立山(雄山・大汝山・富士ノ折立)〜雷鳥沢から神の道をゆく〜
- GPS
- 47:41
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 1,006m
- 下り
- 1,014m
コースタイム
- 山行
- 1:20
- 休憩
- 1:44
- 合計
- 3:04
- 山行
- 6:36
- 休憩
- 2:04
- 合計
- 8:40
天候 | 概ね晴れ 今回、「山の天気予報」((株)ヤマテン)の会員となり剱岳山頂・立山山頂の天気予報を 参考にしました。毎日17時に2日先までの詳細な予報がメールで届きます。 私たちの山行期間中の予報は「大当たり」。信頼性は高いです。お勧め。 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
扇沢駅周辺の駐車場は有料と無料があり、無料駐車場は第1・第2と用意されています。 22日(金)の夜出発し、扇沢市営第1駐車場に午前1時過ぎに着きましたが6-7割方 埋まっていました。車中仮眠組がほとんどだと見受けられました。 アルペンルートの時刻、運賃などはオフィシャルHPで⇒ http://www.alpen-route.com/ 7月23日〜8月31日は運賃が2割引きとなるファミリーきっぷの適用があるので、家族で 立山に登ろうという方は忘れずに申込用紙を印刷し、記入して持参しましょう! 私たちが利用した日はトロリーバスの始発が7:30。切符の販売が40分前の6:50からと なりますが、早い人は5時半には並んでいました。家族はゆっくりさせるとしても 代表者だけでも早めに並ぶのが吉。 観光バスなども続々と入って来るのであっという間に大行列となります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【室堂ターミナル ⇔ 雷鳥沢キャンプ場】 整備された石畳と階段の道が続いているので危険箇所はなし。 但し、エンマ台から雷鳥荘間は地獄谷の火山ガスが風に乗ってやってくると強い刺激で 咳き込みます。濡れタオルが効果的なようで、水場も設置されています。 【雷鳥沢キャンプ場 ⇒ 一ノ越 (母恋坂=神の道 ルート)】 山と高原地図(2015)に「迷」マークが付いていることもあり、歩く人は多くない ようですがもったいない!!! 室堂平からの単調な石畳の道とは違い、登山道らしい登山道とでも言いましょうか、 足元には高山植物が咲き乱れ、左上を見上げれば立山の峰が堂々とそびえ、 道は一ノ越が近づくにつれて岩岩してきて、子供達はアスレチック感覚で楽しみながら 登ってくれました。 テントサイトの最奥、浄土橋を渡ってすぐ右へ折れ、赤ペンキの○を辿り、橋を2回渡ると 後は一ノ越へ向け徐々に高度を上げていくこととなります。 赤や黄色のマーキングが豊富にあり、要所要所に「この先立入禁止」の道標も設置されて います(最近整備されたようです)。 晴天という好条件下ではありますが、子供達もマーキングを追っかけて一ノ越まで 難無く辿り着けました。 個人的な感想としては、道迷いの危険性はほとんどないのでは?というくらい整備 されています。 【一ノ越 ⇒ 雄山】 ガレ場の急登です。落石を起こさないよう細心の注意を持って歩きましょう。 ここを下山で使うのは個人的には嫌です(下山してくる人は多いです)。 私たちが登った日は、登山中のおじいさんが1回、下山中のおばあさんが2回(同じ人) 数メートル転げ落ちてきました。 爺さんと一緒に登っていた性質の悪いコゾー(あえてそう言わせてもらいます)が 爺さんの再三の注意にも関わらず、落石を起こす危険のあるところをわざわざ選ぶように 登り、拳大程度の石を何度も落としていて危険でした。最後は足首をひねったようで 爺さんに足をもまれていました。 【雄山 ⇒ 大汝山 ⇒ 富士ノ折立】 一ノ越から雄山への登りを経ているのでそれほど難しくはありません。 下りはスリップに注意。 ※大汝山、富士ノ折立ともピークには立たず 【富士ノ折立 ⇒ 大走り入口】 ガレ場の急な下りです。子供達をスリングで作った簡易ハーネスで確保するつもりで 用意してきましたが、足の置き場を指示しながら何とか確保せずに下れました。 内蔵助カールの上部まで降りてしまえばもう安心。 【大走り ⇒ 雷鳥沢キャンプ場】 山と高原地図には「急坂」「浮石注意」「整備不良」の記載があり、ネットを徘徊しても 情報(特に子連れ登山の)がそれほど多くなかったので、かなり構えて足を踏み入れました。 この大走り、ゴールの賽の河原が近づくにつれて悪路になっていくので注意。 息子は最後の最後に転んで岩に膝を打ちつけて目から汗が・・ でも個人的には大走りより、丹沢のバカ尾根の下りの方がずっと嫌いです。 大走りは膝痛が出ることはなかったです。 |
その他周辺情報 | 【テント場】500円/人・泊(3泊目からは無料らしいです) 広くてフラット。地面は固くてペグは半分位しか打ち込めませんでした。 私はインナーテントのみ4箇所ペグを打ち、他は石(張り綱固定用にゴロゴロしてます) を使ってしっかり固定しました。 管理棟内に水洗トイレ、水場。管理棟に向かって右側、管理棟に近いテントサイトの隅 にも水場あり。洗い物はこちらで、とのこと。 【トイレ】 ・雷鳥沢キャンプ場管理棟内 ・一の越公衆トイレ ・雄山山頂 ・大汝休憩所 【登山届の提出】雷鳥沢キャンプ場の管理棟内、水場・トイレの入口にポストあり。 【売店】雷鳥沢キャンプ場の管理棟には何も売っていません。一番近い雷鳥沢ヒュッテへ 行けば生ビールも飲めるし、アルコール・ソフトドリンクの自販機、ちょっとした飲食が 可能です。 【温泉】雷鳥沢ヒュッテ(600円/人)は18:30まで外来入浴可。 一番風呂は熱くて熱くて入れません。内湯は広いのでザブザブ水を流し込んでも無駄、 一向に温度が下がりません(T_T) 内湯から外湯への移動の際、わずか数メートルの距離ですが屋外へ出ることとなります。 そこはヒュッテのテラスで風呂上りの一杯をやっている人達から丸見えなので、素っ裸 はやめときましょう。 外湯は狭いので適温にするのに時間はかかりません。熱くても諦めてはいけません。 男湯は中々の丸見えっぷりですが、別山を目の前に望む最高のロケーションです。 【雷鳥との遭遇】 ・みくりが池温泉前のハイ松帯につがいの雷鳥が住み着いているようです。 去年も今年も見ることが出来ました。 ・大汝山頂直下の岩場で1羽見ました。堂々として立派な雷鳥でした。 |
写真
感想
昨年立山に登ろうと雷鳥荘に2泊するも、悪天候に阻まれ登ることができませんでした。
談話室で酒飲んで、枝豆つまんで、山雑誌を読みふけり、それでも時間を持て余し、雨の中
雷鳥荘から室堂平まで雷鳥探しウォーキングをして、結局最終日の夜になってようやく星空も
見えて晴れてくれました。
不完全燃焼での帰り道、来年はテント泊でリベンジしよう!と決めました。
そんな私たち家族4人の立山登山の記録です。
「住」の部分の装備は・・
[テント]モンベル ステラリッジ4
※張り綱に石を固定するための延長ロープ使用
※グランドシートはタイベックで自作
※テントの中敷きとしてオールウェザーブランケットを使用
[シュラフ]
ナンガ ポーリッシュバッグ 450DXロング(725FP?)快適使用温度:−6度
ナンガ/オクトス UDD BAG 450DX(770FP)快適使用温度:−4度 2つ
ナンガ/オクトス オーロラライト 450DX(760FP)快適使用温度:−5度
[マット]
サーマレスト Zライト ソル ショート
ニーモ ZORショート
ニーモ オーラ20S(51cm×122cm)を2つ
※マットは全てショートサイズ。ザックの上に足を載せて眠るのでショートで十分です。
シュラフの性能は子供たちにとっても十分でした。ポーリッシュバッグはいつも私が夏の
アルプスで使用していて寒かったことはないので450タイプで揃えました。
ステラ4も家族4人と荷物を入れれば結構ギリギリなサイズなのでテント内の温度は高め。
私はシュラフのファスナーを開けたまま寝、子供たちはシュラフの外に暑くて
這い出ていました。
室堂ターミナルから雷鳥沢キャンプ場まではコースタイムにして約1時間、子供たちにも
できる限り荷物を担いでもらいました。
出発時にザックの重さを量ったところ・・
私:19kg
カミさん:12kg
娘:5kg
息子:4kg
でした。重さはともかく4人分の2泊の荷物はやはり多いですね。三脚を持って
行ったら20kg超えていました。
子供たちは文句も言わずにがんばってテント場まで担いでくれました。
明けて登山当日、6時に出発。子供たちは空身でストックだけ持たせました。
母恋坂、神の道とも呼ばれる道でテント場から一ノ越へ登りましたが、素晴らしい道でした。
おそらく最近整備が進んだのでしょう、要所要所に立ち入り禁止の道標も設置されて
おり、迷う要素はほとんどないのではないかと感じました。
室堂平から石畳の道で一ノ越へ向かうルートと立山の峰の間を延びる道なので、
右を見ても左を見(上げ)ても、振り返って見ても絶景です。
神の道と大走りについては、あらかじめカシミール3Dの地形図にウェイポイントを
打っておき、それをGPSに落とし込んでおいたので何の不安もなく歩を進めることが
できました。
一ノ越から雄山への登りはいろんな人が登っています。まさに老若男女、登山経験の
豊富な人から初めての登山の地がこの立山だという人まで、したがって落石を
起こされるリスクがかなり高いと言えます。
実際に数メートルで止まったとはいえかなり大きな石が落ちるのを目にしたし、子供が
好き勝手登って拳大の石を平気で転がしているのも目にしました。
雄山山頂、雄山神社の峰本社でのお祓いは私たちが登った日はかなり混み合っており、
写真を撮る暇もほとんど与えられません。お祓いを受けた後、一歩退いて撮影しようと
したら叱られました(危ないからダメって)・・3003mの山頂標での写真もささっと2枚だけ
やっと撮りました。
大汝山までは「春を背負って」の影響か登山者は多かったです。ここまでのピストンの人が
多かったようです。
大汝休憩所の小屋番さんはかなり個性的で面白い人なので、ぜひ小屋にお金を落として
美味いものを食べましょう。また来たくなりますよ。
雄山から先はガスが濃くなってしまったので眺望は楽しめませんでしたが神の道が
素晴らしかったのでよしとしましょう。
富士ノ折立から内蔵助カール上部への下りはスリップ注意。子供たちはどうしても
スピードをコントロール出来なくて走り出しちゃったりするのだけど、この場所で
それをやられると非常に危険です。一歩一歩慎重に足を置く場所を指示しながら
下りました。
大走りも最初は急坂とも大変とも感じないのですが、なんだかどんどんガレてきて
いやらしくなってきます。
大人も気を付けないとこけます。ここを登りで使うのは嫌だなという程度の急坂です。
ボッカさんいたけど。
賽の河原まで無事下り、テント場が目前となると子供たちはがぜん元気が出ます。
まだそんな力が残っていたか!浄土橋を渡りテン場までの最後の階段、小猿のように
ひょいひょい登って行きました。うらやましい。
最終日、雷鳥荘までの登りがこたえます。荷物全然減ってねぇ・・持ってった食材が
たくさん余ってしまった。
肉焼いて、酒飲んで、ちょっとつまんで、これで満足しちゃってあまり食べなかった。
食料をどれだけ準備するか、これは次回への課題です。
テント泊はキャンプでは何度かしているけど、登山で、しかも2泊というのはカミさんも
子供たちも初めてでした。天気も含め、どうなることかと不安の多い山行でしたが、
終わってみたらみんな大大満足の立山リベンジ登山となりました。
はじめまして。先週、初めて立山に行きました。雷鳥沢〜一ノ越までの母恋坂ルートに関して、大変参考にさせて頂きました。特に、テント場を出て直ぐの渡渉ポイントが。早朝の暗い時間でしたので、助かりました。おかげさまで立山満喫できました。ありがとうございました。
snowbyさん
コメントありがとうございます。またお返事遅れましてすいません。
ぼくの記録を参考にしていただけたとのこと、ありがとうございます。お役にたててうれしいです。
母恋坂、とってもいい道ですよね!妻・子連れゆえ山と高原地図の「迷」マークにびびっていたのですが杞憂でした。紅葉のピークの時期はさぞきれいでしょう。
snowbyさんの立山のレコも見させてもらいましたが、快晴の立山を満喫できた喜びがもりもり伝わってきます(^_^)
ぼくはと言えば、9月23日〜24日で山に行って来ました。snowbyさんの立山レコや、twitterから続々と届く立山の快晴写真を見ていたので、直前まで迷いに迷いましたが結局涸沢に向かいました。
紅葉のど真ん中であったろう立山にすればよかったかも・・一緒に登った友人と、来年の秋は立山に行こうぜ!と今から盛り上がっています。そのときは奥大日に是非登りたいです。
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