前常念〜常念岳〜蝶ヶ岳(三股周回)
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- GPS
- 13:13
- 距離
- 23.1km
- 登り
- 2,675m
- 下り
- 2,667m
コースタイム
- 山行
- 5:18
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 5:57
天候 | 9月19日 きり ときどき 弱雨 9月20日 はれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※今回のルートは、前常念への登り、常念からの下りなど岩稜帯を通過するところが多いです。すべりにくい岩が主体で助かりましたが、中には滑りやすいものもあり、注意が必要です。私は蝶槍のあたりで滑らせてしまいました。 ※蝶ヶ岳からの下りは、しばらく急で、木のはしごが設置されていますが、濡れていると滑ります。また、岩や木の根も滑りやすいので注意して進みました。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
今回は、いつものパートナーさんからシルバーウィークの山行のお誘いを受けての山行でした。ルートの考案から、山小屋の予約、さらにはいつもの通り車の提供ならびに運転までと至れり尽くせりで、何ともありがたいことです。今回、不覚にもさらにお世話になる事態となりました。
今週は、週はじめの二日間はハードスケジュールだったものの、水曜日以降は、週末の山行に向けて休息、睡眠も十分で、当日も起床からスタート時までは、全く体調面で問題なかったのですが、登山道に入ると息の上がり方がいつもと違い激しくなりました。確かに荷物の量はいつもより多いです。しかし計測してはおりませんが、おそらく2〜3kg程度の差だと推測します。しかし後から考えてみると自分にとってはその差がかなり大きかったように思います。1時間弱経過したところで、いよいよ「これはだめだ」と思い、私は下山する旨伝えたところ、私が下山するのであれば一緒に下山すると言って下さり、提案として、私の荷物をいくつか持つのでもう少し登ってみないかと言ってくださいました。その提案に乗らせていただき、荷物のいくつかをお預けしてリスタートしてみました。
そこからは、ゆっくり、ゆっくりではありますが、なんとか進むことが出来ました。2207ピークを過ぎて、前常念への岩稜帯の登りに入るころには、回復傾向が見られたので、徐々に自分の荷物を戻していただきました。ちょうどその辺りで、近くの岩場にライチョウらしき姿を発見しました。はじめて見ましたが、予想以上の大きさに少々驚きました。一旦隠れてしまったのですが、しばらく待っていると再び少し先に三羽で姿を現してくれました。親子なのでしょうか?
その後も歩みは遅かったものの、なんとか前常念手前の石室が見えたときには、7分程度にまで回復した感がありました。相変わらず、周りはガスで真っ白、さらにはこのあたりから、雨も落ちだしましたが、いつもとは違う達成感がありました。ここから先も相変わらずゆっくりのペースでしたが、なんとか常念岳の稜線に乗ることが出来、さらには、天気も悪いのでそのまま常念小屋を目指すのが妥当なのでしょうが、常念岳に登ってみたいという気が起こるまでに気持ちも回復できました。常念岳の山頂では一瞬ガスが晴れるかとの状況もあり、期待を抱かせましたが、すぐにさらにひどくなり、再び雨も落ちだしたので早々に小屋に下山することにしました。
小屋に着くと全く現金なもので、何事も無かったようにパートナーさんと酒を酌み交わし、翌日の好天を願いつつ寝床に入りました。
起きて外に出てみると残念ながら東方面は雲が張り出しており、ご来光も見ることが叶いませんでしたが、西方面は好天で、昨日まったく見えなかった槍の穂先とその付け根の山荘の明かりがちらちら見えておりました。今日は期待できそうです。
その期待通り、常念への登りから、蝶ヶ岳に至るまで、その稜線からは、常に槍、穂高連峰の雄姿を見ながらのとても贅沢な山行となりました。蝶槍付近のアップダウンはあるものの、それがかえって良いアクセントにもなっているようで、本当に素晴らしいトレイルでした。まったく現金ですが、昨日のあの登りであきらめなくて良かったとつくづく思いました。それもこれもパートナーさんのおかげで改めて感謝です。ソロの山行であれば、あの場面で間違いなく引き返していたと思います。
他方、考えさせられることもいろいろありました。やはり気持ち的な抵抗感はあるものの登り方を含めて山との対峙の仕方を徐々にマイルドにしてゆくときにきているのかもしれません。
本日の温泉:蝶ヶ岳温泉 ほりでーゆ〜 四季の郷
本日出合った人:
今回はカウントする余裕がありませんでした。しかし、常念小屋から蝶ヶ岳への稜線ならびに蝶ヶ岳から三股への下りでは、多くの人とすれ違いました。
GPS記録から
1日目(9月19日)
※時刻 経過時間 5:59:45 / 移動時間 4:03:13 / 停止時間 1:56:32
※スピード 平均 1.53km/h / 移動平均 2.26km/h
※標高 上り 1684m / 下り 460m
2日目(9月19日)
※時刻 経過時間 7:13:25 / 移動時間 5:14:51 / 停止時間 1:58:34
※スピード 平均 1.93km/h / 移動平均 2.65km/h
※標高 上り 1119m / 下り 2270m
このコースは槍、穂高を見るためのコースだと思っているので
安曇野側から入ると交通の便が悪く登りも長いから、私は上高地から蝶ヶ岳に登って常念という稜線を逆に歩くコースでした。
車を使って、こういう周回にすれば上高地へ入る手間が省けるから、これも良いですね。
今回は体調が悪く不本意な点もあるとのことですが、それなりに楽しめたのであれば良いのではないでしょうか。
いろいろなレコを見ていると、コースタイムをどれだけ縮めたとか、通常2日のコースを日帰りしたとかを誇示しているのもあります。勿論、それはそれで凄い事で賞賛に値するでしょうし、楽しみは人それぞれで、そうした記録を伸ばすのが楽しい人もいるでしょう。
でも、私は山登りは速さや距離を競う競技ではないから、必要以上にそれを追いかけなくてもよいかなと思っています。
まあ、出来ない者の負け惜しみと言われれば、それまでですけどね。
guchi999さん
今回もあたたかな、かつ冷静なコメントありがとうございました。
上高地からも良さそうですね!またロングではありますが、島々から徳本峠、大滝山経由などもとても魅力があります。今回のルートを歩いてみて、私は槍・穂高へチャレンジするよりも至近距離で眺めている方が向いているように感じました。それほど素晴らしい眺望でした。また蝶ヶ岳の広々としたとても開放的な山頂もよいですね!
最近の山行では、自分の年齢とそれに伴う体力の低下が、「いつまで登れるかわからない」という焦りにつなり、さらには衰えを認めたくないという気持ちも相まって、ついつい無理しがちな傾向になっているものと思っています。
これからも自分と向き合いながら、その時点での最適解を見つけるよう心がけて山行を続けて行ければと思っております。でも何よりも登って・歩いて楽しいことが一番大切なので、それを大事にしてゆきたいと思います。
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