

岩場を乗り越えて間もなく水晶小屋／スライドした登山者が岩を登っていく

9/5 15:03

水晶小屋に到着

9/6 5:12

＜3日目＞
朝焼けの空に美しい富士山と南アルプス

9/6 5:13

槍ヶ岳と左に大天井岳までの山並み

9/6 5:18

雲海に浮かぶ鷲羽岳、笠ヶ岳

9/6 5:18

槍ヶ岳〜穂高連峰〜鷲羽岳

9/6 5:21

真砂岳の右からご来光

9/6 5:28

素晴らしい眺めが続く

9/6 5:30

雲海が続く

9/6 5:32

水晶岳への道を進む

9/6 5:33

何度も振り返る

9/6 5:34

雲海の眺めを楽しむ登山者

9/6 5:40

水晶岳へ岩場を上る

9/6 6:01

水晶岳に到着

9/6 6:02

槍ヶ岳方面のパノラマ

9/6 6:04

槍ヶ岳と穂高連峰

9/6 6:04

乗鞍岳と前方に双六岳

9/6 6:05

黒部五郎岳が雲海の中に浮かぶ

9/6 6:05

大天井岳と右に常念岳、奥に富士山

9/6 6:06

乗鞍、御嶽、右に笠の素晴らしい眺め

9/6 6:08

水晶岳北峰の左奥に雲が飾る薬師岳

9/6 6:10

赤牛岳、黒部湖方面は今は雲の中

9/6 6:10

昨日歩いた野口五郎岳など裏銀座縦走路

9/6 6:10

こちらは燕岳〜大天井岳の表銀座の山並み

9/6 6:11

水晶岳から赤牛岳・読売新道方面へ

9/6 6:20

北峰に立ち寄り

9/6 6:17

三角点あり

9/6 6:19

北峰ピークからの雲に飾られた薬師岳

9/6 6:57

赤牛岳への縦走路を進み、北側も晴れてきて赤牛岳もくっきり

9/6 6:59

素晴らしい縦走路が続く

9/6 7:02

温泉沢ノ頭

9/6 7:22

目指す赤牛とバックに立山と後立山

9/6 7:25

パノラマで

9/6 7:33

大きく存在感抜群の薬師岳もここではくっきり

9/6 7:40

振返れば槍ヶ岳

9/6 7:46

赤牛目指して縦走路は続く

9/6 8:40

赤牛が目の前

9/6 9:35

赤牛岳に到着

9/6 10:06

可愛い赤べこの山頂標識

9/6 9:56

やって見たかった”レッドブル（ドリンク）”缶を乗せてシャッター

9/6 10:00

スーパーで買い持参したレッドブル

9/6 9:35

三角点あり

9/6 10:15

山頂で展望満喫

9/6 9:39

黒部湖を挟んで立山と後立山連峰

9/6 9:37

黒部湖の奥に白馬岳など後立山連峰

9/6 9:37

黒部湖の左には立山とちょっぴり剱岳の頭

9/6 9:36

黒部湖と黒部ダム堰堤もはっきり

9/6 9:38

立山の前方には五色ヶ原／山小屋も五色ヶ原の中央に

9/6 9:38

後立山連峰の前方には鋭い針ノ木岳を中心に蓮華岳、赤沢岳など先月歩いた峻峰

9/6 9:41

振返れば左手の裏銀座縦走路から右の水晶岳へのルート／奥に槍ヶ岳

9/6 9:41

水晶岳（右のピーク）から歩いてきた縦走路と奥に槍・穂

9/6 9:41

水晶岳の右奥には尖った格好の良い笠ヶ岳

9/6 10:11

さらにその右にカールが目立つ黒部五郎岳

9/6 9:42

東方には烏帽子岳

9/6 10:11

西方には薬師岳が大きい

9/6 10:08

9/6 10:26

黒部湖に向かって下山開始

9/6 10:27

かなりヤバイ崩壊地脇を進むことになる

9/6 10:30

ロープには頼らず足元を一歩一歩確保しながら慎重に進む

9/6 10:32

通過した崩壊地と振り返る赤牛岳

9/6 11:12

この先端で稜線ともお別れ

9/6 11:16

6/8地点の先からいよいよ樹林帯へ

9/6 11:47

見納めの黒部湖と立山など

9/6 12:19

歩きにくい木の根っこや慎重に下っていく

9/6 12:21

木道もあり

9/6 12:22

2ヵ所ほど開けた場所から黒部湖など

9/6 12:22

4/8ポイントから滑りやすい苔の小石道が続き、尻餅寸前3回あり

9/6 13:33

ほっと一息

9/6 13:45

さらに急坂の道を下っていく

9/6 13:09

3/8ポイントでいやらしい道もほぼ終了で平和な道が2/8まで

9/6 13:38

字は消えているが多分2/8

9/6 13:14

ここから倒木迂回などあり

9/6 13:50

紛らわしいペンキ印で先行者が間違って大きな木の根の中に突入・・・その後脱出して左側を巻く

9/6 14:11

1/8ポイントが最後の要注意個所の崩壊崖

9/6 14:14

1/8ポイントからは平和な道

9/6 14:49

樹林の先に奥黒部ヒュッテが突然見えてほっと安心

9/6 14:50

長った読売新道の下りを終えて奥黒部ヒュッテに到着

9/7 6:47

＜4日目＞
奥黒部ヒュッテを出発してテント場を通過

9/7 6:51

沢を桟道で渡る

9/7 7:16

ハシゴ高巻き道を振り返る

9/7 7:20

ミヤマダイモンジソウ

9/7 7:31

黒部川の右岸に続くハシゴ道

9/7 7:41

急なハシゴ道の上りもだんだん慣れて面白い

9/7 7:51

黒部川と右岸を歩く後続者が小さく見えている

9/7 8:01

黒部湖の始まりの最上部

9/7 8:28

平の渡への最後のハシゴ道

9/7 8:48

平の渡の船着き場に到着・・・渓流釣りのグループの皆さんは発船時刻まで釣りを楽しまれ、釣りあがる毎に待ち人歓声

9/7 10:04

船がやってきました

9/7 10:05

この船で対岸の平の小屋側へ

9/7 10:14

時間は10分足らずと短いが快適な船旅で観光気分・・・それも無料で嬉しい

9/7 10:29

船から降りて平の小屋に立ち寄り冷たいジュースで一息

9/7 10:33

船着き場上の分岐にデポしておいたザックを担いで黒部ダムまでこれまた長い道のりへスタート

9/7 11:24

湖岸沿いに道ですが、ここはしんどい急なハシゴ道

9/7 12:45

青い屋根の「ロッジくろよん」が見えて嬉しかったが、何と到着まで約1時間もかかり疲労感あり

9/7 13:12

それでも黒部湖の対岸には先日歩いた赤沢岳の苦しい上り坂が見えて感慨深い

9/7 13:32

沢を4度ほど渡って

9/7 13:39

ようやく「ロッジくろよん」に到着・・・休業中でコーラが変えずガッカリ

9/7 14:06

黒部ダムの堰堤が見えてきて観光客が増える

9/7 14:13

ケーブルカー駅の黒部湖駅前を通過

9/7 14:18

ダム堰堤から黒部湖の奥に見えるハズの赤牛岳は雲のなか

9/7 14:21

豪快な観光放水を眺めて長旅を終了

撮影機器：

SH-M15 SHARP

Canon EOS R10 Canon

感想

yamatake01

***詳細レポとクリアーな写真は下記ブログでご覧ください＊＊＊
http://yama200.blog110.fc2.com/blog-entry-529.html

念願の裏銀座〜赤石岳〜読売新道のロング縦走を完遂することが出来た。
今夏は天候不安定で肝心の水晶小屋の予約を3度取り直してようやく実行となったが、縦走の2日間は絶好の好天となり大展望を満喫しながら素晴らしい縦走を楽しむことが出来た。

特に、水晶岳から雲海と滝雲が流れる早朝の槍ヶ岳・鷲羽岳の絶景、赤牛岳からは広大な薬師岳から五色ヶ原へと続く山並み、黒部湖を挟んだ立山・剱岳と白馬岳から鹿島槍ヶ岳までの後立山連峰の大展望は忘れがたい風景となった。

動画もご覧下さい
◎水晶小屋近くからの滝雲流れる槍ヶ岳〜鷲羽岳の絶景



◎水晶岳山頂からの大展望



◎平の渡での黒部湖遊覧

コメント

kaoritree

素晴らしい山行ができましたようで、よかったですね！
楽しく拝読いたしました。

yamatake01

kaoritreeさん
コメント有難うございました。
相変わらず歳にもめげず山歩きに頑張っています。
今回も絶景を堪能しました。
お元気で近畿の山々をお楽しみください。