タカネビランジ満開の鳳凰三山を歩く
- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,998m
- 下り
- 1,863m
コースタイム
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 7:05
天候 | 曇り時々晴れ一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
広河原に下山しバスで戻った |
コース状況/ 危険箇所等 |
赤抜沢の頭から先は道が少し細くなり岩場の下りもある。 白鳳峠からは標高差約900mを一気に下りけっこうきつい。 |
その他周辺情報 | 芦安に日帰り入浴施設がある |
写真
感想
鳳凰山と言えばタカネビランジの花。ちょうど見ごろの時期で、ちょっと早いがホウオウシャジンも見たいので1泊2日での縦走とした。
昨日甘利山を歩いたその足で夜叉神峠へ。夜叉神の森に宿泊し気合を入れて登山開始。
さすが有名な山だけあって広い道が夜叉神峠まで続いている。1時間ちょっとで夜叉神峠へ。小屋前の展望場所からは白根三山がよく見えた。ちょっと雲が出てきている。
ここから少し平坦の道となった・・と思ったらいきなり急登となった。杖立峠まで約400mを延々登る。樹林帯で花もなく我慢のしどころだ。やっと着いた杖立峠は尾根の先のようなところで展望も何もなし。ちょっと休んで先に向かう。勾配は緩やかになったが相変わらず樹林帯の登りが続く。
登り切ったところが苺平。開けた場所を予想していたが樹林の中のただの平坦部だった。昨日登った甘利山からの道が合流しているが難路らしい。ここで大休止して昼食を摂る。
あとは緩やかに下っていくと30分ほどで南御室小屋に着いた。小屋脇に湧き出している水はとても冷たくて美味しかった。小屋周辺には花が多くここでも大休止。高校生グループがテント泊の準備をしていてにぎやかだった。
登山道は小屋裏に続いておりいきなり急登が始まるがそれも少しで緩くなり、木々が低くなってくると突然森林限界の飛び出した。そこはもう砂払岳の直下で花崗岩の岩と砂礫が広がっていた。
お目当てのタカネビランジもあちこちに咲いていて大感激。濃いピンク色から白花まで個体によって色が違う。誰かが植えたようなかんじだがこれも自然のなす姿だ。
花々を眺めながら砂払岳を下ると今夜の宿薬師岳小屋に着いた。ザックを下ろして手続きをしていると突然の雨。あと10分遅れたら大変だった。
雨は2時間ほどで止んだので薬師岳まで行ってみる。小屋から10分ほど、それもサンダル履きで着いてしまった。が、ガスっていて何も見えずすぐに戻った。
0時ころに目が覚め、外に出てみると満天の星だった。朝は期待できそうだ。
そして4時に置き、今度はちゃんと靴を履いて薬師岳に向かう。東の空が少し赤くなってきている。
山頂で待つことしばし、太陽が顔を出した。ご来光だ。雲海の向こうでゆっくり高度を上げていく。少しづつ明るくなり、富士山や八ヶ岳も見える。もう感激。反対を向くと、北岳が赤く染まっている。山腹には鳳凰山の影ができ、これまた素晴らしい眺めだった。
満足して小屋に戻り朝食。支度して出発しまた薬師岳に登る。さっきより日が高くなって周りの山々もよく見える。展望を楽しみながら最高峰の観音岳に向かう。日差しも強く朝なのに暑いくらいだ。
ところが、観音岳山頂に着くころにはもう雲が出始めてきた。地蔵岳も雲に隠れがちになっている。急いで地蔵岳に向かうが観音岳からの下りは思いのほか長かった。
赤抜沢の頭に登り返す。ここでもう一つのお目当ての花、ホウオウシャジンを見つけた。細い葉と垂れた先に付く花。鳳凰山でしか見られない花に出会えてまたまた大感激。
ザックをデポして地蔵岳に向かう。下り切ったところが賽の河原で何体ものお地蔵さまが真っ白の砂礫の中に立っている信仰の場所だ。目の前には地蔵岳のオベリスクが立ち上がっている。
登れるところまで登ってみようと、はじめガレた場所を登っていくと小さな祠があった。連れはここで待機し自分だけさらに登ってみる。けっこうなクライミングとなったが、突端の岩峰の基部で断念。下りの方が怖かった。
とにかくこれで三山縦走は完了し、あとは下るだけ。と思って赤抜沢の頭から高嶺に向かったが、ここの登り返しが一番の急登できつかった。周りも完全にガスって何も見えず。高嶺からの下りも激下りでおまけに岩が濡れて滑るので大変だった。激下りが終わると今度はガレ場が続き歩きにくい。ハイマツの海から樹林帯に入ったところが白鳳峠だった。
ここで昼食を摂り、大休止として広河原までの大下りに備える。
白鳳峠からしばらくガレた下りが続く。不安定な石が多く捻挫しないよう慎重に歩く。ガレが終わり樹林帯を下っていくと下に行くほど急になりハシゴも現れた。おまけに雨まで降って来た。樹林帯だから大丈夫と思ってそのまま歩いていたら急に強くなりあわてて雨衣を着込む。登山道もやや泥状になり滑る。こんな時の急降下の登山道は本当に歩きにくい。我慢して淡々と下っていくとやっと林道が見えた。雨も上がり林道に出て雨衣を脱ぐとホッとした。
林道を歩いて広河原に到着。行程すべて無事終了した。会いたかった花々に出会え、満足の山行だった。
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