こんなに疲れるとは・・・酉谷避難小屋泊行


- GPS
- 29:37
- 距離
- 31.4km
- 登り
- 2,461m
- 下り
- 2,890m
コースタイム
- 山行
- 8:11
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 9:10
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 6:59
天候 | 1日目は曇りのち雪、寒波到来。 2日目は晴天。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰りは、清東橋バス停から川井駅へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■1日目コース(日原鍾乳洞BS〜酉谷避難小屋)の大半はバリエーションルート。三又から酉谷避難小屋間は一般登山道となってても小川谷林道が通行止めになって以降歩く人がほとんどなくなったとみえ荒れている。踏み跡錯綜し、倒木も多くバリエーションルート並み。それでなくても疲れが増大しているなか、雪も降ってきたし、暗くなってきたりで大変難儀した。 寄り道して四間小屋尾根途中で上段歩道を西に進んで滝谷を観に行ったが踏み跡が不明瞭で途中断念。来た道通りに引き返すのも難しかった。 ■2日目コスは一般登山道だが、最終盤の長尾ノ丸南尾根の下りはバリエーションルートとなろうが目印のリボン、テープ類はあったし踏み跡を辿れる。 |
写真
装備
備考 | GPS |
---|
感想
■1日目は晴れ時々曇りという事前の天気予報で計画したのだが、直前になって雪が降る予報に直面したが決行した。
これまでの長い登山歴の中でこれほど疲労困憊したことはあまり記憶にない。それほど体力限界ギリギリのところまで疲れ果ててしまった。
■以前から、三又から登り酉谷避難小屋を利用する山行をしたいと温めていたのだが、小川谷林道は先の東日本大震災後通行止めになってしまって使えない。そのためタワ尾根を辿り途中で下り三又へ至るというコースを考えたが、タワ尾根は何度か歩いているので新鮮味に欠ける。そこで松浦隆康氏著「バリエーション ハイキング」の掲載コースをアレンジしてコース計画した。
■それは、オロセ尾根の途中から中腹道を辿り焼小屋尾根乗越からタワ尾根に出てウトウノ頭へ。そこからは反対側の四間小屋尾根を下り三又に至るというコースで、途中、滝谷、両門の滝に寄り道しようと欲張った計画。(GPSログは鍾乳洞BSがスタートだが冒頭部分からうまく記録ができなったため欠落している。)
■オロセ尾根を登るときから雪が舞いだした。予報は当たったようだ。中腹道からウトウノ頭までは順調に進んだ。途中燕岩と思われる採石場をまじかに見た。サイレンが鳴ったので12時の時報かと思ったが時刻はまだ11:40。採石場の昼休み開始時刻は早いのかなと思いめぐらしたが発破の音が聞こえたので納得した。
■ウトウノ頭からの北東支尾根の四間小屋尾根を下って上段歩道と交差する地点にザックをデポ。ここまでの四間小屋尾根は以前に登りで歩いたことはあったのだが殆ど記憶に薄い。ただあの時はしんどい感じはしなかった・・・・。
■寄り道して滝谷、両門の滝を観に行こうとザックをデポして上段歩道の延びている先へ進んだがどうも道は怪しくなってくる。踏み跡はあるにはあるが分かりづらい。谷筋が見えるとこまで行ってはみたが滝谷、両門の滝は確認できなかった。時間の問題もあり長いはできず引き返すことにしたが元来た道を逆トレースすることすらままならなかった。
■ザックを回収して四間小屋尾根をさらに下って下段歩道に出ることにしたが思いのほか道が険しい。少し尾根を外したかなと心配したがほどなく下段道路に下り立った。そこから10分足らずで三又に到着。ここでも酉谷山へ通ずる道を探すも道標は壊れている。しばらくうろうろしていて、橋が見える方面まで行ってみたら、きちんとした道標があった。時すでに14:42。あとは一般登山道なので地図タイムの2:10もかければ何とか真っ暗になる前に避難小屋に到着できるだろうと安堵はしたものの、これは大きな間違いだった。
■小川谷林道が不通になって以降殆ど歩く人がいなくなったと見えて道は荒れているし、獣道があちこち。また、これまでに登山者が適当に歩いただろうその踏み跡などあって難儀した(自分もそうした錯綜踏跡を作ってしまったようだ)。尾根は下るのが難しいが谷筋は登りが難しい。いくつも沢が枝分かれしているので間違って入り込みやすい。雪は降り続くし、道は真っ白。石ころごろごろだし、倒木も多い。また何度もルートを軌道修正しながら進むも気が焦る。途中でヘッドランプも必要になってきた。
■このときほどGPSが頼りになったことはない。細かいコース辿りよりも目標の小屋の地点へ逸れないように歩きやすいところを登って行く。やっと目前に小屋が現れてやれやれと思ったものの、小屋の東側(トイレ)のネットフェンスで通れない。ネットを下方から回りこんで玄関口へ回ろうとネット沿いに下るときに何かに足をとられてもんどりうって転び3、4回転ほどした。ヘッドランプも帽子も飛んだが、怪我はなかった。ランプが上部に光っているのが見えて回収したときにはほっとした。もしランプが消えていたら探すのが大変だったかもしれない。ネットの裾から回り込んで登る途中に、ストックの1本の先の部分が抜けているのに気付いた。3段組みストックの先端部分だが、暗いので明日明るくなってから探すことにして17:48になってやっと小屋入った。
■もちろん小屋には誰もいない。貸切状態。小屋は前に覗いたことがあるがその時のイメージのままの綺麗な小屋。何より小屋の前に水場があること、トイレがあることが快適だ。小屋内の気温は18時ころで5度。
夜はいつしか雪も止んでいて、星空が綺麗だった。
■2日目。昨夜はシュラフに入ってから4時間以上も足のあらゆる部位の痙攣(攣り)で困った。あまりに足に負担がかかりすぎたために足の筋肉が悲鳴を上げたいるようだ。いつもそうだが、初日の夜は疲れているのによく眠れない。一晩中眠りに陥ったという自覚はない。
それでも朝6時に行動開始したが寝不足の頭の重さは感じないので自覚がなくても眠れたものか。
6時小屋内気温0度。小屋外マイナス9度。
8:22には同2度、マイナス5度だった。
■朝食を済ませた後に、紛失したストックの先の段を捜索に小屋傍のネット付近を足取りを思い出しながら探してみたものの見つからなかった。
昨日の疲労がまだかなり残っているので、今日は予定変更して一般登山道を辿ることにした。縦走路にザックをデポして酉谷山を往復(GPS不携帯につきログなし)してから長沢背稜を東に向かった。
■一杯水避難小屋でしばらく休憩後日向沢ノ峰へ。棒ノ峰から清東橋BSへ下る積りであったが、バス時刻との兼ね合いで長尾ノ丸南尾根を下る方が早く到着できるとみた。長尾ノ丸の登りが始まる地点に赤リボンがあったのでよく見ると林業用の作業道踏み跡が見える。これを辿ればわざわざピークを踏んでから南下するよりもショートカットできると読んで作業道に進んだ。案の定作業道は続いて、長尾ノ丸南尾根と交差する地点に着いた。ここにも南の下に赤テープが認められたのでここから右折れ(南へ)して下った。尾根乗越地点から約20分で林道に下り立った。清東橋発15:26の2分前にセーフし、大いに疲れた山行は終わった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する