鴨沢バス停-雲取山-七ツ石山-鴨沢バス停


- GPS
- 07:42
- 距離
- 22.6km
- 登り
- 1,706m
- 下り
- 1,707m
コースタイム
- 山行
- 7:11
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 7:42
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
復)鴨沢バス停16:03-16:40奥多摩駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
堂所から下には、泥濘のところあり。 小雲取山への登りは急なので、ペース配分を誤ると、最後、きついです。 七ツ石山の下から小雲取山の辺りまで、スズメバチ様の虫に付きまとわれました。 奥多摩小屋のところで確認したときには、スズメバチに擬態したアブのようでしたが、それ以前に付きまとわれていたのが、同じアブなのか、スズメバチなのかは不明です。 |
その他周辺情報 | 鴨沢バス停の隣で、生ビール飲めます。 |
写真
感想
3連休なので、1泊2日で雲取山に行きたいと思っていた。
しかし、前日の金曜日、疲労困憊で、翌日からの山行の計画が立てられない。
土曜日、一日休息をとりながら、日帰りでいける山にしようと考えた。
横浜の最寄の駅の始発に乗っても、奥多摩駅着08:12で、08:35発丹波行きのバスに乗っても、登山開始は09:15過ぎで、コースタイム8°50'では明るいうちに山を降りることは難しいのは、以前調べていた。バスの最終18:36には間に合うだろうが、いくら里に近いとは言え、17時過ぎまで、山の中を歩く無理はしたくない。
基本、公共交通機関だけ使って山に行っているが、明るいうちに山を降りるには、どこの始発に乗ればよいか、調べることにした。横浜駅の始発04:46でも奥多摩駅着07:18。第三京浜と南武線が交差する武蔵新城まで車で行って、始発04:45に乗れば、奥多摩駅に06:52に着き、07:00発の鴨沢西行きのバスに乗れる。これならば、07:45頃に登山を開始し、17時前には山を降りられる。雲取山は初めてだが、途中休憩と山頂での食事休憩を入れても、コースタイムではいけると踏んだ。ハプニングがあっても、最終バスの18:36には、余裕があるし、避難小屋も含め、小屋もあるので、天気の急変に際しては、小屋泊もあり、と日帰りの雲取山を決める。
03:45自宅を出発。山小屋では珍しくない時間だが、普段始発でも5時過ぎに出るのと比べたら、随分早い。夏でも夜明け前だ。事前に調べていた武蔵新城駅近くのコインパーキングは、2箇所続けて満車。4時過ぎなので、まさか満車はないだろうと高をくくっていたが、なんとか第3候補のパーキングに止めることが出来た。ローソンで昼ご飯用のおにぎり3個を買い、駅のベンチで買い込んでいた朝ご飯用のパンを食べ、始発を待つ。朝方は曇っていたので、日の出の時刻を過ぎても、ゆっくりと明るくなってくる。電車に乗って、やっと普通の山行のペースになってきた。
無事に登山口まで行けるめどが立ったので、帰りのことを考える。
17時前には、バス停に戻って来れそうだが、最終バス18:36の一つ前は16:01(事前調べ、当日、バス停の時刻表では16:03)と2時間半、間が空く。16時過ぎにバス停に戻ってきたら、2時間半待ちはきついな。ぎりぎり間に合わないのは、勘弁してほしい。どういうペースであれば、間に合うのか。山頂を12:30に出れば、下りのコースタイム3°30'から、可能と判断した。山頂を12:30までに出れれば、16:01のバスを目指すことにしよう。
07:40頃、ほぼ満員のバスが鴨沢に到着。16:01のバスに乗ろうとしている人、いますか?と聞いてみたい気はするが、それもできずに、トイレに行ったり、靴紐を締めたり、ストック出したり、カメラ出したり、準備に少し時間がかかり、7割がた人たちが出発したあと、07:45頃出発。
ホームグラウンドの丹沢と比べると、石や木の段差がほとんどなく、腿を上げて歩かなくてもよく、とても歩きやすい。さすが東京の百名山、よく歩かれている道だ。
傾斜はそれなりきついところもあるが、危ないところや、迷うようなところもない。
順調に歩いて、時間もまずまずと、歩き始め2時間の休憩をとっていたところ、大きな蜂が頭の周りを飛んでいる気配。チラッと見えたタイガーカラーと、その低い羽音は、もしや。慌てて、ザックとストックを拾い上げ、そろりとその場を離れる。刺激しないように、けど、なるべく早足で歩いていく。しかし、ずっと周りをまとわり付いてくる。ときどき髪の毛に触れる。手で払うと攻撃していると思われてしまうから、背を低くして、髪から遠ざける。時々、羽音が聞こえなくなったときは、遠くに行ってしまったのか、ザックか服に止まっているのか、判別できない。林の中で日射しがなかったので、蒸れを避けるために防止を脱いでいた。途中まで手で持っていたり、ベルトに挟んでいたが、その前の休憩でザックにしまっていた。何度も、髪にタッチしてくる。そのたびに、背を低くして振り払う。屈伸運動をしながらの歩行。
ときどきは、明らかに遠ざかって行ったなと、わかるときがあるが、1〜2分もすると、戻ってくる。彼の縄張りを早く抜けたい、と先を急ぐが、いつまでも付いてくる。そもそも彼の縄張りは、100m単位ではなく、1kmあるいは10kmの単位なのでは、ないかと、思いはじめた。ミツバチは相当な距離を飛行するではないか。VAAMの宣伝にそのことが使われていた。山では黒い服は着ないように。蚊や蜂などが好んで寄ってくる色だからだ。ちゃんと、真っ白な服を着ているのに。それで、黒い髪の毛に寄ってくるのか。それとも、さっき休憩で食べていた月餅の胡麻餡の香りに興味があるのか。
立ち止まったら刺されそうで怖い。とにかく、刺激しないように動き続けることを考えた。以前、他の山でスズメバチを見つけて、その場を静かに離れて事なきを得たことはある。こんな風に追いかけられたのは初めてだ。しかも、相手をしっかり視認していないので、余計怖い。スズメバチかクマ蜂か?相当大きいことだけは、わかる。
すれ違った人に、助けを求めたいと思っていたら、僕の頭の周りを飛んでいる彼を見て、ヒエーと悲鳴を上げてそそくさと下っていってしまった。途中、休憩している人を追い抜いていったが、その人たちには目もくれず、ひたすら僕の周りだけを飛んでいる。ブナ坂の辺りまで来て、数分、姿を見せない時間ができて、少し安心して、帽子を取り出し、被り、水を飲む。その後も間隔はあくものの、ときどきまとわり付いてくる。ただ、帽子を被ったことで、直接頭を射されることがないだろうと思うだけで、気分が大分落ち着いた。開けたところに来ると、まとわり付く頻度も減ってきて、写真を撮る余裕も出てきた。奥多摩小屋のところでは、大勢が休憩していたので、ここでは、何かあっても対処してもらえるだろうと、休憩を取った。それまでは、ここで射されたら、七ツ石小屋まで運ばれるのだろうか、などと考えていたのだ。奥多摩小屋の前で休憩しようとしていたら、緑の大きな葉っぱの上に、タイガーカラーのでかいヤツがのそのそ歩いているのが見えた。スズメバチではないように見える。スズメバチに擬態する虫がいることは、TV番組で見ていたように思う。それまで僕を追っかけまわしていたのと同じ個体なのかどうかは分からないが、虻のようである。アブなら安心なのかどうかは分からないが、少なくともスズメバチのようにすぐに命にかかわるようなことにはならないんだろう。その後も、ときどき回りにまとわりつかれることがあったが、恐怖心は少なくなった。
そんなこんなで、ずっと巻き道を通ってきたし、足早に歩いて来たので、小雲取山の手前の急坂では、極端にペースダウンしたものの、12:00丁度に山頂に着いた。
昼ご飯を食べて、12:25に下り始める。これで、16:03のバスには間に合う。バス停で最悪2時間半待つことはない。しかし、こうなると、行きに巻いてきた七ツ石山に行ってみたくなる。地図では、山頂を巻いたときのコースタイムは書かれているが、山頂を経由したときの時間が、いまひとつはっきり分からない。とりあえず、分岐まで行って、そこまでの所要時間で判断しようと思った。
分岐のブナ坂では、10分短縮。これなら、仮に20分余計にかかったとしても、その後の下りでカバーできるだろうし、今日の足の調子なら、最後は走ることも出来そうだった。
ブナ坂から七つ石山山頂までの登りはきつかった。誰ともすれ違わなかったというのもあるし、ここで、これだけ標高をあげたら、その後の下りもそれなりにきついのだろうな、というので、少し時間も気になった。膝や足首などが痛いわけではないが、腿が上がらない。タイガーカラーと格闘して、スクワットを何度も強いられたのが、利いているのか。
それでも七ツ石山の下の水場でおいしい水をたっぷり飲んで、空のボトルにも汲んだので、元気回復。その先の分岐点で残りのコースタイムが確定すると、やっと時間を気にせずに歩けるようになった。結局山頂から分岐までは20分で降りてきたので、巻き道+10分で、想定内であった。14時を過ぎると、もう登ってくる人はほとんどなく、前後にずっと人影を見ない、歩きになった。登山口近くで4頭の鹿の親子を見た。ヘリポート横では、直近で草を食み、こちらを全く無視、随分人馴れしているなと思ったが、こちらは登山道から少し離れているところで、じっとこちらを伺っていた。小鹿を連れているから、少し警戒している様子はあったが、慌てる様子もなく、しばらくしてから離れていった。
さて、バス停には15:23に着。トイレの前にホースで水が使えるようになっていたので、ストックと靴の泥を落として、靴と靴下を脱ぎ、バス待ちの列に加わり、前回安達太良山に行ったときに二本松駅前のセブンイレブンで買った非常食用のピーナッツの袋を開け、ぽりぽりと齧りながらバスを待った。非常食には、チョコ系やゼリー系も持っていたが、しょっぱいものが食べたかった。
しかし、今回の山行は、ハチ?と時間ばかり気にしていて、山の景色や、木々とたっぷり触れ合えなかったな。初めての山の時には、行き帰りの交通の便や、道の様子が分からないところがあるが、小屋泊まりなら、もう少しゆったりと楽しめたかもしれないと思うと、横浜からの日帰り強行は、ちょっと反省です。
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