木曽駒〜 将棊頭山


- GPS
- 06:51
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 521m
- 下り
- 2,242m
コースタイム
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 6:52
天候 | 晴れ時々ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
カールには雪崩跡。 前日に20cmほどの積雪あった模様。乗越浄土までは慣れたひとならアイゼンは不要だが、付けた方が無難。 駒ヶ岳〜将棊頭山。雪が締まっており歩きやすい。その後2500あたりから雪深く、ワカンが必要となる。 西駒山荘は冬季小屋開放。 |
その他周辺情報 | こまくさの湯。 大人610円 |
写真
装備
個人装備 |
ピッケル
アイゼン
ワカン
ツエルト
サングラス
|
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感想
しばらく冬のアルプスは封印していたが、finetrackもあるし、天気もよくて風なし予報だったので久々に行ってみた。というより雪稜を歩きたくてしょうがなかったのだ。硬い雪面をアイゼンで歩きたい。。なにしろまともにアイゼン使ったのはたぶん2年前の三ノ沢岳くらいまで遡る。
ルートは木曽駒〜将棊頭山〜伊那スキーリゾートのコースを選んだ。本来は逆ルートで登るのが山ヤだろうが、当然テント必須のこのルートをいまの自分が行けるはずもなく、2000mを降りる下山家ルートだ(笑)
ロープウェー始発に乗るべく車中泊とした。22時には到着。気分が高まりついつい酒宴に。それでも0時30には就寝。たっぷり寝て7時過ぎに起きて準備を始める。空は曇っている。ゆっくり準備して始発に乗ろうとおもったがここで失敗が。チケットの列に並んだつもりが、それは既に購入済みでバスを待つ列だった。。並びなおして買ってたら始発の後の臨時便になってしまった。。始発前にも2本も臨時便あったのに。。ここ使うの何回目だよ?と自分につっこみを入れるがどうしようもなし。しかもロープウェーの待ちもかなりのもので、気温0度のしらび平で体が冷え切ってしまい、これは木曽駒往復で終わりかな、、などとローテンションに。ただ、ロープウェーで2500mを超えるあたりから一気に青空が広がる。低層の雲だったらしい。これで一気にテンション回復!
トイレと登山届をすまし外へ。絶景が広がり再び将棊頭山への意欲が回復してきた。サギダルには2パーティーが取り付いているのが見え、3年前にリードで結構怖い思いした記憶がよみがえった。アイゼンを付けようか、、とも思ったがこの時間の割には雪が柔らかいので、なしでいけるところまで行こう。スタートは10:05(遅い。。) 時間が押しているのは分かっていたので飛ばす。乗越浄土までは快調に上がった。。が、さすがに高地なので少し息が切れる。宝剣山荘前でアイゼン装着。久々の感触を楽しみつつ中岳を超え駒ヶ岳到着。積雪期のここは2005年以来、当時ヤマ始めたばかりで2回目に挑んだ雪山だったが、もう10年も経ったのかと驚く。ここは三ノ沢岳と宝剣から続く主稜線の眺望がすばらしい。とはいえ時間がないので数枚写真撮り、さっさと将棊頭山を目指す。1,2パーティーくらいいるかと思ったが、足跡もなく後ろからくる人もいなかった。まぁ下山長いから不人気なのだろう。
さてこの歩き出しだが、まさに望んでいた稜線歩きの始まりだった。久々にアイゼンを効かせて降りる斜面は快適そのもの。今回の山行のクライマックスがもう訪れてしまった(笑)。後半はつらい下りだからここを最大限満喫しようと、写真を撮りまくりながら進む。こちらからの撮影は初めて。伊那前岳の北側の岩壁や宝剣手前のカールなど、新鮮味ある景観が楽しめた。途中1か所前爪蹴りこんでクライムダウンするところあったが、特に危ない場所はなくサクサク進む。遭難記念碑を過ぎるとすぐに将棊頭山だ。新田次郎の「聖職の碑」は印象に残る作品だったので、遭難碑をみていろいろと考えてしまった。
将棊頭山は眺望が良い。山のデカさがわかるし、木曽前岳方面へ続く尾根も立派だ。ただ、駒ヶ岳の眺望は三ノ沢岳からが一番いいと思う。南面の岩壁のスケールがすごかった。上松方面からは見た事ないがどんなものだろうか?そちらも興味を引かれる。
西駒山荘の風下で昼食タイム。カップラーメンを食べテルモスのミルクティーでしばしくつろぐ。至福の時を過ごしたが、さあて、あとは長〜〜い下山だ。
ところがこの下山、、予想よりも相当厳しいものになった。
2500mも切らない高い位置から雪が相当やわらかく、かつ深くなりツボ足ではほぼ行動不能。こんな位置からワカンかぁ〜と困惑。昨日は雨で雪も叩かれて歩きやすいかなどと考えていたが、割と低いところまで雪だった模様。加えてこの高温でかなりくさり気味。八丁立〜駒ヶ岳五合目までは相当体力を奪われるキツい行動になった。たぶんワカン無かったら夜中の下山か下手したらビバーク。ヘッデン下山は避けたいので、あまり休まず頑張る。驚いたのは15:30頃、中年の男女パーティーとすれ違った事。重いテント装備で登っておられ、明日将棊頭山を目指すとの事。自分は駒ヶ岳以降初、この方たちは今日初の他パーティー遭遇。ここはドがつくマイナーコースということだろうか。
人に出会うとなぜか元気になる。自分のトレースも少しは役立ったか〜などと自分本位な思いでうれしくなったりする。自分もトレースがあるので楽だ。少したつとトレースがワカンからツボ足になった。自分もワカンを外し身軽に降りていく。 がしかし、、30分経つとその元気もまたなくなった(笑)。さいごのピークの権現山から下界がよく見える。明るいうちに帰れそうだが、まだ結構あるな〜〜。
・・・結局スキー場入口に付いたのは17時。2000mの下りはそれはそれでつらいものがありました。タクシーで菅の台Pまで戻ると4000円もかかった。やっぱそれなりの距離を歩いたという事なのだろう。将棊頭山、なかなかいい山でしたがアプローチが悪いのが難点ですね。でも今回は久々の雪稜歩きができたので大満足です。
コメント
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stkさん、こんばんは。
やっぱりアルプスの雪景色は素晴らしいものがありますね。
いきなり中アとは驚きました
かなり回復されたようですね
yoshiさん、こんばんは
先週、雪深い上越を12km歩けたのがアルプスGOの判断基準でした。
でもこの高度はやはり何もかも違いますね! 森林限界を超えるってのは緊張感ありますが、その分普段とは違う景観を楽しめます。ソロをあまりしない自分にとって、かつ体力的自信がない今はちょっとした冒険でしたよ
権現づるねのトレースうっすらあったようで助かりました。
ありがとうございます。長いルートですね。
sarari22さん、こんばんは〜
はじめまして。昨日じっくり読ませていただきました。
これがホントの山ヤのルートだよな〜と(笑) 自分は長いのやるのがキツいので下山家ルートでした
10日前なので自分のトレースかわかりませんが、のべ5人分になったのでもしかしたら残ってかもしれません。
お疲れさまでした。
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