特急あずさ・しなので行き五の池小屋で寛ぐ御嶽山―継子岳・摩利支天山・剣ヶ峰
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
![](https://yamareco.info/include/imgresize.php?maxsize=90&crop=1&fname=%2Fuploads%2Fyp98a0dbe294f5652.jpg)
- GPS
- 24:00
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 1,383m
- 下り
- 1,382m
コースタイム
- 山行
- 3:10
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 3:40
- 山行
- 4:35
- 休憩
- 2:40
- 合計
- 7:15
天候 | 1日目:晴 2日目:霧のち晴のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
八王子07:29(特急あずさ1号)(JR中央本線) 塩尻09:31/10:03(特急しなの6号)(JR中央本線) 木曽福島10:30 木曽福島駅🚌10:40(木曽町生活交通システム)¥1500 ※往復券¥2500 御岳ロープウェイ🚌09:32 おんたけロープウェイ 往復¥2800(※アソビューで購入すると往復¥2080) 復路: 御岳ロープウェイ🚌13:15(木曽町生活交通システム)¥1500 木曽福島駅🚌14:08 木曽福島14:30(定刻は14:25)(特急しなの13号)(JR中央本線) 塩尻15:00(定刻は14:54)/15:20(特急あずさ42号)(JR中央本線) 八王子17:32 |
写真
感想
12年前に登った御嶽山。
その2年後の2014年の9月に突然噴火が発生し、登山者が多数亡くなってしまったことが衝撃的で、もう登ることはないと思っていた。
ただ友人の1人は前から五の池小屋にカフェやテラスがあってお洒落なので泊まってみたいと言っていた。
そして今回その友人とは別の友人からその五の池小屋の予約が取れたとの連絡があり行ってみることにした。
一時期は山頂の剣ヶ峰までの登山も禁止されていたし、以前と比べて御嶽山の登山者数もかなり減ったのだろう。
そういう中で、お洒落な山小屋というコンセプトで登山者の回復に努力しているのなら、少しは協力したいという気持ちもあった。
中央東線特急あずさ1号を塩尻駅で中央西線特急しなの6号に乗換えて10:30に木曽福島駅に到着。
以前はスーパーあずさ1号、ワイドビューしなの6号が同じダイヤでこれに接続するように田の原行きのバスがあったのだが、それが廃止されてしまったので「おんたけロープウェイ」に乗れる木曽町生活交通システムの「御岳ロープウェイ」行きのバスに乗る。
このバスも以前はおんたけ交通バスだったが、今は木曽町がおんたけ交通に委託する形になっているようだ。
(バス停名が「御岳ロープウェイ」なのだが、東京の人間にとっては青梅の御岳山と紛らわしい。)
おんたけロープウェイの飯森高原駅から出発して少しトラバースすると黒沢口コースに合流する。
女人堂までは樹林帯の中で、その先は岩場でぐんぐんと高度を稼いでいく。
今年の夏は結局予定と天気が合わず、8月1週目の白山以来ほぼ1ヶ月ぶりの登山になってしまったためなんとなく調子が悪い。
ただ、他のメンバーも夏はそんなに山に行けていなかったようで同じような感じだったらしい。
午後なので雲が湧き陽射しはないが蒸し暑くダラダラと汗をかく。
それでも足下の花は咲き残りのイワギキョウが目に付くばかりで、もう秋なのだなあと思う。
12年前に登った時は二ノ池新館(現:二の池ヒュッテ)に泊まったが、当時は二ノ池から水を引いているとのことで風呂に入ることができた。
その二ノ池は完全に干上がってしまっている。
これは噴火の影響で埋まってしまったということなのだろうか。
二ノ池から賽ノ河原方面は初めて歩くコースだ。
クロマメノキとガンコウランの黒い実が目立つ。
クロマメノキはツツジ科なのでブルーベリーみたいなものだと、学生の時に吾妻山で先輩に教えてもらった知識をひけらかすと、1人がすぐに口に入れてしまった。
摩利支天山は明日登るので巻き道を行くと目の前に三ノ池が見えてきた。
三ノ池は山頂湖としては日本一深いとのことで、陽が当たるときれいなエメラルドグリーン色に輝く。
御嶽山といえば、剣ヶ峰と一ノ池、二ノ池付近しか知らなかったがこの辺りの稜線感がすごく魅力的だ。
到着した五の池小屋は手前半分が外壁改装中のようで囲いに覆われていた。
有名なテラス席なんて人気で座れないかと思っていたが、宿泊者限定になっていたのでゆっくり座って楽しむことができた。
山小屋に到着後、周辺のベンチなどで寛ぐ時間は至福だが、こういうお洒落なテラス席だとよりゆっくりできる気がする。
その後夕食前に五の池小屋のすぐ裏手にある飛騨頂上へ。
東側は雲が湧いていてブロッケン現象が起きていた。
2日目は朝食前に継子岳を往復した。
五の池小屋はアップルパイが有名とのことで朝食後アップルパイが焼けるまでの間に継子岳を往復する予定だったが、昨日剣ヶ峰に登っておらずコースタイム的に厳しくなりそうだったので6:30の朝食前に往復することにしたのだ。
片道30分ほどとのことなので5時過ぎに出発したが、下り坂の天気予報どおり小屋から出ると周囲はガスに包まれていた。
これはずっとガスにまかれたままかもと思いつつ、でも継子岳のピークは踏んだことがないのでピークハントでも仕方がないかという気持ちだった。
明るくなってきたのは陽が昇りつつあるからかと思っていたが、次第にガスも流れていくようだった。
そして継子岳に着く頃となると丁度ガスが流れていき目の前に朝日が見えた。
本当にタイミングが良かった。
剣ヶ峰もまだ雲をまとっていたが、そちらも次第に雲は流れていった。
4時頃に剣ヶ峰を目指して出発したグループもあったようだが、今頃山頂で快哉を叫んでいることだろう。
期待していなかった周囲の展望も開け、目の前に乗鞍岳が形よく聳えている。
五の池小屋へ戻る道すがらライチョウにも遭遇。
メンバーの1人はライチョウを見るのが初めてとのことでこれもタイミングが良かった。
3羽連れだって歩いていたが、成長した今年のヒナなのだろうか。
五の池小屋で朝食後にアップルパイをの焼き上がりを待ちながら荷造りする。
山小屋の朝らしからぬゆったりとした贅沢な時間だ。
今日も午前中は天気が持つようで、天気予報的には曇りだったがすぐ隣の摩利支天山に連なる稜線はきれいに晴れ上がっている。
摩利支天山を歩いていると父親と一緒に来ている6歳だという男の子がいたが、父親よりもよっぽど愛想がいいのが面白い。
あちこちの山で挨拶をして人慣れしているのかもしれない。
摩利支天山では剣ヶ峰方面まですっきりと見渡すことができたが、その後はいよいよ雲が湧いてきた。
二ノ池小屋付近でNHKのカメラマンだという方から撮影して良いか声を掛けられたが、NHKニュースの撮影だそうで、その後友人たちとどういう取り上げられ方をするんだろうと話が弾む。
剣ヶ峰直下には平成26年(2014年)9月27日の噴火の慰霊碑があり、身が引き締まる思いがする。
1979年に有史以来噴火の記録がない御嶽山が突如噴火し、「休火山・死火山」というカテゴリーが廃止されるきっかけになったということは知っていたが、12年前に登った時は2年後に、また突然噴火するなんてことは考えてもいなかった。
2000年の有珠山噴火の予知が成功したこともあり、地震と違って火山の噴火は必ず前兆現象があり事前に警報が出るものと高を括っていた。
以前あった立派な社殿もなくなり剣ヶ峰山頂は寂しい雰囲気だ。
山頂から見る一ノ池も二ノ池も以前に増して荒涼としている気がした。
前回は山頂から一ノ池を右回りに二ノ池小屋方面に「お鉢巡り」ができたが、そのあたりが新しい火口に近いらしく立入禁止になっていた。
モニュメントのあるところまで王滝口コースを下り、その後トラバースして黒沢口コースで下った。
下りはすっかり雲の中だった。
樹林帯の林床にはシラタマノキの実がびっしりと実っていて、気温は高いが季節は着実に秋になっているのを実感する。
今回は珍しく予定が合い5名での登山となったが、子供時代は集団行動が嫌いだったが、大人になってからの気の合う者同士の集団は楽しいものだなと思った。
五の池小屋もオシャレそういいですね!その分予約が大変そうですね…💦
最近は刻んで山を登るのもいいなと(単に負担にならないようにですが…)、唐松頂上山荘に泊まって唐松岳登ったりしました。
御嶽山も小屋に泊まって公共機関でのんびりできるなら、ありですね🎵
御嶽山、おととしくらいに行ったので、忘れた頃に同じようなルートで行ってみようかなと思いました
塩尻まではあずさ1号なので意外と朝もゆっくりで御嶽山まで行けました。
五の池小屋は友達が予約してくれましたが、人気で電話のみなので予約はなかなか大変だったみたいです。
五の池小屋が取れなくても二の池ヒュッテもおしゃれらしいです。
継子岳付近までの縦走が意外とアルプス感があって楽しかったです。
もっと早い季節に行けば高山植物のお花畑も見られるみたいですよ。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する