大滝山(上高地〜蝶ヶ岳〜徳本峠・テン泊周回)


- GPS
- 27:58
- 距離
- 32.7km
- 登り
- 1,756m
- 下り
- 1,753m
コースタイム
- 山行
- 5:33
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 6:22
- 山行
- 5:15
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 5:42
天候 | 1日目:晴れのち曇り 2日目:ガスのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
往復2,050円。 アカンダナ駐車場は1日600円。 確か夜間は出入りできなかったはずなので要注意。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全般的に危険箇所なし。 【上高地〜徳沢園〜蝶ヶ岳(長塀尾根)】 ・徳沢園までは平坦な林道歩き。 ・徳沢園の裏から長塀尾根に取付いた後はしばらく急登となる。 ・その後も長い針葉樹の森歩きとなり、蝶ヶ岳の少し手前からいきなり視界が開ける。 ・テン場は11時の時点で5張程度だった。 【蝶ヶ岳〜大滝山】 ・蝶ヶ岳から三俣方面へしばらく下り、大滝山への分岐を右へ。 ・少し下って登り返すが、アップダウンも距離もほとんどない。 ・大滝山の北峰山頂部がテン場(5張程度)となっている。 ・この日は2:30まで小屋番さんが登山道整備で留守だった。(感謝) ・テン場は700円。水は1リットル200円の量り売り。 ・晴れていれば大滝山北峰山頂から穂高連峰の景色が素晴らしい。 【大滝山〜徳本峠〜上高地】 ・大滝山〜徳本峠までの登山道は大滝山荘の小屋番さんが整備してくれているおかげでとても歩きやすい。 ・眺望こそないものの、フカフカの針葉樹の森歩きはとても癒される。 ・アップダウンは多少あるが、気にするほどではない。 ・徳本峠〜上高地までの道は高速道路状態で、さすがクラシックルートといったところか。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
当初は島々宿〜徳本峠〜霞沢岳往復〜上高地というクラシックルートを絡めた山歩きを計画していたのだが、2日目(日曜日)の予報が悪化したため1日目をメインにして蝶ヶ岳〜大滝山を目指すことにした。
大滝山は今回初となるわけだが、三股から蝶ヶ岳に登るたびに目にする分岐の標識で以前から気になっていた。
しかも狭いながらも山頂にテントを張れる貴重な山だ。
蝶ヶ岳のテン場も好きだが、今回はあえて人の少ない大滝山でテントを張ろうと考えた。
大滝山なら2日目にそのまま徳本峠へ向かえば上高地までの周回ルートも楽しめる。
予定通り上高地を6時に出発し徳沢園を経て順調に高度をあげていく。
蝶ヶ岳に到着する頃には槍穂に少し雲がかかり始め、スッキリした景色は見られなかったが、やはりこの広大な稜線と圧倒的な槍穂の景色は何度見ても素晴らしい。
しばらく景色を楽しんでからいよいよ大滝山へと歩き始める。
見慣れた分岐から初めて大滝山方面へ足を踏み入れると、そこから先は一人旅となった。
さっきまでの蝶ヶ岳周辺の混雑が嘘のように静かだ。
会ったのは池の中にいたサンショウウオとオニヤンマだけ(笑)
蝶ヶ岳を出発してから1時間ほどで大滝山へ到着するとそのまま大滝山荘へ向かう。
到着が早すぎたのか小屋番さんは登山道の整備のため外出中だった。
テン場が北峰山頂だということは事前リサーチでわかっていたので先にテントを張ることにする。
しばらくすると単独の女性がテントを担いでやってきた。
稜線の天気がイマイチなので常念縦走をやめて行き先を大滝山に変更したそうだ。
こんなマイナーな場所でテントを張ろうとする人はよほどの物好きしかいないと思っていたのでびっくり。
色々と話をさせてもらったが、かなりの熟練登山者でさすが単独でこんな場所に来るだけのことはあるなと思った。
今日はこの女性と二人きりか・・・と思っていたら今度は3人のPTが鍋冠山方面からやってきた。
静岡で個人ガイドをやっているという若いガイドさんと、お客さんが二人。
一人は小屋で素泊まりするらしいが、ガイドさんを含めて2人はテン泊とのことだった。
更にそれだけでは終わらなかった。
齢80くらいだろうか・・・かなりお歳を召したおじいさんがやってきてツエルトを張りだした。
なんと徳沢園からはるばる8時間かけてここまでやってきたらしい。
自分が80歳になった時に同じ事ができるだろうか・・・
小屋番さんいわく、テントの受付自体が珍しいとのことだったが、この日は一晩でテント4張!
静かなテン泊はなくなったが、その分皆でアットホームな雰囲気を楽しむことができた。
そういえば、テン泊で他の登山者としゃべりながら食事するという経験は初めてかもしれない。
翌朝、雨がテントを叩きつける音で目が覚めた。
朝4時・・・少し早いが天気も悪いし眺望もないだろうから早めに出発しよう。
せっかく初めての道なのでできれば明るい時間に景色を楽しみながら歩きたかったがこの天気では仕方ない。
雨露対策で合羽を着るとヘッデンを灯して徳本峠を目指す。
槍見台を過ぎたあたりから徐々に霧が薄くなりはじめ、徳本峠に着いた頃にはすっかり晴れていた。
こんな天気なら霞沢岳まで往復してもいいかな・・・と思ったが、次回クラシックルートを歩く時のために残しておこう。
最後はのんびり明神〜上高地を散策して終了。
いつもの山行と少し違って、古の登山道や森の雰囲気や人との出会いを大いに楽しむことができた。
ガッツリ歩くのもいいが、たまにはこんな山旅もいいなーと思った。
Sanちゃん、こんばんは。
これはまたマニアックなルートですね〜
スーパー単独女性はえらいマニアックなテントのようですし、静岡PTはダンロップの昔の奴でしょうか?
徳本峠のテン場も結構テントが張られていて、意外とこういう尾根も人気あるのですね。穂高の絶景が素晴らしいだけのことはあります。
また、森の山にはガスが合いますよね。
今年はまだGWの1回しか北ア行ってない
どこかで時間を作らないと...
マルイさん、おはようございます。
ほんと、思った以上にマニアックなルートでマニアックな人たち(笑)でした。
その分、マニアックな山の会話が楽しめたりしてよかったですよ。
山小屋ではここまで人種は偏りませんから(笑)
マルイサン+北アルプスといえば勝手に北穂のイメージが植えつけられてしまっていますが、次はどこへ行かれるのかな?
そろそろ紅葉シーズンだし、悩ましいところですね。
僕は今のうちに遠征して、紅葉時期は白山にドップリ・・・そんな予定です。
こういう行き方もありましたか。
つい最近『槍ヶ岳開山』を読み終えたことや、蝶ヶ岳や霞沢岳からの大滝山、鍋冠山気になっていたんですわ。
マイナーでしっとりな山行かと思いきや、テン場での宴会、楽しい雰囲気が伝わってきました
ミエリン、おはようございます。
さすがミエリン、大滝山マークしてましたか。
僕も直前まではこのルートのことは考えていなかったんですが、2日目の天気を見て「これだ!」って感じで即決してしまいました。
静岡のガイドさんPTは鍋冠山から登ってきていましたが、60くらいの女性客のリクエストだったそうです。
老若男女を問わず、やっぱりここを通る人はマニアックな人たちでした。
そのうち僕もウェストンが辿ったクラシックルートを通って徳本峠を目指します!
白山は曇りでしたが槍穂高は青空が見えてたんですね。
蝶から見る穂高連峰はお勧めと言われつつ未だに登ってません!
蝶・常念・霞沢岳は登っておきたいんですけどね。
大滝山はマイナーな感じがしていいですね。
マイナーなテン場でのマニアックな出会いもまた一興ってかんじでしょうか
今年は上高地行ってないので少し行きたくなりました。
souさん、天池ツアーおつかれさまでした。
白山の天気はダメだったようですが、こちらは夜は雨が降ったりしてましたが日中は終始穏やかで今思えば絶好の登山日和だったと思います。
蝶ヶ岳は是非登ってみて欲しいです。
展望台としては1級品だし、稜線の雰囲気も最高です。
経験上10月後半〜11月くらいが静かでいいかも。
普通テン場で他の登山者と話をするっていうのはあまり無いんですが、このテン場は絶妙のスペースで逆にコミュニケーションをとらざるを得ない、そんな感じでした。
souさんも機会があったら是非行ってみてください
この週末は午後から崩れるという予報も出ていたけど、みんな山行ってんだよね〜。
いやにマイナールートを行ってるなと思ったらSanchanも天気予報でルート変更でしたか。クラシックルートは僕も狙ってますよぉ〜(笑)
レッズさん、おはようございます。
そうですね、結構皆さん山に足を運んでますよね。
蝶ヶ岳も結構な人で賑わっていましたよ。
今週も天気予報はイマイチでしたが、先週も悪かったので今週こそは!みたいな意識があったのかもしれませんね。
クラシックルート、レッズさんも計画していましたか。
今年は行けないかもしれませんが、長年温めている企画なので絶好の天気を狙って再訪したいと思います。
Sanchanさん、おはようございます。
大滝山へ行かれたのはFacebookで知ってましたが、何と大滝山のテッペンでテントでしたか。
このコースは自分も計画だけは立ててありましたが、優先順位が低く実行に至ってません。
大滝山荘はまだやってるのですね。うーん、これは泊まってみたいなぁ。
日曜の天気、Sanchanも騙された?
霞沢岳は自分もクラシックルートを絡めてで狙ってるので、また今度ですね。
dokuboさん、おはようございます。
dokuboさん、以前クラシックルートの予定をしていて、一度計画変更してますよね?
今年ミエリンが徳本峠行ったのを見て、そろそろ自分も・・・と思ったんですが、残念ながら2日目の天気がダメ予報だったので今回のルートになりました。
でも結果オーライ。
ご覧の通りの充実した山旅になりました。
大滝山荘、ほんとお薦めですよ。
テントに限らず小屋泊まりでも楽しめそうな気がします。
日曜日はいい方に予報が変わりましたね。
おかげで秋晴れの空の下、久し振りにのんびり上高地散策なんかもできて楽しかったです。
dokuboさんの徳本峠レコを拝見する日を楽しみにしていますよ
さんちゃん おはようございます
大滝山、かなり気になってましたよ
池もあったりいい感じですねぇ
快晴だったら、もうちょい穂高も眺めることができたのかな〜?
2年前、上高地から日帰りで霞沢へ行ったときは、ガスガスで眺望がほとんどなかったけど、徳本峠からはあんなにも素晴らしい絶景が見れるんだね
こんな山旅もホントいいよね〜 ワカルワカル
2日間お疲れ様でした
あ〜私も北アに行きたいぞ〜
ぽんちゃん、こんばんは。
さすがぽんちゃん、大滝山チェックしてましたか。
事前リサーチである程度良い山だということはわかっていましたが想像以上でした。
ただ人が少ない山というだけじゃなくて、こじんまりとしたアットホームな感じが他の山では味わえない贅沢でしたよ。
人がいない山という意味では冬山だったらいくらでも味わえるシチュエーションですが、ほどよい人との出会いと着かず離れずの距離感がまたよかったです。
欲を言えば夕焼けと朝焼けが欲しかったけど、次回鍋冠山から登った時の楽しみに残しておきます
そろそろ北アルプスも紅葉の季節。
ぽんちゃんも北アルプスに出没しそうな時期ですね
五箇山の大滝山かと思った。あんな山まだ暑いだろうと思ったら違ったね。蝶の近くのこっちが普通だよね、僕以外には。
で、今回はとても渋い山旅ですな。こういうのも良いね。
五箇山の大滝山はBCスキーに良いので、今度行きましょう。
Nishidenさん、こんばんは。
さすがにまだ半分夏山なので2000mは越えたいところですね。
五箇山の大滝山、ぜひ行きましょう!
まだまだ北陸にも滑りたい山がいくらでもありますね。
正直バックカントリー以外の山行は冬のための体力維持とお茶濁しという意味合いが強いんですが、今回のような山旅も捨てたもんじゃないと思い直しました。
でも・・・どうしても「あそこを滑ったら面白そう」とか考えちゃいますけど(笑)
またまたマイナールートですね(^。^)
sanchanさんの脚であれば上高地から1泊でも穂高、槍は楽勝なのに大滝山!
上高地まで入る労力とお金考えると私にはまだまだ行けないルートです。
もちろん未踏なので行って見たくはありますが本当に行く気になるのはまだまだ先ですかね〜。
最近ソロ女性のテント泊もよく見かけるようになったと思います!凄いなと思いますが80歳のツェルト泊は更に凄い‼
贅沢は言いません、小屋泊で良いので自分もその歳まで山に登れたら幸せですかね♪
しかしそのために今から何をすれば良いのか分かりませんが(笑)
霞沢岳は昨年行ったものの上高地からのピストンは少々味気なかったので島々谷からのクラシックルートは私も狙っています‼
kabukiyaさん、おはようございます。
80歳(厳密にお歳を聞いたわけではありませんが)の方のツエルトにはほんと驚かされました。
何をしたらその歳まで登り続けられるのか答えはわかりませんが、今のようにほぼ毎週登り続けることが一番なのかなーと自分の中で解釈してます。
まあkabukiyaさんは放っておいても100歳くらいまで歩けるでしょう(笑)
上高地まで行ったら槍穂高に行ったほうがいいのでは?と、たしかに大抵の方はそんな風に考えると思います。
でも正直槍穂高より今回の大滝山の方が楽しいと感じました。
理由はやっぱり独特な静けさとアットホームな感じでしょうか。
あとは槍に登ったら槍を眺められない、的な(笑)
ちょっと違うかもしれませんが、「白山登って御前峰に登らない」=「必ずしももったいないとは言えない」って感じですかね。
これからもマイナーで良い山をたくさん見つけていきたいと思います。
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