仙丈ヶ岳(地蔵尾根)
- GPS
- 17:52
- 距離
- 29.6km
- 登り
- 2,382m
- 下り
- 2,390m
コースタイム
- 山行
- 5:53
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 6:15
天候 | 12月30日(金):快晴! 12月31日(土):快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●コース全般 ・アイゼンは 登り:幕営地(2400mの小ピーク)〜仙丈ヶ岳間、 下り:仙丈ヶ岳〜松峯小屋分岐 までで使用。 ・ピッケルは幕営地(2400mの小ピーク)〜仙丈ヶ岳間で使用 ・ピンクテープがうんざりするほど付いているので道迷いの心配はないでしょう。 ●柏木駐車場〜松峯小屋分岐 柏木駐車場から900mほど進むと孝行猿の墓が現れます。 その後、登山道は2〜3度ほど林道を横切り、林道と登山道の共用区間(300mと800m) を進み標高1780m付近で西側に中央アルプスの眺望が開ける場所に出ます。 ここから登山道らしくなりますが、林道がさらに上の方に延伸されているようで 地理院地図にも(山と高原地図にも)載っていないルートを横切ったり、 登山道と並走したりします。さらに登山道のピンクリボンに以外にも作業用の リボンが至る所に付けられていて、ちょっと錯綜気味でした。 標高1940mから松峰を南に巻いて1970mまでの鞍部同士を結ぶルートは 3つに分岐します。上から林道、登山道、林道となりますが、 行きに上の林道を進むと途中で正面に仙丈ヶ岳を望むことができました。 帰りは真ん中の登山道を使いましたが、一番歩きにくく途中で下の林道に移動しました。 松峰と2087の鞍部からようやく本格的な登山道となり、 2087まで高低差100m強登った後、緩やかに下ると松峯小屋分岐へと至ります。 ●松峯小屋分岐〜幕営地(2400mピーク付近) 松峯小屋分岐から尾根は斜度を上げ始めます。 地蔵岳手前まで高低差およそ300mほど登り、地蔵岳は北側を巻きます。 地蔵岳のトラバースの手前に幕営適地が数カ所あり。 地蔵岳を巻き鞍部で尾根に復帰し次の小ピーク(2400m付近)が 地蔵尾根の樹林帯の中で唯一展望が開ける場所となります。 このピーク周辺にも適地が点在しておりここで幕営しました。 ●幕営地(2400mピーク付近)〜2736 緩やかなアップダウンを繰り返しながら南アらしい樹林帯を進んで行きます。 丸山谷ノ頭を北側から巻き、標高2430m付近から一気に傾斜が増し、 九十九折に急登します。 徐々に樹林の背が低くなり、やがてハイマツ帯へと変わり始めます。 標高2650m付近からの、夏道では2736に向かって谷筋をトラバースするところは 尾根を直登気味にルートを取り、谷を上から迂回しました。 この付近は雪質がハードモナカで最悪。一歩踏むと周囲からバリッと割れました。 2736で南側の眺望が開けると同時に森林限界を超えます。 ●2736〜仙丈ヶ岳 2736から山頂まで高低差300mの雪稜歩き。このルートのハイライトです。 小ピークを3つほど越え、一枚バーンを登り切ると馬の背からのルートと合流し、 ほどなく山頂へと至ります。 |
写真
感想
年末年始の山行は南ア南部を予定していましたが、
直前で南アルプス公園線が土砂崩れによる通行止めで畑薙ダムまで入れないと知り、
急遽地蔵尾根からの仙丈ヶ岳へと行き先を変更しました。
地蔵尾根は長くて深い樹林帯の中をひたすら登っていく南アらしさ全開のルート。
その分森林限界を超えた時のカタルシスは大きいです。
人が少ないのもいい。
年末年始にも関わらずこの日入山したのはボクたちと1人のみ。
静かな山行を楽しむことができました。
当初は2泊3日の予定で食材やお酒も3日分用意して入山したのですが、
2日目に山頂を往復してお昼過ぎには幕営地まで戻ってきてしまいました。
ゆっくりもう1泊するかこの日のうちに下山するかkomemameと悩みに悩みました。
「いつも忙しない山登りばかりなのでたまにはゆっくり過ごすのもいいよね」
「元旦のお雑煮の用意もしてきたし」
「でも、今日下りちゃって家で紅白見ながらぬくぬくと年越しするのも良いよね」
「そうそう。予報では午後から天気も下り坂だし」
「だけど、たくさんの食材担いできたのに。お酒も。もったいないよ」
「あれ?天気下り坂のはずだけど、まだ全然青空だしね」
「いや、昼からゆっくりするって、こんな寒い中何するの?」
「だよね。テントの中でシュラフに入ってるだけだし」
「今日下りちゃった方が限られた休みを有効活用できるよ」
「でも、有効活用って言っても、どーせ山下りたら家でダラダラするだけでしょ」
なんて感じでなかなか決断できずに堂々巡りを繰り返していましたが、
「朝の撤収って寒いよね。今なら太陽が出てて暖かいし」
と、しょーもない理由が決め手で一気に2人の気持ちが下山の方向に傾きました(苦笑)
貧乏性で、いつまでたっても余裕のある山行ができずにいる年末の山行でした。
つくづく貧乏性だなぁ、と思った2016年の山納め。
danyamaの感想のとおり、
2泊予定のところを、家でも正月休みを味わいたいからって、
1泊でおりてしまうという…
結局、おりたこの日は最後まで天気がよかったし、
翌日もよかったみたいなので、
予定どおり2泊して年越ししてもよかったかなぁ、、と
帰宅してから思うのではありますが、
最後のさいごに、我が家ふたりの習慣、習性というか、考え方というか、
癖というか、掟?というかをあらためて確認することができたのは、
山納めとしてはいい締めくくりになったのかなぁと思います。
わざわざあらためて確認するまでもないことだけど、
でも、やっぱり2017年の日々の暮らしや仕事でも意識してみよう。
もちろん、山でも。
…と、正月休み、酒を飲み飲み思ったのでした。
さて、仙丈ヶ岳。
素晴らしい天候のもと登ることができました。
3度の目の正直です。
過去2回は登れなかったり、天気が悪かったり。
ようやく女王たる姿を自分の目で見ることができ、大満足。
地蔵尾根から登るのははじめてでしたが、
いわゆる仙丈ヶ岳の雰囲気とは違い、
どっしりとしていて、ときおり山頂の方では雪煙が舞い上がるという、
荒っぽさも感じるような、いつもと違った様子が見られました。
本当にこの日に登れてよかった。
おつかれさまでした。
おしまい。
コメント
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感想のやりとり読んでて何故かほっこりしました(笑)
2017年もお二人らしさ全開の山行を期待してます!!
仙丈ヶ岳、ニアミスでした
私はぬくぬく小屋泊でした
yama_poundさん
こんにちは!
降りるか、とどまるか、かなり真剣に悩みました〜
どっちも良い選択のような気がして…
ふだん泊まりで山に行けないから、
のんびりしたい気持ちと、いつもの貧乏性との戦い。
結局は我が家らしさを貫き通し、2016年を終われて良かったかな、と。
私たちがこんなどうでもいい悩みに陥っている日、
yama_poundさんは槍を攻めていたんですね!
そしてお正月には仙丈ヶ岳。
かなり充実の年末年始でいいですね〜〜〜
2017年はもう少しのんびりいきたいところですが、
どうなることやら…
今年もどうぞよろしくお願いします。
今年もよろしくお願いします♪
地蔵からのせんじょーでしたか!
普通のルートを取らないところがお二人らしいです(*´ω`*)
お二人の会話も面白いですw
地蔵尾根、いつか歩きたいと思いつつも、やっぱり樹林帯が相当長いですよね…
でも確かにこっち側から見るせんじょーも素敵♡
最後のほうのトラバースは怖そうですが、行くなら雪の時期に行ってみたいと思いました(*ΦωΦ*)
ruonickさん
こんにちは。今年もどうぞよろしくお願いします。
地蔵からは人がほとんどいなくて、かなり良かったです〜、ぜひぜひ。
仙丈ヶ岳のいつもとは違うお姿もかっこよく。
昨年はニアミスすることが何度かありましたので、
今年もまたそんなことがありそうですね!
ばったりお会いできたらうれしいな。
そのときはどうぞよろしくお願いします
danyamaさんkomemameさん、明けましておめでとうございます。
某SNSで年末に仙丈ヶ岳に入られていることは知っていたのですが、ヤマレコの記録がなかなか上がってこないので、毎日待っていました。
さすがと言うか、やはりと言うかdanyamaさんの写真は素晴らしいの一言に尽きますね
今回は気象条件が良かったですが、厳しい冬山にフルサイズの写真機材を持って行くこと自体とても大変な事だと思います。
色々な御苦労が有ってこの写真なんだなぁと、いつも感心しながら拝見しております。
ところで仙丈ヶ岳、やはり雪が少ないですね。去年が少雪で残念だったので今年は期待していたのですが、今の所は今年も少雪の様で心配ですね。
時間が微妙で下山しようかどうか相談されていいる様子、厳しいイメージのdanyamaさんの意外な一面を見た気がしてとてもホッコリした気持ちになりました
今年も色々な山にチャレンジしてまた素晴らしい写真と楽しいレコをアップしてください。
お二人が今年も事故無く楽しい山行をされること祈っています。
PS:今回の写真で私の1番お気に入りは癸韻亮命燭任后重い荷物を背負って舗装道路を歩くのは大変ですが、これから始まる山への期待にワクワクしながら一歩一歩進んで行く姿が非常に共感できました
yamayaさん
今年もどうぞよろしくお願いします
お正月、飲んで食べて寝て…愛犬とぐうたらのんびりしまくり、
レコも放置状態でした〜
yamayaさんおっしゃるとおり、どこもまだまだ雪が少なくて、
せめて2月くらいはたっぷり積もって欲しいと願うばかり。
年末もかなり拍子抜けしてしまって、ホッコリ山行になった次第です、笑
これはこれで楽しく、よい山納めになりました。
いつもdanyamaの写真をお褒めいただいて恐縮です。
私はdanyamaのカメラをもって山に登ったことがないので、
どれだけ大変なのかわかりませんが、
きっともう、体の一部になっているのでしょう (←勝手すぎる想像、笑)
yamayaさんの2017年の山行も楽しみです。
まだはじまったばかりの2017年。
これからどんな山に登れるのか、どんな景色を目にするのか、
どんな感動や出会いがあるのか、ほんと最初は期待でワクワクしますネ!
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