2泊3日 屋久島・宮之浦岳縦走(白谷雲水峡〜屋久杉ランド)
- GPS
- 54:13
- 距離
- 38.8km
- 登り
- 2,930m
- 下り
- 2,527m
コースタイム
- 山行
- 6:15
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 7:27
- 山行
- 8:12
- 休憩
- 1:53
- 合計
- 10:05
- 山行
- 6:05
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 7:56
水場が豊富で至る所で補給できます。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
01:40 東京駅 → 01:50 成田空港第3ターミナル (高速バス) 07:20 成田空港 → 09:15 鹿児島空港 (ジェットスター) 10:00 鹿児島空港 → 11:00 鹿児島高速船ターミナル (高速バス) 鹿児島市街で観光と食事、EPIガスの購入、入浴、明日の食糧の調達 15:40 山形屋前 → 16:40 谷山港 (路線バス) 18:00 谷山港 → 翌07:00 屋久島宮之浦港 (フェリーはいびすかす2) ■■■ 縦走後の市街地への移動 ■■■ 15:10 屋久杉ランド → 15:49 安房 (路線バス) ■■■ 帰り ■■■ 10:26 宮之浦Aコープ → 10:43 屋久島空港 (路線バス) 12:15 屋久島空港 → 12:50 鹿児島空港(JAL) 14:45 鹿児島空港 → 16:35 成田空港 (ジェットスター) 16:55 成田空港 → 18:40 東京駅 (高速バス) |
写真
感想
念願の屋久島へ初上陸、7日間の休みをとり、屋久島には5日半滞在しました。
成田⇔鹿児島を片道約4000円という低価格で提供していたジェットスターに感謝。
■10/12 移動日 自宅〜東京 空港泊
仕事から戻って荷物の最終チェック、終電に乗り成田へ向かう。
■10/13 移動日 東京〜鹿児島 船内泊
成田から鹿児島まで飛行機で移動。
屋久島行きのJALは高いので往路はフェリーを使います。
そのためバスで鹿児島市街へ向かいました。
港で桜島を眺めた後に市街地に行きモンベルでEPIガスカートリッジ
百貨店の地下街で明日までの食糧の調達、また入浴、遅い昼食を
済ませました。夕方にバスでフェリー乗り場へ移動。
出港は18時、屋久島到着は明朝7時です。
船内にはトレッキング、モーターバイク、サイクリングなどの観光客の他
仕事で乗船する方も半数近くいました。
■10/14 白谷雲水峡〜高塚小屋 小屋泊
7時に屋久島・宮之浦港に到着
他の徒歩の方々はみな送迎の車で去っていきました。
自分はというと宮之浦港8:20発の路線バスを利用する予定でしたので
港付近を散歩していたところ、通り過ぎる車の方にお声がけ頂き
ご好意で白谷広場まで乗せて運んで頂けることになりました。
そのため予定より約1時間早い8時にスタートできました。
08:10 白谷広場で歩くための支度を済ませ出発。天候は曇り。
岩の上を流れる渓谷から始まり、進んでいくごとに屋久杉と苔など
深い色合いの森に入っていきます。
独特の雰囲気に対する物珍しさもあり、そこここで足を止めてしまい
予定より1時間早くスタートしていたにも関わらず、太鼓岩についた時には
その分を使い果たしていました。
10:38 太鼓岩
あいにくの曇り空でしたが、晴れていれば宮之浦岳も見られるようです。
太鼓岩から標高300mほど下ると楠川分れで、ここでトロッコ道に合流します。
こんなに整備された廃線跡もなかなか珍しいのではないでしょうか。
楠川分れから大株歩道入口まで線路伝いに緩やかに標高を稼いでいきます。
昼からは直射日光が痛いほどに晴れてきました。木陰を選んで歩きました。
途中で初めてヤクシカを見ました。人に対する警戒心はあまりないようで
反対側から歩いてきて普通にすれ違いました。
13:11 大株歩道入口
ここで昼休憩。木陰に座り涼みながら食事。水分もしっかり補給しました。
大株歩道から再び登山道になり縄文杉・高塚小屋まで登りが続きます。
トロッコ道と大株歩道は荒川登山口からの日帰り客がたいへん多いです。
ガイド付ツアーとのすれ違い場合は、殆どのガイドが登っている自分に
気づくと早めに進路を空けるよう声掛けしてくれたのでそれほど負担には
なりませんでした。しかし個人旅行者の場合はそれぞれで、ここでは
登山のマナーはあまり期待しないほうが良いかもしれません。
13:52 ウィルソン株
外観はあまり目立たないので案内板を見落とすと通過してしまいそう。
中に入ると自分の部屋より広いくらいの空間があります。ハート形に
見えるのも(恥ずかしいので誰か来ないか注意しながらこっそりと)
確認しました。
この頃から下りのハイカーとのすれ違いがほぼ無くなり歩き易くなりました。
15:37 縄文杉に到着。
樹齢推定2700年以上、周囲16mだそうで、森の中でもひときわ大きく
ずっしりと存在しています。ただし規制により遠くからしか見られません。
大きさをまざまざと体感するにはいかんせん遠すぎるのが残念でした。
縄文杉から5分程度で本日の宿泊地「高塚小屋」に到着です。
3階建て、1フロアあたり4人程度でしょうか。
まだ1階に誰もいなかったので掃き掃除をしてから寝場所をこしらえ
外で夕食を済ませてノンビリと過ごしました。
宿泊者の4分の1はスイス、フランスからの旅行者でした。
その後、単独行の方が1名、さらに夜19時を過ぎて宮之浦からの
2人組が加わり1階もスペースがうまりました。
宮之浦からの2人組は鹿児島からのフェリーで一緒だった方ですが
楠川港、すなわち海抜0mからスタートしたそうです。
ヘッドランプをつけて到着したのに、全く疲れた気配もなく元気そのもの
頭が下がるというか、羨ましく思いました。
■10/15 高塚小屋〜石塚小屋 小屋泊
6時起床、昨晩保温ボトルに入れておいた湯でスープを作り朝食。
ある程度出発の準備をした後に縄文杉を見に手ぶらで散歩にでかけます。
外に出ると雨が降っていました。
モヤに浮かび上がるように見える縄文杉もなかなか情緒がありました。
小屋に戻り雨支度を済ませ 07:42に出発。
雨の景色もなかなか良いものです。
木々の葉は透明感・艶を増し、すべての物が色濃くなります。
モヤは情緒をかもしだします。
約1時間で新高塚小屋に到着。軒下で合羽を脱いで休憩しました。
ついでにカロリーメイトなど補給して新高塚小屋をあとにします。
しばらくすると雨が止み日差しも出てきました。
坊主岩の手前から森が終わり展望が良くなります。岩場に出たところで
合羽を脱ぎました。これでまた快適に歩けます、良かった〜。
小さなアップダウンをいくつか繰り返しながら進んでいくと永田岳が見え
てきます。雲がなければ宮之浦岳も見えるのでしょうが、そちらの方向には
雲がしつこく居座っていました。
11:40 永田岳への分岐(焼野三叉路)に到着。ここで2度目の休憩。
早足で歩いているわけではないのですが、コースタイムより1時間ほど
早く進んでいます。予定では今日の目的地は鹿之沢小屋でしたが
時間に余裕が出来たことから、もう少し先まで進んでおきたくなり
石塚小屋まで行くことにしました。
三叉路にザックを置き軽装で永田岳へ出発。
永田岳の往復が今日一番天気の良い時間帯でした。
永田岳は始終晴れていて日の向きもよく青空に映えていました。
時間を追うごとに宮之浦岳からも雲が取れていき、山頂にいる人たちも
確認できるようになりました。
三叉路から40分ほどで永田岳山頂に到着。
大きな岩の上が頂上になっていて360度の展望、宮之浦岳や、東シナ海、
永田の漁港など眺めることができました。20分ほど休憩。
再び縦走路を進むため三叉路に戻ります。
ザックをみると小屋で同宿だった2人組から小石を並べた挨拶が残されて
いました。何事も楽しくする方々でした。
2人は今日は淀川小屋まで、明日はノンキ岳を経て尾之間まで下ると
聞いていました。きっと無事に辿り着いたでしょうね。
14:12 三叉路を後にして縦走再開です。
この昼に合計1時間以上休憩し、思いのほか時間を浪費してしまいましたが
その間に宮之浦岳が雲に覆われてしまいました。
14:36 宮之浦岳山頂に到着、やはりまだ雲に覆われており
5分ほど待ちましたが視界はあまり回復しませんでした、残念。
ペースを上げて下山します。
栗生岳の後は、翁岳、安房岳、投石岳と続きますが登山道が巻いている
ため横目に見ながら通過。
相変わらず雲が多いですが時折ガスがなくなると夕暮れの影になりつつ
ある山々と光を反射する海を眺めることが出来ました。
投石平からは尾根を離れ樹林帯に入っていきます。
16:58 花之江河
既にすっかり夕暮れの景色でしたが、雰囲気が良いので5分ほど休憩。
ここからは南沢方面に進路を変えて石塚小屋を目指します。
15:30過ぎ、森が深くなったところでヘッドランプを着用。
17:47 石塚小屋に到着。夕食はマルタイ棒ラーメン
先客1名、屋久島には何度も来ていて、またヒマラヤなども訪問したことが
あるという経験豊富な九州本土からの方でした。その方と会話し21時に就寝。
■10/16 石塚小屋〜屋久杉ランド 旅館泊
05:00 起床。
06:00 紀元杉10:40発のバスに乗りたいと思い早めに出発しました。
花之江河に到着。ここにザックをデポして黒味岳へ登った。往復1時間。
海側の展望は比較的良好でしたが内側の山間部は雲が多く殆ど展望なし。
この3日間、山頂で展望が良かったのは永田岳のみ。太鼓岩、宮之浦岳、
ここ黒味岳では視界は今一つだった。また来なさいという事なのだろうか。
花之江河に戻り再びザックを背負って淀川への下山を再開しました。
途中の小花之江河から見えた高盤岳の山頂にあるトーフ岩は形が大変面白く
目を引きます。帰宅後にネットで確認したら自分が想像するよりも遙かに
巨大な岩である事が判りました。
09:41 淀川に到着。
浅瀬でとても穏やかな流れの、静かな河原です。
目標にしていたバスの時間に間に合わない可能性が濃厚になっており
また、この淀川がとても綺麗な川でここを素通りするのは心残りに
なりそうなので、そのバスは諦める事にしました。
次のバスは4時間後の14:50、ゆっくりと30分ほど休憩できました。
11:06 淀川登山口に到着。ここからは舗装路で紀元杉まで1.7km
屋久杉ランドまでは7.2km。紀元杉でバスを待つつもりでしたが
じっとしていると体が冷えるので更に紀元杉まで歩き続けました。
13:56 屋久杉ランドに到着。
15:10のバスを待つ間にスマホで宿の予約をしておきます。
安房の街でバスを降り、モスバーガーで遅い昼食。
今晩の宿は食事が無いので食糧を用意しておく必要があったため
近くのスーパーで買い出し。スーパーと言っても「よろずや」に近い感じで
惣菜コーナーや弁当が無かったのでレトルトカレーと御飯を購入。
ようやく人里に入ったのに、いまだレトルトとは・・・
それでも、風呂にはゆったりと入れたのでようやく安堵しました。
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屋久杉はもちろんですが、屋久島独特の景観は歩いていて楽しいです。
水がおいしく、また至る所で補給できます。知らずに4.8リットル分の
ボトルを持参しましたが、3リットルで十分だったと思います。
おなじコースを再訪したいとも思うし、トーフ岩にも行てみたい、永田に
降りる道も良さそうだ、といろいろ願望が湧いてきてしまいました。
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