穂高連峰 天候は雨→晴天!!!
- GPS
- 56:00
- 距離
- 32.8km
- 登り
- 2,215m
- 下り
- 2,204m
コースタイム
8:50上高地バスT 11:30横尾 15:10涸沢
8/16 天気 晴れー時々曇り
4:15涸沢 7:00北穂高岳 8:50最低のコル 10:05奥穂山荘 11:05奥穂高岳 12:05奥穂山荘 13:50涸沢
8/17 天気 曇り一時雨のち晴れ
5:35涸沢 7:05屏風のコル 9:45新村橋 12:00上高地バスT
天候 | 8/15雲り一時雨、8/16晴れ一時ガス、8/17曇り一時霧雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良く整備されていて歩きやすかったです。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
この3日間は天気予報ではいずれも曇り又は雨と良くは無かったし、また北アルプス以外も甲信越から東北南部はいずれも同様だった。以前から日程を調整してきたし、雨の山もそれなりに楽しめると思い、予定通り行ってきた。
8/15
車で沢渡バスTに着くと、ラッキーなことに一番近いかすみ沢駐車場に停められた。しかもだいぶ空いている。やっぱりお盆休みが終盤のせいか?
上高地に入ると河童橋周辺はやはり結構にぎわっていたが、素通りして明神へ。ここも観光客でにぎわっていた。徳沢への中間地点で予報通り雨になった。徳沢では霧雨程度でベンチで普通に休めた。
横尾で手前から本降りになった。予定通り山荘にお世話になり、ラーメンと持参したおにぎりで確り昼食を採った。そして本降りの中、涸沢へ。
さすがに標高が2000m位なので、長袖Tシャツの上にレインウェアを着ていて途中少し寒く感じたが、本谷橋を過ぎたところから傾斜も大きくなり、そのまま涸沢へ行くことにした。それより、雨の中でテントを張ったことがないので少し憂鬱だった。テントとポールはザックのすぐに取り出せるところにあるので、用意はOKだったが。
涸沢のテン場に着いたら、ほぼ雨が上がりかけていた。実にラッキーである。しかもサイトはがら空き、メインストリート沿いの一等地が見つかった。更にテントを張り終えると、晴れて暖かくなった。
周りを見渡すと前穂・奥穂・北穂いずれも見渡すことができた。明日はどうだろう?まずは北穂を目指し、天気次第でルートを決めることにする。
8/16
静かな朝で晴天のようだった。荷物は昨日ほとんどサブザックに詰め込んでいたので、少し早めに出発できた。南稜取付きの少し手前で奥穂方面がモルゲンロートとなった。今のところ快晴だ。
北穂のテン場まで何カ所か鎖場とハシゴがあるが、いずれも傾斜は緩く、スタンスも豊富で順調に進める。テン場にはなんと韓国のパーティーも居た。(韓国語で話していたので)
7時頃山頂に到着。ここはヘリポートにもなるそうで広かった。そこに居たのはたった3人。北は
槍ヶ岳から白馬岳まで、東は常念岳・蝶ヶ岳、南は奥穂・前穂、西側は笠ヶ岳など360度の大展望にしばし見とれた。そしてすぐ北の大キレットの迫力。南岳はすぐ近くに思えるが、キレットはとても長く・深く、圧倒されてしまった。この日唯一カメラのレンズを望遠ズームに替え、槍ヶ岳を。帰ってから拡大して見ると、山頂に3人立っていた。このあと、あっという間にガスが上がってきて、槍も奥穂も隠れ始めた。ということで、急いで奥穂に向かう。
ところで、この日は高山病のため標高が3000mを超えたあたりで頭痛がしていて、奥穂へ向かう間は治っていたが、奥穂山頂付近でも悩まさされ、サッサと下山したのであった。もともと高山病には弱い方で、標高2500m級の山で頭痛になることがあったので、対処法はよくわかっていた。
北穂ドームのあたりで岩登りの安全マットを担いだ若い女性にスタコラ越されてしまった。その後も若い男2人に抜かれたが、とにかくマイペースで進む。ルートは遠目には険しそうに見えるが、一歩一歩は普通の山道なので、安全に気を付けて進めば危険なところは無い。西側は直下の谷から滝谷避難小屋や槍平小屋まで見える。こんな高低差は初めてだ。(というか今回はじめてのことだらけだったのだが。)
そして最低のコルについて一安心。やっぱり岩場は下りより、登りの方が楽なので。涸沢を見るとテン場が見える。昨日より更にテントが減っているようだ。一休みしていよいよこのルートの核心部へ。平均斜度70度くらいの斜面を登っていくが、鎖・ハシゴは豊富にあるし、スタンス・ホールドも十分ある。が怖いのであまり下は見ないようにして、目の前に集中し一歩一歩進んでいるとやがて涸沢岳に到着した。涸沢槍は巻いたようだったが、まったく気づかなかった。地図をよく見ると、確かに涸沢から見ている槍のような形はナイフリッジ状の尾根のようだ。南側には奥穂山荘が見え、ほっとした。
奥穂山荘についてみるとがっらーんとして、ほんの数人しかいなかった。ふと一人の男性が声をかけてきた。なんと昨日テン場で隣だった方だ。奥穂から降りてきて、これから涸沢岳へ向かうという。
天気はガスってきた。一休みして、奥穂へ。鎖場の鎖は全く不要であった。山頂に着いてみると3パーティ4人が居たが、直ぐに2人は降り、残りの二人はジャンダルムに行こうかどうか相談中で、記念写真は自撮りとなったが、頭痛で渋い顔なので、写真はボツに。引き続きガスの中で景色は全く見えない。少し休んで下山へ。奥穂山荘前は相変わらず空いていたが、今は10人程度になった。霧雨になってきたが、休むには不都合は無かった。
ザイテングラード(高校のときはじめてこの名を聞いて、「大天狗ランド」と聞き違えたことを思い出し、一人にやにやしていた。)の真ん中あたりから、ガスが上がってきたが、相変わらず3000m付近から上はガスの中だった。荷物が軽いので、下りは楽チンだ。
テン場に帰り、さっそくヒュッテで祝杯だ。ソロの方は少なかったが、一人の方のところにご一緒させていただいた。昨日岳沢から前穂・奥穂を経てヒュッテに入ったという。それにしても今日の天気予報は小雨又は曇りだったのがこんないい天気になり、二人で感謝したのだった。朝食が粗食だったのでカレー食べたが、思ったよりしっかりパンチが効いて美味しかった。
8/17
朝方けっこう風が吹いていたが、雨は降らなかった。予定通りパノラマコースへ。歩いてみると屏風のコルに近づくに従いバリルート風になってくるが、スタンス・ホールドとも十分で、下手にロープに頼らない方が安全なところも多い。天気は2500m付近から上がずっとガスで、時折雨交じりだ。なので、屏風の耳には行かず即下山。
うれしいことに比較的道が良く、しかもしっかり刈り払いされているので雑草に躓くこともない。ときどき現れるお花畑で足を止めつつ、気楽に下っていく。岩や木の根や枝に触りながら進んでいくと、自然と会話しているようでザックの荷物も少し軽く感じる。
奥又白沢に出ると後は傾斜の緩い道が続き普通に歩ける。そうこうしていると新村橋に着く。やっぱり吊り橋は見た目が美しいし、真ん中に立って川を眺めるのも気持ちいい。
徳沢小屋でお昼をいただいて、のんびり帰路を楽しむ。すれ違う人々も明神の手前までは一般観光客というよりハイカーが多いせいか、気持ちよく挨拶する人が多い。外国人も結構居る、欧米系・東南アジア系・中国韓国系・・・
河童橋の手前に小川を渡るところがあるが、ここの水は清浄度が良いらしく川底には一面金魚草が生えていた。この前見たのは尾瀬ヶ原だったな〜。そして上高地バスターミナルに到着。「雪解けサイダー」で乾杯だ。
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