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Yamareco

記録ID: 7673437
全員に公開
アルパインクライミング
北陸

冠山・南壁

2025年01月05日(日) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 福井県 岐阜県
 - 拍手
GPS
07:30
距離
5.6km
登り
844m
下り
849m

コースタイム

日帰り
山行
6:45
休憩
0:45
合計
7:30
8:00
120
スタート地点
10:00
10:05
135
冠山・南尾根
12:20
13:00
150
15:30
ゴール地点
天候 霧のち晴
過去天気図(気象庁) 2025年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
曇りではあるけど
雪の中の木立は静かで綺麗。
2025年01月05日 08:38撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 8:38
曇りではあるけど
雪の中の木立は静かで綺麗。
少し晴れた。
青空に木立は気持いいな。
2025年01月05日 09:11撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 9:11
少し晴れた。
青空に木立は気持いいな。
南尾根につくと
霧となってきた。
この後、更に霧が深くなり
ホワイトアウトしそうなる。
2025年01月05日 10:06撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 10:06
南尾根につくと
霧となってきた。
この後、更に霧が深くなり
ホワイトアウトしそうなる。
現れたヒドゥンクレバス。
左足を踏み抜き青覚める。
2025年01月05日 10:44撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 10:44
現れたヒドゥンクレバス。
左足を踏み抜き青覚める。
南壁直前の急登のポコ。
新雪だったので
乗り越えるのに苦労した。
2025年01月05日 10:43撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 10:43
南壁直前の急登のポコ。
新雪だったので
乗り越えるのに苦労した。
霧の中の南壁全容。
雪が多く、アイスも発達。
直登もできそうだった。
2025年01月05日 10:57撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 10:57
霧の中の南壁全容。
雪が多く、アイスも発達。
直登もできそうだった。
こんな感じかな。
雪が深く、
支点用の灌木も埋まっており
フリーで抜けた。
2025年01月05日 10:57撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 10:57
こんな感じかな。
雪が深く、
支点用の灌木も埋まっており
フリーで抜けた。
アイスできそうだな。
たぶんベルグラだけど。
2025年01月05日 11:03撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 11:03
アイスできそうだな。
たぶんベルグラだけど。
左に少しトラバースして
取り付きへ。
ここでハーネスを装着。
下は切れ落ちていて注意。
2025年01月05日 11:09撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 11:09
左に少しトラバースして
取り付きへ。
ここでハーネスを装着。
下は切れ落ちていて注意。
1ピッチ目にあたるルンゼ。
割合、雪は安定していたが、
下は切れ落ちている。
落ちると止まらないので注意。
2025年01月05日 11:09撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 11:09
1ピッチ目にあたるルンゼ。
割合、雪は安定していたが、
下は切れ落ちている。
落ちると止まらないので注意。
二つ目のテラスに到着。
2025年01月05日 11:44撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 11:44
二つ目のテラスに到着。
5メートル程度の
雪壁を登攀して
テラスにでる。
2025年01月05日 11:44撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 11:44
5メートル程度の
雪壁を登攀して
テラスにでる。
西方面を望む。
2025年01月05日 11:43撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 11:43
西方面を望む。
このテラスは開けていて
一休憩できた。
2025年01月05日 11:43撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 11:43
このテラスは開けていて
一休憩できた。
歩いてきた南尾根。
2025年01月05日 11:44撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 11:44
歩いてきた南尾根。
二つ目のルンゼを登攀後、
セラック帯を通過。
2025年01月05日 12:03撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 12:03
二つ目のルンゼを登攀後、
セラック帯を通過。
こんな感じかな。
トラバースのすぐ上に
セラック帯有り。
2025年01月05日 12:03撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 12:03
こんな感じかな。
トラバースのすぐ上に
セラック帯有り。
安全地帯に到着。
2025年01月05日 12:03撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 12:03
安全地帯に到着。
ふりかえれば
霧の中に樹氷が。
2025年01月05日 12:03撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 12:03
ふりかえれば
霧の中に樹氷が。
やっと山頂到着。
2025年01月05日 12:19撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 12:19
やっと山頂到着。
徐々に晴れてきた。
2025年01月05日 12:38撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 12:38
徐々に晴れてきた。
金草岳への美しい稜線。
あちらも楽しそうだ。
2025年01月05日 13:04撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 13:04
金草岳への美しい稜線。
あちらも楽しそうだ。
奥美濃の深い山々。
2025年01月05日 13:04撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 13:04
奥美濃の深い山々。
下山路。
たおやかな雪稜が綺麗。
2025年01月05日 13:14撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 13:14
下山路。
たおやかな雪稜が綺麗。
良い感じの雪原だ。
2025年01月05日 13:27撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 13:27
良い感じの雪原だ。
振り返れば大きな冠山。
2025年01月05日 13:22撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 13:22
振り返れば大きな冠山。
去年登攀した東稜。
これもタフだったな。
2025年01月05日 13:15撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 13:15
去年登攀した東稜。
これもタフだったな。
完全に晴れた。
東稜からの冠山が綺麗。
2025年01月05日 13:47撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 13:47
完全に晴れた。
東稜からの冠山が綺麗。
木々と冠山が良い感じ。
2025年01月05日 13:53撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 13:53
木々と冠山が良い感じ。
冠山と金草岳と
奥美濃の深い山々。
2025年01月05日 14:00撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 14:00
冠山と金草岳と
奥美濃の深い山々。
白山??
こちらも良い感じだ。
2025年01月05日 14:13撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 14:13
白山??
こちらも良い感じだ。
静かな稜線を帰る。
2025年01月05日 14:18撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 14:18
静かな稜線を帰る。
青空が気持ち良い。
2025年01月05日 14:44撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 14:44
青空が気持ち良い。
南壁全容が最後に見られた。
2025年01月05日 15:02撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 15:02
南壁全容が最後に見られた。
こんな感じかな。
2025年01月05日 15:02撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 15:02
こんな感じかな。
いつもの味噌ラーメンで完結。
2025年01月05日 19:56撮影 by  SC-56C, samsung
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1/5 19:56
いつもの味噌ラーメンで完結。
おまけ
早々に壊れたワカン。
応急処置でやり過ごした。
2025年01月05日 22:44撮影 by  SC-56C, samsung
1/5 22:44
おまけ
早々に壊れたワカン。
応急処置でやり過ごした。
撮影機器:

感想

10:00 南尾根着。
トレースのおかげで予定より1時間早く到着した。
しかし霧は深く、20メートル先が見えない。
トレースが無ければホワイトアウトするところだ。

トレースは途中で無くなっていた。
南壁の下見だったのだろうか。
霧は相変わらず深く
稜線の境が分かりにくかった。

雪庇に注意しながらラッセルしていく。
突然、左足が雪を踏み抜いた。
雪庇をやってしまったかと思ったが、
何故か右足は安定している。
中をのぞくと深さ3メートル程度の空洞があった。
嫌な感覚だった。
雪面を叩いてみた。
目の前の雪面が一気に崩れ、
幅5メートルくらいの割れ目が現れた。
やはりヒドゥンクレバスだった。

クレバスを超え最後の急勾配のポコに取り付く。
新雪がついてなかなか登れない。
トラバースして回避したくとも、
無理矢理行けば雪崩れるかもしれない。
早々にワカンも壊れちゃったし、やれやれな展開。
ダブルアックスに切り替え、もがきながら乗り越えた。

11:00南壁直下着。
やっと全貌が確認できた。
霧の中の南壁は圧倒的で荘厳。
雪は昨年よりたくさん着いており、アイスは発達していた。
直登もできそうだったが、
やはり左側のルンゼから登攀することにした。

ルンゼ内の雪は安定している感じだったので
フリーで抜けることにする。
20メートル程度ルンゼを登攀するとテラスにでた。
このテラスの先で回り込めば
最後のルンゼがあるはずだったが、
何故かすぐに切れ落ちていた。
どうやら更に5メートル程度雪壁を登攀して
一段上のテラスに出なければならないようだった。
気合いを入れた。

一段上のテラスはちょっとだけ安定していた。
暖かい紅茶とパンを食べたかったが
緊張が抜けてはいけないので一休憩だけした。

最後のルンゼも雪で埋まっていた。
これを抜ければ危険箇所は終了するはずだったが
急斜面は続き、更に上部にセラックがあった。
いつ崩壊するか分からないセラックの下を登攀するのは
気持ちが良いものではなかった。
早急に通過したかったが、
雑にならないよう丁寧に登攀する。
集中するあまり
雪庇にも向かわないようにも気を配った。
セラック帯を通過した時、初めて安心した。
南壁上の木々が氷を纏って綺麗だった。
頂上はもう見えていた。

12:20 冠山山頂着。
誰もいない静かな山頂だった。
風は少しずつ弱くなり、雲もとれて始めている。
ザックを降ろして完登を噛みしめた。
暖かい紅茶と蒸しパンを補給し、
今回もなかなかタフな登攀だったなと振り返った。

天気は更に回復してきて
奥美濃の山々の展望が開けてきた。
金草岳への稜線は鋭くとても綺麗だった。
あちらの方の縦走も気持ち良いだろうな。
暫く山頂を堪能していると通常ルートからの登山者がこられた。
なかなか楽しい方達で
福井の方からは魅力的なの福井の山を教えて頂いた。
徳山の方はトンネル開通前にも登ったことがあるとのこと。

40分程度の大休憩をした後、下山開始。
下山はするものの、
美しい金草岳への稜線、大きな冠山、
奥美濃の深い山々、下山路の穏やかな稜線等、
とても綺麗で何度も立ち止まってしまった。

下山後はいつもの揖斐川温泉と味噌ラーメン。
欲を言えば青空の下で南壁を登攀したかったけど
上々の出来だよな。
さてさて次は縦走してテント泊(イグルー泊??)が楽しいかな。

※今回は積雪が多く、
 確保支点として期待していた灌木が全て埋まっていた。
 ソロでザイルを使用する場合、
 まず登攀した後、懸垂支点を構築する必要がある。
 今回のように雪の状態によっては
 支点をスノーバーやアックスにしなければならない。
 今回は支点の強度に不安があった為、フリーで登攀。
 パーティーを組んで行く場合も、
 ボディービレイまたはスノーバーによるビレイする場合がある。
 セラック崩壊やヒドゥンクレバスへの滑落も含め、
 雪の状態をよく確認した方が良いかと思う。

【工程】
 起床3:30➡出発4:30➡7:00冠山駐車場8:00
  ➡10:00南尾根➡11:00南壁取付➡12:20冠山➡15:30冠山駐車場
 ※冠山駐車場は正確に言えば、重機転回の為の路肩であり、
  駐車場ではないとのこと。
  業者の迷惑にならないように気をつけようと思う。

【天気】
 当初は4日を予定していたが西高東低の冬型の為、5日に延期。
 5日は午後から南海洋上の高気圧に覆われ、霧のち晴。
 ヤマテン予想気温-2℃(12時)

【装備】
 アセンジョニストザック45L
 登山靴(リベレテック/スカルパ;サイズ41)
 厚手下着(エクスペディションホットシリーズ/ノースフェイス)
 デュアルアスペクトジャケット(パタゴニア;サイズXS)、
 カイヤナイトフーディー(アークテリクス;サイズS)、
 ガルヴァナイズトパンツ(パタゴニア;サイズS)、厚手靴下、
 モンキーマンベスト(マウンテンハードウェア;サイズS;使用せず)、
 オーバーグローブ(イスカ)、オーバーミトン(スポーツデポ)、
 薄手手袋、ドライレイヤー手袋、毛帽子(使用せず)
 ソロイスト(BD;インナーを使用。オーバーグローブは予備)
 レインパンツノスソ(ミレー)、厚手毛手袋(予備)
 ヘルメット、アイゼン(バサック/ペツル)、ワカン
 アックス×2(ベノムLT/BD)、リーシュコード+カラビナ、
 ストック(ディスタンスカーボンZ;BD)、
 軽量ハーネス(コーカスプロ/ブルーアイス)+ルベルソ
 60cmアルパインヌンチャク×4、120cmシュリンゲ+管付カラビナ×2、
 捨シュリンゲ+カラビナ(60cm、120cm)
 ルベルソ+管付カラビナ、自作チェストハーネス+管付カラビナ、
 PAS+管付カラビナ、30cmシュリンゲ+管付カラビナ
 30cmシュリンゲ+管付カラビナ+自作アブミ
 ロールンロック+カラビナ×2
 7.1mm×60mザイル(スキマープロドライ/エーデルリッド)
 コンパス、地図、携帯電話、携帯充電器、ココヘリ
 ヘッドランプ、電池、細引、ティッシュ、ウェットティッシュ
 リップ、コンタクトレンズ、メガネ

 ※登山靴:リベレテックについて
  年末に御在所・前尾根を登攀した時は
  サイズ40+中厚手靴下を使用。
  この時は足が冷たくなり、未だに親指が痺れている。
  この為、今回はサイズ41+厚手靴下で登攀した。
  終始、足先は冷たかったが、痺れはなく、問題ないかと思う。

【食料/水分】
 テルモス+700ml紅茶
 蒸しパン(80kcal×4)、アーモンド小魚100g、せんべい
 ※登攀前にオニギリ×2摂取。

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