酉谷山 北側破線ルートより(登り矢岳、下り熊倉山)紅葉1500m付近見ごろ
- GPS
- 26:58
- 距離
- 26.2km
- 登り
- 2,117m
- 下り
- 2,126m
コースタイム
- 山行
- 5:02
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 5:38
- 山行
- 4:39
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 5:13
2日目、武州日野より170円で武州中川駅まで電車のりました。
天候 | 両日とも晴れ 日曜朝は気温4℃(この時期にしては暖かい方か) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
5:45草加ICー外環→和光ICー下道→8:50清雲寺駐車場 約2時間5分 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●参考資料 山と高原地図「奥武蔵・秩父」 ●登り(清雲寺→大反山→フナイド尾根→矢岳→坊主山→酉谷避難小屋 清雲寺よりスタートしてしばらくは明瞭な道が続きます。古い祠で尾根を直登すると結構な急斜面を登らなければならないので注意。 アップダウンが容赦なく波状攻撃のようにきます。矢岳まではめげないで登るしかないです。それほど危ない箇所は無いですが、くだりで使う場合は数箇所尾根が広くなるのでルートミスしないように注意してください。テープが所々あります。 矢岳から先も結構急でした。 長沢背稜は歩き易いです。特に破線ルート歩いた後のなので、ものすごく快適に感じます。整備してくださっている人に感謝です。 ◎酉谷避難小屋 5・6人用の小さな小屋ですが、南側に面し窓からは富士山が見える魅力的な小屋です。大岳山から御前山、その手前に奥多摩の石尾根が見えます。しかも小屋内もトイレもとても清潔に保たれています。 水場があるのもこの奥多摩山域ではありがたい。ただし、今回は昼間は水が数滴ずつ落ちているだけで、貯め込むのに非常に時間がかかります(なぜか夜は若干水量が多かったですね)。余裕がある人は少し担いでくることをお勧めします。 ●下り(酉谷避難小屋→酉谷山→小黒→檜岳→熊倉山→日野コース→ぶしゅうひの) 酉谷山から直で下れるルートです。小黒からの下りだし、1箇所右の尾根に取り付きそうな場所があります。それを強引に下っていくとおそらく崖やワサビ沢に出てしまいそうです。 そこを過ぎると檜岳手前までが広々とした尾根歩きが堪能できます。特に標高1500地点は黄葉が見ごろで落ち葉の絨毯を歩きながら最高の稜線歩きができました。 檜岳からは再び痩せ尾根や急なアップダウンがあります。スリップ注意です。 途中一箇所展望が良い所。ただし南、西側のみ。 熊倉山からは日野コースを下りましたがさすがに登山道は歩き易いです。下のほうは沢を数回渡るので滑らないように注意してください。 今回は1駅電車を使いましたが、乗車時刻が合わない場合は歩いてもいける距離です。 |
その他周辺情報 | ●入浴 帰りがけに「休暇村奥武蔵」にて汗を流しました。 他に武甲温泉手前にあります。 |
写真
感想
10月は年に一度のフルマラソンでお山をお休みしてました。
そのブランク明けの一発目が、破線ルート・急登・ロング縦走なんのそのなSさんとYAMA555さんに誘われての秩父側から酉谷山を周回する破線ルートの宿泊山行。
う〜む、走るのと登るのでは使う筋肉が違うし、スーパー健脚な二人について行けるのやろか?
Sさん、YAMA555さんを途中でピックアップして交通費安上がり作戦で和光から下道で秩父の先、武州中川の清雲寺へ(駐車スペースを使わせてもらいました)。
久々の山行で不安はあるものの、秋晴れのスッキリ青空とカラッと空気、そして頼れる二人との山行ということもあってワクワク感が不安を打ち消してくれます。
まずは若御子山(昔、YAMA555さんが登ったことあるらしい)へ登って、そこからひたすら尾根通しで進もうとのことになって、最初からひたすらな登りモード、それも高度を上げるほどに道は荒れてザレザレ、斜度はよりキツくなって、こんな調子で最後まで行けるのかと不安になるものの、なんとか若御子山頂に出て、大反山へは予想よりも早く到着。ブランク明けでもなんとか大丈夫そう。
大反山から下った鞍部で、予めGPSにヤマレコ記録からDLしておいた今回予定ルートの類似記録に合流。これで道迷いの心配も無くなり、時々GPS確認しつつ、基本は愚直に尾根通し(でもこれが意外と急なアップダウンでキツイ)で歩き、矢岳へは途中の偽ピークに何度も心を挫かれたり、樹林帯で見通しが効かないことで先のアップダウン具合を予め心構えられない出たとこ勝負な登り下りの連続に筋肉消耗(特にふくらはぎが)しつつも、暑すぎず寒すぎずの心地よい気候と日差しを遮ってくれる樹林帯で体力は消耗せずに済み、結果的にはコースタイムよりも早く奥多摩の稜線(長沢背稜)に合流。それまでのキツいコースに比べて、なんと歩きやすい登山道!
ほどなく今夜の宿泊地・酉谷山避難小屋。小さな避難小屋ですが、南面が好展望(富士山バッチリ)で中もトイレもキレイ、そして水場もある!
のはずが... ポツポツと滴を垂らす心細い状態の水場状態という予想外の事態。
水場をあてに各自1ℓ程度しか持参していないので、これではYAMA555さんの作る美味しい鍋も炊飯も出来ない、困った...
と、ここでリーダーSさん、水を求めて涸れ沢を下って探索してくると出発。
戻りを待つ間に、小屋前にテント設営し、小屋前の土間で晩飯準備をしていると、しっかり6ℓ(プラティパス3本)の水を汲んでSさん意気揚々の帰還、さすが頼れるリーダー。
戻ったところで、晩飯準備しつつ、まずは初日のお疲れさんを乾杯し、各自持ち寄ったおつまみやお酒で宴会しつつ、YAMA555さんの特製お鍋とアルファ米とは比べ物にならない炊飯米で満腹になり、すっかり出来上がった私はすでに土間でウトウト状態に。その後テントに入り、速攻で熟睡して初日終了。
2日目も快晴。上空ではゴウゴウと強風が唸りをあげているものの小屋は北風に晒されない立地で影響なし。カラッとした外気のおかげでテントの結露もなし。5時に起床して、朝食(ラーメン&雑炊)を済ませると外は明るく空け、上部が白くなった黎明の富士と奥多摩の山々の素晴らしい風景を小屋前で拝んでからテント撤収、7時前に小屋を出発して、まずは今回の山行・最高点の酉谷山へ。
長沢背稜の稜線に出ると、上空のゴウゴウと鳴ってた寒い北風が体に吹き付けてきます。防風に1枚羽織って、山頂で展望を楽しみ、前日とは別の破線ルートの尾根で秩父方面へ下山開始。
前日の破線ルートは解りやすい尾根通しルートでしたが、この下りの前半部(小黒の先しばらくの部分)は途中に間違いやすい尾根の乗り換えや尾根不明瞭なところもあるルート。DLしたルート確認と地形観察を丁寧に行なうことでこの難地形をクリアし、1500m付近の気持ち良い紅葉が拡がる緩い尾根を快適に歩き、一転して前日と同じような痩せ尾根のアップダウンが連続するルートを進んで、最後のピークの熊倉山へ。ここで破線ルートは終わり、ここからはポイント毎に標識があり、しかもちゃんとした道がある普通の実線ルート、整備してくれてこその実線ルートに感謝しつつ、日野コースを下り、最後は渓流沿いに進んで、熊倉山登山口に出て、そこからは林道歩きと舗装路歩きで人家のある里に戻り、武州日野駅にゴール。
秩父鉄道を1駅だけ利用し(武州日野→武州中川)、車を置いた清雲寺に戻って、1泊2日の周回は無事完了。結局、メジャーな長沢背稜と酉谷山避難小屋以外では、初日も2日目も誰にも会わない静かな尾根の破線ルートを満喫できました。単独行では行かないし行けない、こういうルートを歩けるのも、歩けて頼りになる山仲間がいてこそ、ホントに有難いことです。
以前、長沢背稜を歩いた時に地図を見ていて気になっていたのが、秩父側から入山する2つの破線ルート。1つは矢岳を有する東側の尾根。もう1つは熊倉山から酉谷山にダイレクトに登る尾根。いつか行きたいと思っていた稜線歩きを酉谷山テント泊にて同時に実行しました。まさに一度に二度美味しいとはこのことですね。
両尾根とも基本は尾根通しですが、落ち葉も多く道は確かに不明瞭で、ちょっと広くなる場所などあり、下りでは注意していないと道を誤る可能性が十分にある山でした。
また、急傾斜のアップダウンが地図を見た目以上に多く、なかなか体力の要る登山道です。テント泊の重装備で汗が滴り落ちましたが、S氏トップでセカンドkazさんとペースは落ちないどころか地図のコースタイムを上回る速さで進むから大変。なかなかハードな山行になりました。
両コースともほとんど展望がないからよっぽど山が好きな人じゃないと来ないわけです。さすがこのコースを登り下りしている時には久しぶりに誰にも会わない静かな登山ができました。一般コースに飽きた方、お勧めのルートです。
念願だった酉谷避難小屋泊は、今回も宿泊者5名いて会えなく断念。またいつか訪れたいと思います。
それにしても小黒から檜岳へのルート中の黄葉は見事でした。紅葉は標高1500mくらいまで下りてきましたね。11月はまだまだ低山へシフトして楽しみたいと思います。
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