奥秩父・大原平ノ頭=日本の秘峰?/長峰への周回は断念
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 674m
- 下り
- 678m
コースタイム
天候 | 晴時々曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
本ルートは一般登山道ではない。微かな踏み跡程度で道標は皆無。 1783m峰南西尾根にはテープ類すら無く、踏み跡も無いが獣道が使える。下草も石楠花も無いので藪漕ぎはしないで済んだ。なお、帰路、この尾根から南側の林道に降りる際にはルート探索に神経を使うだろう。 北側から沢沿いに登ってくる通常のルートと1783m峰の南コルで合流するが、この先、北峰の登りでは不明瞭ながら踏み跡が出てくるし、赤テープも散在する。ただし、石楠花の藪漕ぎを強いられる個所が所々ある。 |
写真
感想
白山書房から発行されている季刊誌「山の本」に、「日本の秘峰」100座が数年前まで連載されていた。この中に、長野県佐久の川上村にある「大原平ノ頭」1969.5mが載っていた。手近な山なので登ることにした。
紹介されているルートは、北側から沢沿いに登って1783m峰の南コルに出て、そこから南下して頂上に至る。帰路も同じルートを下る。ネットで調べても、同じ往復ルートしか見当たらなかった。
しかし、この頂から標高1900mを維持した主尾根が南に続き、1978mの千平を経て2065mの長峰まで2kmほどの距離である。どうせなら、大原平ノ頭だけでなく、長峰へと周回すれば変化があって面白いのではないか。
そこで、いつものように地形図を読み、西側の川端下集落を起点にすれば、1783m峰の南西尾根を登り、主尾根を縦走してから長峰の北西尾根を降りれば川端下に戻ることができる。
よし、この周回ルートで登ろう。
三角点がある大原平ノ頭までは順調に登れた。そこから南を見ると、直ぐ隣100mほどしか離れずに、ほぼ同じ高さの岩峰が屹立している。しかし、この間はキレット状で、一旦4, 50m降りてから急斜面を藪漕ぎしながら同じ高さまで突き上げなければならない。
とりあえず、この岩峰までは行ってみた。しかし、直ぐ南隣50m程先にはまたまた同じ高さの岩峰が控えている。この岩峰に立つためには、2,30m程落ち込んだギャップを通過しなければならない。さらに南を見ると、7, 800m先にある1970m圏コブまでに大きな岩峰が一つ見える。でも、その他小さい岩峰がいくつ控えているかは木々に隠されてはっきりしない。この先、長峰まで主尾根を辿るには、時間も体力も、時には岩登りの技術力も要求されるだろう。
深入りして墜落事故でも起こせば、年寄りの冷や水、と言われるのがオチ。や〜めた。結局、長峰までの周回は断念し、大原平ノ頭の南隣の岩峰まで行って同じルートを戻った。
今までの記録を見ると、大原平ノ頭までの往復ばかりである。実際に登ってみて、その先には行かないわけが納得できた。
今回は登降路として1783m峰の南西尾根を使った。この尾根の途中に大きな岩峰が行く手を遮っていたが、獣道がこの岩峰の南側を巻くように案内してくれたので、全く問題なく通過することが出来た。また、林道からこの尾根に取り付くために、僅か50mほど膝高さの草地をかき分けただけで、後は全く藪漕ぎをしないで済んだ。むしろ、通常の北側のルートと合流してから北峰への登りの方が、ルート探索に手間取ったり、軽いながら石楠花の藪漕ぎを強いられることがあった。北側の沢沿いのルートは知らないけど、大原平ノ頭への登降ルートとして、この1783m峰南西尾根はお勧めです。ただし、帰路、標高1630mで南西尾根から分かれた後、南斜面を下って林道に出るまでは、地形図はあまり役に立たない。カンに頼って下りることになる。
大原平ノ頭は川端下集落の直ぐ東の山であり、「日本の秘峰」と言うのはいささか大げさな気がする。でも、気楽に秘峰(?)を楽しめて良かったのかもしれない。
また、天候に恵まれて眺望を堪能した。ここに載せた周辺の山々の写真はかつて登ったことがある山である。当時のことを思い出し、ノスタルジーに浸りながらコーヒーブレイクを楽しんだ。
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