和名倉山・竜喰山・大常木山 新緑の奥秩父縦走/秩父湖〜丹波
- GPS
- 30:12
- 距離
- 37.3km
- 登り
- 3,120m
- 下り
- 3,008m
コースタイム
- 山行
- 6:14
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 7:29
- 山行
- 8:18
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 10:16
天候 | 4、5両日とも快晴! 4日夕刻から5日明け方までは強風、日中は気持ちのいい穏やかな風 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
・GWということもあり西武秩父駅出発時でほぼ満席、三峰口駅から増発便あり ・秩父湖〜三峰神社までは自由乗降区間。埼玉大学山寮近くで降車すると便利 丹波15:45〜16:40奥多摩駅 西東京バス/1,010円 ・GWの増発便あり、2台で運行 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【1日目】 秩父湖バス停〜埼玉大学山寮 ・三峰神社方面への車道を進む。途中、二瀬ダムの上を通る ・西武バスの秩父湖〜三峰神社間は自由乗降区間なので埼大山寮前で降車するとよい 埼玉大学山寮〜反射板跡地・登尾沢ノ頭 ・埼大山寮前の左手を秩父湖に向かい下り、しばらく進むと吊り橋あり ・吊り橋を渡ると登山道が始まる。紛らわしい分岐には道標が立っているので、案内に従い進む ・580mから1320mまで、一気に650mを登るハードな区間 ・登尾沢ノ頭へは、森の中を西方向になだらかに登っていくと三角点あり ※途中、作業道に入り込まないように注意 反射板跡地〜造林小屋跡 ・森林軌道後の殆ど勾配のない区間 ・終盤、レール、車輪、牽引機(?)などの残骸がある場所を過ぎると間もなく造林小屋跡 造林小屋跡〜二瀬分岐 ・造林小屋跡過ぎて、すぐのガレ登りを進む。登り始めてすぐの場所に水場あり ・最初の急登を登りきると広くなだらかかな林間の登り。尾根沿いにも踏み跡があるが藪がうるさいので、尾根の南側を進んだ方が良いか(目印を見失っても尾根に出て進めばルート復帰できる) ・再び尾根沿いの急登、しばらく進むと南東面のトラバース道を進む ・トラバース道を過ぎると木々のない開けた場所に出ると北ノタル ・林間のなだらかなルートをしばらく進む。苔むした景色がイイ感じの区間 ※造林小屋跡先に軌道跡のルートが続いているので、そちらに進まないように注意 二瀬分岐〜和名倉山(白石山) ・二瀬分岐にザックをデポし、和名倉山までピストン ・山頂まではなだらかな林間のルート。途中木々のない南方に展望の開けた場所が千代蔵ノ休ン場 ・和名倉山山頂は木々に囲まれ展望なし 二瀬分岐〜テン泊地・水場 ・二瀬分岐から暫く下っていくと木々に囲まれた平らなスペースがあり、そこでテン泊 ・水場はブリキの道標が立っている場所から東方向に進む 【2日目】 テン泊地〜川又分岐〜東仙波・カバアノ頭 ・テン泊地からしばらく下ると川又分岐、その先の開けた場所が八百平 ・八百平から東仙波までの区間はアップダウンの少ないルート ・途中西方向に開けた場所が吹上、雁坂峠、甲武信方面の展望良好。ルートを外れ、吹上の頭までの登るが木々に囲まれ展望なし、標識等なし ・東仙波から東方向に見えるピークがカバアノ頭、見晴らしの良い笹原を進む。ルートを外しているがはっきりとした踏み跡あり 東仙波〜西仙波〜山ノ神土〜将監峠 ・東仙波を越えるとしばらく岩場の稜線、その先シャクナゲの林を進むと西仙波 ・西仙波の先のリンノ峰は西側を巻いて進むのが正規のルート。ピークへは西仙波側はルートなし、藪漕ぎで進む。ピークの展望なし、下りは藪はないが脆い岩場、根付き悪い木々があるの注意して下る(登る人はいないと思うが) ・リンノ峰の先のもう一つのピークは西側を巻いて進み、唐松尾山、西御殿岩の東側を巻いてしばらく進むと山ノ神土、その先が将監峠 将監峠〜竜喰山 ・将監峠から飛龍山方面に少し進むと左手に鹿除けの柵があり、クマササの中に柵に向かって薄らとした踏み跡があるので、そこを登っていく ・柵沿いに急登を登ると展望の開けた岩場あり、そこから東南方向に登っていくと竜喰山の山頂 ・竜喰山山頂は木々に囲まれ展望なし 竜喰山〜大常木山 ・正規のルートではないがはっきりとした踏み跡あり ・大常木山手前から岩場の小ピークの繰り返し。脆い岩場、根付きの弱い木々があるので、手掛かり足掛かりに注意! ・大常木山山頂からは北方の展望良好。歩いてきた東仙波、カバアノ頭、その向こうに和名倉山が見渡せる 大常木山〜大ダル〜禿岩・飛龍権現 ・大常木山の先にも小ピークの繰り返しあり ・岩場の小ピークを越えるとあとは正規ルートとの合流点までの下り ・正規ルートに合流してしばらく進むと、水場、その先に禿岩。禿岩からは南方向に開け、奥多摩の山々、富士山、南アルプスの展望が広がる ・禿岩からさらに進むと飛龍権現 飛龍権現〜前飛龍 ・飛龍権現を過ぎてすぐ急斜面の100mほど下り、そこからなだらかに登り返すと前飛龍 ・ピークを越えしばらく進むと岩場のピーク(前飛龍の標識は少し下った場所の岩場のピークにあり) 前飛龍〜熊倉山 ・前飛龍から先は、まず200mほどを一気に下る。その後、熊倉山まではなだらかな下り 熊倉山〜サオラ峠 ・この区間はなだらかな、のんびりとした下りが続く サオラ峠〜丹波 ・最後の下り区間で600mをジグザクに下っていく。弱った足腰に止めを刺すような下り、国道が見えてくるとクマ除けのフェンスを抜けてゴール地点、丹波のバス停に到着 埼玉の深奥部の縦走とあって歩きごたえのある縦走コース 秩父湖から和名倉山までは破線ルートだが、以前とは異なり道標も設置され、道迷いの心配は少なくなっていた。 ルート上の難所は、 ・体力的には秩父湖から反射板跡地までの登り区間と将監峠から丹波までの下り区間 ・危険個所は大常木山の山頂部の岩場 ・番外としてリンノ峰の藪漕ぎ 灌木、クマササが生い茂る前でまだ歩きやすく、暑くなる前の新緑の眩しいシーズン GWとはいえ、途中すれ違った登山者は7、8名、見かけた鹿の数の方が多いような状況で、静かな落ち着いた山行を楽しむことができた |
写真
装備
個人装備 |
ザック 1 50L
ザックカバー 1
ストック 1
水筒 1 2L+1L
ヘッドランプ 1 単4×3
ランタン 1 単4×2
ナイフ 1
コンパス 1
地図 1 山と高原地図
ストーブ 1
ガスカートリッジ 1
ライター 1
コッヘル 1
カトラリー 1 スプーン、フォーク、シェラカップ
ツェルト 1
グラウンドシート 1
シュラフ 1
マット 1
食糧
携行食
帽子 1
グローブ 1
レインウェア 1
フリース 1
着替え アンダー、靴下、下着
タオル 1
ファーストエイドキット 1
GPS 1
予備電池 1 単3/単4
エマージェンシーシート 1
ゴミ袋 2
携帯電話 1
健康保険証/運転免許証
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感想
ゴールデンウィーク後半は、以前から計画をしていた秩父深奥部の和名倉山へ
1日目は秩父湖から入り和名倉山に登り、二瀬分岐の近辺でテン泊
2日目はテン泊地から将監峠、将監峠からは稜線伝いに竜喰山、大常木山を経て飛龍権現、飛龍権現からは赤線を繋ぐため丹波へ下山
というプラン
前日の夜からの強風と雨も、電車での移動中には収まり、西武秩父駅でバスに乗るころには晴天に変わる
バスに揺られ約1時間、秩父湖に到着
満員乗車のバス+三峰口駅からの臨時便でみ、秩父湖での降車は自分ひとり
さすがマイナールート、静かな山歩きが楽しめそう
秩父湖でバスを降り、二瀬ダムを越え、埼大山寮横から吊り橋を渡る
ダムとか吊り橋とか最初からテンションが上がる
吊り橋を越えると登山道が始まる
以前は道迷いの多いルートだったようだが、道標が立てられルートに悩む場所は少ない
いきなりの急登を登り、尾根沿いのルートにでると木漏れ日と涼しい風が吹く初夏の景色
昨夜の荒れた天気が嘘のよう
急登がひと段落すると反射板跡地
今回はルート上の地図に名前が載っているピークは巻かない、というルールをたてる
ルールに従い登尾沢ノ頭に寄り道
反射板跡地から造林小屋跡までは、軌道跡に沿って、勾配の殆どないルートを進む
途中、ワイヤーや、ドラム缶、レール、車輪、牽引機などの錆びた残骸が残る
なぜがそうした昔を偲ばせる残骸に心惹かれ、無意識に写真の枚数が増える
造林小屋跡からは再び登りルート、途中スズタケの密生した林間を抜けるところで、目印を見失う
尾根沿いに登りルートに合流するが、尾根沿いのルートは踏み跡はあるものの、張り出した枝がうるさい
尾根沿いから南面のトラバース道に入り、開けた場所を越えると北ノタル
北ノタルを過ぎると、南八ヶ岳のような苔むした景色
宮崎駿のアニメの風景のような感じ
しばらく進むと二瀬分岐に到着
二瀬分岐でザックをデポし、和名倉山の山頂に向かう
山頂まではなだらかな登り、木々に囲まれた中に和名倉山の山頂に到着
木製の和名倉山の標識と、ブリキ板の塗装の剥げた白石山の標識
埼玉県民としては「和名倉山」と呼ぶのが正しいのだろう
二百名山の山頂としては、がっかり感が否めない山頂の景色だが、自分的にはここまでのルートは充分楽しめたので満足
二瀬分岐まで戻りザックをピックアップし、本日のテン泊地を探す
分岐少し下ったところに木々に囲まれた平らな空間があり、本日の宿泊地とする
水場も近くにあるはずだが探すのに一苦労
汲み終わって戻ってから看板を見つける
今回は距離が長いこともあり軽量化のためツェルト泊とした
設営後、簡単に夕食を済ませ、18時前にはツェルトに潜り込む
夕方からまわりの強風が吹き始めるが、木々に囲まれた空間は風の影響を受けることもなく、強風の音を聞きながらいつの間にか眠りについていた
狭いツェルトも眠るだけなら快適で、今回は結露を拭う必要もなく、明け方まで熟睡
目覚ましで一度起きるが、2度寝してしまい出発が遅れる
2日目は、寝坊のため予定より1時間遅れの5時30分スタート
夜半の風も治まり2日目の快晴!
早朝、爽やかな空気の中、将監峠へ向かう
一般ルートということもあるのか途中3,4名の登山者とすれ違う
東仙波からカバアノ頭、途中リンノ峰と寄り道
カバアノ頭までは気持ちのいい稜線歩き、リンノ峰は人が歩いた気配のない藪漕ぎ
少々、予定外の時間をかけ過ぎこの後の行程に影響を残す
将監峠からは、前回の縦走時は巻道ルートを歩いたので、今回稜線沿いに竜喰山、大常木山の山頂を越えるルートを進む
竜喰山までは破線ルート、最初はクマササの生い茂った急登を登る
踏む跡がついているのでルートは分かりやすい
竜喰山の山頂は展望なし
標高2011mの竜喰山、2010年には翌年の2011年辰年の年賀状のネタのためたくさんの人が登ったらしい
竜喰山から先は地図にルートの記載がないコース
記載がないものの踏み跡ははっきりとついている上、稜線に沿って進むのでコースに悩むことはない
大常木山の手前から岩場を越えるコース
脆い岩に、根付きが弱い木、手掛かり足掛かり気を付けながら進む
天気も良く、展望も開けた稜線の岩場歩きがしばらく続き、大常木山に到着
大常木山からは歩いてきた和名倉山からのルートが一望でき、しばらく満足感に浸る
大常木山を過ぎると後は下山ルート、禿岩で景色を楽しみ、飛龍観音からは赤線を繋ぐため丹波に向けて下山
飛龍山は寝坊と、途中の寄り道で時間が足りず今回はスルー
丹波に向けての下山は、15時45分のバスの時間が微妙な感じになり急ぎ足
急な下り続き疲れた足腰にダメージが重なっていく
サオラ峠からの下りで止めを刺されるような感じ、最後は疲労感一杯で丹波のバス停に到着
何とか15時45分のバスに無事間に合う
2日間で37km、累積標高も2800m近く、なかなかヘビーな山行
アルペン的な稜線の景色が望めないが、この時期ならでは新緑の景色は期待以上だった
何よりもGWとは思えない人の少なさ、この時期に静か山行を堪能したいならぴったりのエリア
好天にも恵まれ充実した2日間、大満足の山行
丹波から秩父湖まで延長された赤線にも重ねて満足
前回の谷川の縦走で、苦労の量とレコのボリュームは比例するものだと思ったが、今回も想像以上の長文になってしまった
最後まで読んで頂いた方、長文にお付き合い頂きありごとうございます
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