【冬以上春未満】大普賢岳周遊
- GPS
- 08:18
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 1,321m
- 下り
- 1,315m
コースタイム
- 山行
- 7:41
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 8:19
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
小普賢岳あたりからところどころに雪 軽アイゼンがあると安心して歩ける 七曜岳からの下りは雪はなし 尾根上からトラバース登山道に入るところは看板等はないので要注意 底なし井戸への登り返しはそこそこの岩場 逆ルートの際は要注意 |
その他周辺情報 | 山鳩の湯は17時までで敗退 |
写真
感想
三連休のものの、天気や日程の関係で日帰り登山。
場所も悩んでいたが職場の山先輩I師匠の提案で大峰の大普賢岳に行くこととした。
朝一でnampoさんに自宅まで迎えに来てもらい、I師匠、nampoさん、tentyoの4人で一路大峰を目指す。
遠い遠いという先入観があったが、休憩込で3時間ほどで入山口まで。
和佐又ヒュッテで登山届を出す。
スキー場跡だが、雪なんぞあるはずもない。
しかし、冬型のため思ったよりも寒く、風も強い。
そんなこんなで出発。この先にある岩窟で修行をした高僧たちの句を見ながら登山道へ。
和佐又山とのコルを経て、山腹をトラバースしていく。
トラバースの途中に3箇所岩窟があり、それらが修験場になっていたようだ。
特に最後の笙ノ窟は岩壁も一際大きく、社が建てられ不動明王像などが祀られている。
この笙ノ窟、登山口の句でも「露が〜」と口を揃えて詠まれているとおり、崖の上から水が滴り落ちてくる。
場所によってはにわか雨のよう。時折水に混じって氷も降ってきてちょっと痛い。
そういえば一つ古いリングボルトが打たれていたがルートはあるのだろうか。
窟を過ぎるとトラバース道も終わり日本岳を目指して急斜を登っていく。
岩場を登る箇所には、梯子やら鎖、ロープが設置されているところもあった。
日本岳を過ぎ、岩の鼻にくると続く小普賢へのルートを見渡すことができるが、主稜線は少しガスりがち。
小普賢の頭は白くなっていて霧氷がついている。溶ける前にたどり着けるだろうか。
岩の鼻から先はアップダウンに岩混じりの尾根が続く。
ところどころに雪が残り、凍結してる箇所もあるため軽アイゼンがあると安心して歩ける。
小普賢岳のあたりにくると青空も広くなり、美しい霧氷が迎えてくれる。
見れるとは思っていなかったのでなかなか嬉しい。
しばし霧氷を鑑賞しながら歩いて、奥駆道の走る主稜線へ。
主稜線もところどころ雪がついている程度。
すっかりガスも飛んだが、いかんせん風が強くて寒い。
主稜線でてからほどなく大普賢岳ピークにたどり着く。
ピークには数パーティが休憩していた。
遠くの稜線にはガスが切れ切れかかっているが、I師匠が弥山や八経ヶ岳、大台ケ原の山々を山座同定して教えてくれる。
ゆっくり休みたいところだが、いかんせん寒いのでそそくさとピークをあとにする。
大普賢岳から先は左がスパッと切れ落ちたなだらかな稜線を歩く。
樹林は疎で天気もどんどん回復してきたので、歩いていて気持ちがいい。
向かう稜線の先には弥山や八経ヶ岳が見え、北側は霧氷に彩られている。
弥勒山のあたりにさしかかると、霧氷がとても綺麗。
丹沢ではじめて見たときも思ったが、まるでサクラが咲いているようだ。
青空によく映えている。しばし鑑賞タイム。
その先の国見山のあたりも霧氷が美しく、霧氷のトンネルとなっていた。
もう、霧氷を見るのは今年が最後な感じがするが、気せずして良い霧氷が見られてよかった。
国見山の先はの泊。確かに開けていてテント場のよう。
風もないのでここでお昼ご飯休憩。
おなじみの棒ラーにコンビニ煮卵とチャーシューをぶち込んで食べる。
お腹を満たし、最後のピークである七曜岳へ。
振り返ると日本岳、小普賢岳を備えた大普賢岳が山水画の山のように聳えていてかっこいい。
遠くには大台ケ原も見えるようになった。
大峰や大台ケ原は攻めきれていないが、今回なんとなく全貌が分かってきたので今年は積極的に行きたい。
最後のピークをあとにし、稜線ともお別れ。
稜線で標高を下ろした分、ここから先は雪は無さそうだ。
なかなか急な尾根上を下ろしていくと、ほどなく緩やかになる。
この辺りから尾根上から外れるのだが、その分岐には特に看板等はないため、注意が必要。
この辺りかな思ったあたりの左斜面にデポ旗と登山道が続いていた。
無双洞のある沢筋まで再び急なジグ道を下ろしていく。
無双洞を過ぎると綺麗な滝が2つ迎えてくれる。
水簾の滝は名前があるだけあって大きかった。
そこからは和佐又山のコルを目指してひたすらトラバース。
次に横切る沢型まで大きな岩壁の下をあるく。
綺麗なハンガーボルトが打ってあるところがいくつかあり、どうやらルートがあるようだ。
ギャグみたいな落石注意の看板を見ながら涸れ沢を横切ると、底無しの井戸までの登り返し。
急な岩混じりの登りで、鎖などの人工物などを使いながら登り返す。
下れと言われたらちょっと怖いくらい。
底無しの井戸を覗き込むと真っ暗な丸穴がそこにあり、「何これ怖い」という感じだ。
どうやってこんな穴ができたのだろうか。
登り返しのあとは、特に何もないトラバース道となる。
ブナの巨木が何本もあり、少し斜陽なのも相まっていい雰囲気だ。
タヌキのため糞なんかを見ながら和佐又山のコルへ。
和佐又山はサクッとカットし、元スキー場を駆け下りて下山。
長すぎず短すぎず、変化に富んだ良いハイキングだった。
下山後は山鳩の湯を狙うも営業時間を過ぎていて敗退。
北川上村の温泉で汗を流し、宇治の焼肉屋で慰労会。
山の話で大いに盛り上がり、充実した一日となった。
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