記録ID: 7389723
全員に公開
沢登り
奥秩父
大血川西谷 石楠花沢右俣〜酉谷山〜小黒西尾根で東谷へ
2024年10月20日(日) [日帰り]
JetUpper
その他1人
体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 13:42
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,712m
- 下り
- 1,710m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 13:25
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 13:43
距離 14.7km
登り 1,712m
下り 1,710m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
遡行グレード:2級上※右俣最後の極狭ゴルジュ7m滝以外の滝を全て(30m大滝含む)登攀した場合の体感 ○駐車地〜入渓 通行止めゲートより舗装路を30分ほど歩いた先の車止めから作業道に入る。 水道橋を2つ渡り、タカノス沢出合の堰堤の先で入渓。 ○〜長沢山 入渓点より10分ほどで石楠花沢の左俣・右俣の二俣へ到達。ここを右俣へ進路を取る。 直ぐの10m3段、4mは直登。続く4mCS滝はロープを出して右側のカンテから取付き、悪いチムニー状より落ち口へ抜ける。チムニーでカム使用。 これを通過すると直ぐに30m大滝の登場。ガイドによれば登攀出来ない滝とされているようだが、事前に拝見したヒロタ氏の記録を参考に登攀を選択する。 ロープを出して水流左から取り付く。基部からフェースを3mほど直上したところでハーケンを打つ。そこから右へ2歩細かいスタンスを拾いトラバースし、左上する凹角を登った先のテラスでピッチを切る。後で気づいたが、テラスの岩壁の窪みに残置があったが、これに気付かず左側の壁にカムとハーケンで支点を作り、後続を迎える。⁺程度で難しくないが、苔で滑るため要注意。 2ピッチ目は残置の上の凹角を2m登り、泥が詰まったルンゼを登りテラスでカムとハーケンで支点を取り終了(掘法ルンゼでボールナッツ使用。凹角は岩は安定しているが、右側は苔でツルツル。その上の泥ルンゼもズルズルと滑り、グレード以上に心理的に悪い。 3ピッチ目は垂壁3mを上部の灌木目指して直上。灌木の枝を使い、泥ルンゼへ入る。ここでも苔と泥で滑り落ちるのを堪えながら直上し潅木でビレイ(検法Eゥ襯鵐爾妊ム使用。 大滝を越えると小滝の連瀑帯を経て、大岩が被さる"穴潜りの滝”に到達。 滝の水流上部は手掛かりのないフェースで登れないため、左の岩の隙間へ身を屈めて入ると、3mほど真上に一人分は通過できそうな穴が開いているため、ここをフリーでバックアンドフットで抜け、後続をお助け紐で引き上げる。 この後も小滝の連瀑が続く。ゴルジュ帯に入ると5mナメ、トイ状8m、7mと滝が続くが全て直登可能。 やがて極狭ゴルジュの垂直に落ちる7m滝が登場するが、これは登れないため、左側から容易に巻き登る。 この先は沢床が開け、明るい渓相に。小滝群を越え、やがてゴーロ〜ザレになると 水は枯れ、詰めの渓相になる。 我々はここから沢を稜線まで直上せず、左の小尾根伝いに長沢山の西側稜線へ抜けた。尾根は傾斜は強く岩・灌木は脆いが特筆すべき難所は無い。 ○長沢山〜酉谷山 気持ちの良い稜線漫歩区間。紅葉を愛でながらの縦走となる。 ○酉谷山〜東谷(林道) 酉谷山山頂で日没を迎え、ここからヘッデン下山となる。 酉谷山から北へ急斜面を下降。尾根上へ乗ると明瞭な踏み跡が現れるため、これを辿り鞍部から登り返して小黒へ。遭難防止のフィックスロープが指導標のように張り巡らされているため、闇夜でも迷いようがない。 小黒からは西へ進路を変える。全く踏み跡は見えないが、ところどころ木に巻かれている青いテープが闇夜の中でもルートを逸脱していないことを知る手掛かりとなり安心。 東大演習林分岐からは明瞭な熊倉山へ向かう北側へ引き込まれそうになるが、ここは西に進路を取る。踏み跡は全く識別できない。 暗がりのため、道型はあっても判別困難なため、尾根上を意識しながら歩くが、少し進むと傾斜が著しく急になるとともに、尾根が広がり、地形が把握しずらくなり、谷側へ容易に引き込まれてしまうため、小まめに方角を確認・修正しながら慎重に尾根を外さないよう前進する。周囲は植林帯のようで、伐採された木々のほか、時折、樹木に巻かれた白い荷造りテープを目にする。たまに踏み跡と思しき道形に出合が、暗闇では直ぐに見失うため、これを当てにせず方角を確認しながらひたすら尾根心を外さないよう下降を続ける。 やがて沢音が聞こえ、そろそろ終盤に近づいてきたことを感じながら、なおも激急斜面を立ち木を繫ぎながら直滑降のように降りていくと、ようやく明瞭な作業道と思しき道型が現れ、これを辿り林道直前でフィックスロープが付けられたトラバースを経て林道へ着地。 林道は護岸や橋が最近補修されたかのような真新しい状態で、これを45分ほど歩き駐車地へ戻る。 |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
フェルトソール
|
---|---|
共同装備 |
30mロープ
15mお助け紐
カム
ハーケン
無線機
|
感想
秋に入っても夏の猛暑の余韻を長く引きづる日が続いていましたが、それもようやく終わりを感じられるくらいに気温も低下し、そろそろシャワーも厳しくなってきましたが、まだまだ下半身くらいまで浸かるようなルートも問題ないでしょう、ということで奥秩父でも荒川流域の沢登りの記録を探していたところ、たまたま見かけ知った石楠花沢右俣。
この流域では随一の30m大滝を擁しており、しかも登れるらしい。とのことで行ってきました。
滝登りは言うまでもなく、美しい苔で彩られた原生林、迫力のゴルジュ等、素晴らしい渓相は一見の価値あり。
また稜線に出てからも紅葉眩しい長沢背稜の縦走は気持ち良いの一言。
下山に選択した東谷への西尾根下降は暗闇の中ルーファイに苦労しましたが、沢登りと紅葉の縦走を絡めた今回の山旅はたいへん充実するものになりました。
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