時間との闘いで苦渋の決断(駒津峰〜甲斐駒ヶ岳〜小仙丈ヶ岳)


- GPS
- 09:13
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 2,212m
- 下り
- 2,549m
コースタイム
- 山行
- 8:21
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 9:14
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
仙流荘→北沢峠(1340円) 帰り:歌宿→仙流荘(1040円) ・バスは自由乗降が可能です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・甲斐駒ヶ岳直登ルートは、すごく難しいわけではありませんが、 すごく易しいわけでもない中級向けルートです。 鎖等は一切ありませんが、浮石は少ないです。 ・甲斐駒ヶ岳から摩利支天へは鉄の棒を頼りに進んでいましたが、 どこかで間違えたようです。 ・丹渓新道はルートは明瞭で、テープもたくさんありました。 ・仙水小屋、仙丈小屋ともに水は豊富に流れてます。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
猛暑日が予想されていた土曜日、いよいよ高山の季節到来です。
この週末から仙流荘〜北沢峠のバス運行開始、かつ芦安からのバスは未運行なので、
比較的空いているかなあということで、南アの北沢峠を目指します。
とはいえ、バスの運転状況から歩けるコースは限られます。
ヤマレコで記録のない百高山の駒津峰、山梨200名山候補の摩利支天を目指すため、
甲斐駒ヶ岳メインで、プラス仙丈ヶ岳かアサヨ峰を加えることを検討。
丹渓新道は初めてなので惹かれますが、仙丈ヶ岳を経て丹渓新道を歩くとなると、
バスの時刻表からコースタイムの60%弱で歩かなければなりません。
仙水峠及び小仙丈ヶ岳をチェックゲートとし、臨機応変に考えることにしました。
始発バス発車時刻の1時間前に仙流荘に到着しましたが、既に長蛇の列。
貴重な梅雨の晴れ間で、皆さん考えることは同じのようです。
バスは9台発車し6台目に乗車、予定時刻より15分早く北沢峠に到着できました。
北沢峠からは仙丈ヶ岳に向かう人、テン場に向かう人で分散し、
双児山経由の登山道は思いのほか空いていました。
双児山で森林限界を超え、いつもの登山とは異なる高揚感を覚えます。
いつでも登山は楽しいのですが、やはり夏山の高山は別格です。
駒津峰の素晴らしい景色を堪能し、甲斐駒ヶ岳に到着。
北沢峠からの登山者よりも、黒戸尾根経由のトレラン風の強者が多かったです。
摩利支天までは道に迷ったこともあり、コースタイム20分をまさかのオーバー。
立ち寄る方は非常に少ないですが、寄る価値は十分あるでしょう。
最初のチェックゲートの仙水峠では、摩利支天のタイムロスが響き、
コースタイム60%に対して15分遅れ。
挽回可能な数字かなと考え、アサヨ峰は見送り、仙丈ヶ岳に向かいます。
得意の登りで挽回しないとと思うものの、区間で5分程度の短縮が精一杯。
そして最終チェックゲートの小仙丈ヶ岳に5分遅れで到着し、決断を迫られます。
‐仙丈ヶ岳でのんびりし、北沢峠に引き返す
∪臂罐岳を目指し、北沢峠に下山
仙丈ヶ岳を目指し、丹渓新道を下山
だ臂罐岳を諦め、仙丈小屋経由で丹渓新道を下山
,離團好肇鵑亘椣佞任呂覆い掘↓はバスに乗り遅れるリスクが高いと判断し、
△寮臂罐岳登頂よりも、丹渓新道を歩くい鯀択します。
苦渋の選択でしたが、丹渓新道はとても素晴らしい登山道でした。
甲斐駒ヶ岳や鋸岳を前方に望み、振り返ると仙丈ヶ岳。
お花畑あり、ガレ場ありの変化に富んでおり、登山道の整備も行き届いてました。
初めて歩くマイナーな登山道をバス時刻ギリギリで挑むのはリスキーでしたが、
道迷いの心配がなかったのは大変助かりました。
最後の区間のコースタイムが2時間50分と長く、
間に合っているのか確認できないのは不安でしたが、バス時刻の約20分前に下山。
下山口の林道からは鋸岳が大迫力で見ることができ、フィナーレも最高でした。
仙丈ヶ岳は登頂できませんでしたが、駒津峰、摩利支天、丹渓新道、
北沢峠〜甲斐駒ヶ岳の赤線繋ぎ、と盛りだくさんの計画を実行でき、
バス時刻の制約からくる7時〜16時の限られた滞在時間を120%楽しめました。
とはいえ、コースタイムの60%をベースに計画するのはとても忙しく、
やはり山はのんびりと歩くのがいいなあと改めて思い直した山行となりました。
それにしても6月中旬に夏山を歩けるとは、非常に得をした気分の一日でした。
hirokさん コンばんは
常人なら甲斐駒でのこのルートで最終バス間に合うかどうかでしょう!
さすがに早いですね〜
これまた天気が良い!(オッサンいつも曇りか雨)
仙丈は諦めて正解でしたが、さすがルート考えていますね〜
しかし、やはり例年に比べ残雪少なくですな〜
kazuhagiさん、こんばんは
これまでもバスの時刻が気になる山行は多数ありましたが、
今回は一番ギリギリだったかと思います。
途中まではずっと予定より遅れていたので、
バス間に合わなかったら何時間歩けばいいのだろう?と考えながら歩いたり。
最後の区間のコースタイムがやや緩めに設定されていたので助かりました
今回は全く天気の心配の要らない一日で、迷うことなく行き先も決まりました
いつもこうだといいのですが、梅雨だとそうもいきませんね。
雪は本当に少ないです。
バス会社の方も除雪作業が非常に楽でした、とおっしゃっていました。
hirokさん こんばんは
この日私は黒戸経由で甲斐駒でしたが
山頂でほんの少しお会いしていたようでした。
風景の変化もさることながら、植生の変化やお花の種類がとても豊かで
素晴らしいです
限られた方しかこの計画の遂行は難しそうですが、
こんなルート計画もあるのかと、
驚嘆と発見の交錯する思いで拝見させて頂きました
私もふだん単独行の時は、公共機関利用であることと、
何より縦走が好き+ピストンを好まないという思考が強いため、
興味深く拝見させていただきました。
時間のせめぎ合いの中、意欲的な山行、大変お疲れ様でした
shitoroenさん、こんばんは
黒戸尾根は大人気ですね。
それにいかにもすごそうな方が多くて、黒戸尾根らしいなあと思いました。
私も以前、道の駅白州の最寄りのバス停から歩いたことがありますが、
終電から歩くとは恐れ入りました。
体調管理が大変そうで、とても真似できません。
shitoroenさんも縦走好き+ピストン嫌いですか。
日帰りではなかなか計画が難しいですが、それを考えるのも楽しみです
私は以前とは違ったルートで歩くのが好きなので、
何とか丹渓新道を取り込みたいなあと考えて、無理筋の計画になってしまいました。
標高が激しく変わるので、花や植生が多数見れて楽しいコースでした。
でも次回からはもっとゆったりと歩くと思います
hirokさん、こんばんは。
北沢峠から2山狙いですか。
改めてそのパワーに驚きます。
登りを強くする秘訣は何でしょうか。
心肺をきたえるのでしょうか。
仙丈ヶ岳は、思い入れがあります。
山歩きを始めた頃2009年で、初のアルプス、初の3000m峰。いまでもプロフ写真でも使ってます。しかし当時はこれが精一杯の状態でした。
なつかしく思い出しました。
雪解けがはやく、いつもの季節より早いアルプス。
天気も良くて、素晴らしい展望です。
しかし、長谷村はやっぱりとおいですよね。
sat4さん、こんばんは
もはやsat4さんにアドバイスできるような立場でもないのですが、
強いて言えば、「兎と亀」の亀になれ、ということでしょうか。
ペースを一定に保つことにより、結果的には早く歩けていることが多いようです。
今回のように後半に大きな登り返しがある時はなおさらで、
前半の甲斐駒ヶ岳ははやる気持ちを抑えて歩きました。
その甲斐もあって、小仙丈ヶ岳への登り返しは相当いいペースで歩けたつもりでしたが、
それでも計画(CT×60%)を15分短縮しただけで、愕然としました。
小仙丈ヶ岳で悩んでいる間に、せっかくの貯金をあっという間に使い果たすことに。
やはり60%をベースの計画は無理があったようです。
仙丈ヶ岳に登ったのは似たような時期かと思いますが、
雪の量が全然違いますね。
私も最初の仙丈ヶ岳は北沢峠からのピストン、徐々に欲が出てきますね。
hirokさん、おはようございます!
ようこそ信州へ!
タイトルを拝見しただけで、山業の全容が把握出来ました
2座狙いのルート、昔研究しましたからね
ただ、このルートは時間の制約が厳しく、このような善戦まで持ち込む
だけのスピードが無いので、アッサリ断念したルート候補でした。
摩利支天へのミスが無ければ、達成されていたかと思います!
hirokさんの力量、流石ですね〜
北沢峠からの甲斐駒〜摩利支天を周回するルート取り、登山を始めた頃
歩いたルートそのもの
とても懐かしく拝見いたしました。
今シーズン中には、再訪したいと思っていたところです
それと、甲斐駒と仙丈!遠くの山梨から眺めていました
tailwindさん、こんばんは
ようやくと言うか、もう信州の季節になりました。
やはり高山は超気持ちがいいですね
さすが地元、当然ながら2座狙いは研究されたのですね。
何度も計算するも、これは無理だろうなあと思いながら、突っ込みました。
短縮するとすれば摩利支天をカットするぐらいでしたが、
ここは妥協したくなかったので。
バス始発が5時の季節に実行すればだいぶ楽になるなあと思いながら、
その時は混んでいるしなあと、没に。
小仙丈ヶ岳では、「仙丈ヶ岳はいつでも登れるし」と自分を渋々納得させました
おっとtailwindさんは山梨でしたか
確か前回も私が長野に近づいた時は山梨にいらっしゃったような記憶が。
意図的に避けられているのでしょうか
hirokさん こんばんは〜
お邪魔 いたします。
いい景色 良いコースの レコですねー。
お天気も 最高ー
早速 お気に入りリストに登録(私は いつか ぱくって 歩きたいリスト 勝手に指定しておりますが
感想と記録を拝見しますと 一泊では 時間との闘い
待っているんですねー。
山の中で 時間との戦に敗れると ながーい歩きが待っていそうですし。
この前 歩いたときに 最終列車との 戦いがありましたから、よけいそう感じてしまいます〜
その前に 仙流荘までどうやって行くかが 私的な問題ですが、、。
今回もぜひ行ってみたくなるレコ
では 梅雨時ですが
いい山歩きを
tsuiさん、こんばんは
この日は梅雨の晴れ間としては、滅多にないほどの最高の天気でした
天気がよいと足取りも軽くなりますが、
景色を眺める時間も長くなるので、やはりゆっくりと歩かないともったいないですね
今週末からは芦安からのバスも開通(=甲府駅からのアプローチも可)しますし、
いろいろな選択肢が増えてくるのでは。
また仙流荘へは東京から直通バスが出てますし、
確か茅野駅からの直通バス(JR?)もあったかと思います。
超健脚のtsuiさんならば、いろいろな選択肢が考えられそうなので、
楽しみにしてます。
時間との闘いに敗れた時は惨め&過酷な林道歩きが待っていたので、
最後は必死に山を下りました。
林道が見えてきた時には、ほっとしたものでした
hirokさん、こんばんは。
苦渋の選択、そういうことだったのですね。
この日は山日和だなあと思いながら、次男の学校の
イベントで暑い中都心をウロウロしていました。
なんとも羨ましい写真ばかり。目の毒です
北沢峠、一時期定番でした。どう定番かというと
テント泊によるベースキャンプ方式で、甲斐駒ケ岳と
仙丈ヶ岳に登るという、お気楽パターンでした
(このパターン、3回やりました)
甲斐駒ケ岳への直登ルート、また歩きたいなあと
思います。
それにしても、バス9台ですか
私はいつも晩秋だったので、1台目のバスに乗って
いました。
youtaroさん、こんばんは
いろいろな選択肢が考えられただけに、
歩きながらも頭の中がいっぱいでした。
結果的には丹渓新道を歩けて良かったです
登りで使っても、仙丈ヶ岳を見ながら歩けて楽しめそうです。
予想通りとても静かな登山道ですし。
北沢峠は理想的なテン場ですね。
バスで到着してテントを張れば、軽くなった状態で百名山2座を登れるので。
仙流荘は芦安よりは空いているかなあと思ったものの、
予想以上の盛況ぶりでした。
紅葉が終わったぐらいが、静かに歩けていいのかもしれませんね
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