玉川梅花皮沢滝沢
- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 1,680m
- 下り
- 1,671m
天候 | 9/23(月):雨のち曇り 9/24(火):曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・ゴルジュ内に雪渓はなし。 |
その他周辺情報 | おいたま温泉330円! 台湾料理天香一。安くてうまい。が、定食セットの写真には大きな唐揚げが二個乗っているのに、実際には唐揚げの代わりにショボい揚げ物が2つ出てくる。 |
写真
感想
小国町のアメダスでは前日2日間で約100ミリの降水。
当然沢はゴーゴーと音を立てて増水し、滝沢への渡渉も少し苦労したほど。
梅花皮大滝は天にかかる白い糸、、、ではなく6連続ダム放流状態。
しかも予報と違って今日も本降り。
結構離れていても、飛沫でビショ濡れ、爆風でガクブル。
F1の下で完全に雰囲気に飲まれてしまった。
が、長く立ち止まらずに、とりあえず安全に登れるところまで...と動き出したのが結果的には良かった。
こういう場面で一歩を踏み出させてくれるパートナーに感謝。
雪渓皆無のゴルジュ帯はまさに斧で渓谷を断ち割ったような強烈な切れ込み。
水量気温水温のためほとんど捲きに終始したが、中を全部見れたのはラッキーだった。
稜線に詰めあがるとそこはガスの上。
振り返るとガスの白と青い空、足元の源頭の草原は淡い緑、そして飯豊の山々の深い緑。
飯豊に祝福されたようで、幸せを感じた。
【エピローグ】
天気が悪いな…、最近の口癖だ。
先週、サンナビキ左俣に行こうしたが当日朝から雨に降られ、モチベーションが上がらず、何もせず富山をあとにした。
ある友人と瑞牆でボルダリングをしているときに
"絶対登るという!"気持ちがないと登れるものも登れないと。
情熱・覚悟をが必要なのかもしれない。
今年の締めで梅花皮沢に行こうという話になったがどうも天気が良くない。
4連休をとっており、はじめの2日は天気は最悪。
残りの2日も微妙。
南アルプス付近は天気も良さそう,
悩まむ…
でも、梅花皮沢に行きたい!
"覚悟"を決め、どす黒い雲のかかる東北に向けて、車を走らせたのである。
【行動記録】
○1日目:飯豊山荘【0540】ー梅花皮沢出合【0700】ー梅花皮大滝下【0800】ー梅花皮大滝上【1230】ー下部ゴルジュ【1310】ーC1 【1600】
朝起きると雨は止んでいるが、沢から大きな音が聞こえる‥。電波は通じないので天気予報の確認はできない。ここまできたのだから梅花皮沢大滝は見に行こうと歩みを進める。歩き始めて早々に小雨が降り始める。しかも沢を見ると増水中。梅花皮沢出合からすぐに現れる滝は増水で右壁の突破は困難。左岸から巻くがそこそこ悪い。いきなり飯豊の洗礼を浴びる。ここからしばらく歩くと梅花皮沢大滝が現れる。渓谷登攀で見たよりもだいぶ水量が暴れている。心中、この状況で進むのはあり得ないのでは‥と思い立ち止まる。雨の降りしきる中、一度休憩したい気持ちを押し殺し、左壁から取り付く。今すぐにでも我々の気持ちは折れそうだ。水飛沫がかかり、寒さで早足になる。F1-F2は左壁をフリーで突破。F3は左壁を途中からロープを出して登るが濡れていて悪い。左岸にうつりたいが水量が多くて渡れない。右岸がブッシュ帯を詰めながら滝上を目指すことに。4Pで滝上へ。雨の降る中、折れずによく頑張ったとお互いに褒め合う。天気も我々を祝福しているような。心配していた雪渓もなく、下部ゴルジュ帯に入るが増水で突破は厳しい。側壁のギリギリのラインを高巻きながら進む。濡れた草付きの巻きは怖い。ロープなしで、ゴルジュの落口へ。時間的にも余裕があったので幕営地を探しながら、中部ゴルジュを見学しに行くことに。中部ゴルジュの初めの滝は左のクラックを登るようで時間があったのでフィックスすることに。難しくはないが高度感が半端ない。フィックスを終えて、見つけた幕営地へ。ビチョ濡れの巻をかき集め交互にひたすら仰ぎ続ける。2時間ほど粘ったおかげで焚き火に成功。恒例のカレー飯をお腹に溜めて、明日の山行へ備えた。
○2日目:C1【0630】ー中部ゴルジュ【0700】ー上部ゴルジュ【1020】ー烏帽子岳【1010】ー梅花皮山荘【1400】ー石転び沢出合【1650】ー飯豊山荘【1800】
今日は朝から天気も良い。朝イチでフィックスしたロープの登り返し。支点用のハーケンが決まりすぎて回収できず。落ちられないトラバースをしながら、ゴルジュ内へ生還。しばらく歩いていると再び登れない滝が現れる。左のガレルンゼを詰めながら巻き気味に登る。まだまだ奥は続くが突破は困難。両岸から巻くことはできるが比較的傾斜の緩い左岸から巻く。しばらくすると傾斜がキツくなってきたのでロープを出して巻きに入る。途中、壁が行くてを阻んできたので支流の沢へ。出だしの悪い泥壁の登攀と藪漕ぎで上部ゴルジュの入り口へ。ここも雨の影響で突破不可能。ゴルジュ帯はほぼ巻きになってしまった。左岸のルンゼを詰めながら、傾斜の緩くなったあたりから草付きの巻きへ。特に出だしの草付きがぐづぐづでそこそこ悪かった。途中、道に迷いながらも滝上ジャストに出てこれた。ゴルジュ帯から抜けられて安堵。この辺りからアブの攻撃を受ける。ここからは水量は多いが快適な登攀を楽しめる。詰めの藪漕ぎはなく、稜線へ。ピークで握手を交わし、余韻に耽る。烏帽子岳からみる景色は最高だ。石転び沢経由で下山したが思ったよりも長く、2人とも行動食がなくなり、シャリバテ気味にギリギリヘッデンせずに飯豊山荘へ帰還した。
【感想】
"よく登った"それに尽きる。
梅花皮沢に行きたい、情熱・覚悟が届いたのかもしれない。帰りの車の中で平常時の大滝の水量と比べて、2人して笑ってしまった。
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