最終日にやっとご褒美! 光岳〜聖岳(茶臼岳、上河内岳経由)
- GPS
- 55:40
- 距離
- 36.0km
- 登り
- 3,794m
- 下り
- 3,780m
コースタイム
- 山行
- 6:41
- 休憩
- 2:34
- 合計
- 9:15
- 山行
- 7:28
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 8:55
- 山行
- 7:09
- 休憩
- 2:26
- 合計
- 9:35
易老渡6:45→8:00休憩8:10→8:25面平8:25→9:00休憩9:15→10:20展望ポイント10:35→11:40易老岳(昼)12:35→13:35三吉平13:35→14:00休憩14:10→14:35静高平14:50→15:03光岳小屋15:32→15:45光岳15:50→16:00光岳小屋
8月9日(月) 雨時々曇り
光岳小屋4:55→5:15イザルヶ岳5:20→5:28静高平5:40→7:00易老岳7:10→8:28希望峰8:40→9:25茶臼岳9:45→11:05竹内門11:05→11:30休憩11:40→11:52上河内岳11:55→12:15南岳手前12:30→13:50聖平小屋
8月10日(火) 晴れのち曇りのち雨
聖平小屋4:50→5:10薊畑5:25→6:00小聖岳6:07→7:10聖岳7:15→7:45奥聖岳8:10→8:28聖岳8:30→9:05小聖岳9:20→9:48薊畑10:10→11:15休憩11:25→12:25休憩12:40→12:55西沢渡13:00→13:35便ヶ島(雨宿り)14:00→14:25易老渡
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
最後の6kmがダート多く走りにくい。 また雨後の落石が結構ありましたので注意してください。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●駐車場 : 易老渡と便ヶ島にあり ●トイレ : 易老渡に1つありますが、とてもきれいとは言えません。 便ヶ島に有料トイレあり、1人50円。 ●コース ・易老渡〜光岳 特に危険個所はありません。 易老岳までの道はかなりの急坂ですが、歩きやすい道でした。 (下りの場合は歩きにくいようです。) ・光岳〜聖平小屋 静高平〜希望峰まではほとんど樹林帯の道。 南岳からの下りでガレ場のヘリを通過するところがありますが、 気を付けて歩けば問題ないと思います。 ・聖平小屋〜(奥)聖岳 聖岳のラストの30分が急登ですが特に危険個所なし ・薊畑〜易老渡 標高200m毎に標識あり。 標高1600m付近から西沢渡までの下りがかなり急で、特に雨後はスリップするので要注意です。 また、西沢渡から便ヶ島間で落石がありますので注意してください。 (私の1mすぐ後で実際にありました。10cmほどの石でしたが) ●水場 ・静高平に2か所あり、但し間もなく(8月20日前後までには)涸れてしまうとのこと。小屋に要確認。 ・光岳小屋から往復20分のところにあり。 また、小屋宿泊者は無料でもらえるようですが、静高平の水場がOKの場合はそちらから。 ・聖平小屋・・・豊富にありました。 ・小聖岳付近・・・チョロチョロ程度、期待しない方がいいと思います。 ♨ : 「かぐらの湯」がおススメです。 易老渡から車で1時間ほど。 大人1人 600円 http://www.tohyamago.com/kankou/kagura/index.html ●その他 ・光岳小屋及び聖平小屋の寝具は寝袋(枕つき)になります。 なので寝ていると背中が痛くなるので、気になる人はマットがあったほうがいいかも。 |
写真
感想
光岳登山口の易老渡までのアプローチが長く、また車中泊かと覚悟していたところ、
友人のKから八ヶ岳山麓の別荘に来ないかとの誘いがあり、
こちらで前泊させてもらうことにして、昼間からBBQ+ワインで充分に楽しんだ後、
早寝して翌2時30分に出発しました。
でも飯田ICから易老渡まではかなりの時間を取られ、152号線から林道に入ると道も細くなり、
特に後半は時速20km以下での走行が多くなり、予定より1時間遅れてやっと着きました。
●1日目 : 易老渡〜易老岳〜光岳
この光岳〜聖岳周回コースは光か聖か、どちらから先に登るか悩むところですが、
仝岳を先にすれば悪天候でも1つのピークハントが出来る。
⇔農では聖岳を正面に見ながら歩きたい。
との理由で、易老岳の尾根を登り、光岳から登ることにしました。
易老渡駐車場から少し戻ると遠山川に架かっている橋を渡り、のっけから急登が待っています。
この急登は1時間ほど連続しますが、岩とか木の根はあまりなく、
疲れはもちろんしますが、それほど登りにくい道ではありません。
また途中左前方に聖岳を観ることができる所があります。
面平で一旦緩やかになりますが、また急登が続き、また聖岳・兎岳を望むポイントに着きます。
ここでまた息を整えると、易老岳まであと1時間の辛抱です。
易老岳手前の岩場のコルを通過するのに若干歩きにくいところがある他は、
尾根も広く、比較的歩きやすい登りでした。
とはいっても、この登りで疲労はかなり溜まるとは思いますが・・・
でもラッキーと言えるかわかりませんが、曇天で涼しかったのには救われました。
前回の平ヶ岳の苦しい登りとは大違いです。
易老岳頂上は展望はありませんが広場のようになっており、ここでマットを広げ昼食。
山頂は縦走路より10mほど外れたところにありました。
光岳へはシダの茂る道を緩やかに下り、コルの三吉平でオコジョが現われましたが、
動きが素早く、写真は諦めビデオカメラで撮影しました。
ここからセンジヶ原まで涸れた沢筋の岩混じりの登りとなり、
この最後の登りに耐えると静高平の水場が待っています。
ここの水場は結構な水量でしたが、あとで小屋の主人に訊くと
梅雨明け後は雨が降っていないため、このままでは後1週間ほどで涸れてしまうとのことでした。
そしてこちらに着いた途端に雨が降り出し、翌日も雨だったので、もう少しは持ちそうですね。
雨が降り出したので、イザルヶ岳は翌日に登ることにして、
霧のセンジヶ原の中を光岳小屋に一目散に向いました。
光岳小屋は10年前に建て直した綺麗な山小屋でした。
こちらに夕食付きで宿泊するには制約があり、
「グループ全員50歳以上かつ3名以下で、午後3時までに手続き完了」です。
詳しくは小屋のHPで確認してください。
下記参照 :
http://homepage3.nifty.com/alps2591/
我々は哀しい?かな、条件をぎりぎりクリアしていたのですが、
今回の山行はすべて自炊にしました。
小屋に入り一旦落ち着いた後、雨も止んだので、光岳のピークハントに出かけました。
緩やかな登りで、15分ほどで山頂に到着。
景色もなく、証拠写真を撮ったら、すぐに小屋に戻りました。
尚、光石は天候も悪く割愛しました。
●2日目 : 光岳〜茶臼岳〜上河内岳〜聖平
夜中に降り続いていた雨が小康状態になったのは、5時前でした。
出発時間を予定より30分遅らせ、スタート。
まずは前日割愛したイザルヶ岳に寄りました。
ここからの展望はすばらしく、曇り空でしたがこれから登る上河内岳、聖岳を眺め、気合を入れます。
静高平で再び水を補給した後は、希望峰までの樹林帯の道をひたすら歩きます。
この間はほとんど展望が利かないため、その分足ははかどります。
希望峰から展望のいい仁田岳を往復したかったのですが、
雨がまた降り出したため、こちらも割愛。残念です。
希望峰から先は展望も開け、茶臼岳の登りもそれほどではなく山頂に着きました。
すると大阪から来たトレランの2人が追い付いてきました。
訊くと、光岳から茶臼岳まで90分で来たとのこと。
この後は畑薙ダムまで一気に下りるとのことでした。
我々はここでランチタイムの予定でしたが、雨がまた降ってきたので、先に進むことにしました。
楽しみにしていた亀甲状土のお花畑も降りしきる雨の中ただ歩くしかなく、
そのまま上河内岳に向います。
以前上河内岳の山頂を踏んでいなかったため、今回は登りました。
ザックを降ろすのも面倒なため、そのまま背負って・・・
登りついた山頂には一人もおらず、4羽のライチョウが独占していました。
結局ランチはまともに摂らず、小休憩で少しずつパンをかじりながら先を進みました。
上河内岳から先は相変わらず視界は悪かったのですが、
南岳手前の斜面のお花畑がすばらしかったことと、
その先にある崩壊地の手の届かない斜面にタカネビランジが咲いていたのが救いでした。
そして思ったより長く感じた下りを終え、聖平小屋に無事到着。
この日の夕食はランチをまともに摂っていなかったため、
持参のワインとスパゲッティをたらふく食べました。
でも、翌日の天気予報が・・・良くなく、不安です。
●3日目 : 聖岳・奥聖岳往復、易老渡へ下山
夜中、雨の音で聖岳登頂をほぼ諦めかけていましたが、
3時に目を覚まし外に出ると満天の星空!
今回の山行で初めて心が高揚してきました。
ザックを薊畑にデポし、軽装で聖岳をピストンです。
小聖岳手前で富士山が顔を出し、振り返れば前日歩いた光岳〜上河内岳の稜線を見渡せます。
小聖岳に着くと正面には聖岳が高く聳え、まだまだ時間がかかるように見えますが、
コースタイムはあと1時間少々、
山頂にまとわりついている笠雲が気になりますが、
何とか天気よ持ってくれ!と祈りながら登ります。
小聖岳からヤセ尾根を10分程歩くと、いよいよ聖の斜面に取り付きます。
ジグザグの急坂をあえぎながら登り、
途中、虹(ブロッケンのお化け?)や動きの激しい雲を見ながら、やっと山頂到着。
山頂は記念撮影する人たちでいっぱいだったため、静かな奥聖岳に足を進めました。
そして5分ほど進むと、まとわりついていた雲が急に無くなり、すばらしい景色が眼前に・・・
正面には笊ヶ岳の向こうに富士山、左には赤石岳〜中盛丸山の稜線、
そして右には今まで歩いてきた上河内岳〜光岳の稜線
さらに彼方に槍穂高連峰も・・・
この景色を観られただけで、今回の山行が報われました。
写真やビデオ撮影に忙しくなったため、コースタイムより10分も余計にかかり、奥聖岳に到着。
こちらは小じんまりしていて人もおらず、なかなか良い山頂です。
富士山も邪魔がなく、赤石岳もより近くなり、聖岳よりこちらの方が眺望は優れています。
もし晴れていて時間の余裕があれば、是非寄ってみてください。
(30年前は割愛したため、気になっていた)
充分に景色を堪能した後は、標高差2100mを下るのみです。
聖岳の斜面は下りではあっけなく、転ばないよう進みました。
そして小聖岳を過ぎると雲に覆われ、2度と聖の雄姿を見ることができませんでした。
この日は本当にラッキーでした。
薊畑まで戻るとまた荷物を担ぎ、長い憂鬱な下りの新たなスタートです。
このコースは200m標高毎に標識が設けられていますので、どのくらい下りたかわかります。
下りの前半は苔むした道で、なかなかいい雰囲気ですが、
標高1600mを過ぎると一気に急坂になり、雨後のぬかるんだ道はかなり手ごわかったです。
やっとのことで西沢渡まで下りると、後は車道のような幅広の道を進みます。
でもここからの道は「落石注意」と書かれていて、実際に私とはあと1mほどの差で10cmほどの石が山の斜面から落ちてきました。
音もしないので恐ろしいです。
そしてあと30分というところの便ヶ島で夕立に遭い、少し雨宿りをして歩きはじめましたが、
一旦小康状態になった雨が再び勢いを増し、駐車場に着くとすぐに車中に逃げ込みました。
この後の運転も怖い思いをし、ダート道は川と化し、凹みが判らず疲れました。
何しろ雨後の落石が怖い道でした。
(小さいですが新しい落石があちこちに・・・)
Akanekoさん、こんばんは。
良い所に行かれてましたね
聖からの360度の展望が最高ですね。
雲の流れが良い感じです。
行きたかった・・・
しかし南アのこの辺りは晴れていれば
何処歩いても気持ちいい所ですね。
易老渡付近の林道、雨が降ると運転が疲れそうです。
山の楽しみは天気次第ですね
kankotoさん、こんばんは。
先程 荒川〜赤石岳のレコ、拝見しました。
本当に山は天気次第ですね。
kankotoさんも天候は良くなる、と踏んで山に入ったはず。
私達もそうでした。
我々も最終日の天気予報は決して良くはなかったのですが、
当日は午前中だけでも晴れて幸いでした。
30年振りの聖の頂はやはり良かった、です。
特に奥聖がいいですね
聖岳は周りから眺めて良し、山頂からの展望も良し、と
荒川三山、赤石岳、を含めて私の最もお気に入りの山域です。
次回は晴れのレコ、楽しみに待っています。
私は小赤石付近の稜線、特にお気に入りです
今度はお互いに百間洞のトンカツ、食しましょう
でも雨中山行の救いは、高山植物の可憐な花、ですね
Akanekoさん、こんばんは。
光岳〜聖岳お疲れ様でした
お天気もあり光石は残念でしたね それでも聖岳は晴れたとのことで何よりでした
静岡県の遠州で生まれ育ったbikihanakoにとって、光岳以南の南アルプス深南部の山々は、故郷のお山です 光岳と聞くと、懐かしい思い出が心に浮かびます。
静岡に縁のある者にとって、易老渡は何となく遠い感じがして、未だアプローチしたことがありません。でも、伊那方面からも南アルプス南部に登ってみようと思いますので、その時には改めてAkanekoさんのレポを参考にさせて頂きたいと思います
bikihanako
bikihanakoさん、こんばんは。
今回我々の歩いたコースはbikihanakoさんにとっては日帰りコースですね。
この山域(遠山川)は、題名は忘れましたが、昔小学校の教科書で椋鳩十の遠山川流域の(熊の)話が載っていて、憧れのエリアでした。
光岳を目指すには、以前であれば畑薙から入るコースがメインでしたが
現在では易老渡がメインになっていますね。
浜松方面であれば、易老渡はそれほど遠くではないのでは?
遠州、と聞けば、花火か「さわやか」のげんこつハンバーグを連想してしまいます
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