記録ID: 910947
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トレイルラン
大雪山
大雪山系・十勝連峰縦走FP
2016年07月06日(水) ~
2016年07月08日(金)
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
体力度
10
2~3泊以上が適当
- GPS
- 27:38
- 距離
- 70.8km
- 登り
- 4,822m
- 下り
- 5,155m
コースタイム
1日目
- 山行
- 3:54
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 4:52
2日目
- 山行
- 10:21
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 11:22
15:21
3日目
- 山行
- 9:34
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 11:23
15:23
天候 | 全日晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 飛行機
旭川空港1005→1100旭岳 旭川電気軌道いで湯号バス(1000円) 旭岳山麓駅1115→1130姿見駅 旭岳ロープウェイ(1800円) 復路 十勝岳温泉1727→1810上富良野駅 上富良野町営バス(500円) 上富良野駅1821→1838美瑛駅 JR富良野線(360円) 美瑛駅1842→1857旭川空港 タクシー(3300円くらい) 所変われば品変わる。列車一つとっても東京とは乗り方が異なる(無人駅なので運転士が改札する。乗客に中国人が多くて、改札に列を成す)。美瑛駅ですら夕方は閑散としておりタクシーが必ずいるとは限らないようだ(が、駅では列車到着に合わせてタクシーが詰めている模様)。復路は綱渡りの移動になり気疲れした |
コース状況/ 危険箇所等 |
全般的に危険個所はとくになく、多少の雪上歩行あるもののいずれもアイゼンなしで歩行可能だった(もちろんあるに越したことはない)。ビバークポイント随所にあり、水さえ確保できればいざとなればどこでも夜を越せそう。 白雲岳山頂付近: 夏道通りにいくと雪渓を登降するのが正解のようだが、わりと急なので雪渓を避けて岩場を直登した 白雲岳避難小屋: 小屋は平日だというのに40人くらい入っていてほぼ満床だったと思われる。テン場は残雪・ぬかるみ多く、乾いた地面は6張り分くらいか(雪上にテント設営していた組もちらほら)。水場はすぐそばに用意された雪渓の融雪水 南沼〜双子池: ブッシュひどい。笹などが道を覆い隠しており、道はわかるが足元が見えない。背丈より高い枝葉も覆い被さっていて目に入らないよう注意する必要あり。早朝なら朝露で全身濡れることも考えられる 双子池キャンプ指定地: 残雪・ぬかるみ多く、現時点では4張り分程度か。双子池まで戻るとビバークポイントあり。水はオプタテシケ山斜面の雪渓融雪水 オプタテシケ山北東斜面: 双子池テン場からの取り付きが雪渓で、夏道がはっきりせずルーファイ難しい |
その他周辺情報 | 下山口の十勝岳温泉凌雲閣、施設はちょっと古そうだけど、バス待ちの間にゆっくり温泉に入れる。外観はカミホロ荘のほうがキレイかもしれない |
写真
ようやくのことで双子池キャンプ指定地に到着し、これまた最後に残った区画を確保した。まだ日が高いうちに到着できたので、シュラフも干す。この晩はまったく風がなく冷え込みも弱かったので、熟睡できた。白雲に比べて標高が低いおかげかもしれない
装備
個人装備 |
靴:バハダ2ミッド(2代目)
|
---|---|
備考 | 航路利用にあたり持参できない持ち物があり、その対応が必要。 ・ガスカートリッジは預入・機内持込不可。旭川空港総合案内所で購入した。旭川空港WebのFAQによれば予約もできる。問題は使用後だが、保安検査場で回収してもらった ・ライター・マッチは預入不可、機内持込は1個まで。予備は現地調達が必要になる 山中に営業小屋がないため、水・食料を自分で確保する必要がある。 ・水は雪渓融雪水が主になる。直接飲用の可不可は僕にはわからないので、いちおうすべて浄水することにして、浄水器(Sawyer Mini)を使用した。煮沸消毒でもよいのだろうが、大量の水を毎度煮沸するのは非現実的 北海道の2,000m級は中部山岳3,000m級に匹敵するようだ。 ・夜用の防寒着を充実させるべきだった ・使い捨てカイロが役に立った ・ルートは森林限界上で樹林帯がほとんどない。日焼け対策必須 動物・虫には思ったほど悩まされなかった。熊鈴を付けている人が意外に少なかった(1割いない)。 ファストパッキングにあたり、今回用意・利用した主な装備等。水除いて約9kgだったが、できれば水込みで一ケタにしたいところだった ・Salomon Peak 30。走れる20~30Lを探していて見つけた(というか30Lは必要だった。20Lでは無理)。ハーネスがベスト風で、ショルダーストラップにポケットが多数あって便利。軽くてフィット性もよく、とっても気に入った(こんなパックがあるなんて隔世の感あり)。メインファスナーが脆弱すぎるところが玉に瑕 ・ミニマリストパッドは効果の程がよくわからない。とくに不満はなかったけれど ・ポールはブラックダイヤモンドのディスタンスFLZを調達。強度を優先したのでカーボンより少し重いけれど使ってみれば大して気にならない。ツェルト設営にポール使うので必携だったが、雪渓や藪漕ぎにも必要だった ・アライテントのスーパーライトツェルト1は利用2回目。風でひしゃげるのは相変わらずだが、風さえなければ非常に快適だった。今回はなぜか結露もなし、湿度低かったから? ・食料は切り詰めてアルファ米が主だったが、何かタンパク質がほしいところ ・腸脛靭帯にゴンテックスのテーピングをしていたのだが、3日間貼りっぱなしで剥がれないし、痒くもならないし、まったく問題なし。びっくり |
感想
今回の目標は、ヾ案А↓2泊3日でCTx0.62以下、2我しない・もの失くさない。いずれもほぼ達成できてよかった。
もともと宿泊山行が苦手なうえに、北海道という慣れない山域なので、準備に相当な時間を要したが、Web/ヤマレコのおかげでいろいろな情報が簡便に手に入るのはとてもありがたかった。週間予報とにらめっこして日程を決めたが、すべて晴天に恵まれて、夢のような3日間を過ごせてとても嬉しい。
ヤマプラによれば、全行程は標準CT 44時間25分 / 67.3km。僕のタイムは3日間計27時間37分(休憩込)で、CTx0.62の計画どおりとなった。テン泊装備山行だとCTx0.62が僕の巡航速度のようだ。
脛をぶつけた擦り剥き、藪での擦り傷、足指の水膨れあり。しかし、足をくじいたり膝や筋肉を痛めるといった歩行に影響する怪我がなかったのはよかった。いちいち気を付けたおかげで珍しくものも失くしていない。
7月上旬の平日なので空いていると期待していたら、主要なピークはどこも人が多かった。もっとも、南沼〜オプタテシケ山は人が極めて少なかった。
トレランと呼べるほどのスピードは出せていないが、ほぼトレラン気分で行っているのでトレランに分類する。この山行スタイルはファストパッキングなのだろう、たぶん。呼び名はどうでもよいけれど、こんな山行ができるようになったのはトレランやっているおかげだと思う。
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