爺ヶ岳→唐松岳縦走
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
![](https://yamareco.org/include/imgresize.php?maxsize=90&crop=1&fname=%2Fuploads%2Fypdcd4636663919d5.jpeg)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 24.2km
- 登り
- 2,761m
- 下り
- 3,271m
コースタイム
- 山行
- 8:03
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 9:46
天候 | 7/2晴天 7/3暴風雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鹿島槍ヶ岳南峰は危険なところはありません。鹿島槍ヶ岳北峰からキレット小屋までは何箇所かありますが、クサリ、ハシゴがあるのでそれほど恐怖を感じません。キレット小屋から五龍岳は、天候によっては要注意です。暴風雨の時は、キレット小屋にもう1泊しても良かったのかもしれません。 |
写真
感想
八ツ峰キレットに行きたくて、ヤマレコを読んだら、柏原新道で爺ヶ岳から縦走し、キレット小屋に宿泊し唐松岳から下山があったので、小屋がオープンする7月3日を宿泊として計画しました。縦走のスタートが柏原新道で、ゴールが八方尾根です。当然、八方から扇沢までの移動が必要で、バスやJRと色々調べましたが、やはり車2台で行くのが一番ストレスが無さそうというか、ラクなので八方で待ち合わせ第三駐車場にお風呂道具一式を積み、もう一台に乗り換え扇沢の駐車場まで行きました。
7月3日 5:14 柏原新道駐車場をスタート。天気もよく、景色も最高でした。難しいところも無く9:07に爺ヶ岳南峰に到着。冷池山荘で遅めの朝食をとり、12:09に布引岳着。そして、ついに鹿島槍ヶ岳南峰です。いつも白馬のSKIから見ていた双二峰が目の前に。この日一番の感動でした。そして、鹿島槍ヶ岳北峰も踏んで本日の核心部である八ツ峰キレットへ。
今までの縦走路からまるで変わって、いきなり岩場です。八ツ峰キレットは、クサリもハシゴもあり整備されているので心配するようなところというか、危ないところは無かったと感じました。 そして、キレット小屋ですが、みなさんがおっしゃっている「よくこの場所に作ったなぁ」というのをホントに感じました。でも、ここに小屋が無いと縦走も出来ないですし、本当に感謝です。小屋に到着したら、我々が今年初の登山者との事でした。Open初日の15時だったので、ちょっと遅かったかな?なんて思ってました。我々の他は3名のパーティーが同様に爺ヶ岳から来るそうですが、山行中我々の後には誰も見かけませんでした。17:30から夕食でしたがなんと、我々だけが本日の夕食を食べたんです。後から到着した3名は自炊でした。我々のためだけに作っていただけたと思うと感激でした。食事も大変美味しかったです。部屋も我々のみ。隣が3名と、計6名だけでした。シーツも布団も超綺麗でした。
24時を過ぎたくらいから風の音がとてもスゴくなかなか寝付けませんでした。
7月4日 4:37 雨は降っていないものの、今にも降りそうだしおまけに、超強風。今までの体験したどの台風よりも間違いなく強く、先にへ行くか?(五龍岳)戻るか?(爺ヶ岳)を検討しました。事前に調べてはいましたが、小屋から五龍岳の方が核心部分(八ツ峰キレット)も終わっているからラクであろうという判断のもと出発しました。
20分もしないうちに結構な勢いで雨が降ってきて、風は富山側から真横に激風。尾根に出ると下から上に吹き上げるような風に変わり、それに雨が乗って下からも上からもビショビショになり体温を奪います。あまりの風の強さにしゃがんで尾根の小岩にしがみつくことが何度もありました。そんな時、突風でザックカバーが引き剥がされ、長野側へ飛んでいったそうです。その時は自分では轟音で全く気が付きませんでした。フードを被っているので、真横から雨がパツパツ当たるわけですが、たまに左耳中心部に当たると「パチーン」と、とんでもない音量になるため左耳を手で塞ぎながら歩きました。岩場もクサリもあるんですが、とにかくこの状況から早く脱したい気持ちの方が勝っていたし、休憩できるような場所も無かったんで休憩なしで五竜山荘へ。我々は下着もブーツの中も濡れに濡れており、逆さにすればジャーっと流れるくらい濡れていたため、ブーツを脱いで中に入るわけにもいかず、とりあえず寒すぎたのでココアをオーダーしフロントの前で立ちながら飲んでいたら、小屋の方がイスを3名分持ってきてくれて、座らせてくれたのです。そしてキレット小屋で作ってもらった弁当を食べてもいいと言ってくれ、さらにそのゴミまで置いていって良いとまで言ってくれたのです。色々お話をしたら、このような天気で「小屋→五竜」の縦走はあまりおすすめしない!ということと、爺ヶ岳に戻るの選択も有り!と。あきらかにこの天気での縦走は戻るより難しいとの事でした。もし、次にこのような状況になれば小屋止まりを選択するでしょう。山荘のスタッフのみなさんに感謝です。
五竜山荘を出る時に、唐松に行くか?遠見尾根で下山するか?で、我々の判断は全員一致で下山でした。
降り始めると風と雨はウソのようにおさまり、気温も上がりようやくふ〜〜っとできたのでした。
エスカルプラザからはタクシーで白馬へ行きお風呂に入ってから、扇沢へ車を取りに行き帰路につきました。
こんな悪天候での山行は初でした。五龍岳のPEAKは踏みましたがもう一度天気の良い時に登ってみようと思います。
コメント
この記録に関連する登山ルート
![](https://yamareco.org/include/imgresize.php?maxsize=90&crop=1&fname=%2Fmodules%2Fyamainfo%2Fupimg%2Fpt%2f5c6ab19f45dfc69cd03eddca990cea10.jpg)
![](https://yamareco.org/include/imgresize.php?maxsize=90&crop=1&fname=%2Fmodules%2Fyamainfo%2Fupimg%2Fpt%2fe682d90722667f0fa77829a77a7e21aa.jpg)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する