丹沢/玄倉川檜洞沢(ユーシン沢出合で撤退)
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- GPS
- 07:34
- 距離
- 30.0km
- 登り
- 3,997m
- 下り
- 3,999m
コースタイム
- 山行
- 6:25
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 7:33
天候 | 曇り後雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
玄倉林道は入口にゲートが出来ており、以前の玄倉林道駐車場にはクルマで行けなくなっている。 替わりに丹沢湖ビジターセンターに隣接して設けられた無料駐車場に駐車するが、片道+30分林道歩きが追加になる。 尚、無料駐車場には利用時間は8:00-17:00と書かれているが8:00前でも空いていたので17:00を過ぎてもチェーンが掛かると言うことは無いと思われる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山ポスト 丹沢湖ビジターセンターにある。 ◆道の状況 ・玄倉林道 ユーシンまで片道2時間の行程になった。青崩隧道の通過にはヘッドランプが必要。石崩隧道はそこまで真っ暗では無いが足元が凸凹なのでヘッドランプを使用した。 |
写真
感想
エメラルドグリーンの釜を持つ美渓と評判の檜洞沢で水と戯れようと言う計画だったが、しっかりと雨が降りユーシン谷出合で撤退。沢下りでうかつにもズボンの後ポケットに入れたままにしていたXperia Z Ultraを沢に落として紛失すると言う大失敗。皆に石小屋沢出合から再度沢を登り探索させてしまうと言う申し訳ないアルバイトをさせてしまった。ユーシン沢出合までではあったが純白の石英閃緑岩の大岩に蒼い釜のコントラストが美しい沢で晴れた日に再訪することを誓って帰った。
いつものようにビジターセンターの登山ポストに計画書を投函して玄倉林道を目指したのだが、小菅沢沿いに無料駐車場が出来ていて数台駐車していたのが目を引いた。更に林道へと向うと「この先300m先ゲートあり。一般車通行できません」との表示が路傍にあった。ゲートまで3km位あったのでは?と訝るとすぐにチェーンが張られたゲートに行き当たり、先ほどの無料駐車場に引き返すことになった。どうやら発電所補修工事の関係のようだが30分歩いて元の玄倉林道駐車場に至って見ると土砂が周囲に積まれており、どうも恒久的に一般車通行禁止になりそうな気配を感じる。
と言うことでユーシンまでは片道2時間の長い林道歩きを強いられることになった。出発時点では曇りだったがユーシンに近づくにつれてしとしとと雨が落ちて来た。ユーシンロッジで沢装備を付けているとしっかりとした降り方になってきた。なのでコンパクトデジカメはビニール袋に密封してザックにしまい、一応防水のXperiaを取り出して尻のポケットに入れ、以降これで遡行しながら写真を撮って行った。ポケットには2/3は入っており安定していたので首から下げることもせずにこのまま進んだ。ユーシンロッジの裏側に廻り階段を昇り山の神にお参りして沢を見下ろしながら進むと右手に明治薬科大学の山小屋が見えてきた。以前石小屋沢に来た時にはザレた斜面を登って旧登山道を辿ったが今回は沢沿いに進み発電所施設の堰堤の梯子を登って堰堤上に出た。そこから入渓。
そこから真っ白な石英閃緑岩と碧い水の景色が広がり、実に素晴らしい。晴天であれば更にひときわの美しさだろう。しばらく歩くとF1-3mに出合う。これは右側から越えて行く。次に樋を抱えたCS滝に出合う。チョックストンの両側共もの凄い水流でちょっと引くところだ。左岸の上に残置が2ヶ所ありトラバースしていけるようだがこれも余りよろしくない雰囲気。Aki-CLさんがCS左脇の岩に立ってそこからチョックストンに這い上がったので、皆そのようにして乗越して行く。T井さんはそこここの釜に飛び込み遊んでる。右から2つ程急な傾斜で支沢を合わせる。沢の上の方を見上げるが旧登山道がこの急傾斜を楽に越えているかと疑問を感じるところ。
そして5m滝に出合う。下ノ魚止滝と呼ばれるように直立した滝は容易には登れない雰囲気がある。左壁から続く凸角に赤いペンキがあり、更に10m左手前のザレたルンゼにも紐が下がっていた。我々は赤ペンキに従って登るが岩角が丸くなっており結構タフ。滝上には素直に降りられる。100m程遡ると沢は左に曲り吹割滝に出合う。記録の写真では大体上部が2つに別れているが、今日は一体になっている。それだけ水量が多い。左岸側を手前から登り越えた。
ここでユーシン沢出合になる。雨は相変わらずしとしとと降っていて止む気配は無い。やっぱり晴天の時にまた来たいね、と言うことでここで引き返すこととした。吹割滝を降りて行くT井さんと13Kさんの姿を撮ってXperiaを尻ポケットに仕舞った。これが最後のカット。さっきの5m滝の巻き道を降りる所が一番の緊張ポイントだったが、先頭のT井さんがロープ無しでクライムダウンしていったので一安心。途中でお尻を着いてズリズリと降りる所が在ったが恐らくここでポケットから押し出されたと思っている。ここでは僕がラストになったので後から見ている人もいない。みんなが降りた所だがヤレヤレとクライムダウンして、10m程歩いてポケットの軽さに気が付いた。そこから巻き道の登り口まで戻ってみたが無い。諦めて皆を追って行くと石小屋沢の所に集まっておりここから登山道に踏み跡があると言う。そこでXperiaを無くしたと言うと時間もあるし、皆で探そうと言うことになり、再度吹割滝まで遡行し、探索した。が見つからなかった。僕が一番可能性が高いと思った下ノ魚止滝の巻き道にも無く、滝壺に落ちたものと思われた。3人で滝壺の探索もしたけど見つからない。と言うことで残念ながら美渓の渓相を撮影した写真はこの後ニコンで撮影した数カットのみ。前日出張帰りの電車の中でZ Ultraの後継機種のことなんかネットで調べていたんで、これを知って「こんな不貞な奴の側には居られない」と身を隠す機会を待っていたんじゃないかとも思う。
石小屋沢出合から登山道へ踏み跡を辿り旧登山道を辿って行き入渓点に降り立った。尤もこの道も楽なものではない。手元の91年版地図では破線ルートで示されてはいるがそれから25年放置されて崩壊の進むままである。元々は沢を横切るポイントには桟道があったのだろうけど、今は足を片方載せられる足場が続くだけである。一時小降りになった雨もユーシンロッジに戻る頃にはしっかりと本降りになっていた。雨の中2時間の林道歩きで玄倉の駐車場に戻った。途中何パーティかのハイカーとすれ違ったが登山者では無いようで玄倉ダム辺りまで玄倉ブルーを観に来たのかなと思わせる。
計画では檜洞沢から金山谷乗越経由檜洞丸、石棚山、西丹沢県民の森と言うルートであったが結局檜洞沢とユーシン沢の出合までだからユーシン沢と称した方が妥当なのかもしれない。計画の全行程は晴天の日を狙って再挑戦だ。
※ 16/09/10に檜洞沢を再訪し、檜洞丸までの全行程を歩くことができた。その際に奇跡的に紛失したXperia Z Ultraを回収することができた。このXperiaのメモリカードから回収した写真を[X]としてアップロードした。(16/09/12)
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