【滝祭り!】太田切川中御所谷
- GPS
- 07:45
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 1,564m
- 下り
- 598m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
下山は千畳敷駅からロープウェイ下山 |
コース状況/ 危険箇所等 |
滝はメンバーの力量によってザイルを出す出さないが変わってくる。 日暮の滝一段目でザイルを出すくらいなら頻繁にザイルを出すことになると思われるので時間はかかる。 また、滝の巻きのルート取りで手間取るとコースタイムがかかると思われる 今回ザイルを出したのは宝剣の滝、1つ目と2つ目 チョックストーンの滝の巻き 宝剣の滝2つ目はザイル出さなくてもよかった 残りの二つは残置支点とカムでランニングを取った |
その他周辺情報 | こまくさの湯 610円 ロープウェイの割引が効くのはこぶしの湯 |
写真
感想
三連休は気合を入れて赤石沢!と思っていたが、蓋を開けてみたら最悪の天気展開。
土曜日はなんとか行けそうということで、木曽駒千畳敷カールに突き上げる、太田切川中御所谷を遡行することに。
直線距離は短いが、標高差はだいたい1000m。滝に次ぐ滝が予想されるが、果たして。
多賀SAでKのきゅんと合流して、いつもの恵那峡SAでごろ寝。
思いの外、蚊の襲撃にあい熟睡とはいかず...
翌朝、4時に起きると晴れ間も見えておりやる気も出てくる。
菅の台バスセンターは天気のせいか、紅葉シーズンの前のせいか、臨時バスは出ているものの、そこまで混んでいる感じではない。
バスに揺られてしらび平へ。ロープウェイに乗り込む乗客を横目に入渓準備をし、遊歩道を歩くと5分ほどで日暮の滝手前から入渓。
日暮の滝は、各段、10mほどの三段構成で、なかなか見事。
一段目は左岸のジェードル状から登る。
ザイルは出さないが、簡単という訳ではない。
花崗岩の沢なので、ホールドは薄めで、全体的にサクサク登れる感じではない。
二段目も同じく左岸から登る。
三段目はチョックストーンの滝となっていて直登はできないので、少し戻った左岸の微沢を15mほどの登り巻きに入る。
踏跡を辿りながら左岸の岩壁の際、ちょい上くらいを攻めると、懸垂もなく沢に復帰できる。
初っぱなから適度な緊張を強いられいい感じだ。
その後、いくつかの滝を快適に登って越えていくと、大きめの4つの滝から構成される宝剣の滝へ。
1つ目は、ぱっと見難しそうに見えるが、左岸が登れそう。
K野きゅんにリードを任せてザイルを引いてもらう。カムと残置ハーケンを中間支点にしながら確実に登っていく。
巻きも行けそうだが、ホールドとなるものは少なそうで、直登したほうが楽そうだ。
中段と落ち口付近が少し難しい感じだ。
真上をロープウェイが通過なかでの登攀はなかなか無い感覚だ。
すぐさま2つ目の滝。こちらは右岸から登る。遠目にみると難しそうだったが、近づいてみると傾斜もあり、難しくはなさそう。1つめからそう距離もなく、アンザイレンしたままだったので、K野きゅんにリードしてもらい、確保状態で登る。
やはり、見た目通りザイルは必要ない難易度。
続いて、3つ目と、くの字型が特徴的な4つ目の滝が続く。
くの字の上部は草付き帯に入って少し巻き気味となる。
ロープウェイの下をくぐる。このころは天気もよく青空に花崗岩が眩しい。
ふり返ると伊那谷を挟んで塩見を中心に南アルプスの稜線もよく見えている。
一休みして少し進むと、チョックストーンの滝が現れる。
これは流心近くは直登不可で、左岸のルンゼっぽいところをザイルを出して巻き気味に登る。
少しがれた中段くらいがちょっと微妙だが、カムや残置ボルトで中間支点はとれた。ルンゼを登って落ち口付近へトラバース。カムががないと屈曲付近で支点は取れないので、確保とはいえ、セカンドは振られる感じになるかもしれない。
チョックストーンの滝を越えると沢は両岸が切り立ちゴルジュ状となる。
帰りのロープウェイの放送によると中御所三十八滝と呼ばれているようだ
38も無いとは思うが、ひたすら滝続く感じ。なんか日高の沢を思い起こさせる感じだ。
最初の幾つか右へ左へ直登できたが、直登不可の滝が出てきて、右岸からの巻きを強いられる。
右岸の岩壁を登って行き、ブッシュ帯を登っていく。踏み跡は割りかし明瞭だ。
巻道の途中から沢を覗き込むと、大きくて見事な滝が3,4懸かっているのが見えるが、どれも直登はできそうにない。
踏み跡を辿り、ガレ沢を下ろして沢身に復帰できる。
復帰するときに沢の上部が見えるが、ずっと滝が続いてて見事だ。このころから天気は下り坂で稜線はガスの中といった感じだ。
沢身に復帰して、いくつか滝を登ると40m大滝の下へ辿り着く。
複数の滝によって構成される見事な滝だ。
両岸に支沢が滝で合流しているが、巻き小さくなりそうな右岸の滝を登って巻きに懸かる。
支沢とはいえ10mを越える滝。浮石が多いので落石には細心の注意を払いながら登る。
本体の滝の高さを見ながら踏み跡を辿っていき、最後はホールドの乏しい草付きをトラバースして沢身に戻っていく。
先ほどの巻きと同様に、まだまだ上部に滝が続いているのが分かる。
復帰後も相変わらず滝滝滝。
直登、小巻きを使い分けながら高度を上げていく。
途中、まさかのシャワークライムもありつつ、つるんとしたスラブの目立つ鏡の滝へ。
簡単に左岸から巻けるが、あえてスラブのクラック沿いに登る。
斜上途中、一段上がるところと、落ち口をよいしょするところが難しい。
本来ここをチャレンジするならザイルを出した方がいいかもしれない。
鏡の滝を過ぎると二股がある。
二股はどこを取っても千畳敷カールに辿り着くが、なんとなく規模の大きそうな右股を登る。
水量は少なくなるものの、滝は続きさながら天国に続く階段のよう。
快適な登はんが続き、周りの木々が秋めいてきたなと思ったらカールに詰め上がる。最後まで爽快な沢だ。
紅葉には早い感じだが、ところどころ葉が色づき、様相は秋。天気はガスガスだが、さすがに千畳敷カールは多くの人がいる。
少し迷ったが、思いの外早く遡行が終わったので、木曽駒ピークをアタックすることに。
八丁坂を登って乗越浄土を目指す。無雪期に来るのは初めてだが、12月くらいに来ていたせいか、大きく様相が違うことはない。
宝剣小屋を通りすぎ、中岳はサクッと巻いてピークへ。
ガスガス、思ったより風はないがシャワークライムのせいでいい感じに冷えてきた。行動食を頬張って、サクッと下り始める。
宝剣のピークへ寄る提案はあっさり却下され、八丁坂を再び下ろして、千畳敷駅へ。
ガスの中にロープウェイは降りていく。ロープウェイから中御所谷を振り返れるかと思っていたが、40m大滝から下がガスですなにも見えず。それでも、日本最大高低差を誇るロープウェイと同じ高度を沢で上げれたと思うと感慨深い。
バスに揺られて、菅の台バスセンターに戻り、すぐ上のコマクサの湯で汗を流した後は、伊那に住む、ワンゲルの先輩、キジ丸さんを訪ねる。
美味しいものをいっぱい出してもらい、随分と長居してしまったが、積もる話がありすぎて時間が足りない。
次は山で、ということにして後ろ髪を引かれながら伊那谷を抜けて、京都への帰路についた。
こんにちは(^^)
明るく開けたダイナミックな滝の連続に魅了されてしまい、何度も繰り返し見てしまいました!
今の私の技量では難しいですが、いつか行ってみたいですね。
u-saさん
こんばんは、滝に続く滝で本当にいい沢でした!
登攀レベルとしては中級入門な気がします。一つ一つは区切れるので、時間に余裕を持って、そこそこ登れる人をパートナーにすれば、あるいはといったところかも知れません。
是非行ってみて下さい。
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