西穂〜ジャンダルム〜奥穂〜前穂(登山教室前期修了山行)
- GPS
- 21:10
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 2,978m
- 下り
- 3,150m
コースタイム
- 山行
- 0:200
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
【9/19(土)】7:00起床、8:35発→帝国ホテル前9:00→中ノ瀬公衆トイレ9:15→12:15西穂山荘、19:00就寝
【9/20(日)】2:00起床、3:50発→5:10西穂独標→5:32ピラミッドピーク→6:25西穂高岳頂上6:45→9:04天狗の頭→11:30ジャンダルム→13:30奥穂高岳→14:20奥穂山荘、19:00就寝
【9/21(月・祝)】2:30起床、4:00出発→4:50奥穂高岳山頂→6:50紀美子平→7:25前穂高岳山頂→8:10紀美子平→10:20岳沢小屋→12:50上高地バスターミナル⇒22:30JR尼崎
天候 | 3日間ともに晴れ! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
一人のけが人も脱落者もなく皆無事に前期修了山行を終了することができました。どの実技・座学が欠けていても今回の成功はなかったのではないかと思います。後期もよろしくお願いいたします。
【9/18(金)】21時尼崎出発、さほど渋滞もなく、AM2:20あかんだな駐車場到着。
【9/19(土)上高地帝国ホテル前→(中尾根)→西穂高山荘】晴れ(山荘付近はガス)
初日の行程はとてものんびり。7時に起きてタクシーで9時登山口到着。4時間ほど尾根を上がって西穂山荘でテントを張って明日に備えるだけだが、連休なのでテント場を押さえるべく急いで登りたいところだ。西穂山荘までこの登山道を利用する人は少ない。なんせすぐ近くにロープウェイがあるのだ。人間、楽をしたいに決まっている。しかし我々は地図に「急坂」と書かれた尾根を行く。
穏やかで美しい上高地の森。至る所に色んな種類のキノコを見つけては写真を撮り、ゴゼンタチバナの赤い実、サンカヨウの紫色の実、トリカブトの印象的な花の形、秋の森の甘い香りを楽しみながら、急登にあえぐ。
宝水で多めに給水。西穂山荘はテント泊でも水が有料なのでケチってボッカをする。冷たくて美味しい水だ。木道が出てきた。雨も降ったのかもしれないが、足元はかなりぬかるんでいる。木道があるということは元々湿地なのだろう。
山荘に近づくにつれガスが出てくる。コースタイムよりも1時間速いペースで歩いていた。12時に山荘到着。テン場はもういっぱいでどこに張ろうか思案していると「山の会の皆さんじゃないですか、奇遇ですね」と棒読みの声が聞こえる。別行動のジャンダルム〜大キレット例会の5人が到着。混雑したテント場で知っている顔を見るとやはり嬉しい。
3時間ほど自由時間。お昼寝したり、お話したり。西穂山荘は地酒の種類が豊富で、ワインもオリジナルラベルがあった。限定物に弱い私は「西穂ガール」という白ワイン(グラス¥600)を注文。ナイアガラのいい香りとスッキリとした甘さが美味しい。
今夜の夕食はカレー。KOさんが5時間かけて作った牛筋ペミカンのカレーは本当に絶品! 手間暇ときっと愛情もこもったペミカンをありがとうございました!
ご飯を食べて、さあ寝よう。こんな早い時間だし3時間しか歩いてないし、今日は安眠できるかな?明日に備えてぐっすり寝ないとな。
各所からイビキの響いていたテン場が静まりかえるすごい大声の寝言と、5人満員のテントの蒸し暑さでほぼ眠れぬ夜を過ごした。(SI)
【9/20(日)西穂独標→ピラミッドピーク→西穂高岳→ジャンダルム→奥穂高岳→奥穂山荘】晴れ
朝食後テントを撤収し、西穂山荘前で出発前支度をする。厳しい岩稜帯を10時間歩きとおせるのか、歩くしかない、どんな景色に出会えるのだろう…不安、開き直り、そして期待の混ざった緊張感。
「安全第一で行きましょう」CLの呼びかけに深くうなずき、SLを先頭に出発。夜明け前の暗闇の中、ヘッドランプの光を頼りに岩稜帯を登っていく。暗い中、丸山、西穂独標を通過し、ピラミッドピークあたりで夜が明け始め、西穂高山頂では澄んだ青空に360度の展望が広がる。いよいよ、これからだ。遥か遠く奥穂高まで続く山々を望み、簡易ハーネスをつけ、気合を入れ直す。
急峻な岩場の下り、急峻な岩場の登り、狭い足場のトラバース、滑りやすいスラブ…気の抜けない、ひたすら岩、岩、岩のトレイル。クライムダウンは怖いし、足の運びに気を使う。蓬莱峡での最後の岩登り講習で、リュックを背負って登山靴でのクライミング・クライムダウンを経験させてもらえたことに感謝だ。えぇ〜!あんなに登るの?あんなところを降りるの?
メンバーが無線で連絡をとりあう先行パーティが前方の岩壁で挑む姿を見ながら、行く手のトレイルの厳しさに驚くばかり。先行パーティの慎重かつ確実な歩み、メンバーのKEさんが口ずさむ昭和歌謡に励まされ、続くしかない。
エスケープルートの岐路である天狗ノ頭は、今日の行程の中間地点。今は遠くに見える西穂高、近づいてきたジャンダルムと奥穂高。これからこそが核心部…といっても、ずっと緊張を要するトレイルだったのだけど。
長い急な登りが続いて腕も足も疲れてきた頃、先行パーティの3人がジャンダルム山頂でバンザイしている姿が…。
元気をもらい、私たちもジャンダルムの登り口に荷物を置いて、空身で山頂に。意外に広い山頂には噂の天使の姿。なぜに天使? でも、ここまで必死で歩いてきたことを思うと、なぜか天使が似合う気もする。
ジャンダルム登頂の喜びのひとときの後、今は近くに見える奥穂高の前にのびるナイフリッジ、ロバの耳… 一番怖そうなトレイルが最後に出てくるなんて。周りや下は見ず、ひたすら前だけを奥穂高を目指して四点支持ですすむ。
「大丈夫〜、大丈夫〜」KEさんのつぶやきを励ましに。そして、見覚えのある小さな祠…ついに奥穂高山頂に到着!皆でハグして「ありがとう」といいあって、笑顔で記念撮影。
2年前、夏山修了山行で登った奥穂高から見たジャンダルムの猛々しい山容、急峻な岩稜トレイルに、畏怖と憧れの気持ちを抱いた。登山教室で色々なトレーニングを受けさせていただいたからこそ、仲間と一緒だったからこそ歩きとおせた。山歩きを始めて20年以上になるが、山に登って涙がこぼれたのは初めて。ジャンダルムの登り口の奈落に残り、北を指し続けるSIさんのシルバコンパス…今日のジャンダルムからはどんな景色が見えるのだろう。(KO)
【9/21(月・祝)奥穂高山荘→奥穂高岳山頂→紀美子平→前穂高岳山頂→岳沢小屋→上高地】晴れ
2:30起床。3時起床予定でしたが、前日のミーティングで当日の体調や天候で前穂高岳に登るかを決めようということになっていました。当日決行の判断で満天の星空のなか朝食を済ませ4時出発。
気温は3℃くらい。ヘッドランプの明かりをたよりに歩き始めるも風が強く寒い。早々に鉄の梯子を上ったときには手袋をしているにもかかわらず手が冷たい。真っ暗の中、ごろごろ岩場を慎重に歩くこと50分。奥穂高岳山頂に到着。前日は人、人、人でごった返していた山頂も今朝は静まり返って静かに迎えてくれました。
記念撮影を済ませ、また来るからね! と奥穂を出発。紀美子平に向かう途中、5:30頃日の出を見ることができました。紀美子平に到着後、荷物を置き空身で前穂高山頂へ。紀美子平からは30分ほどで山頂に到着しました。すばらしい景観! 10分ほどで下山の予定でしたがあまりのすばらしさに時間を忘れてパシャパシャ。後ろ髪をひかれる思いで下山しました。
さぁ!!ここからはおそろしやの重太郎新道です。疲れた足にはこの下りはきつい! 登りですれ違う人の息の荒さに知らない人ながら心配になるくらい。登りも下りもきつい重太郎!!
9:40カモシカの立場で休憩。カモシカの立場に立った小鹿から立派なカモシカに育ったSLの姿に癒され、ここまで来たらこんなにきつい下りはないから・・・という言葉にほだされ、やっぱりだまされ、赤いお屋根の小屋を目指してひたすら下り・・・10:40岳沢小屋に到着しました。少しの休憩をとり、最後の力をふりしぼり上高地までラストスパート!! ここからはなつかしい土の上を歩きました。
登山口手前でお猿さんに遭遇。もしかしたらお猿さんに会えるかも・・・という場所らしくてラッキー!! と思うのもつかの間、居るわ、居るわ、歩く先にじゃまなくらいのお猿さん。
お猿さんロードを過ぎるととうとうゴールです。たくさんの観光客の間を汗臭集団が行く!!
上高地バスターミナルに12:50到着しました。とうとう終わってしまいました。
こんなに楽しくて、こわくて、しんどくて、感動したことは今までに味わったことがないくらいほんとに貴重な体験をさせていただきました。(OO)
<コース状況>危険個所多数。
<特記事項>ヒヤリハット落石。足が滑り1メートル弱落下。
結構歩いてない時は冷え込みましたか? 山行中のパンツは秋冬用パンツの方が良いですかね? 北は一度も行った事ないのですが今度の4日にジャンを覗いてこようと思ってます。
boneさん
私の場合、歩行中は上下薄手のメリノウールのアンダー、残雪期対応の3シーズンのパンツ、早朝4時出発だったので始めはダウンとレインの重ね着。
奥穂高のテン場について外でダラダラしていた時はそれでも少し寒かったです。テント内5人用テントは人の体温で暑いくらいでしたが、2人用テントの方は寒かったようです。標高の低い西穂山荘でカイロを貼って寝た方もいました。
9月連休、天気には非常に恵まれて気温高かったと思います。
ジャンそのものより、そこに行くまでのルートが険しく岩稜帯・クライミング練習があってよかった!と感じました。クライムダウンが怖かった〜!
どうぞお気をつけていってらっしゃい(^^)
早い返答 本当に助かりました ありがとうございます。 今回は覗き見って感じで終わっちゃいそうなメンバーかも知れないので、下見程度で楽しんできます。
本当に助かりました。
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