雲ノ平-水晶-鷲羽-黒部五郎(折立〜テン泊周回)
- GPS
- 78:54
- 距離
- 59.3km
- 登り
- 4,412m
- 下り
- 4,420m
コースタイム
- 山行
- 7:09
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 8:24
- 山行
- 5:21
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 6:59
- 山行
- 6:11
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 8:09
- 山行
- 7:52
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 8:53
天候 | 基本全て晴れ! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
夜19:30以降朝6時までは通行できないので注意 連休初日の朝少し遅めに入ったが奥の駐車場は若干の空き。さすがに混雑していた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆折立〜太郎平 ・迷うポイントなし、危険個所もない ・初日は太郎平小屋で太郎ラーメンをいただいたが連休翌日(15日)は水場なし、ランチ営業もやっていなかった ◆太郎平〜雲ノ平 ・薬師沢小屋は営業終了。ただし途中で水はたくさん採れる。 ・雲ノ平までの登りは相変わらずでっかい岩が続く急登。 ・雲ノ平小屋は普通に営業していた。 ・10年前のテン場のトイレは汚くて最悪だったがかなりきれいでトイレットペーパー完備、しかも流せるという良きトイレだった ◆雲ノ平〜祖父岳〜水晶岳 ・祖父岳というか雲ノ平周辺の木道が凍って滑るので注意。雨の後もヤバい。 ・祖父岳山頂部も少し道がわかりづらいので特にガスっている時は注意。 ・水晶小屋は営業終了。 ◆雲ノ平〜鷲羽岳〜黒部五郎小舎 ・三俣小屋は普通に営業中。 ・カフェのランチは高め、サイフォンコーヒーが有名。ここからの景色は素晴らしいので一度試す価値あり。 ・黒部五郎小舎もこの週末で営業終了。トイレが様式で素晴らしくきれいだった。 ◆黒部五郎小舎〜黒部五郎岳〜太郎平 ・晴れていれば素晴らしいカールと稜線の景色が楽しめる。 ・カールには水場があるがその後太郎平まで採れないので注意。 ・北ノ俣岳周辺はライチョウが多い。 |
写真
感想
10月の三連休に1日休暇をプラスして雲ノ平を満喫しようということになった。
今年の秋はずっと天気が悪く泊り山行がしづらかったが今回は全部晴れ予報!テントで縦走するにはもってこいのコンディションだった。
東京から折立までは遠い。
金沢にいる時は1時間半くらいで行けたので仕事が終わって夜のうちに入ることもできたが今回はオーソドックスに朝スタート。
チャリミネンコじゃないのでちょっと背徳感もあるが、普通にのんびりテン泊で縦走を楽しむのだ、と自分に言い聞かせる。
折立の駐車場は予想通り混雑していた。裏の駐車場から歩いてスタート。
アラレちゃんが新しくなっていた。以前はニセモノ感があって好きだったが今回の世代のものはちゃんとアラレちゃんだった。
太郎平まで一人の女性と抜きつ抜かれつだったので話しながら登っていく。鳥取から来たらしい・・・すごいな・・・と言いながら、自分も6時間運転してここまで来たことに気づいた。同じ穴の狢ってやつか。
彼女は太郎平を拠点に薬師と黒部五郎に行くと言っていたので太郎平でさようなら。
最初は自分たちも薬師峠で泊って翌日雲ノ平へ、と思っていたがMさんが思いのほか元気だったので1日目で雲ノ平まで行ってしまうことにした。
相変わらず薬師沢までも地味に遠いし、雲ノ平までの登りも地獄だったが無事到着して一安心。テントを張るとのんびりする間もなく暗くなってきたので夕食を採って早めに就寝した。
二日目の朝、テントを開けるとテントも木道も凍り付いていた。
夜中に寒くて目が覚めたがやはり標高2600mともなると世界が違う。まだ冬の身体になっていないのでなかなか辛かった。
この日は雲ノ平でのんびりする日と決めて水晶までピストンすることにした。木道を滑りながら祖父岳を目指す。ここは雲ノ平を取り囲む山々の、コロシアムの中心だ。じいだけ、という名前も存在そのものも地味に扱われがちだが間違いなくこの山は見ても登っても一級品。もっと評価されるべき山だと思う。
この日も薬師、北ノ俣、黒部五郎、笠、槍、鷲羽、水晶、立山までグルっと見渡すことができた。マンダム。
そして久しぶりの水晶へ。
赤牛日帰りした時以来なので3年ぶりか。
水晶小屋までのトレイルはなだらかで素晴らしいがその後は岩稜帯。山頂も狭いのであまり好きではないが山容は特徴的で圧倒的な存在感を誇る。つまり、登るのはあまり好きではないが見るのは好き。
本当は湯ノ沢の頭から高天原で温泉でも入って…と思っていたが渡渉もありそうだし雲ノ平でのんびりしようということでピストンで戻ることにした。その後山荘近くの丘に登ってラーメンでランチ。雲ノ平山荘ではシークワーサーソーダとアイスクリームをいただいてリフレッシュ。水とコーヒーばかり飲んでたので柑橘系が異常においしく感じた。スイス庭園では間近に水晶岳と水晶池を眺めることもでき、雲ノ平を満喫できた。
3日目もゆるゆる山行。
世間では連休最終日なので新穂高へ帰る人が多かったが自分たちは黒部五郎小舎までなので超のんびり。
途中で仕事のトラブルの連絡が入るがパソコンもないし、電波がうまくつながらず役に立たない。同僚に電話して謝りつつ対応をお任せした。自分の山行もこうやって同僚に支えられているんだなぁと実感。ありがとうございます。
鷲羽岳〜鷲羽池へ。鷲羽池は2回目だが少し風があって波打っていたためリフレクションは望めず。それでも鷲羽岳をバックに眺めるライトブルーの池の景色は何度見ても美しかった。
さすがに3日目ともなるとアルファ米やフリーズドライにも飽きてきたので三俣山荘で鹿のジビエ丼をいただいた。1800円と割高感はあるが背に腹は代えられない。でもちゃんとしたご飯はやっぱりおいしいと思った。
ここでテントを張れれば楽だったが黒部五郎小舎まで頑張ろう。のんびりしすぎて結局小舎についたのは夕方近くになってしまった。
自分の中では最終日がクライマックスだと思っていた。
今回の行程の中で最もお気に入りの黒部五郎カールを歩けるからだ。
去年も歩いたが逆回りだったので今回はちゃんとカールを見ながら歩くことができる。
朝スタートするもガスガス、まじか、晴れ予報だったのに。
だがガス男の自分でも黒部五郎だけは晴れるジンクスがある。それに期待して登っていくと晴れてきた。草紅葉で金色に染まったカールに太陽の光が差し込み雲の陰影も相まって幻想的な光景を演出してくれていた。おおー信じる者は救われる。写真撮りまくりでペースは遅かったが期待通りの景色を堪能することができた。
山頂も一瞬ガスって焦ったが自分たちが登った頃にはいい感じで晴れてくれた。Mさんは五郎で晴れたことがなかったらしく痛く感動していた。
残念ながら北ノ俣では再びガスに覆われてしまったが目的は果たせたし4日間ほぼ晴れという奇跡的なコンディションでこの素晴らしいルートを歩けたことはある意味奇跡と言っても良い。
帰りの東京までのドライブは過酷だったが、今年一番の山行になったと思う。
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