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Yamareco

記録ID: 946032
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

縦走/立山・剱岳から後立山連峰 變山連峰〜剱岳】

2016年08月16日(火) ~ 2016年08月20日(土)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
10:51
距離
12.3km
登り
1,355m
下り
1,331m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:05
休憩
0:43
合計
6:48
距離 7.3km 登り 845m 下り 817m
10:09
56
スタート地点
11:05
11:16
75
12:31
12:46
22
13:08
13:11
11
13:22
13:26
15
13:41
13:43
32
14:15
14:16
61
15:17
15:21
67
16:28
16:29
5
16:34
16:36
21
16:57
2日目
山行
3:38
休憩
0:22
合計
4:00
距離 5.1km 登り 511m 下り 527m
12:30
73
13:43
13:55
65
剣御前小屋
15:00
15:10
80
雷鳥坂下
16:30
立山室堂山荘
天候 8/16晴のち曇り、8/17雨のち曇り
過去天気図(気象庁) 2016年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
扇沢駅まで自家用車。扇沢から「立山黒部アルペンルート」(トロリーバス&ケーブルカー&ロープウェイ&トロリーバス)で室堂へ。
コース状況/
危険箇所等
・立山〜真砂山〜別山は特に危険個所なし。上り下りは結構大変。
・別山から剣沢への下り道は分岐がわかりづらい。道標から右(東)側に道がある。
 道は急坂。
その他周辺情報 ・剣山荘にはシャワーあり。
予約できる山小屋
立山室堂山荘
雷鳥沢ヒュッテ
剱澤小屋
剣山荘
扇沢駅のひょうきん駅員さん!
2016年08月16日 07:27撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 7:27
扇沢駅のひょうきん駅員さん!
まずはトロリーバスで黒部ダムへ。
2016年08月16日 07:29撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 7:29
まずはトロリーバスで黒部ダムへ。
黒部ダムに出ると、奥に立山の姿が見えてきた。
2016年08月16日 08:04撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 8:04
黒部ダムに出ると、奥に立山の姿が見えてきた。
この日の黒部ダムは上の口から放水。
2016年08月16日 08:05撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 8:05
この日の黒部ダムは上の口から放水。
黒部ダムを横切った先に、ケーブルカー黒部駅はある。
2016年08月16日 08:12撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 8:12
黒部ダムを横切った先に、ケーブルカー黒部駅はある。
ケーブルカーで黒部平に出ると、立山の裏側がすぐ目の前。
2016年08月16日 08:21撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 8:21
ケーブルカーで黒部平に出ると、立山の裏側がすぐ目の前。
さらにロープウェイ、トロリーバスを乗り継ぐと、トンネルを抜けて立山の玄関口・室堂に到着。いい天気!
2016年08月16日 10:09撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 10:09
さらにロープウェイ、トロリーバスを乗り継ぐと、トンネルを抜けて立山の玄関口・室堂に到着。いい天気!
右から浄土山、主峰の雄山・大汝山・富士の折立、真砂岳、別山。本日の縦走路を一望。左端に剱岳の肩らしき姿も。
2016年08月16日 10:11撮影
8/16 10:11
右から浄土山、主峰の雄山・大汝山・富士の折立、真砂岳、別山。本日の縦走路を一望。左端に剱岳の肩らしき姿も。
立山主峰。まずは右のコル・一ノ越に登る。
2016年08月16日 10:11撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 10:11
立山主峰。まずは右のコル・一ノ越に登る。
小一時間登って一ノ越。眼下の室堂平に早くも雲が湧いてきた。
2016年08月16日 11:06撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 11:06
小一時間登って一ノ越。眼下の室堂平に早くも雲が湧いてきた。
雄山に向かう尾根には、多くの登山客。
2016年08月16日 11:14撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 11:14
雄山に向かう尾根には、多くの登山客。
室堂平にはさらに雲が上がってきて、おどろおどろしくなってきた。中央右の噴煙が上がっている場所が地獄谷。
2016年08月16日 11:15撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 11:15
室堂平にはさらに雲が上がってきて、おどろおどろしくなってきた。中央右の噴煙が上がっている場所が地獄谷。
頂上が見えてきた。
2016年08月16日 11:48撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 11:48
頂上が見えてきた。
山小屋?
2016年08月16日 12:05撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 12:05
山小屋?
ではなくて、ここは社務所だった。
2016年08月16日 12:06撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 12:06
ではなくて、ここは社務所だった。
立山登頂記念!と思ったのだが…
2016年08月16日 12:07撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 12:07
立山登頂記念!と思ったのだが…
正しくはあの先の岩が頂上だった。
2016年08月16日 12:09撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 12:09
正しくはあの先の岩が頂上だった。
しかもその頂上には、雄山神社本宮が鎮座していたのであった。
2016年08月16日 12:42撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 12:42
しかもその頂上には、雄山神社本宮が鎮座していたのであった。
さらに宮司さんもいます。霧の中、雰囲気ありすぎますなぁ…。
2016年08月16日 12:40撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 12:40
さらに宮司さんもいます。霧の中、雰囲気ありすぎますなぁ…。
登拝者には祝詞とともにお祓いが行われ、御神酒がふるまわれたのであった。
2016年08月16日 12:36撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 12:36
登拝者には祝詞とともにお祓いが行われ、御神酒がふるまわれたのであった。
足元を見ると、年月日や名前の書かれた石が無数。登拝者が麓から運んできて置いていくそうだ。
2016年08月16日 12:39撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 12:39
足元を見ると、年月日や名前の書かれた石が無数。登拝者が麓から運んできて置いていくそうだ。
麓の室堂平は霧ですっかり見えなくなった。
2016年08月16日 12:45撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 12:45
麓の室堂平は霧ですっかり見えなくなった。
雄山から15分ほど、こちらが立山最高峰の大汝山。
2016年08月16日 13:00撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 13:00
雄山から15分ほど、こちらが立山最高峰の大汝山。
3,015mです。こちらには人がほとんどいなかったな。
2016年08月16日 13:15撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 13:15
3,015mです。こちらには人がほとんどいなかったな。
その足元にある大汝休憩所では
2016年08月16日 13:23撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 13:23
その足元にある大汝休憩所では
何となく仏教施設のような雰囲気を感じるのは、旗の感じや大汝という名前ゆえでしょうか。
2016年08月16日 13:23撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 13:23
何となく仏教施設のような雰囲気を感じるのは、旗の感じや大汝という名前ゆえでしょうか。
大汝山の先は岩稜と砂礫帯。霧と相まって何だか凄みを感じるぞ。
2016年08月16日 13:34撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 13:34
大汝山の先は岩稜と砂礫帯。霧と相まって何だか凄みを感じるぞ。
眼下に室堂平ミクリガ池が見える。
2016年08月16日 13:36撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 13:36
眼下に室堂平ミクリガ池が見える。
ここが主峰の端・富士ノ折立。
2016年08月16日 13:39撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 13:39
ここが主峰の端・富士ノ折立。
その先はさらに荒涼とした尾根が続く。晴れていたらきっときれいな場所ではないかと思うのだが。
2016年08月16日 13:46撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 13:46
その先はさらに荒涼とした尾根が続く。晴れていたらきっときれいな場所ではないかと思うのだが。
富士ノ折立と真砂岳の間にある内蔵助カール。氷河の跡らしい。雪渓が残っている。
2016年08月16日 13:54撮影
8/16 13:54
富士ノ折立と真砂岳の間にある内蔵助カール。氷河の跡らしい。雪渓が残っている。
真砂岳はその名のとおり、砂礫に覆われた白っぽい山。だらだらと登りが続く。
2016年08月16日 14:04撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 14:04
真砂岳はその名のとおり、砂礫に覆われた白っぽい山。だらだらと登りが続く。
真砂岳に到着。誰もいないぞ!
2016年08月16日 14:15撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 14:15
真砂岳に到着。誰もいないぞ!
雲は東の谷(真砂沢)から尾根に登ってきた。ここまで結構登り返しがあったが、別山までも結構登り返しがあるぞ。
2016年08月16日 14:16撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 14:16
雲は東の谷(真砂沢)から尾根に登ってきた。ここまで結構登り返しがあったが、別山までも結構登り返しがあるぞ。
登り返しがつらいので、眼下に目を向ける。
2016年08月16日 14:43撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 14:43
登り返しがつらいので、眼下に目を向ける。
別山まであと少し。最後の登りがきつい。
2016年08月16日 14:49撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 14:49
別山まであと少し。最後の登りがきつい。
別山山頂に到着。石垣に囲まれた小さな祠があった。ここは剱岳を望む絶好の場所ということだが…
2016年08月16日 15:14撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 15:14
別山山頂に到着。石垣に囲まれた小さな祠があった。ここは剱岳を望む絶好の場所ということだが…
見事に真っ白!確かにこの方角に剱岳がある(らしい)。
2016年08月16日 15:15撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 15:15
見事に真っ白!確かにこの方角に剱岳がある(らしい)。
ということで、先に登頂されて剱岳の姿を撮影しようとしていた方も、嘆かれていたのであった。
2016年08月16日 15:34撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 15:34
ということで、先に登頂されて剱岳の姿を撮影しようとしていた方も、嘆かれていたのであった。
何も見えないのでは仕方ない、剱岳ふもとの小屋目指して下山にかかる。すぐ足元にも雪渓が残る。
2016年08月16日 15:37撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 15:37
何も見えないのでは仕方ない、剱岳ふもとの小屋目指して下山にかかる。すぐ足元にも雪渓が残る。
別山頂上から10分ほど、剣沢への分岐点。道標があり前を指して「剣沢」と書かれているが道はない。右斜め前方向を探すと道が見つかる。
2016年08月16日 15:42撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 15:42
別山頂上から10分ほど、剣沢への分岐点。道標があり前を指して「剣沢」と書かれているが道はない。右斜め前方向を探すと道が見つかる。
剣沢へ下りる道は急坂。中央の雪渓がある辺りが剣沢。
2016年08月16日 15:55撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 15:55
剣沢へ下りる道は急坂。中央の雪渓がある辺りが剣沢。
だいぶ下りて振り返ると、別山乗越といわれるコルに剣御前小屋が見えた。
2016年08月16日 16:03撮影
8/16 16:03
だいぶ下りて振り返ると、別山乗越といわれるコルに剣御前小屋が見えた。
分岐点まで下りた。
2016年08月16日 16:09撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 16:09
分岐点まで下りた。
雲が少しずつ晴れて、剱岳の姿がほぼ見えてきた。右側の八ツ峰と呼ばれるギザギザに険しさを感じる。こんな山に登れるのか。【大サイズ】左に剣山荘。
2016年08月16日 16:15撮影
8/16 16:15
雲が少しずつ晴れて、剱岳の姿がほぼ見えてきた。右側の八ツ峰と呼ばれるギザギザに険しさを感じる。こんな山に登れるのか。【大サイズ】左に剣山荘。
剣山荘が見えてからも道のりの長いこと。剣山荘近くの池塘で小休止。
2016年08月16日 16:54撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 16:54
剣山荘が見えてからも道のりの長いこと。剣山荘近くの池塘で小休止。
やっとのことで剣山荘に着いた。
2016年08月16日 16:56撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/16 16:56
やっとのことで剣山荘に着いた。
こんなに山深い場所なのに、中は何とモダンな小屋。シャワー室まであって驚いた。
2016年08月17日 12:30撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/17 12:30
こんなに山深い場所なのに、中は何とモダンな小屋。シャワー室まであって驚いた。
翌日、大雨。剱岳登頂を断念して室堂に向かう。足元のお花畑だけが救い。
2016年08月17日 13:10撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/17 13:10
翌日、大雨。剱岳登頂を断念して室堂に向かう。足元のお花畑だけが救い。
チングルマ。
2016年08月17日 13:10撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/17 13:10
チングルマ。
剣山荘から30分以上経つのに剣沢に出ない。雨が小降りになり視界が良くなって向こうを見ると、道が見える。
2016年08月17日 13:31撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/17 13:31
剣山荘から30分以上経つのに剣沢に出ない。雨が小降りになり視界が良くなって向こうを見ると、道が見える。
向こうが、剣沢経由の早い道だった。まあいいか…
2016年08月17日 13:31撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/17 13:31
向こうが、剣沢経由の早い道だった。まあいいか…
剣御前小屋(別山乗越)に到着。
2016年08月17日 13:43撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/17 13:43
剣御前小屋(別山乗越)に到着。
別山乗越の向こう側、室堂に向けて雷鳥坂という長い坂がだらだらと続く。
2016年08月17日 14:36撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/17 14:36
別山乗越の向こう側、室堂に向けて雷鳥坂という長い坂がだらだらと続く。
やっと鞍部(称名川)に出たら、そこから室堂平に向けて登り返し!
2016年08月17日 14:58撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/17 14:58
やっと鞍部(称名川)に出たら、そこから室堂平に向けて登り返し!
地獄谷全景。その名のとおり荒涼としていて、強烈な硫黄臭(火山ガス)。立山信仰の文字どおり地獄の場所。
2016年08月17日 15:33撮影
8/17 15:33
地獄谷全景。その名のとおり荒涼としていて、強烈な硫黄臭(火山ガス)。立山信仰の文字どおり地獄の場所。
火山ガスの影響で草が赤く変色していて、何とも異様な光景。
2016年08月17日 15:49撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/17 15:49
火山ガスの影響で草が赤く変色していて、何とも異様な光景。
雷鳥坂の途中から一緒に歩いた女性は、韓国から来た方。大雨の中、ソロで雄山から別山まで縦走してきたというのだから、すごい!
2016年08月17日 15:42撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/17 15:42
雷鳥坂の途中から一緒に歩いた女性は、韓国から来た方。大雨の中、ソロで雄山から別山まで縦走してきたというのだから、すごい!
こちらの池塘は美しいのだが、その名も血の池地獄。何で?
2016年08月17日 15:57撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/17 15:57
こちらの池塘は美しいのだが、その名も血の池地獄。何で?
ミクリガ池の青い水を見ると、なぜかほっとした。
2016年08月17日 16:08撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/17 16:08
ミクリガ池の青い水を見ると、なぜかほっとした。
こちらはミドリガ池。こうして池塘が多い所を見ると、昔々ここには噴火口があったのかもしれない。
2016年08月17日 16:17撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/17 16:17
こちらはミドリガ池。こうして池塘が多い所を見ると、昔々ここには噴火口があったのかもしれない。
室堂まで出ると晴れてきた。北を見ると下りてきた雷鳥坂が見渡せた(中央)。下るにせよ登るにせよ、山一つ越すのに等しい。
2016年08月17日 16:21撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/17 16:21
室堂まで出ると晴れてきた。北を見ると下りてきた雷鳥坂が見渡せた(中央)。下るにせよ登るにせよ、山一つ越すのに等しい。
立山室堂山荘に着いた。室堂で一番古い宿泊施設。観光客・登山客半々で、立派な風呂が付いていた。
2016年08月18日 07:27撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/18 7:27
立山室堂山荘に着いた。室堂で一番古い宿泊施設。観光客・登山客半々で、立派な風呂が付いていた。
夕方、少しの間雲が切れて、歩いてきた立山連峰が見渡せた。
2016年08月17日 17:53撮影
8/17 17:53
夕方、少しの間雲が切れて、歩いてきた立山連峰が見渡せた。
立山室堂山荘の夕食。充実していました。
2016年08月17日 19:12撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/17 19:12
立山室堂山荘の夕食。充実していました。
撮影機器:

感想

5月に雲取山に登って以降、6,7月と仕事が立て込んで全く山に行けなかった。
今夏は立山・剱岳に行くと決めていたものの、山の体力不足が不安であった。
折角ならば由緒正しく富山側から入山して、黒部立山アルペンルートを使って長野側に抜けようと考えていたのだが、富山まで車で行くとなると帰りが大変になる。電車を使うのも帰りが億劫だ。いろいろ思案して、長野側の入口・扇沢まで車で行き、最初からアルペンルートを使うことにした。
となると、帰りにもうひと山行できるのではと気づき、それならば扇沢から鹿島槍ヶ岳、五竜岳を縦走しようという計画を立てた。
普通、剣・立山に行くなら黒部に抜けるか、薬師岳方向へ行くのが筋かもしれないが、ちょっと変な山行計画になった。

【初日・8/16】
天気図とにらめっこしてこの日入山とした。翌日の台風関東上陸が懸念されたが、進路の関係で富山方面の影響は少ないのではと考えた。
扇沢からの始発でアルペンルートを乗り継ぎ、室堂には8:55に着く。
この日朝の室堂の天候は良く、立山連峰は目の前にくっきりと聳え、期待を持って登り始める。
しかし、小一時間かけて雄山への尾根の取り付きである一ノ越に着いた時には、雲が下から湧き上がってきていて、雄山登頂時には霧の中だった。
立山は古くからの信仰の山。頂上の岩山に聳える雄山神社本宮は小さいが霧の中にあったこともあり、厳かな雰囲気に満ちていた。そこに宮司さんが常駐していて、登拝者に祈祷を行なっていたが、それを授かるだけでこの山まで来てありがたやという気分になったのは、そう思わせるだけの雰囲気があったからということだろう。
室堂からだと600mほど登れば3,000mの頂に達するということは、果たしてありがたやになるのかとも思ったが、そのことは忘れることにしよう。

雄山からは3,000m近い稜線を縦走していくことになるが、最高峰の大汝山から先はとにかくアップダウンがきつく、ペースが一向に上がらなかった。
というのも、わけあって一睡もせずに車を運転して登山をしていたからだ。
睡眠不足が一番よくない。大汝山から別山までは、例えれば丹沢主稜縦走の西半分のアップダウンのきつさに匹敵するように思えた。
すっかり雲に包まれてしまった稜線からはほとんど眺望がなくなり、砂礫と岩の道を行く様はさながらこの世の日常とは遠い場所を行くようであった。
今思えば、軽い高山病のような状態だったのかもしれない。
真砂岳から別山までは長い稜線をきつく登り返すため、特にきつかった。
それでも自分がこれまであまり見たことのない、氷山が作ったカールや雪渓の風景を楽しみながら歩いた。

別山は剱岳を望む絶好の場所と聞いていたが、何の眺望もなし。
その下山の途中、雲が切れてきて、剱岳の姿がいきなり眼前に現れた。
険しい。こんな山、登れるのか。
たまたま数日前に映画「剱岳 点の記」を見て、明治期の初登頂時の困難が描かれていたが、実際には遥か昔(平安時代初期?)に修験者が登頂していて、錫杖を山頂に残していたのが明治期の登頂時に見つかっている。
一体、どこを辿って頂上までたどり着いたのか。
立山信仰では(どうやら天台宗らしい)、立山は極楽、剱岳は地獄のシンボルだったらしい。剱岳の険しさを見ていると、本当にそう思えてくる。

別山からの下山途中から、剱岳の麓に本日宿泊の剣山荘が見えていたが、見えてからがとにかく遠かった。剣沢まで下りきってそこからいくつか高みを乗り越えて、やっと剣山荘に着く。

【2日目・8/17】
未明から雨。台風が関東上陸。小降りになれば出かけられると思ったが、5時過ぎになって雨脚が弱まったところで出ようとした矢先、また降りが強くなった。その後も雨は弱まったり強まったりを繰り返す。10時半まで様子を見ていたが、登頂を断念することにした。初めての場所で、雨中の岩場は危険と判断した。
午後は回復に向かうと思われたが、登頂しても何の眺望もないことだろう。
夜明け前や降りが弱くなった時に山頂に向かった人たちは、無事に登頂・下山できたのだろうか。
翌日まで待って剱岳登頂を目指す(代わりに転戦は断念)か、後立山連峰への転戦を予定どおり行うか、思案の結果、転戦する方を選んだ。剱岳はいずれ再挑戦だ。

別山乗越を越えて室堂に戻る道も楽ではない。本当に一山越えるという言葉にふさわしい。しかも別山乗越までの道を間違えて、時間がかかる方の道を進んでしまった。
きつい雷鳥坂をだらだら下る途中から、韓国から来た女性登山者と話しながら歩いた。あまりきつさも感じないまま、気がつけば雷鳥荘まで歩いてしまっていた。小雨の中の山行だったが、会話しながら歩いていれば、それほどしんどさも感じないのかもしれない。

室堂まで出ると、天気が良くなった。前日歩いた立山連峰が余す所なく見渡せた。
別山山頂からは剱岳も望めたかもしれないが、室堂からでは剱岳の様子はわからない。こちらでは晴れていても、剱岳は雲がかかっているかもしれない。
いずれにせよ、再度来ると誓って室堂を後にすることにした。

(後立山連峰縦走に続く)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-946264.html

【追記】
室堂山荘で同室だった二方のうち一人は愛知県から来た真言宗の僧籍の方で、剱岳には何度も来ているとのことだったが、彼と映画・剱岳点の記の話をしていたところ、立山は天台修験者によって登られたのに対し、剱岳は真言修験者によって登られていたのではないかとのことだった。立山の仏は阿弥陀如来、剱岳は不動明王、剱岳早月尾根の麓・上市町にある大岩山日石寺は巨大な不動明王の磨崖仏がある真言密宗の大本山ということで、この日石寺が剱岳の修験道に大きな役割を果たしていたのではないかとのことだった。明治期に陸軍測量隊が登頂した際に発見された錫杖等は、真言密教の修験者が遺したものだったのだろうか。

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コメント

行けたと思ったのですが・・
こんにちは♪

最初、写真を見ていて快晴で素晴らしい景色なので
雨で剣を断念されたとは思わなくて・・ビックリでした
見ると迫力があって恐そうですがichi11さんならきっと登れますね!
山は逃げないのでまたリベンジしてください♪

トロリーバスやケーブルカーにも乗った事があるし
雄山〜大汝山間は私も雨の時に(^_^;;歩いた事があるので懐かしく思いました!
立山のもっと奥の方にも行ってみたいです!

それから縦走の後半の山々の記録を楽しみにしていますね
2016/8/24 18:36
Re: 行けたと思ったのですが・・
こんにちは。ご無沙汰していました。
コメントありがとうございました

剱岳登頂が達成できなかったのは残念でした。
危ない岩場はそれなりに経験してきましたが、
それでも雨の中の経験はない(回避してきた)ので慎重に行動しました。
剱岳では下山の際の方が危険で
特に「カニのよこばい」と呼ばれる岩場では、最初の一歩目の足をかける場所が難しい、
またハシゴや鎖より下山時のザレ場で事故が多いと聞いていました。
まあ、再訪する理由ができたので良かったかと思います。
天気の良い日の方が眺望も得られて、達成感もありますしね。
剱岳からだと、日本海まで見渡せるということですから。

鹿島槍や五竜岳を縦走した後半の方が、天気は少しましでした。
最大の目的だった立山・剱岳遠望がばっちりでした
しばしお待ち下さいませ。
2016/8/25 12:43
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