記録ID: 939637
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜
白馬大池から栂海新道で親不知へ
2016年08月09日(火) ~
2016年08月12日(金)
体力度
10
2~3泊以上が適当
- GPS
- 35:46
- 距離
- 54.8km
- 登り
- 3,253m
- 下り
- 5,076m
コースタイム
1日目
- 山行
- 3:02
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 3:06
距離 5.5km
登り 681m
下り 130m
2日目
- 山行
- 9:22
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 10:10
距離 16.2km
登り 1,069m
下り 1,302m
3日目
- 山行
- 10:41
- 休憩
- 2:46
- 合計
- 13:27
距離 19.6km
登り 1,167m
下り 2,027m
18:22
4日目
- 山行
- 6:45
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 7:37
距離 13.5km
登り 364m
下り 1,631m
12:52
ゴール地点
天候 | 8/9 曇り時々雨、のち晴れ 8/10 晴れ 8/11 曇りのち晴れ 8/12 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
中央道府中⇒(京王バス)白馬八方⇒(アルピコ交通)栂池高原→(ゴンドラ/ロープウェイ)栂池自然園 新宿を6:35か8:15に出るバスに乗れば、充分その日のうちに白馬大池まで行けます。 帰路: 親不知駅(えちごトキめき鉄道) Suica等のICカードは使えません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎栂池自然園〜白馬大池〜三国境 メジャーなコースなので歩いている人も多く、問題になるような所はありません。 ◎三国境〜朝日小屋 三国境からは格段に人が減ります。 朝日岳を巻いて朝日小屋に行く水平道は、名称とは異なりアップダウンがかなりあります。累積標高差は300mくらいあると思われ、山頂を通るのとさほど差がないような気がします。標高差が多少多くなってもアップダウンを繰り返すより、連続して登って下降する山頂経由の方が楽かも知れません。 ◎朝日小屋〜白鳥小屋 朝日岳へ登れば黒岩山までほぼ下りで、池塘が点在するアヤメ平や黒岩平があり、快適な道でした。 黒岩山から犬ヶ岳まではアップダウンが続き、標高が低いので気温が上がり、暑さとの戦いでした。サワガニ山の辺りは痩せ尾根で、灌木があるので高度感はないけど、新潟県側はかなりの絶壁です。 犬ヶ岳から白鳥山へは、さらにアップダウンが続きます、特に下駒ヶ岳の登りは急で疲れました。 ◎白鳥小屋〜親不知 シキ割から坂田峠への下りは急です。それ以外は取り立てて問題はありませんが、標高が更に下がるので暑さが厳しくなります。 ●テント場/小屋 ・白馬大池: 幕営料1,000円。テントの張り綱を石で固定するのは禁止、ペグを使えとの事でした。水場は小屋の前の黒いタンクの水が蛇口から汲めます。塩素消毒済みとの事なので、多分、大池の水と思われます。トイレは男女兼用で洋式。 ・朝日小屋: 幕営料1,000円。水は豊富で蛇口から汲めます。トイレは男女別、和式。男性用は大が1室なので、トイレ渋滞もあり。 ・栂海山荘: 使用する際は事前にサワガニ山岳会へ連絡、との事です。テント場は小屋の前の一段下がった所が整地されています。水場はなし。 ・白鳥小屋: 山頂にある2階建ての快適な小屋で、窓からの展望が良いです。水場はなし。トイレは山頂の西側にあります。 ●水場 朝日小屋までは特に問題はないと思いますが、黒岩平以後は標高が下がって暑くなるので、水が補給できないと厳しいです。(特に北俣ノ水場と黄連ノ水場) 水は多めに持って行った方が良いです。 ・ツバメ平:水量が少ないので、小桜ヶ原手前の水場を利用した方が良いです。 ・小桜ヶ原手前の水場:赤男山トラバース道の木道が始まる手前の沢で、十分に出ていました。 ・水谷コル手前の水場:沢で豊富に出ていますが、小屋に近いので有用性は低いです。 ・黒岩平:休息ベンチの近くの沢で、水量は豊富です。 ・北俣ノ水場:出ていました。 ・黄連ノ水場:出ていました。 ・白鳥山ノ水場:確認してません。 ・シキ割ノ水場:細いけど出ていました。 |
その他周辺情報 | 下山後の入浴は親不知ピアパーク交流センター「まるたん坊」で入れるようです。 (入浴しても、炎天の道を再び歩くので行きませんでした。) 糸魚川の駅周辺には入浴施設はなく、大糸線で一駅先の姫川にある「ひすいの湯」しかありません。 |
写真
撮影機器:
感想
まず最初に端的な感想を述べると、暑くて疲れた!です。
今回、失敗だったのは水を2L強しか持って行かなかった事です。経験的に、2000mを超えるような山であれば、それで大丈夫なはずでした。しかし、宿泊地で十分な水が確保できず、標高も低くて気温が高かい今回のコースでは完全に判断誤りで、最終日はかなり脱水気味になり、最後の2時間は風もなく厳しい行程となりました。
後半の2日は標高が下がるので、暑さとの戦いになる事は当初から判っていたのですけどねぇ・・・
しかし、世の中には元気な人が多くて、炎天下のなか重そうなザックで登って行く何人もの人とすれ違いました。下りで参っている私とは大違いで、もう脱帽するしかありません。
暑さは辛かったものの天気はまずまずで、先週末の台風の影響が残っているのを懸念して出発を1日遅らせたのが功を奏したようです。毎晩、天の川が見られ、12日の未明にはペルセウス座流星群も見られたのは幸運でした。
今回のコースで、高山帯である白馬から朝日岳までと、池塘の連続する朝日岳から黒岩山までは気に入ったので、また行きたい気がします。
黒岩山から親不知までは、もう充分と言う感じはするものの、秋や春の涼しい時期には良いのかも知れません。それに白鳥山は小屋も快適で展望もあるから、坂田峠か山姥ノ洞まで車で行けば、手軽に楽しめるような気もします。
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コメント
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guchiさん、こんにちは!
小生もこのコース歩いてみたいんです。でも逆ルートで(^^;)
低い山は気温も高く、水も大量消費するので、確保が大変ですよね。初めて歩くコースは水場も信用できないところもあるし、なかなか難しいかと思います。
水は大変だったかもしれませんが、好天に恵まれて良かったですね。うらやましい限りです。
小生もいつになるかわかりませんが、guchiさんのレコを拝見し、親不知から白馬岳までの踏破したい想いがますます強くなりました。
mi88nさん、コメント有難うございます。
おお、このコースを考えておられましたか!
やっぱり、海から3000m級の山へのルートと言うのが気になりますよね。
逆コースの場合、アプローチが少し面倒ですね。
朝一から登り始めるには、前泊する必要がありますから。
あっ、俊足のmi88nさんだったら、少し遅く出発しても白鳥小屋まで余裕で行けるか
水に関しては、皆さん色々苦労しているようで、黒岩山とサワガニ山の間ですれ違った人は、7.5L持ってきたと言っていました。
盛夏を避けて気温の高くない時期に行けば、それ程多くなくても良いかも知れませんね。
ただ、秋の渇水期には涸れる水場もあるだろうから、やっぱり多めに持って行く必要なあるかも。
いずれにせよ、なかなか良いコースなので、ぜひ行かれてみてください。
guchiさん、こんにちは!
またまた、玄人が行くルートは違いますな〜
白馬山頂など颯爽とパスして雪倉岳に向かう・・・さすが渋いです!
海からスタート、あるいは海へゴール、こういうの好きですよ。
もう20年も昔ですが、酒田の海からスタートして鳥海山に登ったことがありましたが、男のロマンというにはシンドすぎました。
二言目には「衰えた」が出ますが、まだまだ、常人以上ですよ!
白馬の山頂へ行かなかったのは体力温存の為で「颯爽と」なんてものではありません。
海抜0mからというのは、確かに拘りたくなりますよね。
でも夏に栂海新道を登って白馬をゴールにするのは、考えたくもありません。
鳥海山も海からだと裾野が長いから大変ですね。
拘りがない私はブルーラインからで充分に満足してます。
今回、色々と凄い人に会いました。
朝日岳水平道の分岐で休んでいた時に会った若者は、夜通し歩いて海まで行くと言ってたし、白鳥山のシキ割で会ったトレランの人は、蓮華温泉の15時のバスに間に合うように頑張ると言ってました。他にも、剣から祖母谷へ降りて白馬へ登り返し、一度、蓮華温泉に下って朝日岳に戻り、親不知へ下るという大学の山岳部も居ました。
そういう人たちを見ると、14、5Kのザックに音を上げて、水を減らして脱水気味になっている自分が情けなくなります。
とは言っても、頑張ってもう一度、体を鍛えようという気はないのですけどね。
guchi999さん、コメントありがとうございました。
海まで行かれたとは感無量でしょうね。
私も今回初めて白馬に行き、朝日岳の方もいつか行ってみたいなぁ〜と、三国境の分岐で特に思ってたので、疑似体験で拝見できました。
降りていくほどに暑そうですが、白鳥小屋辺りまでは海も間近に見えていい感じですね。私には海まで行く気力が出る自信ないですが。。。
pewa-lakeさん、
海まで行けたのは良かったけど、実は、それほど感激はしていないのです。
海岸へ下りてゆく遊歩道は、以前、車で行った事がある観光地で、取り敢えず一区切りつけるか〜、という感じでした。
山道から直接海に出るのであれば、もっと違った感想になったのかも知れません。
朝日岳は、それほど期待していなかったけど、隣の雪倉岳と合わせて良い所でした、ぜひ行ってみてください。
海まで行く気力が出なくても、行ったら最後まで行かなくていけない気になります。
途中で下りるルートもいくつかあるけど、全部、下りてからの交通事情が悪く、長い林道や舗装路歩きが待っていますから。
お疲れ様です
歩いてみたいコースなんで、エエ勉強になりました!
詳細はまた今度教えて下さい!
夢は上高地〜日本海なんですが・・・
休みが取れんだろうな〜・・・
アッチさん、
上高地〜日本海ですか そりゃ大変だ!
日数もかかるから食料だけでも重いでしょうねぇ。
まっ、アッチさんなら可能だと思うけど、やはり休みが問題ですよね。
途中、天気の悪い日もあるだろうから、それも考慮するとテン泊だと半月くらいかかるのでは。
割り切って、全部小屋泊りにして荷物を軽く、トレランよろしく駆け抜ける、というのもあるかもしれません。
それでも、かなりの日数が必要ですね。
いつか行きたい栂海新道!
めちゃめちゃ参考になります!そうか、やっぱり水が問題なんですね〜
初日少し降られたようですが、ええお天気だったようで、素敵な稜線歩きでしたね〜。
いつか私も日本海を目指します!
お疲れさまでした!
クニさん、
夏は、本当に水がキーになります。
黒岩平は多分涸れることはないと思うけど、北俣と黄連が枯れていると厳しいです。
コース自体は、アップダウンがキツイ所もあるけど、クニさんなら問題なしです。
雪倉岳から白馬岳に続く嫋やかな感じのする稜線や、もう沢山だ!というくらい池塘がある素敵な稜線歩きが楽しめるので、「いつかは」とは言わずに3、4日の休みが取れる時に、ぜひどうぞ。
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