奥秩父主脈縦走
- GPS
- --:--
- 距離
- ---km
- 登り
- ---m
- 下り
- ---m
コースタイム
- 山行
- 14:49
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 15:40
- 山行
- 6:05
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 6:15
合計距離: 68.76km
累積標高(上り): 5365m
累積標高(下り): 6547m
※細かい休憩を取っていますが、3分以内のものはタイムから省略してます(歩いている時間に含めています)。水の補給は、甲武信小屋(50円)、将監小屋で一度ずつ2回行いました。
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
・奥多摩駅まで歩き、駅からはJRで最寄り駅まで |
コース状況/ 危険箇所等 |
・国師ヶ岳〜甲武信ヶ岳の稜線は人が少ない。倒木も多い。長い、、、 ・その他登山道に注意点なし。よく整備された登山道でした |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
マット(半身)
|
---|
感想
「奥秩父主脈縦走」は、その響きに憧れ、登山を始めた頃から歩きたかったルート。
クライミングを始めてからは、瑞牆、小川山という遊び場とホームグラウンドである奥多摩をつなぐ、というテーマも生まれた。暇な三連休、交通手段、気候等の条件が整い、実施することができた。
テーマは、体力づくり。なので、山行形態はトレイルランニングというよりカモシカ山行。一日でどれだけの距離、時間を歩けるのかをテーマにした冬に向けての訓練だ。スキーシーズン、一緒に山に行く彼らは化け物揃い。何より自分の安全のために鍛えておく必要があった。装備は、シュラフカバー、一眼レフ等を削り、ツェルト、マットを小型化。スマホのトルクは画質が残念ですが、天気もイマイチだったので、諦めがついた。
さて当日早朝、瑞牆へ行くボルダラーご夫婦に車で拾ってもらい、7時半頃瑞牆山荘に到着。トイレを済ませ出発する。約70km、20時間超の行動が予想される縦走は初めてで、期待と不安が入り交じる複雑な心境だった。
金峰山まではほとんど休まずにサクっと。廻り目平が良く見え、最高のクライミング日和だなぁ、と思いつつも歩を勧める。大弛峠は車で一杯でしたが、国師ヶ岳からはめっきり登山者が減り、静かな山歩きに。朽ちた原生林が幽玄な雰囲気を醸している。アップダウンがあって、結構長い。
水の補給も兼ねて甲武信小屋で大休止。小屋から上がる煙に人の温もりを感じ、ここに留まりたいと願うが、足は自然と先へ進む。木賊山を巻き、未体験ゾーンへ。2つの破風山を越えて、雁坂峠に向かう途中にまだ使える新しいサーマレストZライトが落ちていた。その場の判断で持って行くことにし持ち帰ったので、落とした方がいればご連絡を。
燕山山頂あたりで暗くなったので、ヘッドランプを出す。今回は会社から持ち出してきたペツルのNAO。長い夜間行動には力強い味方。雁峠に下りたが、避難小屋は見当たらなかった。この辺りから鹿の警戒する「ピィ」という声が聞こえ、暗闇に二つの目が光る。寂しい単独の夜間行動では、光に寄って来る蛾ですら愛おしく感じた。笠取山までは急坂、そこから唐松尾山までもアップダウンの多い尾根道で体力を消耗した。
将監小屋に下りて、二度目の大休止。久しぶりに人の気配を感じて、気持ちが落ち着く。自動点灯するトイレの下でしばらく呆然としていた。流水から水を補給し、残りの菓子パンをほおばってまた歩き出す。ここから、飛龍山までがとにかく単調な巻き道で長かった。途中からクマよけも兼ねて携帯電話で音楽を鳴らす。飛龍から雲取までも同じくらい長く、最後に標高差200m超の登りが待っていた。ほうほうの体で雲取山頂に辿り着く。こんなに遠かった雲取山ははじめて。足も限界が近づき、身体も疲れているので、少し休むことに。
雲取避難小屋を除くと既に3、4名寝ているようだったので、外のベンチでビヴァークの準備に入る。ヘッドランプが明るかったせいか、ガサガサ動いていたせいか、午前零時に中で寝ていた登山者を起こしてしまった。。。とにかくある物を全部着て、足をザックに突っ込んで寝る。ツェルトは、ファイントラックのピコシェルターなので、上から被っても半身しか覆えないが、この日の気温だとなんとかなった。
疲労と睡眠不足(5時間くらい)で、寝入る。3時間は眠れただろうか。トイレに行く人の音で目が覚めたら、3時半だった。準備をしてまた歩き始める。歩き始めから脚は棒のようだが、とにかく下る。鴨沢へのエスケープも考えたが、時間をかければ奥多摩駅まで下りられそうなので、計画通り石尾根で行く。
天気は予報通り悪化しており、霧と小雨。時折雨脚が強くなったが、歩行には支障ない。暗闇の中疲れた足で歩くと、奥多摩小屋もひどく遠く感じられた。多くのテントが張ってあったが、この時期まだ暗く、行動している人はいない。ブナ坂からは徹底してピークを巻くことにする。平地は人並みに歩けるので、巻き道は早いが、ひとたび下りになると右足が痛み、びっこを引きながら歩くしかなかった。鷹ノ巣避難小屋にも複数のテントと避難小屋で泊まっている登山者がいた。
そして、最後まで石尾根は長かった。。。いずれにせよ、なんとか奥多摩駅まで無事辿り着いた。もういいだろう、少なくとも一人では二度とやりたくない山行だった。
追記
持ち込んだ食料(おにぎりx2、菓子パンx4、カロリーメイトx2、ナッツ類、しみチョコ、VAAMゼリー、アミノバイタルプロ4.5gx2)はほぼ食べきり、それでも体重は2キロ減ってました。連休明けにタニタに乗ったら、体脂肪率が11.4%、身体年齢が21歳になっていた(前回はそれぞれ12%超、22歳)。まだまだ歩けそうです。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
2泊3日で歩くルートを、2日で完走、、、、気力と体力勝負でしたね!
お疲れ様でした。
ご褒美は、’身体の若返り’ これもまた、素晴らしい!
mizuki
疲れました〜
久しぶりに限界値まで歩いたことで筋肉量が増えたようです。
この後帰って13時間寝ました
たまにはこういう苦行も大事ですね。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する