雪はどこへ?阿弥陀岳中央稜


- GPS
- 09:25
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,427m
- 下り
- 1,417m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
突き当たりのT字路を左折。 富士見原茅野線を北上して八ヶ岳美術館を過ぎたところに『八ヶ岳登山口』の道路 標識がありますので、ここを右折。 別荘地を過ぎると道が狭くなりますので、対向車等には十分注意。 道なりに東進すると、やがてゲートがありますので、この手前の空き地に車を駐車 します。10台ほど駐車可能です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
中央陵はバリエーションルートとなります。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉は、いつもの『もみの湯』へ。入浴料は500円 |
写真
この内の1名は信じられないことにノーアイゼン&ノーピッケル&普通の運動靴(k)
だから阿弥陀手前の摩利支天で引き返してたんですね(と言うかもっと手前で引き返すべきですね~)(g)
感想
何と、今シーズン初のアイゼン歩行。
GWを前に、少しでも雪の上を歩いておきたかったので、急遽計画した山行に
gomatさんが参加表明をしていただきましたので、2人で行ってきました。
平年よりは雪は少ないだろうけど、雪はまだ十分残っているだろうと期待して、
ちょうど6時から舟山十字路より歩き出す。しばらくは林道歩きだが、この傾斜も
以前よりきつく感じる。南陵分岐を直進し、堰堤を3つ越えると登山道らしくなる
が、所々にペイントや矢印もあって踏み跡も明瞭。二股分岐を踏み跡に沿って右に
進むと、いよいよ中央陵取付きの『四区』のペイントが。ここからは延々と続く
急登。雪がないのがせめてもの救いか?傾斜がひと段落した辺りで登山道はアイス
バーンとなり、軽アイゼンを装着。傾斜がある場所での4本爪のgomatさんはかなり
歩きにくそうだ。(と言っても、どんどんとおいていかれましたが・・・)第一
岩峰手前の急斜面手前で12本爪のアイゼンにスイッチ。ピッケルを取り出し、ヘル
メットを装着する。第一岩峰直下の右へ向かうトラバースも、雪があるとかなり
いやらしそうだ。続く第二岩峰は左から巻くが、こちらのトラバースもかなり急だ。
この岩峰を抜け、急登を登り切って稜線に出ると、突然富士山が目に飛び込んで
くる。この日は雲海の上に浮いた感じで見えているせいなのか、日頃八ヶ岳で見る
富士山よりも大きく感じた。また同時に、御小屋尾根分岐も見えるが、思うように
足が上がらない。休み休みながらも足を動かしていればいつかは山頂に到着すると
自分に言い聞かせ、一歩一歩足を動かす。ヘロヘロになりながらも何とか山頂に
到着すると、今までの疲労が吹っ飛ぶくらいの絶景が。gomatさんとお互いに写真
を撮り合っていると、一人の大きなカメラをぶら下げた方が山頂に到着される。
この方に2ショットを撮っていただき、話をしていると、山頂直下で休憩されている
カップルの結婚式の前撮りを山頂で行うため、衣装持参で登って来られたとのこと。
昼食を取りながらその瞬間を待ち、祝福の言葉をかけてから下山を開始する。
歩き出していきなりの急な下り、滑らないように腰を引き気味に歩いたため、
入院以来怖くて鍛えてなかった背筋が悲鳴を上げだす。痛む度に休憩を入れている
ので、gomatさんからは離されるいっぽう。途中、アイスバーンとなった個所も
多くあったが、途中で出会った運動靴だけ(アイゼン、ピッケル、ストックもなし)
の登山者の方は何を思って摩利支天まで登って来られたのか?このあまりにも山を
なめた姿に、話しかける気すらでてきませんでした。傾斜の緩くなった石清水で長め
の休憩を取った後は雪もなくなり、腰の痛みも治まって普通に歩けるようになり、
登山口へ。
今回の山行で、雪のない山歩きでは何ら問題も出なかった新たな課題が見つかり、
GWの山行に向けての筋肉強化の必要性を実感することができたのは、大きな成果
でした。間に合うかな~???
いつもの仲間が豊田市の南山で外岩練習をやってる日に、雪を求めて阿弥陀中央稜を登りに行きました。…だったのですが数日前の雨のせいか雪は無いためほぼ岩稜歩き、しかも風は微風でポカポカ陽気(笑) 正直少し期待外れでしたが眺望も良く阿弥陀山頂ではちょっとした祝い事(かな?)にも立会えましたから、そういう意味でも良い山行でした。
中央稜を登り出ししばらくすると日陰などに少しづつ残雪と氷が現れ、とりあえずといった感じで4本爪を装着。しかし傾斜が強いのとまた氷の表面が凸凹してるので爪が充分に食い込まず2回ほど思いっきりズッコケることに…(汗 一つ目の岩壁手前でアイゼンに履き替え、そこで合わせてヘルメットとピッケルも装着。岩壁の一つ目を右から巻き、雪の斜面をトラバースしてから二つ目の岩壁は左から巻いて登る。岩の稜線に上がると視界は開け権現岳の左奥には富士山が。2月の赤岳山頂で見た時よりも不思議と大きく見えた。(雲がひょっとして低い?) 雪がほとんど融け岩がむき出しの所ばかりだったけど、ちょいちょい凍ってるのでそこは気を引き締めて。下りに使った御小屋尾根も変わらず雪が少なかったけど、中央稜より凍った箇所が多い印象。もちろんスリップしないよう下る。その途中ではピッケル替りに木の枝、アイゼン非装着&スニーカーの男性がいて驚き、思わず「大丈夫ですか?!」と問いかける。視線を外されつつ「…大丈夫です」との返事。凍った所を避けながら手足を使ってはって下っていた。kameさんの腰の調子を見ながらゆっくり下ることとし、標高が下がるにつれ傾斜もゆるく氷もなくなったので休憩&アイゼンを外していたら、彼が横を過ぎて行った。その後は見かける事は無かったので無事に帰宅した事かと思うけど、登山に関する情報が手軽に入手できる環境であるだろうに、あの装備は無いだろう…。フカフカした林道歩きに差掛ると日差しが気持ち良く、段差も無いので走りたい衝動に駆られたがぐっと我慢(笑)。そして、無事に舟山十字路まで帰還。
雪稜をガシガシ登りたかったのですが、こればかりは仕方がありませんね(^^; その楽しみは次回に取っておきます。来季、まずは北稜でしょうか?今回、忙しいなか誘っていただいたkameさんには感謝です。GW山行までは家の都合で山に行けそうにありませんが、ちょこちょこ走り込んで体調をキープしたいと思います。
コメント
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kameさん、gomatさん、おはようございます。
アルパインクライミングお疲れ様です。
今年はどこも雪が少ないようですね。
その分、カチカチアイスで難易度上がってしまうことでしょう。
こんな本格的なクライミングはやったことがないので憧れます
しかし、山でもいろんなことがあるのですね。
頂上での結婚写真には驚きです。おめでとうございます。
カチカチアイスを装備なしで登って来る人も凄いというか、大丈夫なのかな
kameさんの腰は、その後いかがでしょうか?
お大事になさってくださいね。
お二人さん、登頂おめでとうございます
本日もよろしくお願いします。
本当に、今年は雪がありませんね。
2年前のほぼ同時期に南稜へ行ったときには、5枚目の写真の南稜分岐には
しっかりと雪がありましたからね
このルート、アルパイン要素は全くありませんでしたが、ピッケルに頼って
登った箇所もありましたので、装備だけはないと難しいです。雪があったら、
もう少しハードルは高くなっていたかも。
突然、「前撮り」ということを聞きましたので、着替えている間に我々は
昼食を取り、立ち会わせていただきました。こういうことができて、お二人に
とってもすごく思い出となることでしょうね。
腰は、御小屋山を過ぎてからは、痛みもなくなりましたので、亡くなった
筋肉が張っていただけだと思います。御心配をおかけし、申し訳ございません
でした。その後は全く問題ありませんでした
totokさん、こんばんは。
kameさんが書かれてるようにアルパインというよりは、雪が
少ないこともあって一般ルートに近い印象でした。
でも天候や状況次第なのは間違いないので、御小屋尾根の彼の装備では
もし何かあっても対応できないですよね。本当に唖然としました…
今日のウォールはお疲れ様でした!
kameさん、gomatさん、こんにちは
やっぱり八ヶ岳はいいな。残雪時はいろいろ装備がないと危なっかしいですね。
新郎新婦もピッケル持ってますものね。
何処で着替えたのか気になりました。
残雪期だけでなく、どんな時期でも必要菜装備がないと
危ないのは、どんな山でも一緒だと思います。今回、我々が
軽アイゼンで歩いた区間、私はチェーンスパイクで、gomnat
さんは土踏まずのところに装着する4本爪のアイゼンだったん
ですが、傾斜が増せば増すほどフラットフッティングが難しく
なり、滑ってこけてましたので、行く場にあった装備という
ものは必須ですね。
彼らは、しっかりとテントを持って来られていて、その中で
着替えていましたよ。
higurasiさん、こんばんは。
目の前でテントの中で着替えられてたんですが、狭そうでしたよ~(笑)
二人とも本当に楽しそうに撮影をしてるのが印象的でした
gomatさんkameさんこんにちは
残雪の八ヶ岳、富士をバックにお二人ともカッコイイ
やはり今シーズンは高山でも積雪が少なくてビックリですね。
(朝ドラ切り替わったので ”ポン” は無し
山で知り合ったカップルかなあ?雪上のプレ婚式に立ち会えて幸運でしたね、この場所なら心から祝福できそうです。
スニーカーさんは単独だったのでしょうか?記事にはなってないから、無事降りられたみたいで良かったですね。
kameさん、背中と腰を労わりつつ次もがんばろう!ご褒美の
今シーズンは、本当に雪が少ないようですね。
ここ八ヶ岳で、これだけ少ないのも、私が山登りを始めてから
初めてのことだと思います。
山頂で出会ったカップルさん、雪の阿弥陀岳に登ってくるくらいですし、
服装や装備もバリバリのものでした。山が縁っていう出会いもいいもんですね。
teppanさん、こんばんは。
ウォール、お疲れ様でした!
奥様が気分を悪くしてないか少し心配しております
やはり雪が少なくなると(今年はとくに)、寂しく感じますね。
GWではどうなることやら…
明日の山行はお気をつけて~!
映る世界が、全然違いますね
ましてや標高2700m、私一番高いところで1000mくらいでしょうか?
すばらしい景色、有り難うございます!結婚式の前撮り!もうhigurasi さんじゃないけど、これまたびっくりですわ
やっぱり、高いところはいいですよ~
何とかは、高いところが好きって、よく言われますものね
結婚式の前撮り、それもドレスまで担ぎ上げての撮影ですよ。
(結婚式で着用する衣装そのものだそうで)女性なんか、
ノースリーブでしたので、天候が悪かったら大変だったと
思いますが、お二方を祝福するような、微風の山頂でした。
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