乗鞍岳 岩井谷から往復15時間
- GPS
- --:--
- 距離
- 25.7km
- 登り
- 1,764m
- 下り
- 1,762m
コースタイム
- 山行
- 14:14
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 15:00
2.40 1640m 岩魚見小屋過ぎ林道終点
2.45 1600m 林道から岩井谷へ
10.22 2702m 千町尾根合流
11.31 3025m 乗鞍 剣が峰
11.46 3025m 乗鞍 剣が峰発
15.21 1930m 薮突入
16.19 1640m 岩魚見小屋過ぎ林道終点チャリデポ
16.30 1326m 岩井谷林道ゲート
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
岩井谷は大きな滝は無くロープは一度も使わなかった 千町尾根は奥千町小屋から上は這松の藪漕ぎ有り |
写真
感想
今年の二月に雪崩に会って敗退した乗鞍岩井谷、是非夏に沢登りでリベンジしたいと考えていた.大魔人、兄ちゃんの三人で挑戦した.深夜自宅を出て岩井谷集落へ急ぐ.出発は深夜2時の約束、林道を進むとゲートがあった.ゲート前の広場には兄ちゃん、大魔人が既にいた.準備をして1時半にチャリでスタート、標高差300mのきついダート漕ぎ、僕と大魔人が先行して岩魚見小屋を過ぎた終点まで1時間チョイ、チャリが苦手な兄ちゃんをしばらく待った.
さて地図ではこの先も林道が延びていたが暗くてよく分からず少し下って1600m林道から岩井谷に入渓した.水が冷たい、3000mから流れ出す水はキンキンで上下ともカッパを着込んで遡行する.大きな滝はないが所々瀞があって巻かなければならない.岩井谷は苔むした素敵な沢だが如何せん寒い、早く闇夜が開けて日が射さないだろうか.
岩井谷が再度林道に合流する1860m付近でようやく明るくなって来た.ここまでが試練だった.明るくなってしばらく遡行中に転倒してストックの下段を一本折った.うーん悲しい、兄ちゃんも一本暗闇で沢に流して無くしてしまった.まあ仕方がない,一本で頑張ろう.
岩井谷は2400m付近で二俣になるがここまで快適に遡行する.ナメ滝も続き素敵な沢だ.厳冬期に雪崩で敗退した地点を通過してあの時はヤバかったと思い出す.二俣が近くなると湿原地帯に出た.素晴らしい高山植物が咲き乱れこれが桃源郷か.
本当は二俣から左俣を詰め権現池に出て山頂直下に出たかったが左俣は水が少なく薮で進めなかった.右俣を詰め千町尾根に2720mで合流する作戦に変更.しかし2400mから2700mの合流点までが素晴らしかった.高山植物と日本庭園、ここは天国か?雲海を見下ろしながらの贅沢な遡行.これが沢登りの醍醐味だ.皆こんな素敵な場所があったのかと感動。
天国を詰めて行くとまもなく登山道に合流.ここで沢道具を干してデポして荷物を軽くして剣が峰を目指す.千町尾根は長くて辛いので人はいないだろうと思っていたら一人だけすれ違った.さあ山頂が見えた.ゴーール.山頂は畳平からの登山者でごった返していた.山頂では何人かの登山者からHP見てますと声を掛けられた.有り難うございます.
さあ写真を撮ったらダッシュで返ります.誰もいない貸し切りの千町尾根、デポを回収して歩き出すと何と這松の藪漕ぎ、手入れがされていない様で足元も見えない,這松が痛い、足は傷だらけだ.スピードも全く出ない。ウーン、こんなバナナ、20年前に来た時はきれいに整備されていたのに、、、、這々の体で奥千町小屋に着いたがこの辺りは素敵な湿原が広がっていた.ニッコウキスゲやコバイケイソウなど来て良かった.千町尾根はここからは快適だった.
チャリデポに着くには千町尾根を1950mポコ手前で離れて薮を漕ぐ事にする.さあ薮に突入標高差200mの急な薮だが下りだから問題ない,靴のまま水も気にせずガンガン下った.大した薮も無く林道に合流出来た.合流してしばらく歩くとチャリが見えた.夜中は暗くて分からなかったが林道は続いていてこれを利用して1860mまで歩いて遡行すれば2時間は短縮で来たかもしれない.
さあチャリにまたがればダウンヒル.下りは10分とかからなかった.ゴーール.15時間の完全燃焼でした.もう体ぼろぼろですが楽しかったです.
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