槍ヶ岳 上高地ー中房温泉 4日間
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- GPS
- 31:48
- 距離
- 36.9km
- 登り
- 2,774m
- 下り
- 2,829m
コースタイム
- 山行
- 7:01
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 7:12
- 山行
- 6:19
- 休憩
- 2:49
- 合計
- 9:08
- 山行
- 8:28
- 休憩
- 5:08
- 合計
- 13:36
天候 | 晴れ 時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
中房温泉から安曇観光中房線乗合バスでJR穂高駅:¥1,700 |
コース状況/ 危険箇所等 |
槍ヶ岳登頂は岩場の基本は必須 東鎌尾根も所々危険箇所及びハシゴ多数あり、ある程度の慣れが必要 |
その他周辺情報 | 中房温泉は下山口徒歩5秒:左側のテントにザック置き場あり。入浴料:¥700 |
写真
35Lザックでの旅なので、昼は全て小屋食をいただきます。
カレーはどこに行ってもうまいねぇ
この日本にまずいカレーがあったら、それの方がレアだよ。
カレー最高!
小屋の方が”今日は燕から大勢来るかと思っていたんだけど、全然来ないんだよね”なんて言ってました。
感想
昨年から、夏山メジャーコースで3泊4日の旅を検討。
最初は地元南アルプスの塩見岳から北岳の4日間で計画を練るも、なかなかの山深い地域であり、自分の経験値と力では無理がある、と判断。そこで若い頃何度か行っていてアプローチ方法だけでも土地に明るい上高地を出発またはゴール地点とした山行を検討しました。
そうなるとやはり槍ヶ岳には登っておこう、とメインの目標を決め、出発日は8月9日。
しかししかし、そうなると行動3日目の8月11日が”山の日”に当たってしまい混雑が予想され、表銀座の順コースを辿ると槍ヶ岳の登頂日が三日目となり混雑日と登頂日が重なる。そこで上高地出発の逆コースとし、且つ悪天候や体力的な問題があった場合は槍にだけは登り中房温泉には抜けずに上高地に引き返す、という短縮プランもアリ、という事で計画化完了。
さらに、三日目を出発し東鎌尾根を下り水俣乗越に到着した時点で、体力的/時間的に無理がありそうであれば槍沢に下って上高地に戻る、というエスケーププランも考えに入れ”いつでも家に逃げて帰られる”…計画で実行に移したのでした。
地元飯田線沿線からはどこに行くにも不便で、距離は近いのに朝早い上高地行きバスに乗るためには前泊が必要となります。8日の日は仕事の後一旦家に戻り山の支度をして松本で前泊。
初日は05:30発の上高地行き直行バスを利用。
JRのムーンライト信州号が運行する日は04:45発の新島々行き電車が運行されるのですが、当時は非運航日。
松本から上高地までの久しぶりの道中は、若い頃ツーリングで通った事や、乗鞍スキー場に通った頃の事を思い出しながら車窓を眺めているうちに一睡もできないまま上高地に到着。
1日目はほぼ平坦路で楽なはずが、意外に気温が高くてきつかった。槍沢ヒュッテでテント場利用の申込みをし、カレーとペプシをいただいてほぼ予定通りババ平のキャンプ地に到着。ここは比較的きれいなトイレと無料の飲料水が利用できるのが嬉しいです。
3日目に歩く予定の東鎌尾根を眺めながらウィスキーを飲んで早く寝なきゃと思うが年甲斐もなく興奮しているのか寝られない。星の写真を撮ったりラジオを聞いたりして長い夜を過ごす。
2日目は次第に斜度がきつくなる槍沢を辿り、バテバテになりながらも予定より早く殺生ヒュッテに到着。やっぱ早出するってのは価値がありますね。
テントを設営し殺生ヒュッテから東鎌尾根に上がり槍ヶ岳山荘に到着。外のテラスで山頂や広がる景色を眺めながら牛丼を食い、その後登頂成功。やっぱこういう岩場は慣れないね。特にハシゴが嫌いだよ。
午後はテントに戻ってゆっくり。
3日目。昨晩爆睡できたためか、意外にも体調も体力的にも問題がないので、予定通り進む事に決めテントを撤収。朝露が全くついておらず、内側に結露もなく且つ無風だったのでで家で収納するようにしまいこむ事が出来余裕。で少しだけ早めに出発。ヒュッテ大槍にトラバースする道を辿り東鎌尾根に取り付き先ずは水俣乗越を目指します。
東鎌尾根はなかなか厳しいルートでハシゴも多く、息が切を切らしながら進んでいると、若者や慣れた様子の同年代の方々は涼しい顔をしてすれ違って行く。こいういう時に自分の経験のなさを思い知ります。
早出の分を保ちつつ水俣乗越に到着し、問題ないのでそのまま進むと決意。これ以降は抜け切らないと途中棄権できないので腹をくくる。
ヒュッテ西岳で久しぶりに携帯の電波が拾えて、家族や友人にメールした。DOCOMOは大抵のところで繋がるがauは山に弱いですねぇ
さらに進み大天井ヒュッテで500円のポカリスエットをいただき、その後大天荘までの1時間はヘバりにヘバりつつ進み、一番心配した3日目が終了。
大天荘のテント場は大混雑でしたが、若者が荷物を置いていた場所があり”ここにどうぞ”と声をかけていただき確保できた。助かった。
ここからは小槍付きの槍ヶ岳がゆっくりと展望でき大満足。
4日目。もう体も臭いし下界が恋しくなってきた。まだまだ山にいたい気持ちも気力も残ってはいたが、とにかく風呂に入りたい。こんなに風呂に入りたいと思ったのはセブ島に駐在していて時以来初めてだなぁ。でもあん時はちゃんと毎日シャワーは使えたけど。
今日は行程が短いので6時すぎに出発。道中多数のコマクサが咲いていて、止まっては撮影したりしながらゆっくりと進み、燕山荘には遅立ちの分遅れて到着。燕岳に行ってきて且つ下山後温泉に入ると15:55のバスが心配。迷わず登頂をパスする事にする。今回初めての予定変更。燕岳はまた日帰りで来たらいいさ。
どんどん下って12時丁度に下山完了。登山口から徒歩5秒の中房温泉に入り、チキンカレーと缶ビール二本いただきゆっくりとバスを待つ。
14:00のバスでJR穂高駅に15時頃には到着。しかし着いてみると普通列車が1時間半後という事で、プラス750円払って乗り継ぎ駅の岡谷まで特急あずさを利用。贅沢だなぁ!でも穂高駅で1時間も待ってれば、ホラ、ビールとか色々と飲んだり食ったりとかで750円以上出費するもんね。ははは。
5時すぎには家に帰着。良い旅でした。
反省及び要改善点:
・登山靴って4日間も履いていると信じられないくらい臭くなるって事を知った。何か臭い対策ないかな?
・ラジオ好きにとって周波数プリセット式のが欲しくなった。標高が高い場所だと、あまりにも遠くの局が聞こえてしまい、地元の天気予報を聞き逃した。大天荘のテン場でJ−WAVEがはっきりと聴こえたのには驚いた。
・ザックはもっと担ぎごごちが良いのが欲しいな。
・今回は予備の食料を持ちすぎた。
・自作のアルコールストーブは使い勝手に何も問題ないが、途中消火が出来ないので燃料を無駄に消費してしまう。今回消化蓋を作って持って行ったが、蓋をしても十分に酸素不足に出来ないらしく、燃え続けて異常燃焼のような感じになってかえって危険な感じだった。売ってるものを買ったほうがいいのかな。
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