3泊4日の飯豊山・大日岳・北股岳飯豊連峰縦走
- GPS
- 55:35
- 距離
- 33.3km
- 登り
- 2,834m
- 下り
- 3,047m
コースタイム
11:00 関川〜15:54 飯豊山荘(バス)〜 16:50 小国駅(タクシー)〜 17:35 大日杉小屋(素泊まり)
8月2日 曇り
04:00 大日杉小屋⇒ 04:35 尾根⇒ 05:00 長之助清水⇒ 06:00 滝切合い⇒ 07:00 地蔵岳⇒ 08:20 目洗清水⇒ 09:20 御坪⇒ 09:30 切合小屋分岐⇒ 10:45 切合避難小屋(昼食)⇒ 11:30⇒ 12:00 草履塚⇒ 12:25 姥権現⇒ 12:50 御前坂⇒ 13:30 一王子⇒ 13:45 本山小屋(素泊まり)
8月3日 曇りのち晴れ
05:10 本山小屋⇒05:25飯豊山(本山)⇒ 06:00 玄山道分岐⇒ 07:10 御西岳避難小屋⇒ 08:45 大日岳⇒ 10:10御西岳避難小屋⇒ 11:10 天狗の庭⇒ 12:05 御手洗の池⇒ 12:25亮平の池(昼食)⇒ 12:50⇒ 13:35 烏帽子岳⇒ 14:05 梅花皮岳(かいらぎ)⇒ 14:30 梅花皮小屋(素泊まり)
8月4日曇りのち晴れ
05:05 梅花皮小屋⇒ 05:35 北股岳⇒ 06:30門内岳⇒ 05:55 胎内山⇒ 07:10 梶川分岐⇒ 07:40 地神山⇒ 08:00 地神山(北峰)⇒ 08:40 丸森峰⇒ 09:50 夫婦清水⇒ 11:35 飯豊山荘
天候 | 8月1日 曇り 8月2日 曇り 8月3日 曇りのち晴れ 8月4日 曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
8月1日 東北自動車道の荒川胎内インターチェンジを下りて、国道113号に入りました。途中のコンビニで、今夜の夕食と明日の朝食を買い、道の駅関川では休憩を兼ねて昼食を採り、飯豊山荘に向いました。 下山予定地の飯豊山荘駐車場に車を置き15:53発の小国町営バス(700円)に乗り、米坂線小国駅へ向いました。 小国駅からは予約しておいたタクシー(13,820円)で今日の宿泊地の標高600mの大日杉小屋(1,500円)に着きました。宿泊者は8名だけと空いていたので、好きな場所で就寝しました。 8月2日 予定時間を一時間早めて小屋を出発しました。蒸し暑い樹林帯の急勾配になったザンゲ坂を登り、クサリ場を登りきると尾根に出ました。 長之助清水で水を補給して、標高1538.9mの地蔵岳に向いました。地蔵岳山頂には三等三角点があり、ガスがかかって遠くの山容は見られませんでした。 地蔵岳からは下り坂になり、高山植物の花が見られるようになりました。登山道を外れて目洗清水へ水を補給するために下がりましたが、目洗清水の水量は極少量で時間がかかり、少しだけの補給になりました。 御坪を過ぎて尾根道コースに登り、沢で一休みをしました。お花畑が続く登山道を登り、切合避難小屋に着きました。 小屋の前のベンチに座り昼食を採り、熱いコーヒーを沸かして飲みました。つぎの一ノ王子の水場で水が補給できるか不安でしたので、確実にここで夕食と明日の朝食分の水を各自分担して補給しました。 共同炊事分として2リッター、個人用に1.5リッター背負い、岩稜を通過して御前坂を登り今日の宿泊予定地の本山小屋(2,000円)に着きました。 ツアー客が15名も宿泊して小屋は満杯の状態でした。夕食のメニューは五目ご飯(アルファ米)・佃煮・高野豆腐・焼き鳥・味噌汁と豪華で、焼酎やウイスキーを飲みながらの楽しい食事になりました。 8月3日 朝食は五目ご飯のおにぎりと漬け物そして佃煮と味噌汁で済ませ、標高2105.1mの飯豊山(本山)に向いました。 飯豊山山頂には一等三角点があり飯豊連峰の山容が見渡せる360°の展望でした。高山植物の花があちこちに咲き、お花畑になっていました。雪も所々に残り、写真などで見た山容そのままでした。 御西小屋手前で水場へ下り、水を補給して御西小屋に着きました。御西小屋から雄大な飯豊連峰の最高峰である標高2128mの大日岳を往復しました。 きつい登りでしたが登山者は多く、大日岳山頂は賑やかでした。 御西小屋からは烏帽子岳へ向け緩やかな尾根を下がり雪渓を二ヶ所ほど通り、標高2017.8mの烏帽子岳に登りました。その先の梅花皮岳(かいらぎ)を越えて下がったコルに、今日の宿泊予定地の梅花皮小屋(2,000円)がありました。 小屋は空いていて二階の適当な場所に陣取りました。小屋から100mほど歩いて治二清水へ水を補給に行くと、水量は豊富で頭から水をかぶり体を拭いたりすることもできました。雪で冷やされたビール(800円)で乾杯、夕食はちらし寿司(アルファ米)・魚ハンバーグ・海藻サラダ・佃煮・味噌汁の豪華版でした。 8月4日 ちらし寿司のおにぎり・佃煮・漬け物・味噌汁の朝食を採り梅花皮小屋を出発しました。ガスで視界は、数メートル先しか見えませんでした。 一気に標高2024.9mの北股岳に登りました。北股岳山頂には鳥居と三角点がありました。 門内岳を通過して行くと登山道脇には笹が多くなり、刈払われていましたが一部未整備の所もあり、露でズボンは濡れてしまいました。 地神山を越えて地神山北峰から丸森尾根を下がりました。ガレ場の登山道を下がり丸森峰を通過すると、天候が回復して晴れてきました。まもなく樹林帯に入ると、登山道はえぐれて2mほど急落している箇所が数多くありました。 標高約1200mの登山道でマムシと出会いビックリ、こんなに高い所にいるとは思いませんでした。 夫婦清水で水を補給して、長めの休憩をとりました。温度が上がり蒸し暑く、乾きかけたズボンはこんどは汗で濡れてきました。細尾根の岩場を下がり下山予定地の飯豊山荘に4人が無事に到着しました。 http://www.youtube.com/watch?v=3ZGT4r2FEII |
写真
感想
昨年は同じ時季に飯豊連峰縦走を計画をたてましなが、天候不良の為に中止になりました。今回はリーダーが少し計画を見直しました。
宿泊は全行程で避難小屋の利用なので食糧や水をいつもより多く背負いました。シェラフはシェラフカバーに変え、余分な物は携行しないようにしました。個人の食糧もパンを主体に、重量が軽く、そのうえ栄養価が高くかさばらない物にしました。体力は春先から南アルプスや八ヶ岳周辺の山に登り、万全にしてのぞみました。
大日杉小屋で下山してきた地元の登山者から、ザンゲ坂から地蔵岳の間は熊に注意する事、雷が夕方近くになると発生するので本山小屋には14時までに入るようにとアドバイスをしていただきました。
翌日は予定より一時間出発を早め、熊除けの鈴を付け、携帯ラジオを用意して熊の出没に備えました。
長之助清水では美味しい水を補給できました。その先の地蔵清水や目洗清水はあまり当てにしない方が賢明です。
リーダーが事前に本山小屋に本山小屋の水場の情報を問い合わせをしましたが、あいまいな情報しか得られなかったので、確実性が高い切合小屋で補給しました。
宿泊地の本山小屋の管理人のおじさんは、人当たりが良く親しみが持てる人でしたが、肝心な山に関する情報は信頼性に欠け首をかしげたくなりました。
水場の情報は事前に問い合わせした時の話と違っているようでした。天気も翌日は荒れるとの事でした。
夜中に強い風が吹き心配しましたが、朝から良い天気になりました。電気もありませんでしたが、無線機などで麓から的確な情報を得て登山者に伝えてほしいです。トイレは紙もあり簡易水洗でした。
飯豊山から大日岳・烏帽子岳への稜線には高山植物の花が、想像していた以上にたくさん咲いて感激しました。
御西小屋付近から見る大日岳の山容はどっしりとしていて型も良く、登頂意欲が強く湧きました。遠くまで通過した稜線やこれから向かう稜線が見えて、スケールの大きさに感激しました。
御西小屋手前の登山道から少し下がった所には水場があり、確実に補給できました。梅花皮小屋にも確実に水を補給できる治二清水がありました。
今回は慰霊登山も目的のひとつになっていました。私には直接関係はありませんが、メンバーの人達は親交が深かったと話していました。
梅花皮小屋から石転び沢に下がり、この地で遭難したM氏の霊を慰め、お酒をあげて冥福を祈ってきました。
梅花皮小屋の管理人さんは、もの静かでとても信頼できる人でした。小屋のトイレは水洗トイレで清潔でした。
最終日の丸森尾根の下り坂は、他の尾根に比べて楽に下がれると聞いていましたが、下がっても下がっても、標高は低くなりませんでした。吹き上げてくる夏の暑さで大汗をかきながら、最後は細尾根の岩場をハラハラしながら下がる、決して楽な尾根ではありませんでした。
飯豊連峰の尾根はなだらかな稜線を描いていて、稜線に登ってしまえば後はたいした事は無いと思っていました。実際に登ってみると、かなりのアップダウンがあり、暑さが加わってかなりの体力が必要でした。そのためか、水もいつもの登山と比べられないほど飲みました。
今回の飯豊連峰縦走は雨が降るでもなく、熊と遭遇することもなく気のあった4人での心に残る登山になりました。食糧や水の補給、パッキングの方法など登山の基礎的な技術も改めて勉強になりました。
飯豊山荘のかけ流しの熱いお風呂に入って汗を流し、休憩室で一時間ほど仮眠して鋭気を養いました。
帰路は関川道の駅にある旬採ダイニングチェアーロで朝日豚のとんかつを食べて、高速道に乗り自宅に向かいました。
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