称名〜大日三山〜剱岳


- GPS
- 32:00
- 距離
- 25.5km
- 登り
- 3,530m
- 下り
- 2,069m
コースタイム
- 山行
- 10:06
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 11:40
天候 | 1日目=快晴 2日目=晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
30日夕方称名滝Pへ着き、車中泊。(桂台〜称名滝Pは夜間通行止め)。 2日目、室堂から電鉄立山駅へ。立山駅から称名滝Pへは路線バス。 |
予約できる山小屋 |
剣山荘
|
写真
感想
山と高原地図『剱・立山』では、大日岳と中大日岳が未踏でしたので、奥大日と合わせて、登山口から大日三山を縦走することにしました。もう一つの目的は、くろゆりのコルから剱御前への破線ルートを歩くことでしたが、こちらは実現しませんでした。
30日夕方、称名滝駐車場へ着いてから夜中までは台風の余波で小雨が降ったりやんだりでしたが、31日の丑三つ時には星空でした。
食事後、夜明け直前にスタート。大日岳登山口までは車道ですので、まだ暗くてもライトは不要でした。
称名廊下を挟んで弥陀ヶ原と対峙する大日平は、前後が急坂の連続ですが、よく整備され、とても歩き易い登山道でした。
大日小屋へ着き、軽く食事後、ザックを小屋のベンチに置き、カメラだけ持って大日岳へ。台風一過の快晴下、素晴らしい360度の眺望でした。
中大日岳は、山地図では頂上北側を巻く感じですが、ルートは頂上経由でした。
奥大日岳(三角点)では、室堂から来たと思われる数人が先行していました。最高点へは、登山道の分岐の石に×印があるためか、誰もいませんでした。この×印は立入禁止ではなく、道間違い防止だと思います。最高点からは眼前の剱を谷底から頂上まで眺められ、【岩と雪の殿堂】&【試練と憧れ】のピークの絶景を堪能することができ、感慨無量でした。
現地表示の室堂乗越(山地図の表示地点はちょっと違うかも?)には、かって馬場島へ通じるルートがあったそうです。アルペンルートを利用すれば一日で立てる立山ですが、古人(いにしえびと)が艱難辛苦を乗り越えて辿り着いたであろう立山に思いを馳せながらの稜線漫歩でした。
別山乗越(剱御前小舎)で小休止後、剱御前山へ。この山の最高地点へは乗越から10分程度ですぐ行けますが、お薦めは三角点です。
深田久弥氏は剱岳を層々たる岩に鎧われて、豪宕、峻烈、高邁の風格と讃美していますが、三角点峰からの剱はまさにその表現を如実に極めている景観だと思います。
三角点から少し戻って東側のガレ場を下り、剣山荘に着いたのは夕食30分前でした。
宿泊手続きの際、くろゆりのコル〜剱御前間の状況を聞きました。聞かれる側とすれば、どこの馬の骨か分からない一登山者に対し、安易に応える訳にはいかないでしょうから、私は北方稜線を縦走し、小窓から池ノ平山・北峰まで行った時の状況をお話ししました。
すると、そこまではひどくはないが崩落した所が藪漕ぎとなること、道形は残っていることをお話しされました。
破線ルートを実際に歩くかどうかは、明日剱からコルまで下ってからの判断としました。
初めて剱に登ったのは’98年10月上旬でした。以来、’05年からは2〜3年置きに4回行き、今回は6回目でした。北方稜線も縦走したし、健脚者並みに早月尾根も埼玉から日帰りし、もう剱岳へ行くことはないでしょう。
’98年当時に比べれば随分よく整備されている感じです。
体力的にも衰え、’98年は扇沢から入山した当日に登頂しましたが、今はもう昔日の思い出となってしまいました。
南アルプスと八ヶ岳の間に富士山、喜作新道の彼方には中央アルプス、白山や能登半島も見え、昨日のような快晴ではありませんでしたが、もうこれ以上の展望は望むべくもない最後の剱岳でした。
くろゆりのコルまで下り、破線ルートを間近に見上げた結果は、とても辿れそうには見えない、大きなハイマツに覆われた稜線でした。ハイマツ帯の奥の草付き斜面には道形が見えていましたが、その上部は所々にハイマツの茂る峻険な岩尾根でした。山地図では赤の破線で登り1:00ですが、とても1時間では行けそうにない感じなので、破線ルートは諦め、一般道を別山乗越へ向かいました。
’09年9月に行った時は、三角点からコルへの稜線を下りましたが、途中の小さなコルから右下に踏み跡があり、稜線はこの先どうなっているか分からないので、右下の踏み跡を下りました。一般道へ降りてそのまま進むとくろゆりのコルでしたので、地形図で2670m台の小ピーク手前を右に下りたものと思います。途中に崩落した所があることは http://tsurugigozen.com/ZokuTeteyamaYonabe.html を読んで知っていました。
右下に下りた小さなコルからくろゆりのコル間で崩落しているものと思います。
この破線ルートを無雪期に歩いた記録は全く見当たらず、もしかするとザイル無しでは通行不能かも知れません。
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