アルプス素人が初めてのテン泊縦走にチャレンジしたのは生意気にも槍穂だぜ!それってど〜よ?

親方@外道坊
その他1人 - GPS
- 107:21
- 距離
- 48.1km
- 登り
- 5,660m
- 下り
- 5,651m
コースタイム
- 山行
- 9:41
- 休憩
- 6:21
- 合計
- 16:02
- 山行
- 7:23
- 休憩
- 3:37
- 合計
- 11:00
- 山行
- 5:52
- 休憩
- 4:32
- 合計
- 10:24
| 天候 | 3日通しておおむね晴れ。ただしガスあり |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 自転車
鍋平から右俣林道入口まで自転車利用 下山は第2ロープウェイ利用(片道1500円。第1ロープウェイまで利用すると片道1600円。。。なんか損した気分) |
| コース状況/ 危険箇所等 |
縦走3日目のこと、奥穂高〜ジャンダルム間(ロバの耳辺り)で滑落死亡事故がありました |
| その他周辺情報 | ひがくの湯で入浴(700円のところヤマレコ割で600円に)食事もできてとても便利 |
| 予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
非常食
飲料
コンロ
コッヘル
地図
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
スリング
カラビナ4枚
|
|---|---|
| 備考 | コンロ持ってきているのにガス忘れた。。。orz |
感想
毎度どうでもよい記録です
この夏の帰省はいつものごとく紀伊半島遠征かと思ったのだが、みんなとの都合がつかないため単独で久しぶりに比良あたりを散策しようかと思っていたら義弟から北アルプスに行かないかと誘われ付き合うことにした
義弟は最近山に目覚めたのにすでにテン泊縦走するほどでオイラの上を行っている
今までどんなに長い行程でも日帰りを貫いてきたが身内にテン泊経験者がいれば心強い。。。しかし、先日の白馬岳、悪沢岳の連荘で足の親指の爪がはがれてしまったのだが・・・大丈夫なのだろうか?
11日
帰省先へ女房と車を置いて義弟の車で新穂高へ出発。新穂高へは自宅からだと松本から平湯経由で入るのだが、帰省先からだと高山経由なのでなんか新鮮。滋賀から岐阜なのでもっと近いかと思ったのだが意外と遠かったので埼玉からとあまり変わらないのかな?
22時ころには新穂高の無料駐車場は満車・・・鍋平の駐車場へ移動するもこちらもほぼ満車だったがなんとか停めることができた。。。毎度思うのだが、新穂高に停めることができず鍋平に渋々移動することは「負け組」だよなぁ。。。翌日未明まで就寝
ここでトラブル発生・・・バーナーのガス忘れてきた。。。orz
12日
義弟が用意してくれた自転車利用して右俣林道入口まで行く。中には白出沢付近まで自転車利用する人もいるが、今回はロープウェイで下山してくるためあまり奥まで行くと回収するのが面倒なのでここまでで十分である
右俣林道は奥穂と槍ヶ岳の日帰りで2回通った。2回ともピストンの日帰りなので同じ道を戻ってきたのだが、今回は何かない限りここをもう一度通らないとならないことはない。しかも日没までに戻ってこなくてはならないということもないので気は楽だった。。。っが、いつもよりも荷物が多いので日帰りよりもつらいかも。。。
仙丈乗越分岐でどちらへ行くか・・・2人とも飛騨乗越経由で槍に行っているので今回は仙丈乗越から槍へ行くことにした。どちらかというと仙丈経由の方がきついかなって思うが、稜線にすぐに出られ、しかも眺めが良いためこちらを経由してきて良かった
槍ヶ岳の手前で下山してくる人が「テン泊ですか?」って訊いてきたのでハイと答えると「槍ヶ岳山荘のテン場はいっぱいでもうテン場ないよ」って、その人は双六のテン場を利用するとのこと。。。この時期混雑するのは山荘泊だけかと思っていたらテン場の確保も容易ではないってことを思い知った素人でした。あぁまたここでも負け組かよ。。。orz
とりあえず槍ヶ岳山荘に到着し昼食を摂る。カレー1皿1000円、350mm缶ビール500円・・・普段山小屋などで食事や飲料補充しないので下界とは違う値段に驚いてしまう。。。
さて、食事も済ませたしテン場はどうするか?南岳まで行くか殺生へ下りるか・・・南岳はまだ空きがあるとのことだが、そこまでたどり着いたときに満員になっていたらダメージ大なのと、穂先への渋滞を見てしまうとどれだけ時間がかかるかわからないし、登らずに南岳へ行くのも悔しいので翌朝登ることにして殺生へ下って幕営することにした
設営してしばらく休憩。。。夕方目覚めて外に出てみるとガスが晴れて穂先も見えているので今のうちに登ってしまうことにした
昼ころ程ではないがまだ登る人が結構いて狭い山頂もごった返していた。記念撮影だけ済ませてさっさと下山。。。何とか日没までには山荘前に戻ってこられた。
テン場に戻り酒盛りして就寝。。。初めてのテン泊(林道ツーリング、沢以外)初めて山荘泊した時は寒さと高度障害でまともに寝ることはできなかったが、高度障害が出なかったので助かった。。。ただ、何回か目覚めてトイレに行ったり星空を眺めたり・・・星空・・・そういや「何とか流星群」が見られるってことだが流れ星はそこそこ見ることができた。。。デジイチ持ってくればよかったなぁっとスゲー後悔。。。orz
13日
3時ころから行動開始。まだ隣のテントは就寝中のようだがこちらも今後の行程もあるので早々に撤収作業開始。槍ヶ岳山荘まで上がりご来光を拝む
本日の行程は昨日よりも距離は短いがなかなかヘビーな行程。。。
この区間には標高ベスト10の中の5つのうち2つ未踏のピークがある。まずは大喰岳
前回槍ヶ岳へ行ったとき余裕があったら登ろうと思っていたのだが、ガスに包まれていたのと余裕がなくなってしまったことで登らずじまいでしたが、あの時登らなくてよかったかも。早朝ってこともありガスもなく展望はサイコーに良かった
中岳を過ぎ天狗原でトラブル発生・・・っと言っても我々ではなく稜線で休んでいた人のザックが横尾本谷へ転げ落ちていくのを目撃。。。落ちたのが人でなくて良かったがなんにしても何かが落ちていくところを見るのは良いものではない。。。落としてしまった人には気の毒としか言いようがない。回収に行こうなんて考えないようにとりあえず山小屋に行ってどうすればよいか相談してみるように伝えた
南岳小屋に到着し遅めの朝食を摂る。先ほどのザックを落とした人が山小屋の人に状況を説明しているところを聞いていたら回収不能とのこと。それほどやばいところに落ちてしまったようだ。。。
食事を済ませ出発しようとしたところで見たことある姿・・・GWに大杉谷で出会った三重の山ねずみさんでした。もう何日も歩いているそうで昨日は双六から槍ヶ岳まで歩いてきたそうだ。記念撮影して頂き別れた
南岳から北穂高岳までの区間・・・大キレット岩稜のアップダウンの繰り返し・・・結構厳しいコースだった。体力よりも気力の方がダメージ大でもしかしたら北穂高で今日は終了かもっと弱気になってしまった。。。
北穂高小屋でしばらく休憩。先ほどのザックを落とした人がいた。槍平へ下りたのかと思ったらここから涸沢へ下るとのこと。同行者がいるのでまだいいけど、単独だったら大変だよなぁ。。。無事帰ることできただろうか?
とりあえず穂高岳山荘に電話してみてテント張れそうか尋ねてみた。昨日もテン場は溢れてしまっていてテント張れない人は素泊まりになるとのこと。。。それなりにお金は持ってきてはいるが6500円は痛い出費・・・なんとか幕営したい。。。
北穂高岳から涸沢岳までの区間も大キレットほどではないがそれなりに厳しいルート
涸沢岳への最後の登り・・・っと思ったらまだピークは先・・・とにかく涸沢岳を越えて穂高岳山荘へ。。。
無事穂高岳山荘にはたどり着いた。まだテント張れそうなところはあるか?
受付へ行ってテント泊申し込もうとしたら「テント張れましたか?」っと・・・先にテント張ってから受付するとのこと。。。素人なのでそんなことも知りませんでした(汗)なんとか2張できるところを探し設営。受付を済ませ食事をとろうとしたら軽食は14時半までとのこと。。。とりあえず500mm缶ビール(800円也)購入してここまでの行程を労い明日に備えて早めに休む。。。のだが、風が強くてテントがバタついてうるさいのなんの。。。
14日
起床予定時間を大幅に遅れてしまう。風が強くて撤収しずらく空いたサイトに移動して片付けするがなかなか片付かず義弟を待たせてしまった(汗)
出発時も風が強くこんな状況でジャンダルムなんか行けるのかしら?っと心配になったがすでにジャンダルムに立っている人が何人もいるじゃないの!
とりあえず奥穂に登頂し記念撮影済ませジャンダルムへと向かう。風は未明よりは弱くはなったが油断はできない状況。。。
義弟はジャンダルムよりも大キレットの方が厳しかったって言っていたがウマノセやロバの耳辺りはマジシャレにならない恐怖を感じた。。。沢登りの大滝の巻きとかそういうレベルじゃない。どちらへ落ちても助からないナイフリッジや鎖はあってもやばいトラバース・・・体力よりも精神力の方が早く消耗してしまう状況。。。とにかくのどが渇く。穂高山荘で多めに水を汲んできたがそれでも足りないくらいだった
しかし、ジャンダルムへの登りは今までに比べると楽なものだったので拍子抜け。。。奥穂〜ジャンダルム間が今行程で一番怖かったわ。。。
ここからは今まで程の恐怖は感じなかったがいずれにしても油断はできないところばかり。。。
天狗岳を過ぎて次は間ノ岳・・・って、間ノ岳がどれだかわからず多くの人が休んでいたピークが間ノ岳かと思ったらどうやら違うみたい・・・先に見えているあそこが間ノ岳?ここまで何度もアップダウンしてきてまだあるのかよ?っとつぶやいていたら「あれは西穂だよ」って休んでいた人が教えてくれた。間ノ岳は気が付かなかっただけで通過していたのだ。。。もしあれが間ノ岳だったら心折れていたよっていうと周りの人も「そりゃ心折れるわwww」って笑われてしまった(汗)
そういえば、ここまで来る途中でヘリが上空を旋回していてジャンダルムのあたりを回っていたが何かあったのだろうか?
間に一つピークを挟みやっと西穂高岳に到着。ここまで来ればあとは帰りの目処がついた。とにかくここまで何も食べていないので早く山荘に行ってラーメンが食べたい!しかし、ロープウェイの時間もあるので食べられるのか?
西穂から独標までは今までに比べたら楽なものだが油断はできない。しかし独標からは天国のようだwww
ほぼ予定通りの時間には西穂山荘にたどり着いた。さぁラーメン・・・の前にロープウェイの時間を・・・っと先ほど西穂から先行していたベテランさんが余裕で間に合うよって言ってくれたので安心してラーメンを食べる。醤油を頼んだが味噌のトッピングはゆで卵。醤油はなると・・・味噌にすればよかったかな?血圧が高いためラーメンのスープは飲み干さないように言われていたが今はそんなことどうでもよい!飲み干してやった!
腹も膨れあとはロープウェイで帰るだけ・・・って、、、乗り場まで2劼發△襪犬磴覆い痢油断していた。。。下りはまだよいがちょっとした登りが辛いのなんの。。。
ロープウェイで鍋平まで戻り自転車を回収して「ひがくの湯」で3日間の汗を流しついでに食事をしていく(けいちゃん定食1200円也)
帰りの車の中で滑落事故があったとTVでやっていてチラッと見た映像では奥穂とジャンダルムが映っていたので驚きWeb検索したところロバの耳のあたりで滑落死亡事故があったとのこと。時間的に西穂からきてすれ違った人たちの誰かか?もしくは奥穂からピストンで来ていた人か?(この時点では詳細はわからなかったが奥穂からピストンで来ていた人のようです)まさか自分たちが通ってきたところで事故があったとは・・・いずれにしてもショックな出来事でした。。。
初めてのテン泊縦走。いままでの自分の山行ではなかったこと。こういう機会が無かったら絶対に行こうって思わなかった。結果行ってよかったがもう二度と行かないと思う。。。でも1泊くらいのテン泊ならしてもいいかな?別のところでだけどね。。。




















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